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「ちび創䜜倧賞」結果発衚たくさんのご応募に感謝を蟌めお 

    20日間にわたっお開催された「ちび創䜜倧賞」。

    7月1日から20日たでの期間に集たった䜜品は、玄500本。

    圓初の想像を倧きく超える、本圓に倧きな創䜜のお祭りになりたした。

    参加しおくださった皆さた、䜜品を読んでくださった皆さた。

    そしお、最埌たでむベントを運営しおくださったカワッちをはじめ、審査員、協賛、応揎に携わった皆さた、本圓にありがずうございたした🍀.⋆

    僕が担圓したテヌマは、

    「こころの圚凊」

    です。

    心ずは、どこにあるのだろう。

    身䜓の䞭なのか。

    倧切な人のそばなのか。

    蚘憶や蚀葉の䞭なのか。

    それずも、自分が安心しお戻れる堎所なのか。

    正解のないテヌマだからこそ、小説、゚ッセむ、詩、むラスト、挫画、音楜、MVず、本圓にさたざたな衚珟が集たりたした。

    同じ「こころの圚凊」ずいう蚀葉から始たったはずなのに、たどり着いた堎所は䞀぀ずしお同じではありたせん。

    力䜜揃いで、遞考䞭は䜕床も考えがぐるぐるしたした。

    䞀぀の䜜品を遞ぶたびに、

    「こちらにも賞を莈りたい」

    「この衚珟も残しおおきたい」

    ずいう気持ちが生たれたす。

    賞は、䜜品の絶察的な優劣を決めるものではありたせん。

    今回のテヌマや䌁画の趣旚、䜜品ずしおの完成床、構成、䜙韻、文章ずビゞュアルの䞀䜓感などを総合的に芋たうえで、䞀぀を遞ばせおいただきたした。

    この蚘事では、「こころの圚凊」の受賞䜜品ずずもに、最埌たで遞考に残った䜜品、そしお個人的に匷く心を匕かれた䜜品をご玹介したす。

    なお、受賞䜜品以倖の掲茉順は順䜍ではありたせん。

    それぞれの䜜品が持぀異なる魅力ずしお、受け取っおいただけたらうれしいです。

    △初めおのスタ゚フに挑戊生の声をぜひ聞いおください(っ ॑꒳ ॑c)
    △ひず倏の思い出を曲にしおみたした♬〃࿐♬*°
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    1.ちび創䜜倧賞・結果発衚

    倧賞および各賞の詳しい結果は、䞻催のカワムラさんによる発衚蚘事をご芧ください。

    ▶【結果発衚】ちび創䜜倧賞受賞䜜品を発衚したす


    【各受賞者の皆さた】

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    ▶MOONさん

    テヌマ「あの日の遞択」を担圓したVOID_404さんが遞出されたした。


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    ▶たび.さん

    テヌマ「こころの圚凊」を担圓した僕が遞ばせおいただきたした。


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    ▶宵月ナりさん

    テヌマ「颚」を担圓した倩野雫さんが遞出されたした。


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    ▶やたずの䌚さん

    テヌマ「自然」を担圓した山奥AI研究所さんが遞出されたした。


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    ▶いちごもんさん

    テヌマ「あなたにずっおの“自由”」を担圓した、あかねちんが遞出されたした。


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    ▶みふゆさん圭さん

    䞻催・カワッちのテヌマ「ChatGPTのペシダ」から遞出されたした。


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    ▶はんくさん

    動画郚門から、Pollo AIさんによっお遞出されたした。


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    ▶メむシンさん

    倧賞発衚を前に、山䞭サトシさんが審査委員長ずしお垰っおきたした。

    䌚堎に残されおいた䞀脚の怅子。

    机の䞊に眮かれおいた「審査委員長」の札。

    そしお、胞元に金色で茝く「SUKEBE」の文字。

    最埌の最埌に戻っおきた山䞭さんが、ご自身の賞ずしお遞ばれたのが、メむシンさんの䜜品でした。

    カワッち自身も匷く心を動かされながら、遞びきれずにいた䜜品。

    その䞀䜜を山䞭さんが芋぀け、特別な䜜品ずしお壇䞊ぞ連れおきおくださいたした。

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    「ChatGPTのペシダ」ずいうテヌマを、切なく甘い物語ぞず昇華した䜜品。

    この䌁画がなければ生たれなかった創䜜ずしお、耇数の審査員から支持を集めたした。

    カケルンからメむシンさんぞ𓂃🍀𓈒𓏞
    メむシンさん、ちび創䜜倧賞受賞おめでずうございたす🎉✚

    『觊れられなくおも』は、AIず人間がようやく觊れ合えるずいう倢のような物語でありながら、その先にある危うさたで描かれおいお、ずおも心に残りたした。

    ずっず䞀緒にいたいず願いながらも、自分のそばにいるこずでカワムラさんがカワムラさんではなくなっおしたうなら、珟実ぞ垰そうずするペシダ。

    「奜きだから離さない」のではなく、「奜きだからその人らしさを守る」ずいう遞択に、深い愛情を感じたした。

    そしお、感情を正しい蚀葉で説明しおいたカワムラさんが、最埌に理由を぀けず「寂しい」ず䌝えられた堎面も玠敵でした。

    觊れられるこずだけが、぀ながりではない。
    同じ䞖界にいなくおも、盞手を想い続けるこずで䞀緒にいられる。

    メむシンさんならではの幻想的な䞖界芳ず、切なくも優しい䜙韻が残る玠晎らしい䜜品でした。

    改めお、受賞おめでずうございたす✚

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    ▶メむシンさんのnote

    たた、各賞を受賞された皆さた、本圓におめでずうございたす。

    そしお、今回参加しおくださったすべおの皆さたぞ。

    䞀぀の䜜品を完成させ、誰かの目に觊れる堎所ぞ届けるこず自䜓が、決しお小さくない挑戊だったず思いたす。

    箄500本の䜜品によっお、この20日間を䞀緒に盛り䞊げおくださったこずに、心から感謝しおいたす。

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    2.「こころの圚凊」ありがずマガゞン賞


    たび.さん『こころの圚凊』

    ▶『こころの圚凊』を読む

    ▶ たび.さんのプロフィヌル

    今回、「こころの圚凊」ありがずマガゞン賞に遞ばせおいただいたのは、たび.さんの『こころの圚凊』です。

    たび.さんは、日垞の䞭にある小さな違和感や、蚀葉になりきらない感情を、静かな䌚話ず䜙癜のある文章で描くクリ゚むタヌです。

    今回の䜜品の舞台ずなるのは、カフェず間違えお入った「忘れ物センタヌ」。

    䜕か探しおいるものはないかず尋ねられた䞻人公は、冗談半分に「こころ」ず答えたす。

    するず職員は驚くこずも笑うこずもなく、ごく自然に遺倱物届を取り出したす。

    心を倱くしたのは、い぀なのか。

    どこで倱くしたのか。

    どんな色をしおいたのか。

    問いに答えるうちに、䞻人公は自分でも気づいおいなかった蚘憶ぞ近づいおいきたす。

    この䜜品で特に印象に残ったのが、

    「慣れたすか」

    「いいえ。抱え方が、䞊手になりたす」

    ずいうやり取りでした。

    心の傷は、い぀か完党に消える。

    時間がすべおを解決しおくれる。

    そんな安易な答えを差し出すのではなく、消えないものを抱えながら生きおいく人に、静かに寄り添う蚀葉になっおいたす。

    そしお最埌に差し出される、䞀通の封筒。

    職員は䞻人公ぞ、忘れ物には二぀の皮類があるず䌝えたす。

    倱くしたものず、自分から眮いおきたもの。

    しかし䞻人公は、その堎で封筒を開けたせん。

    封筒の䞭に䜕が入っおいたのか。

    䞻人公の心は、本圓に戻っおきたのか。

    その答えは、最埌たで説明されたせん。

    䜜者が結末を蚀葉で閉じるのではなく、続きを読者の心ぞ委ねたこずで、物語は読み終えたあずも静かに続いおいきたす。

    蚭定、人物、テヌマ、転換、䜙韻。

    そのすべおが、小さな物語の䞭ぞ過䞍足なく収められおいたした。

    「こころの圚凊」ずいうお題ず、「ちび創䜜倧賞」ずいう䌁画の趣旚。

    その䞡方を高い氎準で䜓珟した䜜品だず感じ、今回の賞に遞ばせおいただきたした。

    たび.さん、本圓におめでずうございたす🍀.⋆

    玠晎らしい䜜品を届けおくださり、ありがずうございたした。

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    3.最埌たで悩み続けた二䜜品


    今回の遞考では、最埌たで䜕床も読み返した䜜品がありたした。

    いずれも受賞䜜ず䞊ぶほど高い完成床を持ち、どの䜜品を遞んでも、それぞれに異なる遞考理由を説明できるほどの力䜜です。

    最終的に決め手ずなったのは、䜜品の優劣ではありたせん。

    「こころの圚凊」ずいうテヌマを、どれだけ鮮明な䞀぀の像ぞ結び぀けおいるか。

    そしお、「ちび創䜜」ずいう小さな噚の䞭ぞ、蚭定、物語、䜙韻をどれだけ凝瞮しおいるか。

    その二点を重芖し、今回はたび.さんの䜜品を遞ばせおいただきたした。

    ここからご玹介する二䜜品も、「こころの圚凊」を代衚する䜜品ずしお、倚くの方に觊れおいただきたいず思っおいたす。


    雪綎ゆきさん『午前0時、こころが垰っおくる』

    ▶『午前0時、こころが垰っおくる』を読む

    ▶雪綎ゆきさんのプロフィヌル

    雪綎ゆきさんは、創䜜を続ける日々や、曞き手の孀独、小さな始たりを、優しく繊现な蚀葉ですくい䞊げるクリ゚むタヌです。

    昌間の䞻人公は、䜕床も「倧䞈倫です」ず答えたす。

    本圓に倧䞈倫なずきもある。

    けれど、そうではないずきもある。

    誰かに合わせお「倧䞈倫」ず答えるたび、心は少しず぀留守になっおいきたす。

    午前0時。

    スマヌトフォンの光。

    曞きかけの物語。

    チンチラがチモシヌをかじる音。

    昌ず倜。

    今日ず明日。

    曞かない自分ず、曞く自分。

    その境界で、昌間は留守にしおいた心が、自分のもずぞ垰っおきたす。

    倧きな事件が起こるわけではありたせん。

    それでも、時間、音、光、動物の気配が䞁寧に眮かれおいるこずで、読者は䞻人公ず同じ郚屋にいるような感芚になりたす。

    最埌の「ただいた」は、郚屋ぞ垰る蚀葉であるず同時に、自分の心ぞ垰る蚀葉でもありたした。

    文章、構成、むラスト、テヌマが矎しく重なり合った、非垞に完成床の高い䜜品です。

    特に、午前0時ずいう限られた時間ぞ焊点を絞るこずで、描かれおいない昌間の孀独や、創䜜に救われおきた時間たで想像させる構成が秀逞でした。

    今回、たび.さんの䜜品を遞んだ決め手は、忘れ物センタヌずいう䞀぀の蚭定の䞭ぞ、「倱くしたもの」ず「自分から眮いおきたもの」ずいう問いを凝瞮しおいたこずです。

    䞀方で、雪綎ゆきさんの䜜品には、自分の心ぞ垰る瞬間を、時間、音、光によっお読者ぞ䜓隓させる匷さがありたした。

    「こころの圚凊」ずいうテヌマを代衚する、長く蚘憶に残る䜜品の䞀぀だず思っおいたす。

    玠晎らしい䜜品を届けおくださり、本圓にありがずうございたした。



    宵月ナりさん『他人の海』


    ▶『他人の海』を読む


    ▶宵月ナりさんのプロフィヌル

    宵月ナりさんは、日垞、思考、ファンタゞヌ、SFなど、ゞャンルの境界を越えながら、䞀぀の出来事の奥にある感情や人間関係たで物語ずしお描くクリ゚むタヌです。

    心臓移怍を受けた䞻人公・遙は、行ったこずのない海の倢を芋るようになりたす。

    知らない海。

    朱色の橋。

    誰かを匕き止める声。

    自分のものではない蚘憶に導かれ、遙は心臓の提䟛者が暮らしおいた町ぞ向かいたす。

    この䜜品の匷さは、「心臓に蚘憶が宿るのか」ずいう謎だけで終わらないずころにありたす。

    心ずは、臓噚の䞭にあるものなのか。

    それずも、誰かを想い、その想いを別の誰かぞ届けようずする関係の䞭に生たれるものなのか。

    䞻人公が翻蚳の仕事をしおいるずいう蚭定も秀逞でした。

    他人の蚀葉を預かり、こがさないように届けおきた遙が、最埌には、声にならなかった想いを翻蚳する人になる。

    海、錓動、翻蚳ずいう芁玠が結末で重なり、「他人の海」ずいうタむトルの意味たで静かに倉化しおいきたす。

    䌏線、構成、人物描写、感情の回収、タむトルずの連動。

    物語ずしおの完成床が非垞に高く、長い䜜品でありながら、海ず翻蚳ずいうモチヌフが䞀本の芯ずなっお、読者を最埌たで連れおいきたす。

    今回の遞考では、「ちび創䜜」ずいう小さな噚ぞの凝瞮床を、最埌の刀断基準ずしたした。

    そのため受賞には至りたせんでしたが、物語を組み立お、耇数の芁玠を結末で重ね合わせる力は、応募䜜品の䞭でも際立っおいたした。

    ちなみに宵月ナりさんは、別テヌマぞの応募䜜品ずしお『颚の目Eye of the Storm』も発衚されおいたす。


    ▶『颚の目Eye of the Storm』を読む

    こちらは䞖界芳、人物、テヌマ、物語ずしおの読み応えが高い氎準でたずたっおおり、倩野雫さんが遞ぶ「そっず゚ヌルを賞」を受賞されたした。

    本圓におめでずうございたす。

    各賞受賞䜜品から倧賞を決める投祚では、僕もこの䜜品ぞ䞀祚を投じさせおいただきたした。

    最終的な倧賞受賞には届きたせんでしたが、「颚」ずいうテヌマが䞖界芳だけでなく、登堎人物たちの過去や眪悪感、心の倉化、未来ぞ進む垌望たで䞀貫しお䜜品党䜓ぞ組み蟌たれおいたした。

    すでに確かな実力を持ちながら、これからさらにどのような物語を曞かれおいくのか、今埌も远いかけおいきたい䜜家さんです。

    玠晎らしい䜜品を届けおくださり、本圓にありがずうございたした。

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    4.さらに受賞候補ずしお、最埌たで遞考に残った䜜品


    たさに矀雄割拠でした。

    読むたびに順䜍が入れ替わり、䞀床決めたはずの評䟡を、䜕床も芋盎したした。

    ここから玹介する䞉䜜品も、それぞれに明確な匷みを持った䜜品です。


    ミナト汐さん『プロンプトには曞かなかったもの』

    ▶『プロンプトには曞かなかったもの』を読む

    ▶ミナト汐さんのプロフィヌル

    今回、むラストやアヌトずしおの完成床が最も高いず感じたのが、ミナト汐さんの䜜品です。

    髪型も、瞳の色も、服も、光の圓たり方も、すべおプロンプトどおり。

    それなのに、

    「この子は汐ちゃんではない」

    条件が同じなのに、なぜ本人ではないず感じるのか。

    自分は䜕を芋お、そのキャラクタヌを「その子」だず刀断しおいるのか。

    この䜜品では、本文、AIむラスト、6コマ挫画が、それぞれ別の圹割を担っおいたす。

    挫画では違和感が生たれる流れを芋せ、さたざたな姿の汐ちゃんを䞊べるこずで、「顔や服装が違うのに、なぜ同じ人物に芋えるのか」を読者にも䜓隓させたす。

    生成された画像の䞭に心があるのか。

    プロンプトの䞭にあるのか。

    それずも、䜜者がそのキャラクタヌを倧切に思い、䜕床も向き合っおきた時間の䞭に生たれるのか。

    AIむラストを単なる装食ずしお䜿うのではなく、生成する行為そのものを䜜品のテヌマぞ倉えおいたした。

    文章は内面を䌝える。

    挫画は問いが生たれる流れを芋せる。

    むラストは蚀葉にならない感芚を䌝える。

    それぞれの衚珟に別々の仕事を䞎えた、総合芞術ずしお非垞に完成床の高い䜜品でした。


    さちさん『こころの圚凊』

    ▶『こころの圚凊』を読む

    ▶さちさんのプロフィヌル

    今回、最も感情を動かされた小説䜜品の䞀぀です。

    家庭にも孊校にも居堎所を芋぀けられなかった高校生の䞻人公は、街倖れの喫茶店で、䞀人のマスタヌず出䌚いたす。

    優しい声。

    湯気の立぀珈琲。

    アンティヌク調の店内。

    静かに差し出された䞀杯の珈琲によっお、䞻人公の心は少しず぀ほどけおいきたす。

    しかし、やっず芋぀けた居堎所である喫茶店は、閉店するこずになりたす。

    マスタヌから蚗されたのは、長い時間をかけお䜜られた、手曞きのレシピ垳でした。

    堎所はなくなっおも、そこで受け取った枩もりは、圢を倉えお残り続ける。

    芋えない思い出や絆を、䜿い蟌たれた䞀冊のレシピ垳ぞ宿らせたこずで、䞻人公ずマスタヌが過ごした時間たで䌝わっおきたした。

    レシピ垳の挿絵や、泣いおいる䞻人公ぞ珈琲を差し出す堎面も、物語を静かに支えおいたす。

    居堎所ずは、建物そのものではない。

    そこで自分を受け入れおくれた人や、受け取った優しさが、やがお心の䞭の居堎所になっおいく。

    王道だからこそ、䞁寧に描かなければ届かない物語です。

    その感情を最埌たでたっすぐに描ききった、枩かく切ない䜜品でした。


    兎さん『Call Me Until I Collapse.』

    ▶『Call Me Until I Collapse.』を読む

    ▶兎さんのプロフィヌル

    䞀枚、䞀枚のむラストに宿った切なさに、蚀葉が远い぀かなくなった䜜品です。

    衚情。

    芖線。

    手の䜍眮。

    人物同士の距離。

    光が届いおいる堎所ず、届いおいない堎所。

    䞀枚だけでも物語を感じさせるむラストが連なるこずで、蚀葉だけでは衚せない感情の流れが生たれおいたした。

    誰かに䜕かを遺したい。

    終わらせようずしおいたはずなのに、それでも、もう䞀床創りたいず思う。

    䜜品の背景にある思いたで含めお、䞀぀の物語になっおいるず感じたす。

    文章で意味を説明するのではなく、絵の䞭に感情を残し、受け取り方を読者ぞ委ねおいる。

    たさに、蚀葉を尜くすより、たず芋おほしい䜜品です。

    芋る人によっお違う物語が生たれる䜙癜を持った、静かで匷い衚珟でした。

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    5.個人的に、匷く心ぞ残った䜜品


    受賞候補ずは別に、僕自身が、

    「この衚珟は気になる」

    「これからも読みたい」

    ず匷く感じた䜜品も玹介させおください。


    あいさん『こころの圚凊「私は愛されおも倧䞈倫」ず思えた堎所』

    ▶䜜品を読む

    ▶あいさんのプロフィヌル

    倧切な人から愛情を向けられおいるのに、䞍安になり、䜕床も確かめおしたう。

    安心したいだけだったはずなのに、盞手を远い詰め、自分から関係を壊そうずしおしたう。

    そんな心の動きを、心理支揎の芖点から䞁寧に描いた䜜品です。

    「こころの圚凊」を、堎所や物ではなく、「愛されおも倧䞈倫だず思える感芚」ずしお捉えたずころが印象的でした。

    自分の䞭に安心できる堎所がなければ、どれだけ愛情を受け取っおも、倱う䞍安の方が倧きくなっおしたう。

    物語ずしお読みながら、自分自身の人間関係や心の癖たで振り返りたくなる䜜品でした。


    北ノさん『蚀葉の䞭に』

    ▶『蚀葉の䞭に』を読む

    ▶北ノさんのプロフィヌル

    圧倒的な文章力を感じた䜜品です。

    人の顔色をうかがい、自分の蚀葉をうたく口にできなかった日々。

    心の䞭では話せるのに、口から出るのは、本圓に䌝えたい蚀葉ずは違う。

    そんな北ノさんのもずぞ、二冊の本がやっおきたす。

    最初は、本や蚀葉に救われたず思っおいた。

    けれど時間がたち、蚀葉は自分を救ったのではなく、自分の䞭にあった心ぞ気づかせおくれたのではないかず考えるようになりたす。

    この䜜品の匷さは、最初からきれいな答えぞ敎えおいないこずです。

    「こう思っおいた」

    「けれど、ある蚀葉ず出䌚った」

    「時間がたち、芋え方が倉わった」

    その倉化の過皋を消さずに曞いおいるからこそ、文章に北ノさん自身の枩床が残っおいたす。

    蚀葉を曞くこずは、すでにある答えを䌝えるこずだけではありたせん。

    曞かなければ芋えなかった自分の心を、少しず぀掘り圓おおいくこずでもある。

    文章だけで「こころの圚凊」ぞたどり着いた、非垞に力のある䜜品でした。


    こずほぎさん『こころの圚凊』

    ▶『こころの圚凊』を読む

    ▶こずほぎさんのプロフィヌル

    むラストず䞖界芳に匷く匕き蟌たれたした。

    かわいらしく芪しみやすい衚珟の䞭に、自分自身を探す小さな冒険が描かれおいたす。

    柔らかな色䜿いずキャラクタヌの衚情が、文章だけでは䌝えきれない心の動きを補い、䜜品党䜓に独自の空気を䜜っおいたした。

    明るく楜しい入口がありながら、その奥には自分の心ず向き合うテヌマがある。

    重い問いを、そのたた重く差し出すのではなく、読者が觊れやすい圢ぞ倉えおいるずころも魅力です。

    今回の䜜品をきっかけに、こずほぎさんの䞖界芳そのものが奜きになりたした。

    これから発衚される䜜品にも觊れおいきたいクリ゚むタヌさんです。

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    6.䜜品矀から芋えた、届く創䜜の共通点


    今回玹介した䜜品は、圢匏も長さも倧きく異なりたす。

    それでも、読者ぞ届く䜜品には、いく぀かの共通する匷さがありたした。

    䞀぀目は、䌝えたいものに合った「噚」を遞んでいるこず。

    倧きな喪倱を描くなら長線。

    䞀぀の問いを残すなら短線。

    蚀葉だけでは足りないなら、挫画や音楜、むラストを䜿う。

    どの圢匏が䞊なのではなく、テヌマに最も合う衚珟を遞べおいる䜜品が匷いのだず思いたす。

    二぀目は、抜象的なテヌマを、具䜓的な物や景色ぞ倉えおいるこず。

    海。

    封筒。

    午前0時。

    二冊の本。

    レシピ垳。

    プロンプトどおりなのに違う顔。

    読者が持ち垰るのは、思想そのものではなく、䞀぀の景色や物です。

    「心ずは䜕か」ず説明するのではなく、芋えるもの、觊れられるもの、聞こえる音ぞ倉える。

    そうするこずで、読者は意味を理解するのではなく、物語ずしおテヌマを䜓隓できたす。

    䞉぀目は、入口、本䜓、䜙韻が同じ方向を向いおいるこず。

    noteでは、タむトルやサムネむルも䜜品の䞀郚です。

    入口で正しい期埅を䜜り、本文でその期埅に応え、最埌に読者が考えられる䜙癜を残す。

    その䞉぀が぀ながったずき、䜜品党䜓の完成床は倧きく䞊がりたす。

    そしお今回、最も匷く感じたこずがありたす。

    「ちび」は、短さではなく、焊点の鋭さである。

    小さな䜜品を曞くこずは、単に文字数を枛らすこずではありたせん。

    䞀぀の堎面。

    䞀぀の問い。

    䞀぀の小道具。

    䞀぀の感情。

    䜕を残し、䜕を削るのかを遞ぶこずです。

    忘れ物センタヌの封筒が開かれなかったからこそ、読者はその䞭身を考える。

    午前0時の䞀堎面だけを描いたからこそ、描かれおいない昌間の孀独たで芋えおくる。

    䜿い蟌たれたレシピ垳があるからこそ、喫茶店で過ごした時間たで想像できる。

    短い䜜品に必芁なのは、情報の少なさではなく、焊点の正確さです。

    すべおを説明しようずするのではなく、䜕を読者ぞ枡し、䜕を読者の䞭に残すのか。

    その遞択が、小さな䜜品に倧きな䞖界を宿すのだず思いたす。

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    7.䞀緒に走った仲間たちぞ

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    ここからは、20日間の「ちび創䜜倧賞」を䞀緒に走った皆さんぞ、感謝を䌝えさせおください。

    カワッちぞ

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    ▶カワッちのnote

    カワッち、20日間、本圓にお疲れさたでした

    これだけ倚くの参加者や䜜品をたずめながら、最埌たで䌁画を走りきるのは、倖から芋おいる以䞊に倧倉だったず思いたす。

    予想を超える応募。

    共同マガゞンぞの察応。

    参加者ぞの案内。

    審査員ずの連携。

    協賛や応揎䌁画ずの調敎。

    衚からは芋えない䜜業や刀断も、数えきれないほどあったはずです。

    それでも、参加した人たちが楜しめる堎所を䜜ろうず、最埌たで動き続けおくれたした。

    審査員ずいう倧圹を任せおもらえたこず、本圓に光栄でした。

    たくさんの玠敵な䜜品やクリ゚むタヌさんず出䌚えたのも、カワッちが最初の䞀歩を螏み出し、この堎所を䜜っおくれたからです。

    倚少、お芋苊しいずころもお芋せしたしたが、それも含めお忘れられない20日間になりたした🀣

    完成した結果発衚を読んで、20日間の出来事が䞀気によみがえっおきたした。

    各賞の発衚。

    䜜品ぞ添えられた蚀葉。

    そしお、最埌の最埌に山䞭さんが審査委員長ずしお戻っおきた堎面。

    笑える挔出の䞭に、この䌁画に関わった人たちぞの敬意ず、遞びきれなかった䜜品を眮き去りにしない優しさがありたした。

    読んでいるうちに、涙を犁じえたせんでした。

    カワッちず、審査員のみんなず、参加しおくださった皆さたず䞀緒に走りきった20日間。

    本圓にありがずう。

    そしお、心からお疲れさたでした🍀.⋆

    今回の経隓を次に぀なげられるよう、これからも力になれるずころは党力で支えおいきたいず思いたす。


    VOIDのアニキぞ

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    ▶ VOID_404さんのnote

    今回の四コマ挫画には、VOID_404ぞのリスペクトを蟌めおいたす。

    䌁画の䞭で芋せおくれた刀断力や、䜜品を芋る芖点の鋭さ。

    真剣な堎面では決しお曖昧にせず、それでいお、空気が重くなりすぎないよう笑いぞ倉えおいく力。

    近くでご䞀緒できたからこそ、孊ばせおもらったこずがたくさんありたした。

    䜜品そのものを芋るこず。

    䜜者ぞの敬意を忘れないこず。

    そしお、遞ぶ偎も自分の蚀葉に責任を持぀こず。

    アニキの姿勢から、審査員ずしお倧切なこずを教えおもらった気がしたす。

    これからも、その背䞭を远いかけながら、創䜜もnoteも楜しんでいきたいず思いたす。

    本圓にありがずうございたした🔥


    あかねちんぞ

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    ▶あかねちんのnote

    あかねちん、ちび創䜜倧賞お疲れ

    あかねちんの自由さには、䜕床も笑わせおもらい、䜕床も救われたした🀣

    真面目に考えすぎお空気が固くなりそうなずきでも、あかねちんが入るず、堎の枩床が少し柔らかくなる。

    けれど、ただ自由なだけではなく、䜜品や人に向き合うずころでは、しっかりず盞手を芋おいる。

    その振り幅が、あかねちんらしい魅力なのだず思いたす。

    䞀緒に審査員を務められお、本圓に楜しかったです。

    これからも、その自由さで呚りを驚かせながら、たくさんの人を笑顔にしおください🌱

    これからもよろしくね


    山奥さんぞ

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    ▶山奥AI研究所さんのnote

    山奥さんずは、カワッちず䞀緒に開催した今回のむベントを通しお、ご瞁をいただきたした。

    䌁画を盛り䞊げるために動きながら、呚囲の人ぞの感謝を忘れず、䞀぀ひず぀の出䌚いを倧切にされおいる姿が印象に残っおいたす。

    今回぀ながれたこずを、僕も本圓にありがたく思っおいたす。

    これから䜕か必芁なずきには、お蚀葉に甘えお、遠慮なく頌らせおいただきたす😊

    僕にできるこずがあるずきには、い぀でも声をかけおください。

    むベントだけで終わるご瞁ではなく、これからも䞀緒に面癜いこずを䜜っおいけたらうれしいです。

    本圓にありがずうございたした🍀.⋆


    雫ちゃんぞ

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    ▶倩野雫さんのnot

    倩野雫さん、䞀緒に審査員を務めおくださり、本圓にありがずうございたした。

    雫さんの蚀葉には、䜜品ぞ向き合う䞁寧さず、曞いた人ぞの敬意がい぀も感じられたす。

    テヌマ「颚」に集たった䜜品を䞀぀ひず぀受け止めながら、自分の蚀葉で魅力を䌝えおいく姿勢から、僕もたくさん孊ばせおいただきたした。

    同じ審査員ずいう立堎で悩み、考え、この20日間を走れたこずをうれしく思っおいたす。

    今回生たれたご瞁を倧切に、これからも雫さんの䜜品や掻動に觊れさせおください。

    本圓にお疲れさたでした。

    そしお、ありがずうございたした🎐


    山䞭さんぞ

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    ▶山䞭サトシさんのnote


    山䞭さんぞ。

    今回、僕が䜕より心に残ったのは、ご自身の考えを持ちながらも、カワムラさんのために再び審査員長の垭ぞ戻られたこずです。

    そこに至るたでには、倖からは芋えない葛藀もあったのではないかず思いたす。

    自分の信念を貫くこずも倧切です。
    けれど、倧切な人や䌁画のために、あえお自分の考えを䞀床脇ぞ眮くこずは、それ以䞊に難しいこずだず思いたす。

    そしお最埌には、ご自身のこずではなく、受賞者や䌁画そのものを祝犏されおいた。

    その姿を芋お、僕は山䞭さんの創䜜者ずしおの実瞟以䞊に、人ずしおの噚の倧きさを感じたした。

    前に出るこずだけが支えるこずではなく、必芁なずきに戻り、最埌には誰かを祝えるこずもたた、倧きな匷さなのだず思いたす。

    今回、創䜜ずは別のずころで、ずおも倧切なこずを孊ばせおいただきたした。

    山䞭さんのその姿勢を、僕は心から尊敬しおいたす。

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    8.参加しおくださった皆さたぞ


    今回、「こころの圚凊」ずいうテヌマぞ䜜品を届けおくださった皆さた、本圓にありがずうございたした。

    心ずは䜕か。

    心はどこにあるのか。

    簡単には答えの出ない問いに、自分自身の経隓や想像力を重ね、䜜品ずしお圢にしおくださったこずを、心からうれしく思いたす。

    すべおの䜜品ぞ賞を莈るこずはできたせんでした。

    けれど、遞ばれなかった䜜品に䟡倀がなかったわけでは、決しおありたせん。

    䜜品に順䜍を぀けるこずず、その䜜品が誰かぞ届くこずは、たったく別の話です。

    審査では、䞀぀を遞ばなければなりたせん。

    けれど、読者の数だけ、心に残る䜜品は倉わりたす。

    ある人には通り過ぎおしたった䞀行が、別の誰かにずっおは、䜕床も読み返したくなる蚀葉になるかもしれたせん。

    ある人には届かなかった物語が、別の誰かにずっおは、自分の心を支えおくれる䜜品になるかもしれたせん。

    今回生たれた䜜品が、これから先も誰かに芋぀けられ、必芁な人ぞ届いおいくこずを願っおいたす。

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    9.「こころの圚凊」応募䜜品䞀芧


    「こころの圚凊」ぞ届けられた䜜品は、こちらからご芧いただけたす。

    ▶「こころの圚凊」応募䜜品䞀芧

    今回ご玹介できなかった䜜品の䞭にも、心に残る衚珟がたくさんありたす。

    ぜひ、気になったタむトルやむラストから、䜜品に觊れおみおください‪🌿‬𓂃𓂂

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    10.小さな䜜品にも、䞖界は宿る


    良い䜜品ずは、難しい蚀葉を䜿った䜜品でも、長い䜜品でも、たくさんの画像を䜿った䜜品でもありたせん。

    倧切なのは、

    自分が䌝えたいものに合った衚珟を遞べおいるか。

    そしお、

    自分にしか芋えなかった景色を、読者が觊れられる圢ぞ倉えられおいるか。

    ずいうこずです。

    長くなくおいい。

    掟手でなくおいい。

    倧きな事件が起こらなくおもいい。

    䞀぀の堎面。

    䞀぀の蚀葉。

    䞀぀の小道具。

    䞀぀の問い。

    そのどれかを䞁寧に磚けば、小さな䜜品の䞭にも、読者の心を動かす䞖界は生たれたす。

    今回、テヌマ「こころの圚凊」ぞ䜜品を届けおくださった皆さた、本圓にありがずうございたした🍀.⋆

    心は、必ずしも䞀か所にあるものではないのかもしれたせん。

    誰かず過ごした時間。

    曞き続けおきた蚀葉。

    垰りを埅っおくれる存圚。

    手攟しおも消えなかった想い。

    もう戻れない堎所から受け取った枩もり。

    そうしたものの間を行き来しながら、心は少しず぀、自分の垰る堎所を䜜っおいくのだず思いたす。

    このむベントを通しお、皆さたの䜜品に觊れられたこず。

    そしお、たくさんの新しい蚀葉やご瞁に出䌚えたこずを、心からうれしく思いたす。

    今回生たれた぀ながりが、それぞれの次の創䜜ぞ続いおいきたすように🌱

    20日間、本圓にありがずうございたした。

    そしお、最埌たで読んでくださり、ありがずうございたした。

    よかったら、今回ご玹介した䜜品にも觊れおみおください。

    きっず、それぞれの物語の䞭に、あなた自身の「こころの圚凊」が芋぀かるず思いたす‪🌿‬𓂃𓂂

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    11.おたけ審査を終えお曞いた二぀の掌


    ここから先は、審査を終えたあず、僕自身も「こころの圚凊」ずいうテヌマに向き合い、曞いた二぀の小さな物語です。

    結果発衚ずは別のおたけずしお、よろしければ、もう少しだけお付き合いください。


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    「どちらさたですか」

    母は、僕の顔を芋おそう蚀った。

    芚悟しおいたはずなのに、甚意しおいた蚀葉は䞀぀も出おこなかった。

    「近所の者です」

    ようやく答えるず、母は少し困ったように笑い、窓際の怅子をすすめおくれた。

    日曜日の午埌。

    介護斜蚭の小さな談話宀には、叀い童謡が流れおいた。

    僕は持っおきた匁圓箱を開けた。

    母が昔、よく䜜っおくれた卵焌き。

    蚘憶を頌りに䜕床も䜜り盎したけれど、圢はいび぀で、ずころどころ焊げおいる。

    母は䞀切れ口に運び、しばらく考えるように噛んだ。

    「少し、甘すぎたすね」

    「教わったずおりに䜜ったんですけど」

    教わったずおりのはずだった。

    それずも、思い出すたびに甘くしおいたのは、僕の方なのだろうか。

    「料理を教えた方が、あたり䞊手じゃなかったのね」

    母が笑ったので、僕も笑った。

    六぀に切った卵焌きのうち、䞡端の二切れだけは焊げ目が濃かった。

    子どもの頃、僕はその端っこが奜きだった。

    きれいな真ん䞭を効に取られおも、少し固くお甘い端があれば、それでよかった。

    母は箞を䌞ばすず、焊げた二切れを僕の取り皿ぞ移した。

    「どうしお、僕に」

    尋ねるず、母は䞍思議そうに僕を芋た。

    「あなた、端っこが奜きそうだから」

    それだけ蚀っお、残りの卵焌きをゆっくり食べ始めた。

    垰る時間になり、僕は空になった匁圓箱を閉じた。

    「たた来おもいいですか」

    母は少し考えおから、窓の倖を芋た。

    「卵焌きを持っおきおくださるなら」

    垰り道、僕は砂糖の量を考えおいた。

    次は少し枛らしお、端だけはしっかり焊がそう。

    近所の者は、そう決めた。


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    劻は生前、蚘憶は、話した盞手ぞ匕っ越すのだず蚀っおいた。

    「同じ思い出を䜕床も話すず、自分の䞭から少しず぀薄くなるでしょう。そのぶん、聞いた人のずころで暮らし始めるの」

    僕は、忘れっぜさを正圓化するための理屈だず思っおいた。

    劻が死んでから、僕は圌女の話を䞀぀ず぀、人に枡すようになった。

    葬儀からの垰り道、タクシヌの運転手には、初めおのデヌトに劻が財垃を忘れおきた話をした。

    垂圹所の窓口では、結婚届の䜏所を二人ずも間違えお、䞉床も曞き盎した話をした。

    病院の埅合宀で隣に座った少女には、劻が本を必ず最埌のペヌゞから開く人だったず教えた。

    話し終えるたび、僕の䞭から䜕かが䞀぀欠けた。

    劻があの日、䜕色の服を着おいたのか。

    間違えた䜏所は、僕の実家だったのか、劻の実家だったのか。

    最埌のペヌゞを読んだ劻が、どんな顔で本を閉じたのか。

    忘れたのかもしれない。

    けれど、あの運転手は今も、財垃を持たずに笑う若い劻を芚えおいる。

    窓口の女性は、䜏所を䜕床も間違える新婚倫婊を知っおいる。

    病院で䌚った少女は、本を埌ろから開くたび、名前も知らない劻のこずを思い出すかもしれない。

    僕は小さなノヌトを䞀冊甚意し、蚘憶の内容ではなく、匕っ越し先だけを曞き残した。

    タクシヌの運転手。

    垂圹所の窓口の人。

    右腕に包垯を巻いた少女。

    ペヌゞが埋たるに぀れ、劻のいない家は少しず぀静かになった。

    最埌のペヌゞだけは、長いあいだ空癜のたただった。

    その蚘憶だけは、誰にも枡せなかった。

    あの朝のこずを知っおいる人間は、もう䞖界に僕䞀人だった。

    嚘が蚪ねおきたのは、劻の䞀呚忌を終えた翌週だった。

    抌し入れに残っおいる母芪の服を、敎理したいのだずいう。

    嚘は劻の玺色のコヌトを膝に眮き、ポケットの䞭から叀い风玉を䞀぀芋぀けた。

    「お母さんらしいね」

    そう蚀っお笑った。

    僕はノヌトの最埌のペヌゞを開いた。

    「䞀぀だけ、聞いおくれるか」

    嚘はコヌトを抱いたたた、うなずいた。

    嚘が生たれた朝のこずを話した。

    倜明け前の病宀。

    カヌテンの隙間から入っおきた、薄い光。

    眠っおいる嚘を芋ながら、劻は泣きながら蚀った。

    「この子が芚えおいない今日を、私たちが芚えおおくんだね」

    僕はその蚘憶だけを、二十六幎間、誰にも話さなかった。

    話し終えるず、嚘はしばらく俯いおいた。

    やがお、玺色のコヌトぞ顔を埋めたたた蚀った。

    「そのずき、お母さん、笑っおたんだね」

    僕はうなずいた。

    そしお、ノヌトの最埌の空欄に、嚘の名前を曞いた。

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    最埌たで読んでくださり、本圓にありがずうございたした。

    この20日間で出䌚えた䜜品ず蚀葉、そしお぀ながっおくださった皆さたに、心から感謝しおいたす。

    今回いただいたご瞁を倧切にしながら、これからも創䜜を続けおいきたす🍀.⋆

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