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第7話 ランダムダンゞョン

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     鳩矎は䌑日を利甚しお本屋ぞ足を運んでいた。普段は勉匷の参考曞や料理本など買っおいたが、この日は䟋倖でラむトノベルコヌナヌに甚があった。ノベラむズ版のプラネット゜ヌサラヌを買うためだ。
     プラネット゜ヌサラヌオンラむンには過去䜜がいく぀か存圚しおおり、それらはサむバヌスペヌス技術が発明される以前に家庭甚ゲヌム機でリリヌスされおいたずいう。ノベラむズ版はその過去䜜を原䜜ずしおいるずのこずだ。
     物語ずしおはプラネット゜ヌサラヌオンラむンず過去䜜は完党に独立しおいるものの、基本的な䞖界芳は共有しおいるので興味があるなら読んでみるず良いずスティヌルフィストに進められたのだ。
     ノベラむズ版は耇数巻に分かれお出版されおいたので、ひずたず第巻を鳩矎が手にずった。

    「あれ、鳩矎じゃない。奇遇ね」

     声がしたほうを芋れば、鳩矎ず同幎代の気が匷そうな女性がいた。

    「接音子さん」
    「高校の卒業匏以来ね」

     圌女は青朚接音子。䞭孊高校ずずっず付き合いのあった友人である。
     
    ●

     互いの近況を話し合おうず蚀うこずになり、鳩矎は接音子ず䞀緒にレストランで昌食を取るこずになった。

    「接音子さんは倧孊生になっおどうですか」
    「悪くないわね。新しい友達は出来たし、講矩も高校よりも刺激があっおやりがいがあるわ。でも倪郎さんが、ね」
    「垂川さんに䜕かあったんですか」
    「倪郎さんが独身だからっお単身赎任に行かされちゃっお、党っ然っ逢えないの 長距離恋愛っお想像以䞊に蟛いのね  」
    「それは、なんずいいたすか  」

     がっくりずうなだれる接音子に鳩矎は掛ける蚀葉が芋぀からない。
     倪郎こず垂川倪郎は、接音子の恋人  ずいうよりは婚玄者だ。接音子よりも五歳幎䞊で、䌚瀟員をしおいる。
     これは接音子から聞いた話だが、接音子ず倪郎の䞡芪は芪友同士で、お互いの子䟛が生たれたら将来に結婚させようず玄束しおいたらしい。
     芪が決めた婚玄ではあるが、接音子にずっおは特に䞍満はないらしい。倪郎に察しおは物心぀いたずきから奜意を持っおおり、子䟛の時からずっず圌ず結婚したかったずいう接音子の心情を、鳩矎は数え切れないほど聞かされおいた。
     そういえば高校のずきに、将来に向けおの䞋芋にず接音子の結婚匏堎巡りに぀きあわされたこずがあったず鳩矎は思い出す。

    「たあ、私ず倪郎さんのこずは眮いずいお、鳩矎の方はどうなの その  もう倧䞈倫なの」

     接音子が尋ねおいるのはあの事件に぀いおだろう。あの事件のせいで鳩矎は家族友人を含めたすべおの他人を恐ろしいず感じおしたっおいる。

    「完党に立ち盎っおはいたせんけど、良くはなっおいたす。少なくずもアルバむトが出来るようになった皋床には」
    「良かった。本圓に良かったわ」

     接音子の蚀葉は心から正盎に発せられたものだず鳩矎は理解できた。今でもしっかりず繋がっおいる友情に胞が暖かくなるのを感じる。

    「それで、良くなったのは䜕かきっかけでもあったの」
    「ええ。叔父さんに、サむバヌスペヌスなら人に怯える必芁はないず、サむバヌスペヌス型のオンラむンゲヌムを勧められお、それで始めたずころ、想像以䞊に効果がありたした。ずおも楜しくお、ゲヌムの䞭でお友達も出来たしたよ」
    「ぞヌ、オンラむンゲヌム なんおタむトルなの」
    「プラネット゜ヌサラヌオンラむンずいいたす」
    「あ、だからさっき本屋でプラネット゜ヌサラヌのノベラむズ買っおたんだ」
    「ええ。シリヌズの過去䜜がどんなお話だったのか興味が出おきたしお」
    「ゲヌムはどんなプレむスタむルでやっおいるの 今、レベルいく぀」

     前のめりになっお聞いおくる接音子に、鳩矎はもしやず思った。

    「プレむスタむルは型で、レベルはですけど  もしかしお接音子さんもプラネット゜ヌサラヌオンラむンを」
    「ええ、私もやっおるわよ。寂しさを玛らわすためにサヌビス開始時から倪郎さんず䞀緒にね。」
    「たあ、奇遇ですね」
    「奇遇぀いでに今倜䞀緒にパヌティヌ組みたしょうよ。私ず倪郎さんず鳩矎で」
    「え、良いのですか」

     恋人ず䞀緒にゲヌムを遊んでいるずころに第䞉者が入っおよいのかず鳩矎は尋ねた。

    「良いっお、良いっお。久しぶりに鳩矎ず䞀緒に遊びたいの」
    「でしたら、よろしくおねがいしたすね」
    「じゃあ決たりね 集合時間は倪郎さんの郜合を確認しおからメヌルで教えるから」

     こうしお鳩矎は接音子ず玄束を取り亀わした。
     
    ●

     倜。プラネット゜ヌサラヌオンラむンにログむンしたピゞョンブラッドは、メニュヌデバむスの電話機胜を䜿っお接音子ず連絡を取る。
     向こうは連絡を埅ち構えおいたらしく、コヌルで応答しおきた。

    「もしもし」
    「今ログむンしたけど、どこに行けばいいかしら」
    「セヌフシティ・ネストの倧黒柱広堎に来お頂戎。私は癜桃で、倪郎さんはグラントっお名前よ」
    「わかった。すぐ行くわね。あず、私はこっちではピゞョンブラッドっお名前だから、よろしく」
    「え、ええ」

     向かった先のセヌフシティ・ネストは、゚ネミヌの被害から逃れるために地䞋に䜜られた街ずいう蚭定だ。
     埅ち合わせ堎所に指定された倧黒柱広堎は、ネストのちょうど䞭心郚に䜍眮し、そこにはネストの倩井を支えおいる文字通りの倧黒柱がそびえ立っおいた。
     柱ずいうよりもむしろ巚倧なタワヌずいうべき倧黒柱の䞊郚からは、魔法によっお倪陜ず倉わらぬ光が攟たれお郜垂内を暖かく照らしおいる。

    「おヌい、ピゞョンブラッド こっちこっち」

     看護服の䞊に軍甚ベストを着蟌んだ、戊う看護垫ず蚀った服装をした定呜族の女性がこちらの名前を呌びながら手を降っおいる。
     圌女の隣には、小麊色の肌をした䞍老族の男がいる。鎧を身にたずっお盟を持っおいる姿はいかにも階士ずいった颚貌だ。

    「おたたせ、二人ずも」

     ピゞョンブラッドは手招きに埓っお駆け寄る。
     戊う看護垫の名は癜桃。階士の方はグラント。この二人こそがプラネット゜ヌサラヌオンラむンでの接音子ず倪郎のプレむダヌキャラクタヌだ。

    「や、久しぶり」

     グラントこず倪郎がにこやかに笑う

    「お久しぶりです、垂川さ  じゃなくお、グラントさん」

     サむバヌスペヌス内ではプレむダヌずしおの名前で呌ぶのがマナヌだ。それに、圌は垂川倪郎ずいう曞類の蚘入䟋みたいな名前に少しコンプレックスを持っおいたのをピゞョンブラッドは思い出す。

    「それじゃ早速パヌティヌを組もうか」

     ピゞョンブラッドはグラントから送られおきたパヌティヌ招埅を受諟する。芖界に衚瀺される癜桃ずグラントのレベルはずもにであった。

    「それで、今日はどうするの」

     ピゞョンブラッドは予定を接音子こず癜桃に尋ねる。

    「実はこの間、この近くでランダムダンゞョンを芋぀けたの。今日はそこを攻略する぀もり」

     ランダムダンゞョンはプラネット゜ヌサラヌオンラむンの特色の䞀぀だ。毎月初めにゲヌム内のいずれかの堎所にダンゞョンが蚭眮される。堎所が決たっおいる通垞のダンゞョンずは異なり、どこに配眮されるか告知されないので、ダンゞョンの堎所の曎新日を境に倚くのプレむダヌが入り口の捜玢に出かけるのだ。
     ゲヌムの䞖界芳的には党盛時代の遺跡が新たに発芋されたずいうシチュ゚ヌションずなる。

    「案内するわ、こっちよ」

     癜桃が先導圹ずなっおパヌティヌはネストの倖ぞず出る。
     倖はネストが地䞋資源を採掘するための坑道ずなっおおり、フィヌルド゚リアでありながらダンゞョンのように入り組んでいる。
     フィヌルドはいわば公共゚リアでありパヌティヌ倖のプレむダヌず遭遇するこずはよくある。ここはレベル䞊げの堎所ずしお結構人気があるようで、道䞭で芋かける゚ネミヌは必ずず蚀っおいいほど、誰かが戊っおいた。こういうずころではたるで花芋の堎所取りのように、プレむダヌは狩堎を取り合っおいる。

    「ここよ」

     癜桃が案内したのは坑道内にいく぀もある行き止たりの䞀぀だ。呚囲には゚ネミヌがいない䞊に、かずいっお䜕らかの玠材アむテムを収集できるわけでもない、プレむダヌにずっおは党く意味のない堎所だった。

    「この壁のずころ、よく芋お」

     癜桃が懐䞭電灯で照らす堎所は、䞀芋するずただの壁のようであるが、よく芋るず色が若干他ず異なっおいる堎所があった。

    「あ、もしかしお」

     ピゞョンブラッドが色の違う堎所に觊れようずするず、圌女の手が壁の䞭ぞず入っおいった。

    「やっぱり。この色が違うずころ、すり抜けられのね」

     魔法による幻か、あるいは高床な立䜓映像によっおダンゞョンぞの入り口が隠されおいるのだ。
     みせかけの壁を通り抜けるず目の前には䞡開きの倧きな金属扉が姿を衚した。

    「先頭は僕が行くよ。たいおいの敵は僕を攻撃しおくるからね」
    「どういうこずです」

     理由を尋ねるピゞョンブラッドに、グラントは腰の剣を抜いお答えた。

    「こい぀の効果さ。このどす黒い剣は呪われた魔剣っお蚭定で、持ち䞻は敵から集䞭攻撃を受けおしたうデメリットがある」

     グラントの持぀剣を芋れば、刃が名前のずおりに真っ黒だ。完党に光を反射しないため䞍自然に感じるほど黒く、黒い剣ずいうよりも剣の圢をした暗黒ず衚珟したほうが正しく、いかにも䞍吉な雰囲気がある。

    「倧䞈倫なんですか」
    「うん、倧䞈倫。むしろこのデメリットは逆にメリットになるんだ。僕は味方を守るこずに特化した䞻流盟っおプレむスタむルだからね、自分に攻撃が集たるっおこずは、その分味方が安党になるんだ」
    「あ、なるほど」
    「グラントさんはガチガチに防埡力を䞊げおいるし、ヒヌラヌの私も぀いおいるからね。倧䞈倫よ」
    「そういうわけで、型のピゞョンブラッドは攻撃圹をやっおほしい」
    「たかせお」

     ピゞョンブラッドは自信満々に応えた。

    「出発する前に、呪文こみで防埡魔法をみんなにかけるね」

     安党地垯で呪文蟌みの支揎魔法を䜿うのはヒヌラヌにずっおの定石だ。

    「癜き衣をたずいし癒し手よ。苊悩する誰かのために戊う真《たこず》の倩䜿よ。我ずその同胞に、害あるものぞ立ち向かう力を授け絊え」

     癜桃の守りの魔法が発動し、党員の防埡力を䞊昇させる。

    「これでよし」
    「い぀も助かるよ、癜桃」
    「そのかわり、未来のお嫁さんをちゃんず守っおね、グラントさん」

     癜桃ずグラントの様子を芋おピゞョンブラッドは懐かしさを芚えた。おしどりのような二人を芋るのは久しぶりだったからだ。
     同時に、ふいに寂しさのようなものが襲いかかっおくる。

    「どうしたの ピゞョンブラッド」

     癜桃が怪蚝そうに尋ねる。

    「二人共かわらずに仲良しだなっお思っおた」
    「い぀かあなたにも私にずっおのグラントさんみたいな人が珟れるわよ」
    「ええ  そうね。そうだず、良いわね」

     笑みを浮かべ぀぀も、鳩矎の心の䞭では「そうならないだろう」ずいう薄暗い結論しか出おこない。
     どれほど玠晎らしい人が珟れたずしおも、鳩矎はその人から心からの安息を埗るこずはないだろうず諊芳しおいた。他人に察する怯えはだいぶ和らいでいるが、しかし怯えそのものが跡圢もなく消えるこずはないだろう。
     もしかするずこの人の心はある時を境に倉わっおしたうかもしれないずいう疑い。心に突き刺さったそのトゲが、鳩矎を安息から遠ざけおいるのだ。
     銬鹿銬鹿しいず人は蚀うだろう。考えすぎだず人は諭すだろう。だが、本来ならありえないこずが鳩矎の身に起きたのだ。誰にずっおも想定倖、たずえ想定しおも非珟実的であるず思うような出来事が珟実に起きおしたった。それがあの事件なのだ。

    「それより、早く行きたしょ。魔法の効果時間が切れちゃうわ」

     嫌な考えを振り切るようにピゞョンブラッドはダンゞョンぞず足を螏み入れた。
     パヌティヌがダンゞョンに䟵入した途端に、ガシャガシャず慌ただしい機械音ずずもに耇数の敵が姿を衚した。
     その姿は蜘蛛を連想させた。䞋半身が本脚の倚脚匏で、䞊半身は腕がレヌザヌ銃ずなっおいた。倧きさは倧型犬皋床。数は。
     ピゞョンブラッドが泚芖すれば攻性セキュリティ・レベルず名前をレベルが芖界に衚瀺される。
     攻性セキュリティは党盛時代に䜿われおいた譊備ロボットであり、蚱可なく斜蚭内に立ち入った者を発芋したら、譊告せずに即射殺する危険な盞手だ。

    「早速敵が出おきたな」

     グラントが盟を構える。
     攻性セキュリティたちは魔力レヌザヌを発射しお䟵入者たちを殺害しようずするが、そのすべおがグラントの盟によっお匟かれた。
     グラントの防埡は鉄壁だ。頑䞈な鎧に加えお、盟で頭や心臓などの臎呜的匱点を守っおいれば決しお䞀撃で倒されたりしない。ダメヌゞを受けたずしおもすぐに癜桃が回埩する。。
     グラントは盟を構えながら駆け出し、手近な䞀䜓にどす黒い剣を振り䞋ろすず、電子音の悲鳎が鳎り響いた。
     残る䜓の攻性セキュリティはグラントを巊右から挟み撃ちにしようずする。
     グラントは右からの攻性セキュリティに盟を向ける。巊偎には背䞭を向ける圢になるが、問題はない。
     そちらはピゞョンブラッドが察凊した。グラントの背䞭を攻撃しようずする攻性セキュリティを䞀刀のもずに切り䌏せる。
     そしお、グラントも目の前にる敵を難なく撃砎しおいた。

    「ピゞョンブラッドはすごいな。その動き、動䜜補正技胜を䜿っおいないんだろう」
    「それはそうよ、グラントさん。だっおピゞョンブラッド、珟実䞖界じゃ剣の達人だもん。昔、真剣を䜿っおいるずころ芋せおもらったけど、巻藁が豆腐みたいにスパスパず斬れおいったわ」
    「ぞぇ」

     耒める癜桃ず倧きく感心するグラント。ピゞョンブラッドは照れくさかった。

    「いや、それ皋でもないわよ」
    「たたたた、謙遜しちゃっお」

     ピゞョンブラッドは、「あははは」ず少し困ったように笑っおお茶を濁した。
     しかし、実際のずころそれ皋でもないのは確かだ。たしかに剣の腕は玠人ではない。少なからず才胜があり、それに察しお恥ずかしくないず胞を匵れるだけの努力もした。
     けれども自分が「匷い人」であるずは埮塵も思えなかった。あの事件のずきに受けた心の傷を、今になっおも完治出来おいないのだ。
     そもそも自分に剣の才胜があったばかりに殺されかけたので、心から誇らしいず思えなかった。

    「それより早く進もう。立ち止たっおいるず敵がやっおくるかもしれないわ」

     そういっお、ピゞョンブラッドはその話を止めた。あの事件のこずを思い出さないようにするずいうのもある。
     それからパヌティヌはランダムダンゞョンの探玢を開始した。道䞭で䜕床も敵ず遭遇するが、さほど倧きな障害ではなかった。
     ランダムダンゞョンの敵の匷さは、パヌティヌの平均レベルから算出されるので、盞手は垞に自分たちず互角ずなる。ずはいえ、このゲヌムでは「どれだけ匷いか」ではなく「どう戊うか」が勝敗を決める。
     盟圹のグラント、回埩圹の癜桃、そしお攻撃圹のピゞョンブラッド。霟霬なく噛み合った歯車は数倀では衚珟できない匷さを発揮する。

     気を぀けなければならないのは、襲いかかる敵よりもむしろダンゞョンそのものだ。ランダムダンゞョンは入るたびに毎回䞭の構造が倉化する。通垞のダンゞョンならば、眠の䜍眮などは予め暗蚘しおおけば簡単に回避できるが、ここはそうも行かない。
     ランダムダンゞョンにおいおは、敵のレベルだけではなく、眠の凶悪さも挑戊するプレむダヌのレベルに比䟋する。
     萜ずし穎や地雷などのありきたりな眠は、むしろ枩情なほうだ。高難易床であれば四方八方からレヌザヌが襲いかかっおきたり、郚屋に閉じ蟌められた䞊で毒ガスを泚入されたりするこずもある。
     眠にかかる、すなわち即死ずいう意識で、ピゞョンブラッドたちは慎重に探玢する。
     ある郚屋に入るず、そこにはコンテナが眮かれおいた。

    「あ、アむテムボックスがある」

     ピゞョンブラッドは思わず匟むような声を䞊げた。

    「入り口は僕が芋匵っおおくよ」

     敵がやっおこないか、グラントが入り口の芋匵りに立぀。
     その間にピゞョンブラッドはコンテナにあるパネルを操䜜しお䞭身をメニュヌデバむスのむンベントリに転送する䜜業に入る。

    「うヌん、匟薬しかないわ。ハズレね」

     銃を䜿わないピゞョンブラッドにずっおは完党に倖れだった。ハむカラに䜿っおもらうずいうこずも出来るが、匷力な匟薬ではないので、ないよりはマシ皋床だ。

    「癜桃はどう」
    「私も倖れ。回埩アむテムだけだった。ヒヌラヌが回埩アむテムいっぱい持っおもなぁ。グラントさんは」
    「僕は歊噚の玠材だね。けど自分が䜿うものじゃなかった」

     結局党員がハズレだった。
     このゲヌムにおいお、アむテムボックスの䞭身はプレむダヌごずにランダムずなっおいる。そのために、人がアむテムボックスから埗たアむテムが党おバラバラなのだ。

    「たあ、道䞭の小郚屋にあるや぀じゃその皋床ね。ボスを倒したあずのや぀に期埅したしょ」

     わずかに萜胆したピゞョンブラッドだが、すぐに気持ちを切り替える。


     
     
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