
オーバードーズ問題を考える
本日の言葉。
たいていの人々は、運命に過度の要求をすることによって、 自ら不満の種をつくっている。
(アレクサンダー・フォン・フンボルト)
オーバードースとは
オーバードースは英語の overdose で、薬を決められた量より多く使うことです。
日本では特に、せき止めやかぜ薬などの一般用医薬品の乱用として扱われています。厚生労働省も、若者を中心に広がる問題として案内しています。
大量に飲むと、意識障害、けいれん、中毒、依存につながるおそれがあります。市販薬は複数の成分が入っていることが多く、何が強く作用したか分かりにくくなり、治療が難しくなることもあります。
厚生労働省は、依存症専門医療機関で治療を受けた市販薬関連症例の8割超が10代から30代としており、2026年5月1日から販売規制も強化されています。
名称も「濫用等のおそれのある医薬品」から指定濫用防止医薬品に変わり、若年者への販売方法や数量確認が厳しくなりました。
オーバードース問題の背景
若者のオーバードースは、薬の知識不足だけではなく、生きづらさと手に入りやすさが重なって起きる問題として見られています。
単なる薬物知識の不足ではなく、不安や孤独、家庭や学校での生きづらさを背景に起こる社会的な問題です。
特に市販薬は入手しやすく、違法薬物より危険性が低いと誤解されやすいため、乱用につながりやすいです。
さらにSNSで体験談や誤った情報に触れやすいことも拡大要因とされています。
そのため、販売規制だけでなく、相談支援や孤立予防を含めた対策が重要です。
相談支援や孤立予防の具体例
相談支援の具体例としては、精神保健福祉センターや薬物相談窓口への接続、学校での早期相談対応、生活困窮や家庭問題を含めた包括支援、家族への継続相談などがあります。
孤立予防の具体例としては、SNSから公的相談先へつなぐ導線づくり、地域の居場所づくり、ひきこもり支援や自立相談支援との連携が挙げられます。
これらは本人を責めるのではなく、早期に支援へ結びつける点に意義があります。
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