
Sip
私の好きな英単語のひとつが'sip'。辞書的には、「(~を) 少しずつ飲む」などと書かれている。
I like to sip hot sake on cold days.
(寒い日に熱燗をチビチビ飲るのが好きだ。)
このセンテンスから、熱燗をすすっている、チビチビ飲んでいる、という情景や雰囲気が日本語訳以上に見えるのではないか?
このセンテンスの出処は、私が愛聴しているNHKラジオの語学番組「ニュースで学ぶ 現代英語」である。
とある回のスモールトークで、講師でジャーナリストの大門小百合氏が、ネイティブ・スピーカーの翻訳家 トム・ケイン氏に発した言葉である。
コーヒーなど熱い飲み物をsipする、とか、ワークアウト中に水分をsipする、などは日常会話でよく使うが、なるほど!熱燗にも使えるのか!と、ハタと膝を叩いてしまった。
訳では「熱燗」と書いたのだが、この文脈なら、ぬる燗でも人肌燗でもなく、やはり熱燗だろう (飛び切り燗はちょっとやりすぎ)。
その熱いヤツを、こたつで鍋でもツツきながらsipする情景は、余りにノスタルジックで昭和的ながらも、酒を飲める人にも飲めない人にも、(ある程度の年代以上の日本人なら) 共通して思い浮かべるのではないだろうか。