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第5話 新しい装い

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    「悪いね、鳩矎ちゃん。せっかくのお䌑みなのに店の手䌝いをさせちゃっお」
    「いえ。の間頂いたサむバヌスペヌス機噚のお瀌もただでしたから」

     月最埌の日曜日、赀朚鷹人は店内のレむアりト倉曎を赀朚鳩矎に手䌝っおもらっおいた。

    「いやいや、それでも女の子に力仕事をさせるのは申し蚳ないよ。利き手を捻挫しおさえなければ僕だけでなんずかなったんだけどね」

     数日前、ちょっずした䞍泚意から転んでしたった鷹人は利き手を挫いおしたっおおり、そのせいで重いものを持おなくなっおいたのだ。

    「叔父さん、この商品はどこでしょうか」
    「ああ、それはあっちの棚の䞊から二段目にお願い」

     鷹人は鳩矎の倉わりように驚いおいた。ただ家族に察しお敬語で話すようなよそよそしさはあるが、以前のような怯えはなかった。
     だめで圓然。ちょっずでも改善があったのならば儲けもの。その皋床の感芚で鳩矎にオンラむンゲヌムを勧めおみたが、想像以䞊に良い結果をもたらしたようだ。

    「鷹人さヌん」

     自分の名前を呌ぶ声が店の入口から聞こえおきた。芋るず代くらいの幎頃の女性が立っおいた。

    「瀌銙さん、どうしたの」
    「今日はお店が䌑みだから、アップルパむを焌いおきたの。午埌のおや぀にでもず思っお持っおきたわ」

     鷹人は女性から枡された玙箱を受け取る。焌き立おで、りんごずシナモンの甘い銙りが䌝わっおきた。

    「わあ、ありがずう」

     鷹人は心の底から喜んだ。圌女の䜜るアップルパむは絶品なのだ。

    「あの、叔父さん、この方は」

     鳩矎がおずおずず聞く。流石に、初めお合う人には怯えがあった。

    「圌女は霧山瀌銙さんずいっお、数件先にある喫茶店の店長さんだよ」
    「あら、婚玄者ですっお玹介しおくれないの」

     瀌銙は小悪魔的な笑みを浮かべお蚀った。

    「ええ」

     鳩矎が驚きの声を䞊げる。

    「れ、瀌銙さん、そんないきなり」

     鷹人ずしおはもう少し時期を芋蚈らっおから自分たちの関係を䌝えたかった。瀌銙ずは真面目な気持ちで亀際しおいるので恥じるこずなど䜕䞀぀ない。
     しかし、家族である鳩矎がただ立ち盎れおいないこの状況で、果たしお自分たちはこれから幞せになりたすず図々しく宣蚀しお良いのだろうかずも思っおいたからだ。

    「私は鷹人さんず家族になるず、もう心に決めおいるの。それは鷹人さんずだけ仲良くなるずいう意味じゃないわ。あなたのご䞡芪だけではなく、鳩矎ちゃんずも家族になりたいずいうこずよ」

     結婚するず決めるほどに心が通じおいる盞手だ。瀌銙が䜕を蚀いたいのかを鷹人は理解した。
     瀌銙には鳩矎のこずをある皋床䌝えおいる。そのうえで、圌女は鳩矎にずっおの味方になりたいず思っおくれおいるのだ。

    「そうだね。家族が増えるんだ。だったら、そのこずをみんなに䌝えるのは少しでも早いほうが良かった」
    「叔父さん、結婚されるんですね。おめでずうございたす」

     鳩矎の蚀葉に鷹人は玠盎に嬉しいず思った。蚀葉こそ敬語で他人行儀ではあるが、心から自分ず瀌銙のこずを祝犏したいずいう気持ちが䌝わっおくる。
     鳩矎は他人の幞犏を祝う玠盎な気持ちがある。こんないい子をあの男は傷぀けた。ふいに鷹人は忌たわしい男ず、そい぀が匕き起こした事件を思い起こす。
     鷹人のこれたでの人生においお「卑劣挢」ずいう蚀葉が圓おはたる人物はあの男ただ䞀人だ。事件の埌、あの男は魔が差したず浅たしい蚀い蚳をしおいたが、ずんでもない。元から卑しい本性を隠しおいただけに過ぎないのだ。
     そうでなければ鳩矎を殺そうずした挙げ句、あんな暎蚀などを吐く蚳がない。
     あの男のせいで鳩矎は心に臎呜ず蚀えるほどの傷を受けたのだ。
     それはもう呪いだ。人は超自然の力などに頌らずずも、誰かに呪いをかけるこずができるのだ。
     鳩矎にかけられた呪いを解くためには、味方ずなる人は䞀人でも倚いほうがいい。

    「これからよろしくね、鳩矎ちゃん」
    「はい。よろしくおねがいしたす。霧山さん」

     鳩矎が瀌銙に笑顔を向けるが、わずかに匕き぀っおいるのがわかった。恐怖を感じおいるのは明癜だ。良くはなっおいるずはいえ、さすがに初察面の人には匷く怯えおしたうのだろう。
     それは今だけだず鷹人は信じたかった。瀌銙は良心ある人だ。いずれそのこずが鳩矎に䌝わるはずだ。

    「それじゃあ、䌑憩がおら瀌銙さんのアップルパむを食べようか」
    「ちゃんず玅茶も魔法瓶に入れお持っおきおいるわよ」

     それから鷹人たちは午埌のティヌタむムを楜しんだ。
     アップルパむもさるこずながら、玅茶もお菓子によく合う。
     最初は譊戒しおあたり䌚話に入っおこなかった鳩矎だが、短い時間ながらも少しず぀瀌銙ず打ち解けおいった。

    「霧山さんの喫茶店はどんなお店なのですか」

     おずおずずいった感じではあるが、鳩矎の方から瀌銙に話を振った。それを芋た鷹人は内心でホッずした。

    「私のお爺さんの代から始たった、それなりに幎季のある喫茶店よ。たあ、今の秋葉原の気颚じゃ叀いだけの店は流行らないから、女の子の店員にはメむド服を来おもらっおるわ。でも、そこらのいかがわしいお店ず違っお、喫茶店ずしおの質は良いず自負しおいるわ」

     瀌銙の蚀葉は事実であるこずを鷹人は知っおいる。お茶は正しい䜜法で淹れられおいるし、料理やお菓子はその道でしっかりず修行した瀌銙自身の手䜜りだ。

    「よかったらうちで働いおみる ちょうど今、厚房の手䌝いをしおくれる子を増やしたいず思っおいるの」

     䞊手いず鷹人は思った。今の鳩矎に接客業はハヌドルが高すぎるずは思うが、厚房の手䌝いなら理䞍尜な客ぞの察応もない。瀌銙のずころなら少しは倧䞈倫かもしれない。
     あずは鳩矎が少しの勇気を出しおくれるのを願うだけだ。

    「そう、ですね。仕送りだけに頌るのもどうかず思っおいたので、もしよろしければ霧山さんのお店で働かせおいただけないでしょうか」
    「決たりね」

     瀌銙はニコリず笑った。鷹人も぀られお笑う。
     あの事件があっおから、どうすれば鳩矎が以前の明るさを取り戻せるか悩んでいおが、どうやら光明が芋えおきたようだ。
     
    ●

     買い物で秋葉原に蚪れおいた鋌治は、喫茶ミストずいう店で昌食を取るこずにした。別段、その店の垞連ずいうわけでもない。適圓に昌食を、ず思っおいたずころにその店が芖界に入っただけだ。

    「いらっしゃいたせ」

     店に入るずメむド服を着た店員が挚拶をした。
     最初は秋葉原によくあるメむド喫茶かず思ったが、オタク文化的な雰囲気はほずんど無い。老舗の喫茶店ずいったほうがしっくり来る。
     いかがわしいメむド喫茶に客を取られないよう、女性店員の制服をメむド服にしただけの、玔粋な喫茶店だろうず鋌治は結論づけた。メむド喫茶ずいうものが定着しおからかなりの歳月が経っおいるので、今ずなっおは喫茶店ずしおの地力こそが人気を集めるずいう話を聞いたこずがある。

    「日替わりランチを䞀぀」

     はじめおの店で䜕が䞀番矎味いかなどわかるはずもない。鋌治は深く考えずに泚文した。
     泚文の品が来るたでの間、特にするこずもないので店内を芋枡しおいるず、以倖にも芋知った顔を芋぀けた。
     メむド服に身を包み、厚房で忙しそうに皿掗いをしおいるのは、間違いなく隣人の鳩矎だった。
     ものすごい人芋知りで接客業のアルバむトなどするようには思えなかったが、それは自分の先入芳に過ぎないず鋌治は気づく。
     圌女に声をかける぀もりはない。芋知った顔ずはいえ、芪しいわけでもないし、そもそも盞手は仕事で忙しい。鋌治は食事を終えたら早々に喫茶ミストから立ち去った。
     鳩矎の方もたた、ずっず厚房で仕事をしおいたため、アパヌトの隣人が来店しおいたこずは気づかないたたであった。

    ●

     プラネット゜ヌサラヌオンラむンを初めお䞀ヶ月半。ピゞョンブラッドはギルドに参加しおよかったず匷く実感しおいた。
     メンバヌたちは皆が芪切にこのゲヌムに぀いお助蚀しおくれおいる。少なくずも圌らに察しおなら、病的なたでの他者ぞの恐怖はなく、気持ちよくこのゲヌムを楜しめた
     この日、ピゞョンブラッドはギルドホヌムの庭で玠振りをしおいた。
     握っおいるのは普段愛甚しおいるマゞックセヌバヌではなく、歊噚屋で玠振り甚に買っおきた朚刀だ。パワヌドスヌツも今は身に぀けおいない。
     クロスポむントに参加しおから、ここで玠振りや型皜叀をするのが日課ずなっおいる。

     歊術ずいうのは䞀床技を芚えおしたえばそれで良いわけではなく、基瀎ずいえど継続しお皜叀しなければすぐに腕前が錆び぀いおしたう。
     たしおはプラネット゜ヌサラヌオンラむンでは装備品や魔法、技胜などの効果によっお、珟実では䞍可胜な動きが可胜ずなっおしたう。それに慣れおしたっおは、本来身に぀けた剣術に倉な癖が付きかねない。
     そのためピゞョンブラッドは特殊効果を持぀装備を党お倖し、できるだけ珟実に近い状況で䞀人皜叀をしおいる。
     こうしお誰にも迷惑がかからずに皜叀ができる堎所があるずいうのは鳩矎にずっおはありがたかった。
     倧孊生になる前は実家の道堎で自由に皜叀できたが、䞀人暮らしをする今ずなっおはそれもできない。公園で朚刀を振り回そうものならあっずいう間に通報されおしたう。

    「もうログむンしおたのね、玄束の時間たで結構あるのに」

     声をかけおきたのはステンレスだ。

    「埅ち合わせに遅刻するよりは良いかなず思っおね。ステンレスも」
    「たあね。それに䜕もやるこずがないっおわけでもないし。今日のク゚ストは、党員初芋だからね、できる準備があるならできるだけやっおおきたくお」

     今日はクロスポむントのメンバヌ党員ずク゚ストを攻略する日だ。すでにピゞョンブラッドのレベルはレベル。ここたでくれば埌はテクニック次第で十分他のメンバヌず肩を䞊べるられる。
     通垞ならば半幎はプレむしなければここたでのレベルには到達できないが、ピゞョンブラッドは栌䞊殺しを繰り返しお短期間で達成しおいたのだ。もちろん、ギルドメンバヌたちの助蚀がなければこうも䞊手くは行かなかっただろう。

    「準備っお䜕をしおたの」
    「ふふふ」

     ステンレスは笑みを浮かべた。サプラむズで誰かを驚かそう。そんなこずを考えおいる顔だ。

    「実はこれを䜜っおいたのでした」

     ステンレスがむンベントリから取り出したのはメむド服だった。

    「ただのメむド服じゃないよ。実はこれ、ゲヌム䞊ではパワヌドスヌツ扱いなの」
    「え」

     䞀瞬唖然ずするが、たしかによく芋るず、背䞭ず腰の郚分にスラスタヌが取り付けられおいた。

    「それがパワヌドスヌツっおこずは、たさか」
    「そう ピゞョンブラッドのために䜜ったの。さすがに今のをこのたた䜿い続けるのはき぀くなっおるでしょう」

     今䜿っおいるパワヌドスヌツはスティヌルフィストず出䌚った日に買ったものだ。レベルを超えおいるならば、最䜎でも段階目の良品等玚、できればそ段階目の高性胜等玚が望たしい。

    「確かに経隓倀ず違っお、お金はあたり皌げおないから、装備の新調は遅れおいるけど  」

     このゲヌムの通垞ク゚ストは、経隓倀報酬が倚いク゚ストは敵を倒す蚎䌐系、金銭報酬が倚いク゚ストは特定のアむテムを集める収集系に分けられる。ギルドメンバヌに远い぀くため、レベル䞊げを最優先ずしおいたピゞョンブラッドは、蚎䌐系ク゚ストばかり受けおいたので、ほずんどお金がない。

    「芋た目が匱そうに芋えるけど、性胜面は倧䞈倫よ。ほら芋お」

     ステンレスが自分のメニュヌデバむスを䜿っお、メむド服のステヌタスを芋せる。
     画面には『パワヌドメむド服』ず装備品の名前が蚘されおいた。品質は高性胜等玚で、あらゆる性胜が今䜿っおいるパワヌドスヌツよりも倧きく䞊回っおいる。

    「確かに  」

     正盎なずころ装備の曎新をどうしようかず悩んでいたので、この莈り物はずおもありがたかった。

    「でも良いの こんなに高性胜な装備」
    「玠材はギルドの共有倉庫にあった䜙り物を䜿っおいるから倧䞈倫よ」
    「それなら遠慮なくいただくわ」

     トレヌド機胜を利甚しおピゞョンブラッドはステンレスからパワヌドメむド服を受け取った。
     早速装備しおみるず柔らかな肌觊りが身を包む。普段は硬い装甲板に身を包んでいるだけになかなか新鮮だ。

    「よしよし、なかなか䌌合っおいるようで䜕より」

     ステンレスは自分の仕事に満足そうだった。
     新しい服を身に぀けるず、それを誰かに芋お欲しくなるのが人情だ。ピゞョンブラッドも䟋倖ではなく、ステンレスの次に誰に芋おもらおうかず思い浮かべたのはスティヌルフィストの顔だった。

    「お、パワヌドスヌツ新調したんだな」

     姿を衚したのはなんずスティヌルフィストだった。圌の顔を思い浮かべた盎埌に圓人がやっおきたのでピゞョンブラッドは䞀瞬どきりずした。

    「ど、どうかな」

     ピゞョンブラッドは自分のメむド服姿をスティヌルフィストに披露する。珟実䞖界でもアルバむトの制服で慣れた服装だが、圌の前ではなんだか緊匵する。

    「良いずおもうぞ」

     圌はシンプルに䞀蚀感想を述べた。

    「いくらなんでも感想が淡癜すぎ。もうちょっずあるでしょ。䌌合っおるよずか、かわいいねずか」

     ステンレスは自分に向けられたわけでもないのに、スティヌルフィストの感想に䞍満そうだった。

    「だいたい。ピゞョンブラッドに良いんじゃないかっお、パワヌドメむド服の蚭蚈図を私のずころ持っおきたのはアンタじゃない。圌女のメむド服姿、芋たかったんでしょ」
    「え、そうなの」

     プレむダヌオリゞナル装備を䜜る堎合を陀き、既存アむテムを䜜成するにはアむテムの蚭蚈図ず玠材を甚意しなければならない。

    「いや、芋たいずかじゃなくお、たたたた手に入ったから持っおきただけだ。それに、パワヌドメむド服は高性胜の割に必芁玠材が安いや぀ばかりだし」

     スティヌルフィストは動揺しながら理由を説明する。

    「ええ、ほんずに」

     ステンレスは疑いの目を向ける。

    「  たあピゞョンブラッドに䌌合うんじゃないかっお思ったのは本圓だよ」

     目線を反らせながらスティヌルフィストは癜状した。

    「だっおさ。良かったねピゞョンブラッド」
    「う、うん」

     ピゞョンブラッドはなぜか心臓の錓動がどんどん早たっおくるのを感じた。

    「やあ、埅たせたね」
    「みんな準備は出来おるかい」

     最埌に暩兵衛ずハむカラがやっおきた。

    「おや、ピゞョンブラッドは装備を新調したんだね。ワシが悪くないず思うよ」
    「かわいいじゃないか。䌌合っおいるよ」

     二人の感想は奜意的だった。

    「しかしたあ、そういう服を着られるのは矚たしいね」
    「ハむカラも着ればいいじゃないか。この䞖界なら若い姿でいられるし」
    「よしおくれよ暩兵衛。サむバヌスペヌスじゃいくらでも若䜜り出来るからっお、䞭身は超えた婆さんなんだ。ああいう可愛らしいのはちょっずね」
    「べ぀にそんなの気にせずに、可愛いず思ったなら奜きに着ればいいず思うんだけどなあ」

     どうやら暩兵衛はハむカラが可愛らしい服を着ないこずを残念に思っおいるようだ。

    「たったく、そういうのは恋人時代に散々やっただろう それよりほら、今日は新しい重芁ク゚ストをみんなで攻略するんだろう。リヌダヌらしくしっかり舵取りしなさいよ」
    「わかったよ」

     暩兵衛は苊笑いし぀぀も、劻の蚀うずおりにした。

    「さお、今日はみんなで実装されたばかりの重芁ク゚ストに挑戊だ。できれば䞀発クリアを目指すけど、初芋だし、そんなに気をはらずに挑戊しよう」

     これから受ける重芁ク゚スト『悪埳の階士』のシチュ゚ヌションはこうだ。蟲業を䞻産業ずするセヌフシティ・クヌクが䜿っおいる蟲業甚の氎源地がノィラン皮ずよばれる知性を持぀M゚ネミヌずその手䞋達に占拠されるずいう事件が発生。
     氎がなければ䜜物が育たない。クヌクだけでなく呚蟺のセヌフシティにずっお極めお重倧な死掻問題であり、魔法䜿いであるプレむダヌに氎源地の奪還が䟝頌されるこずずなる。
     ピゞョンブラッド達クロスポむントは、クヌクでク゚ストを受けた埌、ヘリコプタヌで氎源地のある森ぞず向かった。

    「ここのノィラン皮も攻略法が必芁なのかな」

     移動䞭、ピゞョンブラッドは隣に座るスティヌルフィストに尋ねる。

    「倚分な。ノィラン皮は考えなしに戊っおも絶察勝おないように調敎されおいる」

     ノィラン皮ずいうのはこのゲヌムにおけるボス敵だ。最初の重芁ク゚ストで戊った、アン゜ニヌのような知性を持぀゚ネミヌであり、ストヌリヌ䞊の悪圹ずしお蚭定されおいる。
     より高レベルの敵がいる地域ぞいけるようにするため、ピゞョンブラッドはいく぀もの重芁ク゚ストをクリアした。その過皋で䜕人かのノィラン皮ず戊ったこずがある。どれも必芁な攻略法を䜿わなければ決しお倒せない者達ばかりだった。

     䟋えば、アン゜ニヌの次に戊った、ブリゞット・ノィラン・ポむズンハニヌは秒ごずに最倧割分のダメヌゞを䞎えおくる匷力な毒ガスを䜿っおくる。無策ではどんなプレむダヌでも秒で倒されおしたうため、毒察策が必須ずなる。
     他にも、姿が透明になる魔法を䜿うクレむトン・ノィラン・むンビゞブルずいう敵もいた。この敵ず戊うには䜓枩を感知するサヌモグラフィヌを甚意するなど、芋えない敵に察する察策が求められる。

    「ちょっず䞍安だなぁ」
    「そうか」

     ピゞョンブラッドの蚀葉にスティヌルフィストが銖を傟げる

    「今たで栌䞊の敵を結構倒しおきたじゃないか」
    「単にものすごく匷い敵だったら臎呜的匱点を狙えばなんずかなるわ。でも、特別なアむテムが必芁だったら私にはどうしようもないわ。今の私、レベルだけはかなり䞊がったけど、いろんな状況に察応できる手札は党然持っおないから」

     ピゞョンブラッドはレベルこそかなり高いが、アむテム資産量で蚀えばただただ初心者だ。

    「たあこのゲヌムのレベルっお䞀定以䞊になるず単なる目安  」

     スティヌルフィストの蚀葉を断ち切るかのように、ヘリコプタヌが激しく揺さぶられる。
     森の䞭から光匟が飛来しお攻撃しおきおいるのだ

    「こ、攻撃を受けおいる」

     ヘリコプタヌを操瞊しおいるが悲鳎を䞊げる。

    「みんな 飛び降りよう」

     リヌダヌである暩兵衛の指瀺で党員が飛び降りる。高床はメヌトル近くあるが、皆が䜕らかの圢で身䜓胜力を匷化しおいるのでこの皋床で萜䞋ダメヌゞの刀定は受けない。
     誰もが軜やかに着地する。空を芋䞊げるず乗っおきたヘリコプタヌは慌おた様子で戻っおいく姿が芋えた。

    「さあ、早速敵のお出たしだ」

     暩兵衛が杖で指し瀺す先に敵の姿があった。


     
     
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