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Photo bykinaco_kuromitsu

赤い髪のオジサンと冒険のススメ

    スーパーに赤い髪のオジサンがいた。
    スーパーの記事を連投しているため、「こいつ、スーパーしか行ってないのかよ」と思う方もいるかもしれませんが、ええ、スーパーしか行ってません。

    ちなみに赤い髪というのは、地毛ではなく、明らかに染めた髪。行きつけのスーパーの納豆コーナーに猛進している最中に、視界に鮮やかな赤色が入り込む。そのスーパーのメインカラーが赤なので、それかと思いきや、赤い髪をしたオジサンだった。齢50代くらいだろうか(赤いから年齢予想が困難だが)。背は高く、メガネをかけていた。髪の長さは、短髪とロン毛の間くらい。不審者風の雰囲気は感じられなかったから、多分好きで赤に染めていたんだろう。

    だが、その鮮やかさに、思わず凝視しそうになり、一瞬オジサンと目が合ってしまう。慌てて目を逸らし、すました顔で横切るが、激しく動揺し納豆コーナーと逆方向に進んでしまう。どうせバレるんなら、もうちょっとよく見とけばよかった。帰宅後も、赤い髪のオジサンが私の記憶の片隅に居座ってなかなか出て行ってくれない。

    「赤にも〇色あんねん」とアンミカ風の説明はくどいので、どんな赤色だったかというと、まさに「トマト色」。私のファンか?という勘違いはさておき、なんであの色に染めたのか、無性に聞きたくなったが聞けず。しかも部分染めじゃなくて、頭髪まるごとだから、相当赤が好きなんだろう。

    きっと家で、「ちょっと、あんたゴロゴロして(広島)カープの試合(他に赤がメインのサッカーチームでもよし)ばっか見てないで、家のことも手伝ってよ!」と妻に言われる。彼は、「今いいとこだから無理~。」と言うと妻は内心激怒。共働きなのに、夫は家のことを全くせず、妻の堪忍袋の緒は切れた。妻は彼の行きつけの美容院に電話して、「次に旦那が行く時は、髪を赤に染めちゃってください。」と美容師に依頼。「え?いいんスか!?」美容師は慌てる。彼が美容院に行く日、「う~ん、いつもと同じ感じに染めて~。」と彼。「は、はい…。わかりました。」出来上がるとなんと赤い髪に一丁上がり。そんな算段だろう。実は独身だったかもしれないけど。

    私は生まれてこの方、小心者なので、せいぜいちょっと明るめな茶色くらいにしか髪を染めたことがない。今はもっぱら白髪が雑草のようにすぐ生えてくるので、美容院で事務的にこげ茶色にしてもらう。オシャレは二の次だ。以前は金髪に興味深々な時期もあったが、近隣住民の目や、頭髪へのダメージを気にしていたら、いつの間にか40代半ばになってしまったので、ここまできたらもう金髪にするのは来世にしようかと思っている。(人間に生まれ変われるといいけど)

    でもそのオジサンは明らかに私より年上っぽいのに、赤い髪。もしや彼を拝めたということは、「オマエもちったぁ冒険しろよっ!」という何かの思し召しだったのかもしれない。そんなスピッた意味合いまでよぎってしまう私は、最近どうかしてるんだろうか、44歳の秋。(今年45だよっ)

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    ものぐさな生活を送る40代シングルの日常を書く野良エッセイスト|読書依存症気質|xでは読んだ本を紹介してます|ZINEも好き|自分のエッセイ本が出したい

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