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天体置換妄想術

    徒党を組んで嫌がらせをしてくる女子3人組の
    センターポジションの1人を“火星”、
    残りの2人を“フォボス”“ダイモス”と仮定し、
    よくわからない妄想を繰り広げることで
    死なずに中学校生活を終えることができたと言っても過言ではないので
    火星及びその衛星、フォボスとダイモスに感謝しております。
    それと同時にフォボスとダイモスに対しては
    “火星の腰巾着”扱いをしたことを謝罪したいです。
    謝罪したところで
    フォボス「誰お前」
    ダイモス「え、何て???」
    としかならない(ともならない)ので仕方がないですね。

    まず、中心人物(=火星)が大荒れの日は
    “オリュンポス山大噴火”。
    噴石から逃れたくてもロックオンされている私はブラックホールにでも化けない限りくらわざるを得ない訳です。

    【オリュンポス山】(とにかくデッカイ)
    火星表面にある楯状火山。
    高さ27キロメートル、裾野の直径550キロメートル。
    山頂部に長径80キロメートル、短径60キロメートルのカルデラがある。
    (エベレストの2.5倍くらいのサイズ)
    地球上の望遠鏡からは白く見えるため、かつてはオリンピア雪原とよばれた。
    太陽系最大の山として知られる。

    デジタル大辞泉


    画像
    オリュンポス山


    で、オリュンポス山大噴火のとばっちりを受けるのは私だけではなく
    フォボスとダイモスも一緒なんですね。
    要は“八つ当たり”。
    彼女たちもまた被害者なので、なんだか不憫に思うわけです。
    日頃火星に忠誠を誓い、意見を合わせ、
    ひたすらにご機嫌取りをしているのに
    大噴火の日は
    「何でそこにいんの?!」
    「どっか行ってよ!」
    なんて言われる始末。
    普段フォボス&ダイモスからも嫌がらせを受けている私でさえ
    2人を心配してしまい
    「大丈夫?離れた方がいいよ。」
    なんてアドバイスをかましてしまうほど。

    はやとちりしがちなフォボスは火星に何か言われると全て真に受けて取り乱すし、
    少しぼーっとしているダイモスは火星の怒りかれワンテンポ遅れた反応ばかりして余計に怒らせるし
    衛星どもが本体の怒りにバフをかけてしまうので
    私はひたすらに迷惑していました。

    【公転周期】
    フォボス:7.7時間(せっかち)
    ダイモス:30.3時間(のんびり)

    国立科学博物館HP

    当時は毎日、
    「オリュンポス山が休火山にならないかなー」
    「フォボスの公転周期バグって30秒とかになって火星が目回したらいいのに」
    「ダイモス遅すぎてそのまま置いていかれろ」

    とか訳わからないことを思っていました。
    私があまりにもいじめられているのに学校に登場するので担任の先生が心配してくれたのですが、
    火星・フォボス・ダイモスの話をしたら
    “いじめ”以上にいらぬ心配をかける結果となりました。
    これを話した翌日全く同じ話を校長先生にまですることになりまして。
    校長先生は話を聞きながら初期微動の如く小刻みに振動していていました。
    校長先生のP波は15秒くらいでした。
    S波が到達して、震度6弱くらいで爆笑していました。
    で、このP波だのなんだののことまで校長先生に話してしまい、
    とんでもない余震まで招いてしまいました。

    担任の先生も校長先生も
    無理に登校しなくてもいいと言ってくれたのですが
    私が登校し続けることがいじめっ子たちへの嫌がらせになると思いその後も毎日学校へ行きました。

    とはいえたまたまいじめっ子(の中の特にスゲエいじめてくる奴ら)が3人組だったおかげで天体置置換妄想術を用いることができ、
    いじめサバイバーになれたのです。
    周りの見て見ぬふりしてる人や一緒になってごちゃごちゃ言ってくるのは
    名もなき星屑なのでまあどうでもいい訳です。
    (今となっては)

    ただ、私がいじめを受けた理由もわからなくはないんです。
    こうやって訳のわからない妄想はするし、
    協調性はある風に装っているだけで実際には皆無ですし。

    ただね、いじめたところでどうにもならないので
    気に入らない人のことは放っておけばいいんですよ。
    いじめるでもなく。
    挨拶程度に留めておく。
    無駄に衝突することはないんです。
    人間なんですからね、隕石じゃないんですからね。


    癒しが必要ならこれです。

    ミッフィーの顔面ボールです。
    とんでもないカラバリなので推しカラーで買えば
    ひたすらに幸せになれますよ。

     
     
    ラブラドールの匂いで肺を満たしたいアラウンドサーティ。 9歳児に親育てされている本末転倒人間。 文字に嫌われた人間が、しつこく文字を掻き集める滑稽な姿を東京の片隅からお送りしております。 ※連載小説も基本的には一話完結として読める構成を目指しているので、おじけづくことなかれ。

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