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十六夜杯短歌一覧(132人🍁332首)

    「十六夜杯」に投稿された
    短歌(記事へのリンク付)を
    掲載しています。

    最新の投稿順です。

    良かったら
    『勝手に賞』の選考にも
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    🍁一首は、二行で掲載しています。

    マガジンなら違う角度から
    見られるかもしれません。

    募集要項はこちら✨
    締め切りは 10/25 新月の時刻(19:49)🌑

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    🌔 全首一覧

    🌾10/25(火)18人  40首


    332.大丈夫!娘を思って食べたけど
        こっそり瓶に手を伸ばす

    331.秋だけど前日作ったおにぎりを
        ドキドキしながら食べてみた

    330.束の間の秋をたのしむ暇もなく
        かじかむ指で文字打つ季節

    🍂


    329.寝て起きて季節を飛ばし金木犀
        香る寒さを見て触れて知る

    🍂

    328.東京の空にあなたが歌うから
        遠く仰ぎ見る同じ秋の夜

    🍂

    327.つらつらとあなたの文を味わう夜
        しとしと降りてすすき梅雨なる

    326.山辺やまのべに咲いたつゆ草夕に枯れ
        定めと知るも哀しきかな

    325.「おはよう」と言いしひとありぬくもりの
         けふも始まるひかりの方へ

    🍂

    324.芳香をまといただよう金の蝶
        心がにじむあの日の記憶

    🍂

    323.散歩道 こっちだよって金木犀
        あまあまはなに 金木犀

    🍂

    322.神無月 宵待ち時の 灯ひが並び
        そぞろ歩くは 麻布十番

    321.日が暮れて ほのかに寂し神無月
        虫の音ねりりり 胸にこぼるる

    320.仄白く秋のうららに昇る月
        ワイン片手に ほろり眺むる

    🍂

    319.フロントの招き猫鳴く秋の宿
        言葉少なの君の横顔

    318.散歩道君と眺める初紅葉
        赤いパンプス痛みこらえて

    🍂

    317.「明日には月に行かなきゃ」澄み切った
         いざよう君の横顔は綺麗


    316.
    ガラス板の秋空だけが好きだから
        白妙の雲奪ってキスを

    315.もし君が猫になっても見つけるさ
        秋の光のにおいを頼りに

    🍂

    314.墓参り小春日和の陽だまりに
        昇る白煙白蝶一頭

    313.虹架かる空もやがては茜色
        秋の夜風に樹々朱あかと

    🍂

    312.氷上に舞い降りラテン胸躍る
        我の鼓動も忙しきかな

    311.秋風や仕舞い込みたる文の束
        幾年なれど我読み惑ふ

    310.今宵またトキメキながら活字追う
        秋の夜長にデジタル文庫

    🍂

    309.秋日影 父の工具の整然と
        遺されて今日「閉店」を貼る

    308.紅くれなゐに橙色だいだいいろに葉の揺れて
        子らコスチューム纏まとひし彼の日

    🍂

    307.満つる月彼方に坐おわすあなたとの
        逢瀬を願いて夢想する

    🍂

    306.秋色のスパイス効いたやうなカフェ
        隣は甘い声を出す女ひと

    305.「恋し浜」独り下車する無人駅
         恋文託すホタテの貝殻

    304.秋雨の流るる街を眺むれば
        君の横顔私の肩に

    🍂

    303.吹き抜ける色なき風よ煌めき含め
        我が手かざして何を掴むや

    302.幼き日母の温もりよ幻か
        涙と黄落負けじと前へ

    301.無力さよ色ながら散る我が身かな
        落ち舞い上がれ彩り重ね

    🍂

    300.飯も茶も黙って待ってる祖父の剥く
        月の無い夜のりんごの兎

    299.みのたけに合わない梨のその重み
        お酒もきみも足りぬ金曜

    🍂

    298.無重力空間でするコイントス
        裏か表かコインは増えて

    297.天空を超えて次元の狭間まで
        シュレディンガーの猫たちと行く

    296.宇宙から聞こえる音を声にして
        歌うあなたに旗を振る夜

    🍂

    295.リコーダーの 練習をする 音がした
        もう日が暮れた本番は近い

    294.RGBのRに寄った色彩に
        近づく冬を思ってブルー

    293.「夜冷えるから一応羽織っていった方がいいよ」
                   と母の念押し


    🌾10/24(月)13人  28首


    292.
    いつの日か肉体ぬいで住む所
        彼岸花満つ水辺の庵

    🍂

    291.運動会 梨 栗 葡萄 勢揃い
                   母の愛と私の笑顔

    290.曼珠沙華 風にただよう紅い波
        あの日の想い乗せてはばたけ

    289.「半分こ」君に割られた石焼き芋
                    右手に君の手 左手に芋

    🍂

    288.柿色の長めのストール羽を織り
        バスから降りる秋のよそおい

    🍂

    287.秋風に肩震わせて空仰ぐ
                   夏の名残よセミの抜け跡

    🍂

    286.爆音と無言の森の秋桜
        己おのが誠にただ其処そこに咲く

    285.「分かるでしょあなたの為よ」ワカラナイ
         わたしはママの二周目じゃない

    284.嘘つくな腹わって話せ筋とおせ
        そんな感じのボクの秋晴れ

    🍂

    283.服悩む暑いの寒いの嫌なのよ
        母は我を思春期と思う

    282.我らには子孫を残す義務がある
        おんぶバッタのオスの叫びよ

    🍂

    281.満月が溶けていくから瓶に詰め
        朝になったらパンに塗ろうか

    280.秋空の高さを説明して欲しい
        気象学ではなく文学で

    279.僕らから熱を奪って知らぬ間に
                   過ぎ去る九月に恋をしました

    🍂

    278.朝空も昼の陽も空いた木々も
        みんな眠そうな気のする秋

    277.トンネル効果が連続する だって
        鼻炎のはずなのに金木犀

    276.半纏の両のポッケ差し入れて
        手から眠る秋の長夜

    🍂

    275.これからはわたしの気持ちそのままを
        感じるままに言葉にしよう

    274.ゆっくりと育ってゆくよ君らしく
        苦労した分優しくなって

    273.今ここにたとえあなたがいなくても
        見上げる空はたったひとつさ

    🍂

    272.腹減ったしめじに玉ねぎご飯入れ
                   あっという間に焼きうどん

    🍂

    271.願わくばこの悲しみを包み込み
        浄化されたし君のその手で

    🍂

    270.満ち足りた夜を過ぎれば
        十六夜の 夏の名残に心寂しく

    269.十六夜と十四夜の月くらぶれば
        満たぬどちらも心癒せり

    268.秋夜空浮かぶ想いを追いかけて
        陰り行く月夏も去り行く

    🍂

    267.喧嘩から始まり共に過ごすうち
        君の愛知る足湯物語

    266.焼き芋はトトロの温度
        秋風は猫バスの色歩こう歩こう

    265.公園の銀杏いちょうのしおり小説の
        野分のわきのシーンに紛れ消えゆく

    🌾10/23(日)6人  14首

    264.道路脇緑が赤く染まる頃
        雪も混じりて季節がバグる

    263.外寒く着る服迷いパーカーを
        それでも寒い冬服迷う

    262.雪ないが寒さがしみる今だから
        温まろうよ鍋囲んでさ

    🍂

    261.ろうそくの炎のように揺らめいて
        夕日の方へ歩いて帰る

    260.似合わないと言われた爪を見ておもう
        落ちるもみじはしずかな叫び

    259.迷わずに赤を選んだゆびさきに
        散るのはもみじかりんごか夕日か

    🍂

    258.武士のように振りかざす剣
        虫取り網対して兄は猫探し

    🍂

    257.散らかった気持ちのカケラつながった
        大きく伸びする十六夜の風呂

    🍂

    256.天高く馬肥ゆる秋にしたいこと
        囲碁に読書に十六夜杯

    255.寒暖差アレルギーにて鼻水が
        かんでもかんでもまだまだ出てくる

    254.月見蕎麦二八蕎麦にきつね蕎麦
        食べたいものが美味しい季節

    🍂

    253.柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺?
        鐘が聞こえてクスッと笑う

    252.見上げれば波に似ているうろこ雲
        急にあなたに会いたくなった

    251.風が吹き「寒くなったね」なんて言う
        あなたの腕をギュッと抱きしめ


    🌾10/22(土)6人  17首

    250.ついさっき世界救った勇者です
        空ってこんな青でしたっけ

    249.金曜日ぶりに通った駅前に
        金木犀が生まれてた朝

    🍂

    248.刈田にて仕舞い忘れし鳥避けの
        缶から一つ鳴るは哀しき

    247.水盤を震わし風の行き過ぎて
        そこに眠りし人をぞ思ふ

    246.日蝕にっしょくの黄泉比良坂よもつひらさか尋ぬれば
        魄はくとなりても夫つまに逢いたし

    🍂

    245.第三次世界大戦はじまれり
        痩せた老人吐き捨てにけり

    244.愛されて名付けられたる日のありき
        名の一文字を位牌に印す

    243.背もたれにもたれず浅く腰掛ける
        背の美しき老となりたし

    🍂

    242.時にはさマスク外して いいじゃない?
        金木犀の香る街並み

    241.鼻につく秋の道路はどうしても
        だから私は ぎんなん嫌い

    240.ふと思う月にうさぎは住めるのか
                  やり方次第で 可能なのでは

    🍂

    239.秋の夜に歌を詠み合い
        感想を伝え合うただそれだけだけど

    238.ハーベストムーンなんとかムーンとか
        名は知らねどもまんまるの月

    237.豊作の柿トーストやサラダまで
        秋が体にみっちり詰まる

    🍂

    236.白鳥の渡来いよいよ冬が来る
        可愛いお顔で冬のお知らせ

    235.柿を食べ栗に梨食べ林檎食べ
        葡萄も食べて秋果満喫

    234.コーヒーの香る六畳ダイニング
        僕はちょっぴり大人になった


    🌾10/21(金)4人  9首



    233.Tシャツで 金木犀の香り買い
        一足先に秋をたしなむ

    232.深呼吸 夜道に浮かぶ金色の
        花の香りに酔いしれる秋

    231.抜け落ちて手に取れた銀髪よ
        わが人生にも秋風ひと吹き

    🍂

    230.秋夜空繰り広げるは天体ショー
        夜空彩る星に乾杯!

    🍂

    229.イチョウ並木雨に降られるあの女ヒトの
        10年越しの約束果たして

    228.帽子取れ私の髪色キミにバレ
        イチョウの様と素直に褒められ

    227.そばにいるキミとの想い謎めいて
        十六夜の月祈りを届けて

    🍂

    226.野分立つ冷たき異郷の雨風や
        故郷の如きに心ぬくもる

    225.あと2枚、残る暦の少なさに
        月を仰ぎて故郷をば見ん


    🌾10/20(木)1人  3首

    224.月を見てまだ来ない人を待ちながら
        何度も見るも月は変わらぬ

    223.ダイエット最後とばかりにたべまくる
        食欲に負けるまた負ける

    222.一人旅すみわたる秋の雲海
        だれかと見たいもったいない


    🌾10/19(水)3人  7首

    221.鰯雲どこの空だろ同じ空
        こしゃりと保存す推しの写真

    🍂

    220.渾身の彩り映える地球ほしだから
        散歩したくて秋に生まれた

    219.熱しやすく冷めやすいから預かった
        コートの中に君の手袋

    218.ゆっくりと暦めくりてあと2枚
        吾子の重ね着袖は短し

    🍂

    217.空高く千年越しの化けくらべ
        山と化すのは貴君か我か

    216.漆黒の海に群がる幽霊の
        すり抜ける手の狂おしき泡

    215.血液の色にも似たる満月の
        低き宇宙そらの素顔に慄おののく


    🌾10/18(火)2人  5首

    214.ピアス穴白くつらぬく秋の波
        ゆきては戻り我が背中押せ

    213.死にたひと思ふ秒ごと赤とんぼ
        羽根透きとほり風衝きて発つ

    🍂

    212.君の香とともに過ごしたひとときを
        探し求めて巡る一年ひととせ

    211.説教に身を固くして鰯雲
        乗ってどこかへ飛んでいきたい

    210.次世代へバトンを渡す秋祭り
        記憶が繋ぐ新たな歴史


    🌾10/17(月)3人  7首

    209.呼ぶ声に溢れる涙ハラハラと
        窓辺の景色木の葉かつ散る

    🍂

    208.自分こそ傲慢だったと知った夜
        朝日を受けて生き返れ、我

    207.祈りこめ乗り越えて今秋向かえ
        喜びの日々感謝の光

    206.ヨガタイムシャバーサナで目を閉じて
        浮かび来るのは愛する家族

    🍂

    205.鮮やかな呼吸のような秋の風
        ススキを写すレンズの光

    204.うつろな目 高層ビルの頂いただきに
        銀の月夜のロゼの水冠

    203.赤坂の黒い雑踏赤い月
        灯をともす闇 地下の虫の音


    🌾10/16(日)1人  3首

    202.真夜中のドアをハモりて涙する
        10月7日は君を想う日

    201.幾重にも静なる実りは澄みわたる
        我も朗朗勝地光きあきけり

    200.花魁の記せし未来の旅の夢
                   街は紅葉櫓やぐらは立ちぬ


    🌾10/15(土)2人  4首

    199.秋空と息子の笑顔が光る日に
        まばゆく走るしろかげの君

    🍂

    198.花尽きて人気も絶えしつるバラに
        秋明菊は今も寄り添う

    197.結実の見込みなき身を悲しみて
        一層美しく咲く彼岸花

    196.きしきしと撓む枝音聞きつけて
        潜む山鳥共に寂しく


    🌾10/14(金)5人  11首

    195.橙黄の秋の香りと深呼吸
        便所の匂いと彼が解く

    🍂

    194.秋晴れにあなたを連れ出すティールーム
        目当ては真白なマロンシャンテリー

    193.柄になく彼女と行ったティールーム
        猫背になってアッサムを飲む

    192.店先に溢れんばかりに積まれしは
        葡萄いちじく梨リンゴ柿

    🍂

    191.懐かしき君の香りにふりむかば
        小さくきらめく金色木犀

    190.アプリでは繋がらぬ君と星月夜
        二十年ぶりの長電話

    189.トリックオアトリート小さきかぼちゃ走りだす
        魔女の姉を追いかけて

    🍂

    188.台風とともに現る想い人
        今も連れ添う愛しいあなた

    🍂

    187.いざよひし君を背なより抱きしめて
        そつと口づく後れ毛香る

    186.月満たず八月やつきで産みし私わたくしを
        如何いかな思ひで育てしや母

    185.春夏秋冬の過ぐる早さを思ひけり
        母の年忌をつつがなく終へ


    🌾10/12(水)8人  23首

    184.飛鳥井をすこしうたひて
        悲しさをものした月の御ものかたり

    183.忘れ草 逢ふよのなきは夢路さへ
        生い茂らんと藤はかま

    182.空き家みし ふとおもひだすすぎしひの
        物悲しさは 恋しきものかな

    🍂

    181.赤とんぼ指をグルグル捕まえて
        空に飛び立ち幸せ笑う

    180.墓参り 曼珠沙華見て帰り道
        カラオケ行って百恵を歌う

    179.移りゆく季節と心寂しくて
        朝まで通話秋の夜長に

    🍂

    178.私たちじゃない誰かの恋愛のために
        綺麗な月のクソアホ

    177.同棲で買った小鉢に残された
        かぼちゃの皮がこびりついてる

    176.君の横歩けば空に鰯雲
        言葉少なに諍い続く

    🍂

    175.駆け寄った君が抱き上げた柴犬
        胸に抱かれて赤子のようで

    174.君のそば行きたいけれど柴犬の
        一歩たりとも動かぬ頑固

    173.赤柴の空に溶け込む堤防の
        欲しいだけ君飲み込んで愛

    🍂

    172.紫の君隠れたる花の宿
        露と消えぬと消ぬべく思ほゆ

    171.蜘蛛の巣の払い掃いてきりもなし
        積もる月日を払わぬように

    170.父母とともに逝くかな故郷の
        荒寥たる庭月が見ていた

    🍂

    169.樫の実の殻からのぞく空の先
        君の住む町二人の未来

    168.葉の裏に書いた言葉を秋風が
        知らずに運び君の手元に

    🍂

    167.階段を二段飛びして駆け上がる
        カメラ片手の満月の夜

    166.午後六時つるべ落としの娘の迎え時間
        早まり間に合わぬ母

    165.登山道亡き父に似た人探す
        癖のなおらず三度目の秋

    🍂

    164.精霊馬は既に去り墓前に一人
        金木犀が髪を撫でる

    163.どんぐりがレンガに落ちてひび割れた
        その隙間から秋が染み込む

    162.気がつけばすぐ居なくなる飽き性な
        指を絡めて繋いでた秋


    🌾10/11(火)2人  6首

    161.声でした背中でした真夜中でした
        残響は秋に似た言葉になって

    160.湾岸線速度のリズム刻む右耳
        八月のらせんを少し秋に傾げて

    159.ひもといた羽ばたくページ さえずりの歌
        秋の虫呼吸がずれる耳をこらして

    🍂

    158.コオロギが奏でる音色とおりすぎ
        遠くにいても聞こえているよ

    157.葉の色が真っ赤に染まり増えていく
        枯れ果てるまで秋の旅だよ

    156.夏終わり雨降り気温下がりだし
        秋の始まり冬ももうすぐ


    🌾10/10(月)3人  7首


    155.秋風に失くした夏を求めても
        もう前を向けと背中押される

    154.十三夜雲の波間に流されて
        姿見えずとも明るさを増す

    153.確実に季節は過ぎてあのつらい
        夏は過去だと金木犀

    🍂

    151.夏痩せは都市伝説か幻想か
        馬より先に吾肥ゆる秋

    151.秋茜鈴虫葡萄チャイコフスキー
        光も音もすきとおる秋

    150.ぐずぐずと居座る夏に遠慮して
        勝手口より上がる秋かな

    🍂

    149.どんぐりをお金見立てる娘見て
        原始の時代思い馳せるよ


    🌾10/9(日)4人  12首


    148.
    やりきれぬ過去に向き合い今朝の秋
        信じてくれた君と ずっといる

    147.わたしは蓑虫になりたひ殻の中
        隠れていたひなみだごと 此処

    146.どうしよう帰りたくない泣く吾子と
        紫苑の花びら数え歩く夕

    🍂

    145.色づいて木の葉チラチラ舞い踊る
        光を揺らす秋のそよかぜ

    144.秋桜の色とりどりに咲き巡る
        空き家の庭の少し華やぐ

    143.十六夜に同じ月観る人想う
        時空の一致出会いの奇跡

    🍂

    142.十六夜の月は名月勘違い
        眠り続けて時空翔ぶ僕

    141.東京夢コロナ騒動かかったか
        十五夜見ずに寝込んだわれは

    140.十三夜届けよ舌よ届かない
        アミメキリンの舌の先

    🍂

    139.きみのソファ月日重ねて馴染みゆき
        二人の時間永遠とわより永く

    138.あのひとの香りの残るあかいソファ
        並んでみるは過去か未来か

    137.秋の海吾子の笑顔を思ひつつ
        「元気で」「無事で」波に祈らん


    🌾10/8(土)2人  4首

    136.咲き終えた月下美人にまた蕾
        終わる命を受け継ぐ命

    🍂

    135.十六夜の月見団子は宵の口
        待てど暮らせど海からの文ふみ

    134.隠された秋の名前が現れる
         赤く硝子の色づいたころ

    133.星が降っている星が降っている
        打ちあがる光り星が降っている


    🌾10/7(金)2人  5首


    132.ポタポタと涙こぼれた水たまり
        ちゃぷんと入りうかぶ満月

    131.月なんて出なくていいやこんな夜は
        どうせ濡れたし帰るのヤダし

    130.コンビニに売ってるだろか三日月の
        僕の失くした欠片の欠片

    🍂

    129.夕焼けで真っ赤に染まるうろこ雲
        一足早いもみじ狩りかな

    128.スズムシの鳴き声に似た shizugonの
        歌につられて歌詠む夜長


    🌾10/6(木)4人  12首


    127.ええねんでそんな自分でええねんで
        そんな自分が好きでええねん

    126.除草剤撒かれた場所に生える草に
        おはようと声出さないで言う

    125.希望とは思いがけない明日の空
        金木犀の香りみたいに

    🍂

    124.許されるわけもないと言いきかせ
        月光照らす海を渡る

    123.「愛してる」だけじゃ言葉が足りなくて
        「月がきれい」と訳すしかない

    122.「爆音とF1見せてあげたい」と
         5000キロ越しリモートデート

    🍂

    121.鮮やかな葉をふみしめて歩き出す
        勇気を出して学びの場へと

    120.亡き母の遺品整理で涙散る
        夢の中でも姿を見せて

    119.バスタブに顔を沈めて目を開ける
        世界が歪み泡となりけり

    🍂

    118.何思う緑の中の曼殊沙華
        コントラストに我を重ねて

    117.木枯らしよ蹴散らせ飛ばせ片恋を
        顔上げ進め恋は目の前

    116.さよならとベル鳴く歩廊夕月夜
        想いよ永遠に君忘るまじ


    🌾10/5(水)2人  4首

    115.君が死ぬ夢を日記につけてから
        やけに金木犀が香るな

    🍂

    114.死の床でがりりと噛んだ檸檬の香
        トパァズ色の蒸気を放つ

    113.ゆらゆらと池に映りし満月よ
        両の手伸ばし吾子首かしげ

    112.月あかり差しこむ窓に歩みより
                   切り取る夜空いつかふたりで


    🌾10/4(火)2人  6首

    111.俯いた首に日焼けの痕残り
        バス停の子の秋は深まる

    110.梨を食む君の僅かな稚さに
        花の真白きことを思えり

    109.秋桜を花束にして土手をゆく
        僕はいつでも詩を聴きたい

    🍂

    108.沈む日の夜の帳が下りる時
        十六夜の月 親指で隠す

    107.別れの日 俯く笑顔愛しくて
        ほころびの糸 結びたくなる

    106.なぜだろう あさはいつもとかわらない
        秋の暁 寂しくなるの


    🌾10/3(月)2人  6首

    105.算盤の玉パチパチと小気味良く
        弾かれた桁にぱちぱち瞬く

    104.次々と逝く先人に馳す想い
        色なき風に馴染んで消えて

    103.秋の夜の弓張月に腰かけて
        寝ている君に魔法をかけたい

    🍂

    102.シャラランと鈴鳴らしをりキンモクセイ
        香りの巫女が見え隠れして

    101.すすきの穂皆総立ちでお辞儀する
        土手降りる我トップスター

    100.秋の陽が赤子の裸足くすぐれば
        指ぴょこぴょことキイたたくよう


    🌾10/2(日)6人  18首

    99.いざよいていざよわないのが恋心
        夢のまにまに上れ既望よ

    98.寄る辺なきあなたとのおもひで胸に抱き
       生きるよすがに十六夜の月

    97.恋心移ろひゆくは月の船
       今宵何処に月宿るらむ

    🍂

    96.目に染みるオレンジゆれてさようなら
       影法師1つ夜に消えゆく

    95.秋風に心の隙間気づかされ
       そっと両手で自らを抱く

    94.金木犀ふわりと香るその一瞬
       息吹き返す過ぎ去った日々

    🍂

    93.他人への憎しみも自分への憎しみも
       変わらない。慈悲の花を咲かせて

    92.僕のことを不登校って呼ぶけど
       みんなはなぜ有登校なの?

    91.荒武者の心の滾たぎり押さえかねつ
       誰をも傷つけぬ強さ求める

    🍂

    90.名月やメガネ忘れて眺むれば
       幾重に見える満天の月

    89.名月やお団子食べてハイボール
       酔いに任せてよいよいよいよい

    88.今年こそハロウィン仮装をしてみたい
       結局仮想でひとり酒飲む

    🍂

    87.裏街でニヒルな犬が吠えている
       人工衛星軌道外れて

    86.ジョバンニの眼をよぎる流星が
       宇宙の底に吸われていきぬ

    85.星屑を煮つめたワイン飲み干せば
       時空は歪む銀河のほとり

    🍂

    84.赤蜻蛉交尾しようと迫るのは
       夏に遅れた塩辛蜻蛉

    83.秋の日の芸術散歩六甲山
       チケットくれたあの日懐かし


    82.林檎剥むき病床へ運ぶ毎日の
       車窓に浮かぶあの顔この顔


    🌾10/1(土)4人  12首

    81.手を引かれあなたについて出てみれば
       夜空は月の貸切だった

    80.コンビニのスイーツ棚からひとつだけ
       どれにしようかいもくりなんきん

    79.秋なんて名ばかりだよと買い食いの
       アイスの棒に蜻蛉がとまる

    🍂

    78.秋にはね偶になく駄洒落で
       商いだから 飽きないものよ

    77.そら様は性別どちらそれはねぇ
       むろんおなごさ 気遣い大事


    76.秋風に散る運命の軍師さん
       諸葛亮皮肉ですよね

    🍂

    75.月がきれいと言つた君
       思い出はなぜいつもモノクロ


    74.「大切に」と父が呉れし腕時計
       もう似合ふかな今日は名月

    73.川釣りの待つ楽しみを覚えよと
       父の笑顔は遠き秋の日

    🍂

    72.くちびるが重なる前の2秒前
       近づくきみの獣の匂い


    71.母の胸抱かれし吾子の両の眼に
       問われているは我の来こし方

    70.巻尾立てひげをふるわせいづこ見る
       秋風を詠むきみの背中よ


    🌾9/30(金)4人  10首

    69.カラカラと棹をしならせリール
       巻く君の上腕二頭筋 スキ

    68.惜しみなく味方してくる月の夜は
       時を戻して物語りせん

    67.潔く海に沈んでゆく夕陽
       取り残されて滲む朱色

    🍂

    66.竹林の命の定めに抗えど
       月から来る問答無用

    65.偽りの月より故郷を仰ぎ見し
       念を背負いて君の走るも

    64.我が君は妖力失せし半妖の
       黒髪香る朔の夕餉かな

    🍂

    63.頬染める秋月の蒼浴びながら
       二人寄り添う縁側の夜

    62.秋の宵ほんのり赤らむ君の頬
       夕陽とワインが色香を添える

    61.君思う心よ届け今すぐに
       君の隣で秋の宵待ち

    🍂

    60.中秋に月へ帰った母恋し
       優しき光永遠とわにとどめむ


    🌾9/29(木)4人 10首

    59.枯葉に火点けて作りし焼き芋を
       妻と僕とで半分こした

    58.夕焼けが沁みる季節になりし日に
       別れの言葉聞きたくなくて

    57.公園のベンチの主の野良猫に
       紅葉と名付け口閉じ笑う

    🍂

    56.夕空に溶けた君弾くショパンの音
       秋気残りて我また一人

    55.叶津かのうづの関を越えゆく別れ鳥
       父母見送りぬ広き背中を

    54.はなむけの文散らしたる秋扇あきおうぎ
       君はいずこに追憶の日々

    🍂

    53.故郷へ金子きんす納むる砂の城
       甘露かんろ味わふ紅くれないの梨

    🍂

    52.満月の月の明かりを頼りにし
       夜のすすきを撮りたく出かけ

    51.紅葉の机上に映る瑠璃光院るりこういん
       溢るる色彩幻想のよう

    50.体育祭ブラス響かす孤高の音ね
       活気を生みし競技盛り上げ


    🌾9/28(水)2人 6首

    49.血の熱れ今宵奏でる狂詩曲
       甘美なる君永久に愛しく

    48.高空や仰ぐ網戸はもどかしい
       ブルーバードの涙には虹

    47.子守宮ヤモリは生まれながらに自立して
       地球の重み独りでに背負しょう

    🍂

    46.紅の火花ちらしてすっと立つ
       線香花火彼岸花かな


    45.風さやぐ更けゆく夜のこの道を
       遥かに照らせ天照る月よ

    44.あざやかに朱く染まって ああ君は
       此処にいたのか からすうりの実


    🌾9/27(火)5人 15首

    43.檀健次タンジェンツーと読むんです
       チャイ語は微妙に分かりづらい

    42.かわいいねセンイルチュッカハンニダは
       韓国語でのハピバの言葉

    41.マルチリンガルなオシらに首ったけ
       結果はルー語おーまいがーっ

    🍂

    40.|早天《そうてん》に洗濯物を干し終えり
       シトラス香る台風一過

    39.送り火やみんなもともといないのよ
       命は果てる必ずみんな

    38.ふるさとや車降りれば一斉に
       虫ら鳴く鳴く夕の涼風

    🍂

    37.今夜がヤマ喪服用意す居待月
       面会謝絶シュレーディンガー


    36.
    喪失と孤独の隙間に斜月
       切り刻む腕鳴らぬ五線譜♪

    35.惜別を浮かべる空に月の舟
       無言の喉に錨を下ろす

    🍂

    34.白色のコスモスの花日に透けて
       晴れた空から天使舞い降り

    33.藍色の濃く美しい青色は
       悲しみさえも力に変える

    32.月に向け鈴虫鳴ける淡き夜
       静々と今明日を想う

    🍂

    31.青春を懐かしむのが白秋か
       晩年一花咲かぬものか

    30.行儀よく並んで流れる鰯雲
       空の運動会みたいよね


    29.満ち満ちて足りぬものなどありはなし
       欠け始めても気づかぬ十六夜


    🌾9/26(月)3人 6首

    28.CMも秋冬コーデが賑わって
       食べるフードも秋模様

    🍂

    27.青空に紅葉を描く稜線に
       河せせらぎの音ぞ木魂し

    26.帰り道お腹空いたね何食べよう
       メニュー探した一番星に


    25.夕暮れにお帰りなさいと指先に
       羽を休める秋茜かな

    🍂

    24.行事待つ忙しいかみをかさねては
       羽織重ねてえがおかさねる


    23.朝顔の種を取るのを考えている
       台風家族がしきをじゃまして


    🌾9/25(日)9人 22句

    22.十六号上陸はないといわれつつ
       繰り返しねがう潰せ国葬

    🍂

    21.夜半の秋時計回りの宝箱
       グラス片手にみんなあつまれ

    20.月の宴ふわふわ星のカプチーノ
       こころゆくまであなたのじかん

    19.次の駅秋の村雨虹の国
       いつもの席であなたを待つの

    🍂

    18.敵国の憎き仇も見上げしか
       月に祈るは明日の命

    17.あの人は今は異国の戦場に
       黄色いハンカチもうどどめ色

    🍂

    16.夕暮れにあなたと二人紅葉狩り
       赤らむ頬とかわく口唇

    15.ハンドルを右へ左へ切りながら
       紅葉チラ見いろは坂かな

    14.放課後の秋の夕暮れ砂時計
       元気?んだんだ ただ声を聞く

    🍂

    13.をちこちでやさしくゆれる萩のはな
       「自分の傷は自身で癒せ」

    🍂

    12.下の風吹けばゆらぎていざよひの
       光や空のいよよ澄みつつ

    11.電線のはざまに見ゆる名月の
       光こぼして届く愛めづらし

    10.名月の道たづぬればかがよひの
       あと美しき時よ流れぬ

    🍂

    9.とまりきと愛いとほし思おぼすも
      うちつけに君は蜉蝣かげろうゆくへゆかしき

    8.君にとておろおろ欠片かけら盗みしも
      掴み得たるは袖の月なり

    7.月渡る静けし闇に慣れ行けど
      打ち誦ずんずるは君の唄かな

    🍂

    6.虫の音に星屑達が拍手した その瞬きに
      海が泣いてた

    5.コーヒーのスプンで秋をかき回せ
      ミルクもクルリ イチョウもクルリ

    4.丁字路ていじろは言えないままのさよならを
      残したままで夕陽の影に

    🍂

    3.をみなごの跫音あしおとゆらす石畳
      汽笛消えゆく夕波はるか

    2.すれちがうことのは天にほおりなげ
      みなみのうお座あたりで待つよ

    1.さびしさは喉をすべりて
      右心室あたりで膝を抱えてゐるよ


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