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初日で恋に落ちた北京語

     今日は私と中国語の出会いのお話です。

     当時、私は進路に悩む高校生。富山県民なのですが、富山県は全国的に見ても結構進学率が高く、私の通っていた高校も例に漏れず進学校。皆部活は二年までで、3年からは受験勉強に本腰を入れる、という体制でした。

     ところが当時、熱烈な聖飢魔Ⅱ信者だった私は、県下(西側)で唯一軽音楽部があるから進学した高校で、勉強そっちのけでギターの練習に明け暮れた結果、405人の同級生がいた中で、一時は3番目だった事もあったのに!3年に上がる頃には385位!ガボーン!

    ・・・や、ヤバすぎるぜ。後ろから数えるとあっという間に私じゃん!っていう状況に陥っておりました。

     そんな落ちこぼれの私に、大学進路の選択肢はごく限られておりました。まず、文系科目と理系科目の差が激しすぎる私。国語はほぼ満点、解答はほぼ模範解答通りなのに対し、数学は9点。(もちろん100点満点でね)

    も、ヤバいよ、ヤバすぎるよ・・・。国立無理じゃん。

    そんな救いようもないような状況の中で大学を探していた時、まずぶち当たった問題。それは

    私は大学で何を学ぶのか?

    私の得意分野で行くとしたら、国語か英語!

    国語だったら何?文学部? 英語だったら何?英文学部?

    ・・・・・ライバルが多過ぎて、将来職探しの時がまた大変そうだなと思いました。(単純なので、大学で学んだことを仕事にする以外の選択肢があるとは全く考えていませんでした。)

    その時です。

    私の目に、地元富山県のお隣、石川県にある大学で外国語学部中国語学科、というデータが目に飛び込んできました。

    中国語・・・!?

    富山県は、結構早い時期から遼寧省と姉妹都市提携を結んでいて、私にとっては一番身近な外国人でした。

    小学校に中国の友好訪問団が来たりしていたので、中学校で西洋人の先生と出会うより先に中国人と触れ合っていたわけです。

    え、中国語いいじゃん!皆やってないものをやっておいたら、就職の時ライバル少なそう!

    という理由で、中国語学科を受験することにしました。他にも家から通える地元の私立大の社会学科、東京にある私立大の英文学科の3校受けました。2合格1不合格。

    東京の大学に落ちて英文科の道は立たれ、私は中国語を勉強しようと思いました。

    隣の県と言う事ですが、大学は山奥にあった為、一人暮らしをすることになりました。

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    そして、授業初日。

     中国語学科と言うだけあって、ホントに中国語漬けの体制が敷かれておりました。中国語会話、文法、作文、閲読、語彙、時事ニュース、慣用句&ことわざ、中国歴史、文化、等々。中国と中国語に染まり切っておりました。

    最初の授業は中国語会話。中国人の先生です。

    初めて、モノホンの中国語の発音を聞いた時、私は初めて音楽番組で聖飢魔Ⅱを見た時と全く同じ症状、「衝撃!!」でした。

    真っすぐで凛とした美しい音が、私の胸に矢のように突き刺さりました。

    今までカタカナ発音で知っていたつもりの「ニーハオ」「シェイシェイ」が遠い彼方へ吹っ飛びました。

    (何だよ何だよ、全っ然ちゃうやんけ???今までのアレは何だったんだ?!)

    英語だって、たくさんの日本語英語とモノホンの英語では全く違うものが多いはずなのに、英語では感じた事のなかった、強い違和感を感じました。

    モノホンの中国語はきれいな音なんだな。

    授業開始一日目にして、自分が本当に心から勉強したい、と思えるものを見つけた瞬間でした。

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    富山出身。香港在住約20年。アパレルメーカー駐在員として広州、香港に赴任。香港人の旦那と結婚して現在アラフィフのフリー通訳。ディープな香港をお伝えします。格闘技好きで中国拳法(詠春拳)を10数年習っている他、ヘヴィメタルが好きでバンド活動もしています。どうぞよろしくお願いします。

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