
『消失面』という捉え方がすごくしっくりきました
室井康雄さんの動画で、『消失面』という考え方が紹介されています。
この捉え方が、自分の中でとてもしっくりきました。
私の場合、あまり背景は描かないのですが、アイレベルやパースを意識した人物の描き方を色々と学ぶ中で、消失点を意識しながら構図やポージングを考えることの難しさに直面していました。
私なりの、消失点を用いた人物の配置方法は以下の通り。
まず、アイレベルを決め、人物を配置したい位置に、高さを決めて垂直線を引きます。そこから消失点に向けた二本の線を引き、アイレベルも含めた三本の線を基準にアオリと俯瞰の強度を描き分けていく。
廊下のような直線的な空間の配置はこの方法が適しています。
教室のような箱を斜めから見る意識で描く場合には消失点を二点取り、先ほどと同じように高さを取ったのち、エレベーターのかごのような箱をイメージしながら人物を収めていきます。

消失点の考え方は合理的ですし、正しく扱えは正確なパースが取れます。
ですが…。(抽象的な表現ですが)点で取ると硬いパースのイメージになっちゃうんですよね。きっちりしすぎているというか…。
また、補助線ツールなどを使っていても、脳内で線から空間に変換し直す負荷が生じ、素直にパーツをパースに乗せにくい感覚がありました。
そして、欲しい消失点が画面内に収まらないこともしばしば…。
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厳密に正しく描きたい、というよりも、フワッとそれっぽくしたい。もっとラフな補助線が無いかな、と考えていたところ、この消失面という考え方がぶっ刺さりました。
そんなわけで、最近は、点ではなく、面を使って、ややルーズな感じでパースを捉える方法を多用しています。
イメージは丸いトンネル。
丸い円を構図の任意の場所に配置して、そこから筒状の空間が画面手前に伸びていると捉えます。

なお、この形状はシールド工法で掘られてます
私の場合はこうすることで、奥から手前へと続く空間の連続性を意識しやすくなり、人物を立体として配置するのが楽になりました。
また、円の大きさによって望遠と広角を使い分けも出来ます。
望遠では距離による大きさの違いが小さくなり、広角ではその逆で遠くのものほど小さくなります。
つまり、円を大きくとると遠近が圧縮された望遠、円を小さくとると距離によるサイズ差が大きく出る広角となります。
これは特に複数の人物やオブジェクトなどを奥行きのある空間上に配置するときに非常に便利。
さらに、円の配置や向きを調整することで、多様なアングルを表現できます。

円をフレーム下方に配置すればアオリ構図に、上方に配置すれば俯瞰になります。
また、左右の配置によって上手・下手などの表現効果を自然に生かした構図が作れます。
決して厳密ではありませんが、構図の中でそれっぽい雰囲気を生み出す用途にはこれで十分では?と思ってます。
そして、このアプローチの嬉しいポイントは、欲しい消失点が画面外の遥か遠方にあっても、それっぽく円で近似して画面内に持ち込めること。これは非常に大きい。
私は、最初に円を一個置くだけで、その後のレイアウトが格段にイメージしやすくなったので、構図やパースに困ったときの選択肢のひとつに、よければ試してみてください。
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消失面の考え方を含め、レイアウトに関する知識がぎっしり詰まった室井さんの一冊、おススメです!