
スマホを置いた場所を忘れる日
生活必需品となった今、スマホは手放せない存在になった。
いつものように、何気なくスマホを触っていたはずのなのに昨日の昼間から見失ってしまった。
最後に確認したのは、デパートの惣菜売り場で、支払いのためにスマホを提示したときだ。
母の家で、ないことに気づき、昼ご飯を食べたあと、
まずはマイバッグをひっくり返し、ポケットも探した。
さらに母の家でも、よく置く場所を中心に探したが、見つからない。
もしかして惣菜と一緒に冷蔵庫に入れてしまったのでは、と冷蔵庫まで確認した。
自宅に帰っても落ち着かない。
マナーモードの振動が鳴っているような気がしてくる。
幻聴かもしれないと、不安がよぎる。
プライムビデオを流したり止めたりしながら、気を紛らわせる。
そのうち、スマホの音が動画から聞こえてきた。
幻聴ではないと分かり、少し安心した。
自分のスマホに電話も通じたことで、ようやく眠ることができた。
翌日、デパートに電話をしようと思ったが、
Googleで位置を確認できることを知り、試してみた。
すると、地図は母の家を指していた。
あれだけ探したのに?
と思いながらも、急いで向かう。
探し始める前にトイレへ入った。
ドアを開けると、転倒防止の手すりがある。
その手すりに寄りかかるように、スマホが置かれていた。
そういえば昨日、お腹の調子が悪く、慌ててトイレに駆け込んだのだった。
普段はトイレでスマホを見ることはない。
だからこそ、置いた記憶も残っていなかったのだろう。
見つかってよかった。
この間、自分の弱さも顔を出した。
けれど、忘れ物というのは、何かに夢中になった証でもある。
そんな自分も、少しずつ認めていきたい。