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Photo byyamcha789

伝説のウェブサイト『哲学的な何か、あと科学とか』ができるまで~前提知識を整理しよう

    その昔、インターネットが普及しはじめた頃、テキストサイトというものが流行っていた。

    テキストサイトとは、その名のとおり「文章(テキスト)だけで構成されたウェブページ」のことである。当時は回線速度も遅く、動画や画像をバンバン表示できる時代ではなかったため、みんな「いかに面白い文章を書くか」で勝負していたのだ。

    そんな中、私のテキストサイト「哲学と科学の杜(もり)」がスタートする。名前の由来は、当時ネットをしていた人なら誰もが知っていた「窓の杜」から。(ちなみに「窓の杜」とは、Windows用フリーソフトを紹介するポータルサイトで、当時はここからソフトをダウンロードしてインストールするのが定番だった)

    さて、その「哲学と科学の杜」とはどんなサイトだったのか。ひと言で言えば、目指していたのは「Wikipedia」だった。

    哲学や科学の世界には、「○○論」「○○説」といった無数のトピックが存在する。それらをわかりやすく解説した文章を「閲覧者から募集」し、どんどん追加していく──そんな構想だったのだ。当時は、「Wikipedia」という存在どころか概念すらなかった時代である。我ながら、なかなか画期的なアイデアだったと思う。

    が、先に結論を言ってしまうと、この試みは失敗した。
    記事がまったく集まらなかったのだ。
    私は早すぎた。
    そう──時代が、私に追いついていなかったのである……。

    ■前提知識をさかのぼることのメリット

    はっきり言って、無謀な試みではあったが、私はイケると思っていた。というのも、学問系のテキストサイトには、ものすごい可能性があると感じていたからだ。

    そう確信できたのには、二つの理由があった。

     
     
    哲学入門の定番『史上最強の哲学入門』著者/IT企業経営者。著作累計74万部以上。哲学や科学など、人類が考えてきた「知」を、面白くわかりやすく解説しています。 メンバーシップ登録ですべての記事(文庫4〜5冊分以上)が読めます。

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