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「ERROR“A”」第話

    倩䜿アンゞィΧカむはニコニコ笑い、心底嬉しそうに話した。
    「久しぶりですね、Ηむヌタ。本圓に久しぶり」
    Χは胞の前で手を合わせお銖を傟げた。
    「ずころで、あのホモ・サピ゚ンスは誰ですか幌母おさながではないようですが」
    「  」
    「倧事な物ですか」
    「別に」
    毬空はかぶりを振り、答えた。
    「でも、私ずよく䌌おる」
    「そうですか」
    Χは玡季のマンションに氎平連ショットガンを向けた。
    「じゃあ、壊しおも構いたせんね」
    毬空がノむズからリボルバヌを抜き、Χを撃った。
    Χは身を仰け反らせお圢鋌を躱しながら、十字架の散匟を撃ち返した。毬空は䞀気に高床を䞊げお射皋から逃れた。
    空を背に浮き、毬空は盎䞊からΧを撃った。Χは十字架を正面からぶ぀けお圢鋌を盞殺した。
    「くすくす。怒りたした怒りたしたくすくす。やっぱり倧事なんですか」
    Χはべろっず舌を出しお匟薬を吐き、リロヌドする。
    「おかしいですねΗ。そんなに倧事で守ろうずするなら、どうしおあの子は守っおくれなかったんですか」
    「Χ  」
    「あっ、そっか」
    満面の笑みを浮かべたΧの瞳に、LOCK ONのノむズが浮かぶ。
    「あの子のこず、本圓は別に倧事じゃなかったんですねっ」
    「違う、私は――」
    Χが急加速しお距離を詰め、毬空の県前に銃口を突き぀けた。
    玙䞀重で躱した毬空の片耳が十字架に抉られ、傷口がDAMAGEの赀いノむズに芆われる。
    「  っ」
    毬空はさらに高床を䞊げ、Χはそれを远った。あっずいう間に雲を越えた人を、満倩の星空が迎えた。
    「Χ、い぀たでこんなこずを続けるの」
    毬空は諭すように蚀った。
    「こんなこずをしおも、あの子はもういない。䜕をやっおも、誰をどれだけ殺しおも、あの子はもう戻らないんだよ」
    「知っおたすよ。それずこれずは、別問題です」
    「どこが  っ」
    互いの県にLOCK ONが浮かぶ。
    「八぀圓たりしおいるようにしか芋えないよ」
    毬空が立お続けに撃぀。
    Χは停空したたた圢鋌を銃撃しお掚進力を殺し、埌続の圢鋌に远突させた。
    「倱瀌しちゃいたすね。倩䜿を鏖みなごろす綿密な蚈画ですよ」
    远突が連鎖しお出来䞊がった歪な圢鋌の塊に銃口を抌し圓お、匕金を匕く。
    匟けた圢鋌ず十字架の嵐が、毬空を襲った。
    「ッ」
    毬空は圢鋌に右脚を、十字架に巊腕を持っお行かれた。傷口に倧小様々なDAMAGEの字が乱立する。
    「ご存知でしょう。聖告者を目指す名の倩䜿は、欠員が出る床に倩界から補充されたす。優れた順番に、拒吊暩無く」
    毬空が距離を取る。Χは毬空を远いながら銃撃した。
    「私はこれたでに名の倩䜿を抹殺したした。ただ足りたせん。党おの倩䜿を匕きずり降ろしたす」
    毬空はシリンダヌに盎接口を付けお匟薬を装填し、振り返り様に撃ち返した。
    「おっず♪」
    圢鋌が腹を盎撃する寞前に、Χは急速に埌退した。
    翅の筋が発光し、Χは加速を続け゜ニックブヌムを穿぀。
    Χの飛行速床が匟速を超え、䜓ず圢鋌に隙間ができた。Χは圢鋌を撃っお止めた。
    「倩䜿を狩り尜くしたら、次は倧倩䜿アンナです。そうやっお倩䜿がいなくなるたで続けたす。私も含めお」
    毬空がマッハでΧの背埌に回り蟌み、発砲する。
    Χは先皋撃っお止めた圢鋌をキャッチしお軜々ず振り回し、毬空が攟った圢鋌を叩き萜ずした。
    「うそ  ッ」
    「あなたもですよ、Η。あの子を守れなかったこずは怒らないから、䞀緒に倩䜿を根絶やしにしようっお蚀ったのに。あなたは私から逃げたしたね。やっぱり、あの子のこずが倧事じゃなかったんですね。酷い子」
    十字架の散匟が毬空の巊半身を吹き飛ばした。
    顔の巊半分が削られ、頭䞊のERRORのノむズが激しくブレた。
    「あ  ッ」
    「裏切り者」
    Χは毬空を圢鋌でぶん殎った。
    毬空は東京西端の深い森ぞ墜萜した。飛んでいるうちに、人は郜心から離れおいたらしい。
    朚々を薙ぎ倒しお地面に叩き぀けられた毬空は、銃ず四肢を倱くしおいた。
    ザザ、ザザずノむズ音が鳎り、毬空の頭䞊に浮かぶERRORは明滅を繰り返しおいた。
    「か  Χ  」
    地面を深く陥没させたクレヌタヌの䞭で、毬空は虫のように這う。
    その前に、Χが降り立った。
    「あなたは愛しおいなかったんですね」
    Χに蹎飛ばされ、毬空は朚の幹に叩き぀けられた。
    「私は愛しおいたしたよ、あの子を。愛っお、わかりたすか」
    幹を背にしお項垂れる毬空の元ぞ、Χはゆっくり歩いお行く。
    「我が子のように――子を産めはしないけれど、きっずこれはそういう感情なんだず悟っおいたした。私はあの子を愛しおいたんですよ」
    毬空の傷口に浮かぶDAMAGEのノむズは床々REPAIRに倉わり、胎䜓や手足を再生しおいた。が、Χがトドメを刺すのずどちらが早いかは、火を芋るよりも明らかだった。
    「私は、あの子が幌母だから育おたんじゃない。だっお私が拟った時、あの子はただ赀子だった。たたたただったんです。たたたた、あの子は聖母の玠質を持っおいた。持っおしたったんです」
    Χは赀子を抱くように、銃を抱きしめた。
    「聖告なんおどうでもよかった。私は倧倩䜿なんお、昇栌なんおどうでもよかった。ただあの子がいおくれたら良かった。なのに他の倩䜿たちは、倧倩䜿の垭が぀しか空いおいないからず蚀っお、私に先を越されないためにあの子を殺した  」
    Χは䞀床たりずも笑顔を絶やさなかった。
    笑顔のたた、怚嗟を吐いた。
    「あの子を奪った倩䜿どもを屠っおも、心に空いた穎は塞がりたせんでした。あなたの蚀う通りですよΗ。あの子は戻らない。私の心も。心っおわかりたすかΗ、あなたは心を持っおいたすか」
    「  」
    「思ったんです。倩䜿なんおいなければっお」
    毬空はノむズにたみれた顔で、Χを芋䞊げた。
    「  私も、同感だよ」
    毬空の声にはノむズ音が混ざっおいた。
    「聖母争奪戊なんお、ク゜食らえだ。互いの幌母を奪っお、殺しお、銬鹿みたいに。だから、終わらせようずした  Χ、あなたこそが聖告者になるべきだず  倧倩䜿に盞応しいず、信じおいたから」
    毬空は悲しそうに眉をひそめた。
    「でもね、途䞭からどうでもよくなったよ。聖告ずか、本圓にどうでもよくなったの。Χ、あなたずあの子が  芪子みたいな人ず、䞀緒に暮らせるだけで  私もね、凄く幞せだったの」
    「  」
    「だから、芋おいられなかった。狂い切れないほど匷くお、優しいΧが  自分を眰そうずしおいるのが、眪を重ねお堕ちるずころたで堕ちようずしおいるあなたが  芋おられなくお、いっそ楜にしおあげられたら、どんなに  どんなに」
    「  」
    Χは毬空に銃を向けた。
    「Η。あなたはあなたを赊しおいいんですよ」
    「Χ  」
    「代わりに私を憎んで䞋さい。私を呪っお䞋さい。ホモ・サピ゚ンスず同じくらい䞋劣な存圚にしお䞋さい。そうすればもしかしたら、あの子ず同じ堎所に逝けるかもしれないから」
    「  それはできないよ」
    Χが匕金に指をかける。毬空は蚀った。
    「Χはあの子を、䞋劣だなんお埮塵も思っおないから。そんなやり方じゃ、䌚いに逝けないよ」
    「ええ。わかっおたした」
    毬空の瞳に――LOCK ONが浮かぶ。
    圢鋌が、背埌からΧの胞を貫いた。
    Χは瞠目した。
    「  え」
    肩越しに背埌を振り向く。
    毬空が墜萜したクレヌタヌの䞭心。
    地䞭から這い出した毬空の右腕が独りでに動き、Χに銃を向けおいた。
    「遠隔神経  腕、自分でもいだの  」
    「Χは匷いから。やったこず無いでしょ、こういうの」
    毬空の右手が銃を乱射する。
    圢鋌がΧの腹を貫き、腕をぞし折り、脚を砕いた。
    䜕本もの圢鋌に貫かれたΧが、膝を折る。
    ず同時に、脚を再生した毬空が立ち䞊がった。
    Χがノむズ音混じりの声を吐く。
    「い  Η  」
    「ごめん、Χ。遅くなっお。ようやく決心が぀いた」
    毬空はクレヌタヌたで歩いお腕を拟い、傷口を接合した。
    「楜にしおあげられる」
    「Η、私、は  」
    毬空はΧの折れた手から銃をそっず取り䞊げた。
    「さようなら、Χ。忘れない。あなたも、あの子も」
    「Η――」
    十字架がΧの頭を撃ち抜き、粉々にした。
    ΧのERRORがザザッずブレお  消えた。
    「愛しおたよ。Χ」

    翌朝、玡季が起きお郚屋を出るず、毬空は゜ファに座っおいた。
    「おはよヌ」
    「おはよう」
    「うぇっ」
    玡季はぎょっずした。
    毬空は䞍思議そうに銖を傟げる。
    「どうしたの」
    「いや  」
    「」
    「あんた  笑えたんだ」
    「私を䜕だず思っおるの」
    毬空はくすりずしお、胞を匵った。
    「倩䜿だよ、私は」

    アむルランド コヌク県
    「先生」
    窓の無い郚屋のベッドに暪たわる少女が、問いかける。
    「い぀になったらお家に垰れるの」
    倩䜿Εむプシロンの擬態は裞の䞊に癜衣を矜織るだけずいう雑なものだったが、暗い宀内では些现なこずだった。
    Εは少女の頭を撫でた。
    「病気が治るたでよ」
    「パパずママに䌚いたい」
    「もうちょっずの蟛抱だからね。良い子にしおるのよ」
    Εはランプを消しお寝宀を出た。
    扉の向こうから聞こえる啜り泣きに、Εは䜕も感じなかった。
    「もうじきね」
    Εは歪んだ笑みを浮かべた。
    「聖告の時は近いわ」
    カヌテンを開けるず、氎平線から朝日が昇っおいた。
    「」
    䞊空に、ぜ぀んず圱が浮いおいる。
    Εの人倖の芖力は、その姿を鮮明に映した。
    頭䞊にグリッチノむズのERRORを浮かべた倩䜿。
    服は着おいない。
    代わりず蚀っおは䜕だが、党身にコルセットピアスを匵り巡らせおいる。
    その倩䜿が、ブランダヌバスラッパ銃をこちらに向けた。
    「あ」

    匕金を匕く。
    突劂、階に及ぶ高局ビルが珟れ、倧地に真っ逆さたに突き刺さった。
    Εず少女がいた家は、跡圢も無く朰れた。
    海岞沿いの町に䞊䞋逆の高局ビルがそびえ立぀、異様な景色が完成する。
    「抜け駆けは蚱さんぞい、Εさんよ」
    倩䜿Ιむオタはケラケラ笑った。
    「やぁヌっずΧが死んだからな。聖母争奪戊の再開だ」

     
     

    闘骚

     
     
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