
伊勢神宮¦47歳、伊勢にて
本日の目的地は、伊勢神宮。
日本人なら、
一度は名前を聞いたことがあるであろう場所。
日本を代表する神社のひとつであり、
皇室の御祖神とされる天照大御神をお祀りする、
格式高い神社である。
そんな場所へ、
限界オジサンがやってきた。
……場違いではないだろうか🤣
いや、神様はきっと、
人を見た目や肩書きで判断したりはしないはず。
そう信じて、
堂々とお参りさせていただこう。
伊勢神宮には、
天照大御神をお祀りする内宮と、
衣食住をはじめ産業の守り神である
豊受大御神をお祀りする外宮がある。
せっかくここまで来たのだから、
しっかりお参りしたい。
そう思いながら、
境内へと足を進める。



まず感じるのは、
木々の存在感だ。
大きな木が立ち並び、
足元には砂利道が続いている。
周囲の景色は、
どこか落ち着いている。
観光地に来たというより、
長い歴史の中へ足を踏み入れたような感覚だ。
鳥居をくぐり、
参道を歩いていく。
聞こえてくるのは、
砂利を踏む音や、
木々の間を抜ける風の音。
普段の生活では、
なかなか味わえない静けさがある。






いや、
人は大勢いるのだ。
それなのに、
不思議と気持ちが落ち着いてくる。
47歳のオジサンも、
こういう場所では自然と背筋が伸びる。
普段からこれくらい姿勢がよければ、
少しは立派に見えるのだろう。
……中身は変わらないけれど🤣
そして、御正宮へ。

ここでは、
日々の感謝を伝えることが基本とされている。
あれも欲しい。
これも叶えてほしい。
そんな欲張りな気持ちは、
いったん横に置いておく。
今こうして旅ができていること。
自分の足で歩き、
いろいろな場所を見て回れていること。
当たり前のようでいて、
決して当たり前ではない。
そんなことを考えながら、
静かに手を合わせた。
仕事をしていた頃は、
時間に追われる毎日を送っていた。
朝起きて、仕事へ行き、
帰ってきたら一日が終わっている。
そんな生活を当たり前のように繰り返していた。
それが今では、
仕事を辞めてハイエースで日本を巡っている。
人生、何が起こるか分からないものだ。
まさか自分が、
平日の昼間に伊勢神宮を歩いているとは。
昔の自分が今の姿を知ったら、
何と言うだろう。
呆れ顔で、
「お前、何してるんだ?」
……たぶん、それである🤣
それでも、
こうして旅を続けているからこそ、
出会えた景色がある。
伊勢神宮の長い歴史に比べれば、
47年の人生など、
ほんの一瞬なのかもしれない。
そう思うと、
今の自分が抱えている迷いも、
少しだけ小さく感じられる。
もちろん、
悩みが消えたわけではない。
人生の問題が、
神社をお参りしただけで
すべて解決するほど甘くはない。
帰れば、
相変わらずのオジサンである🤣
それでも、
ここを訪れた時間は、
自分の中に何かを残してくれた気がする。
今の自分を、
静かに見つめ直すことができた。
たまには、
こういう時間も必要なのだろう。
さて、
しんみりするのはここまで。
そのまま、おかげ横丁へ向かう。
こちらは打って変わって、
物凄い人で賑わっている。


さすが伊勢神宮。
参拝を終えた人たちが、
次々と食べ歩きや買い物を楽しんでいる。
普段なら、
人混みを見るだけで少し身構えてしまう私。
人が多い場所は苦手だし、
できれば空いている時間に行動したい。
ところが、
伊勢神宮の境内でも感じたことなのだが、
ここでは人混みがあまり気にならない。
なぜだろう。
不思議に思いながら周囲を観察してみる。
すると、
ひとつ気づいたことがあった。
周りは、ほぼ日本人なのである。
もちろん、
外国人がいること自体が問題なのではない。
ただ、歩いていて感じたのは、
人の流れがとてもスムーズだということ。
逆方向から人がどんどん流れ込んでくることもなければ、
道の真ん中で突然立ち止まり、
撮影会を始める人もほとんどいない。
みんなが自然と流れに沿って歩いている。
人は多いのに、
妙に歩きやすいのだ。
これは珍しい。
人混みが苦手なオジサンにとって、
なかなかありがたい環境である。
もしかすると、
人混みそのものが苦手なのではなく、
人の流れが読めない場所が苦手なのかもしれない。
そんな新たな自己分析までできてしまった。
伊勢神宮、恐るべし。
まさか参拝に来て、
自分の人混み耐性について考えることになるとは🤣
せっかくなので、
松阪牛メンチコロッケを購入。

こういう場所に来ると、
ついつい食べ歩きをしたくなる。
久しぶりに、
観光地で何かを買って、
歩きながら食べるという楽しみを味わった。
車中泊の旅では、
食事も移動の合間に済ませることが多い。
コンビニで買って車内で食べたり、
次の目的地へ向かうために急いで食事を済ませたり。
それはそれで気楽なのだが、
こうして観光地を歩きながら食べるのも悪くない。
松阪牛メンチコロッケを頬張りながら、
おかげ横丁を歩く。
つい先ほどまで、
人生について真面目に考えていた男とは思えない。
人間とは、
案外こういうものなのかもしれない。
神様に感謝を伝え、
人生を振り返り、
最後はコロッケを食べる。
なんとも忙しい47歳である🤣
それでも、
こういう一日がいい。
厳かな場所で心を落ち着かせ、
賑やかな場所で旅の楽しさを味わう。
その両方を楽しめるのも、
旅ならではなのだろう。
さて、
お腹も心も少し満たされたところで、
次の目的地へ向かおう。
人生の答えは、
まだ見つかっていない。
だが、少なくとも今日、
伊勢神宮を訪れることができた。
それだけでも、
今の自分には十分なのかもしれない。
……もちろん、
松阪牛メンチコロッケも美味しかった🤣