メインコンテンツへスキップ
見出し画像

無名絵描きが生成AIを利用してみた話

    こんにちは、吉屋りんと言います。
    僕がどんな人間かはこちらの記事を見てもらえればわかります。

    今回はそんな僕が「画像生成AIを試しに使って(加筆して)みた」と言う内容の記事になります。
    10000字以上あるので、お時間を取らせてしまいますがよろしくお願いします。

    ・前置き

    画像生成AIはネットでは賛美両論ある技術で、荒れやすい話題なのもわかっていますが、この記事は「生成AIを否定派に無理に推奨するもの」でも「生成AIを否定するもの」でもありません。
    無名の絵描きがが「何を考えて」「どんなソフトを使って」「どんな過程で」「どんな作品を作ったか」
    一連のプロセスに対する感想と、それに伴った僕自身の考えを記録する記事で、それ以上でもそれ以下でもありません。

    ・何を考えて生成AIを使ったか?

    まず前提として、僕個人の認識は
    「画像生成AIは著作権法的に手描きと同じ文脈で判断されるので、使用すること自体には『現状』問題はない」です。
    これは文化庁の出してる「AIと著作権に関する考え方について」の資料や、
    昨今の様々な案件、法律論等を読み込んだ上での「僕個人の見解」です。
    もちろん「色々考えたうえで問題はある!」とか「法改正の必要がある」と判断した人は否定しません。
    ただ今回の記事では「AIそのものの善悪」「賛成すべきか反対すべきか」という話はしないようにします。
    あくまで「使ってみた結果をレポートする。その感想を述べる。」が主目的なので。
    したがって「AIは50億の画像を無断で学習した盗用ソフトなので、使用自体が悪で~」という論調で、この記事やAI自体を否定されたとしても
    「なるほど、貴方の見解はそうなのですね。参考になりました。」以上の事は言えませんのでご了承ください。

    じゃあなんでこんな色々騒がれてるこの時期に、生成AIを使ったか?という話ですが、これだけ(創作界隈という一部の界隈の中の話だとしても)話題になってる生成AIに関して
    「実際の使用感を全然わかってないな???」と思ったからです。

    流石に「ディープラーニング」「t2i」「i2i」「LoRA」あたりの概念は理解してますし、画像生成AIの仕組み等も文化庁の出した資料を(要約だけではなく、原文も全部読む程度には)勉強しています。
    しかし結局それらは知識として理解しただけで、体験として実感したわけではないです。
    画像生成AIの技術に賛成するにも反対するにも、キチンと自分の中で生成AIを知っておかないといけないと思ったのです。

    あと、僕は積極的な推進も、積極的な規制もするつもりはないですが、
    今後「当たり前にAIが活用される未来」は近い将来必ずやってくると考えています。
    そうなった場合、創作でも仕事でもプライベートでも、AIを使えるようになっておくと有利だろうな。と思ったのです。
    あと単純に新しい技術とかは好きなのでワクワクするというのもあります。
    新しい技術は否定するより、どんどん取り入れて利用したいですね。
    (まあもう若干出遅れ感はありますが…w)

    そんなことを思っていたところ、Akuma.aiというネットサービスの紹介記事を発見しました。
    「このサービスだったら気軽に試せそう!」と思ったので、試しに使ってみた。という経緯です。
    そして試しに使ってみた結果思ったより面白い感じになったので、使った感触と感想を記録する記事を書くことにしました。
    ちなみにAIに関する基礎知識は少しあるものの、基本的に生成AIの利用法に関しては「ド素人」なので、変なことを言っていたらごめんなさい。

    まずはどんなイラストを作成したか。
    先に結果から見てしまいましょう。

    画像
    テーマは「ゲーム好きな少女」

    ではどうやってこのイラストを作ったか。解説していきます。

    ・どんなソフトを使ったか

    インターネットサービスの「Akuma.ai」というサイトになります。

    「Kinkaku株式会社」という日本の会社が提供してるサービスで
    t2i(テキストからイラストを生成する)も
    i2i(イラストからイラストを生成する)もできますが、
    一番のウリは「AIキャンバス」という、ブラウザ上のキャンパスに絵を描いて、その絵を元にリアルタイムにイラストを生成する。というものです。
    今回はその「AIキャンバス」を使ってみました。

    ・どんな過程で作ったか

    サイトに行き、ユーザー登録をし(僕はグーグルアカウントで登録しました)
    左上のメニューから「AIキャンバス」を選ぶとこのような画面になります。
    この画面で簡単な絵を描くと、その絵を元に画像を生成してくれます。

    画像
    クリスタとかに比べるとちょっと描きにくい

    ここでただキャンバスに絵を描いても、思ったような画像にはならないので
    「プロンプト」でどのような絵にしたいのかの指示を出します。

    画像
    性癖がバレるw

    この時点であーでもないこーでもないと試行錯誤し、色々試していたので正確なプロンプトは忘れてしまったのですが
    「かわいい 椅子に座る ヘッドホン ぽっちゃり パーカー パソコン ゲーム部屋」のようなプロンプトだったと思います。

    線一本、ちょっと描きこむだけで、左側に生成されるイラストがグリグリ変わります。
    その度に画像が生成されてるんですが、10分も試行錯誤すれば生成された画像は数百枚、いや、下手したら1000枚は超えてるかもしれません。

    画像
    ちなみにこの画像は記事用に再現した物です。

    そうやってキャンバスと格闘すること数十分。
    ようやく自分の中で気に入った画像が1枚出たのでそれを確定します。

    画像
    生成したヘッドホン少女

    (この時の右側のキャンバスの状態を記録しておけばよかったんですが、ブラウザを閉じてしまいました…。)

    さて、比較的気に入った画像が生成できました。
    この画像を便宜上『ポン出しA』とします。

    この時点で、割と生成AIの凄さを感じていて「AIスゲー!」と感動していました。
    かなりのトライ&エラーでかなりの数のボツを出してるとは言え、まともにAIに触ったことがない初心者が、自分的に「かわいい」と認識できる画像が生成出来るのは本当に凄いことだと思います。

    もちろんこの画像を生成するにはそこそこの試行錯誤(30分前後)が必要でしたが、この絵を1から描くのに比べたら比較にならないぐらい短時間で出来たと思います。
    これはチートと感じる人がいるのもしょうがないですね…。

    ・加筆修正

    ここから色々な部分を修正していきます。
    細かい解説が多くなる上に、イラスト初心者のどうでもいい解説がメインで、AIにはあんまり関係ないので読み飛ばしても大丈夫です。

    まず細かい部分が破綻してるのが気になったので、線画を全て描きなおすことにしました。
    大きな修正箇所としては、

    ・ヘッドホンが首と頭で2個あったので、頭のヘッドホンを消す。
    ・アゴのラインが不明瞭なので修正。
    ・椅子の形がおかしいので修正。
    ・服の体の横部分が広がりすぎなので修正。
    ・パーカーの首元をちょっと修正。

    ここらへんを修正していこうと思います。

    まずポン出しAの画像の透明度を下げて、ザックリと線の下書き。

    画像
    透明度下げれるのって便利ですよね

    そこからペン入れをしていきます。
    どこからダウンロードしたか忘れましたが「アニメーター専用リアル風鉛筆」のペンを使います。
    アニメーターっぽい線で、なんかいい感じになるので(語彙力)割と愛用してます。

    画像
    ペンもこだわり出すと奥が深いんだと思います

    余談ですが、僕は普段丸ペンを使って、塗りは俗に言う「アニメ塗り」をすることが多いです。

    画像
    この作品はピアプロ・キャラクター・ライセンスに基づいてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクター「鏡音リン・レン」を描いたものです。

    こういう絵だとしっかりとしたペンが合うんですが、
    今回は色がファジーな感じなので、アニメーター鉛筆で線を描きました。
    便利なツールっていいですよね。
    そうして線を入れた状態がこちら。

    画像
    こういう場面でデジタル作画って便利

    服をファスナーにしたり、ヘッドホンからコードをたらしたりと、細かい部分も修正して入れました。
    次に色を塗っていくんですが、元の「ポン出しA」は解像度が低くガビガビした感じになっていたので
    元の「ポン出しA」はそのまま使えません。

    画像
    画質が悪い状態

    なので画面の横に「ポン出しA」の画像を出しておいて、色塗りを参考にしながら同じような色でザカザカと上から塗っていきます。
    修正部分がおかしくならないように塗っていきます。
    お腹のあたりのオレンジの色もよくわからないので、塗りつぶしていきます。
    そして大体の色を塗ったら、色混ぜツールでなじませていきます。
    そうして大体の色が塗り終わった状態がこちら。

    画像
    普段の自分の塗りとは違うから結構苦戦しました

    そうしたら、顔を描いていきます。
    個人的にここは一番楽しいとこだから、AIに任せずに自分で色々やっていきます!
    AIを活用するのも、手描きにこだわるのも、各部位ごとに自分が好きにしていいですよね。

    …というわけで、まず簡単に目と口を描きます。

    画像
    あひる口の女の子っていいよね。

    僕は比較的書き込みが少ない方なので、簡単に説明すると
    目の中心に赤で瞳孔を描き、右側からの光に反射する部分を入れます。
    頬と唇をエアブラシでピンクに塗り、透明度を調整して柔らかい印象にします。
    そこから頬、唇に小さなハイライトを入れて、ぷるんっとした印象をつけます。

    画像
    オタクはすぐ頬を赤くする

    このぷるんとした印象がとても好きです。性癖です。
    その後、ネットで見かけた「顔の輪郭の外側にオレンジで影を塗り、透明度を10%ぐらいにする」という小技を使い
    平面のイラスト調だけど、立体感を感じる感じにします。

    そんな感じで顔も仕上げて大体の色が塗り終わりました。

    画像
    普段の色塗りとはかなり違う感じ

    ここから光源を右側とした感じで光と影を軽く追加します。

    画像
    左側の影、右側の光

    次に最近覚えた小技ですが、線の色トレースというのをやります。
    線画を線の部分だけクリッピングして、線に色をつけるヤツです。
    線の色を黒から、その部分の塗り色に寄せるだけで随分柔らかい印象になるんですよね。

    画像
    線が柔らかくなりました

    これで人物は大体完成です。

    そうしたら椅子の後ろの背景をどうにかしていきます。
    今のままだと雰囲気はいいんだけど、どうにもパースが狂ってるように感じます。
    しかし僕には背景を直す技術がありません…。

    助けて!AI!こういう時こそAIの出番じゃないの!?
    と思いつつも、クリスタにパース機能があったような気がしたので
    ネットで使い方を調べて使ってみることにします。

    画像
    パース定規初体験

    え?何これ。便利すぎない???

    生成AIが~とか言う前に、まずクリスタの機能を使いこなせてなかったというオチです。

    というわけでパース定規を元になんとなーくザカザカ背景を書き込みます。

    画像
    簡単な一点透視で

    背景を書き込んだら、全体的に緑っぽい色を付けて完成!

    画像
    背景劣化してない?アーアーキコエナイ

    そうして出来上がったのが、冒頭でも見せたこの画像になります。
    この画像を『加筆B』とします。

    ・ツールとしてのAIへの感想

    まだ全然使いこなせてないですが、一言で言うと
    「面白いオモチャであり、将来的に素晴らしい道具となるだろう」です。

    正直「アイディア出し」という面に関してはかなりポテンシャルは高いと思います。
    しかし巷で言われてるように「ボタン一つでプロのような綺麗な絵が出てくる」というわけではないのだな。と痛感しました。

    まず綺麗な人間が生成されるのが稀です。
    寄生獣のパラサイトのような、メイドインアビスのなれはてのような、形容しがたい謎の生き物が出てくる確率がかなり高いです。
    「生成AIは100枚作って、まともに使えるのは1枚程度」と聞いたことがありますが、まさしくそんな感じでした。
    今回使ったakuma.aiのAIキャンバスは、t2iなら何回もプロンプトを入れなおしたりと試行錯誤する工程を
    直感的にわかりやすく試せたので、楽しく使うことが出来ました。
    ただ、人間の認識力や補完力が機械にはないので、機械特有のクセを読まないとなかなか思ったように画像生成が出来ないと思います。

    ネットで聞きかじった程度の知識ですが、今の生成AIはプロンプトでポン出しするよりも
    ポーズ指定をしたり、方向性を持たせたりと、「イラストの技術知識が必要となる分野の技術」が伸びていると聞きます。
    多分このakuma.aiでも僕の使いこなせてない機能がたくさんあるはずです。
    そのようなイラストの技術とAIの技術を両方持っていたほうが、いい作品が出来るのは明白です。

    やはり「絵が描けるしAIも出来る」「絵は描けないがAIは出来る」「絵は描けるがAIは出来ない」の中なら
    「絵が描けるしAIも出来る」という人材が一番最強だと思います。
    AIを使わないでも素晴らしい絵を描ける人は、手描きをウリにして独自性を出していけばいいと思いますが
    僕のような「どこにでもいるような、その他大勢の無名絵描き」は「絵を描ける」という優位性を活かして
    AIを使いこなして「絵は描けないがAIは出来る」というタイプの人と差をつけていくのがいいのかな?と思いました。

    ただそれはあくまで僕の考えなので、AIに対するつき合い方は
    「AIを使いこなせるようになる」でも「AIに負けない絵を描けるようになる」でも「AIと競わずにマイペースに創作を楽しむ」でもみんなが自分の信じる道を進めばいいと思います。

    ・出来上がった作品とAI技術への感想

    あくまで僕の個人的な感覚で話しますが
    『ポン出しA』も『加筆B』も「作品の良さ」と言う面ではそこまで大差無いと思います。

    画像
    『ポン出しA』
    画像
    『加筆B』

    ポン出しAは細部まで見ると破綻は多いですが、ふわっと全体を見た時には悪くないイラストだと思います。
    対して加筆Bは細部の破綻は少なくなりましたが、ふんわりとした雰囲気が少し減り、パキッとした印象を受けます。
    おそらく前情報を一切無しで二つのイラストを並べて「どちらがいい絵?」とアンケートを取ったら
    半々ぐらいになるんではないでしょうか?

    ただ加筆Bには「ここをこうするといいな」という僕の意思がゴリッゴリに入っています。

    無表情ではなく、少し微笑んでいる。これはこの女の子がこちらに対して好印象を持っている。
    頬や唇にハイライトを入れることで、「肌がもちもちスベスベしてそう」と言う印象に。
    (ヘッドホン2つのうちどちらを消すか?という選択にて)頭のヘッドホンを外したことにより
    「ヘッドホンを外してこちらの話を聞こうとしてくれてる」というストーリーが生まれる。

    その様な意思が介在することによりこの加筆Bは、
    僕の中で「なんとなくいいな」と思うポン出しAより、伝えたいことの彩度が上がっています。
    なので僕は二つのイラストなら、当たり前ですが加筆Bが断然気に入ってます。

    おそらく上のアンケートの例なら、前情報無しなら半々と言いましたが
    ポン出しAが生成AI、加筆Bを人間が修正し、上で話したような意図でこういう修正をしました。と説明を付けたら
    恐らくですが、加筆Bのほうが人気が出るのではないでしょうか?
    見る人に描いた(加筆した)人の好き(癖)が伝わったほうが、絵の魅力が伝わるんじゃないかと思います。

    じゃあ「生成AIには心がこもっていない、手で描くことによって心がこもる」が正しいかと言うと、それもちょっと違う気がします。
    「手で描くと意思を込めやすいが、生成AIでは細かい意図を込めることが難しい。」が僕の感想です。
    もちろん加筆無しのポン出し画像でも、意思と意図が詰まっているいい作品は作れると思います。
    ただ、現状の生成AIでそれを自分の思い通りにコントロール出来る人はまだ少数なんじゃないでしょうか?

    そうなると「良い悪い以前にAI絵はつまらない」と言ってる人がいるのもうなづけます。
    多分「作者の伝えたいことが伝わってないorそもそも伝えたいことが無い」という状況なのでしょう。

    逆に現状の生成AIでもかなり受け入れられてるジャンルといえば「ニッチなエロ絵」じゃないでしょうか。
    意思や意図を、細かい描画表現によって詰め込むのではなく、シチュエーションや特殊な状況等により
    「俺はこういうエロが好きなんだ!」というメッセージ性が込められれば
    「あぁ。この人はこういうエロが好きなんだなw」と伝わるんじゃないでしょうか。
    創作とは「作者の伝えたいこと」があって、初めて見る人の胸を打つんだな。と今回改めて思いました。

    そう考えるとAIとは道具(ツール)であり、得意な使い方、苦手な使い方があります。
    自分が何を作りたいか、何をしたいかをよく考えたうえで、自分にあった道具を使っていきたいですね。

    ・この作品はAI作品か?

    さて、この記事の「使ってみた結果をレポートする」という主目的は大体終わったので、後はちょっとした駄文を垂れ流しておきます。

    「AIが良いか悪いか」という話はずっと横に置いたまま話しますが、
    現実として作品の発表サイトでは、手描き作品とAI作品がゾーニングされていることが多いです。
    それ自体はいいんですが、今度は
    「じゃあAI作品って何よ?」というのが気になってしまいました。

    この記事のポン出しAはAI作品に分類されるのはほぼ間違いないですが、
    加筆Bは僕の意思や意図が詰め込まれ、線もほぼ全て書き直され、色もほとんどが塗り直されてます。
    つまり「生成AIが吐き出した画像情報」はほとんど残っていなく、
    「僕がクリスタでペンタブを使って入力した画像情報」が9割以上を占めます。

    じゃあこの加筆Bは「AI作品」なのかどうなのか?
    正直僕にはわかりません。

    一般的には自分で描いたならAIじゃない、自分で描いてないならAI作品。なんだと思いますが、
    じゃあどこからが「描いた」でどこからが「描いてないか」なのか?

    今回の加筆Bは「描いた」と言えるのか?
    これも僕にはわかりません。

    世間一般的な感覚として、
    「アナログな紙にアナログ画材で絵を描いた」は全員が「描いた」と判断するでしょう。
    「生成AIにプロンプトを入れて生成した」は全員が「描いてない」と判断するでしょう。

    しかし、昔はデジタル絵が「描いてない」と非難されてたことを考えると
    「パソコンを使ってクリスタとペンタブで作成されたのはイラストではない。ただペン型のポインティングデバイスで入力してるだけだ。『描いて』はいない」と考える人もいるでしょう。
    逆に「生成AIから出た絵を、目だけでもちょびっと加筆したら描いたことになる」と考える人もいるでしょう。
    それらの意見は流石に偏ってると思いますが、じゃあ
    「顔を自分で描いて、体をAIで生成したらどうなんだ?」
    みたいな意見が出たらどうなのか?
    「ペンやペン型の道具を使えば描いたことになる」「じゃあマウス画は描いてないのか?」
    「ベクター線の様に後から編集が出来る線はダメじゃないか?」「じゃあベクター線をラスタライズしたらその扱いは?」
    そもそも「デジタルで描く」とは何なのか?

    「人間の学習はいいが、機械の学習はダメ」と言う人もいますが、(ちなみに文化庁からは「人間と機械を区別せずに、出力された結果のみを見て判断する。」という見解は出ていますが)
    一回生成したAI画像を横において、それを見ながらクリスタで絵を描くとしたら、これはあくまで人間が(AI画像を見て学習して)描いているがどうなるのか?
    もし「AI画像を参考にして描いたらAI画像」とするなら、ネットで1回でもAI画像を見た人は「人力学習していない」という悪魔の証明が出来なければ、その後描いた手描きイラストは全てAI画像になるのか?

    このような問答で全員が納得出来る答えが出るかというと、僕は出るとは思えません。

    よく「AI作品か手書き作品か最初に明示してくれれば、無駄な争いは起きない」的なことを言う人がいますが
    じゃあ「貴方のAI(の閾値)はどこから?」って話になってしまうよなぁ。と思います。

    なので「どこからが手書きで、どこからがAI作品(手書きじゃない)のか」という問題に対して、(全員が納得するラインを)決めることは出来ないと思います。
    文化庁の「手描きと生成AIを区別しない」と言う方針も、そういうことなんだと思っています。

    だから「その作品がAIかどうか?」を疑って、制作方法や善悪を議論するよりも、目の前にある作品を純粋に評価し、AI作品だろうが手書き作品だろうが「良い物は良い、悪い物は悪い。」と自分の感性に従うのが一番だと個人的に思います。

    ちなみにですが、僕個人の感覚としては
    ポン出しA:「自分の作品だと思えない」「描いたとは言えない」
    加筆B:「自分の作品だと思っている」「描いたと言える」
    と思っています。

    なおポン出しAを生成してから、加筆をして加筆Bの完成までは、普通に0から1枚絵を描く時間の1.5倍ぐらいの時間がかかっています。
    それだけ時間かければ愛着も沸きますよね。
    誰に何を言われようと、加筆Bは僕の愛すべき作品だと自信を持って言おうと思います。

    なので、とりあえず加筆Bはスマホの画面に設定しました。
    せっかくなので加筆Bの女の子には名前をつけてあげましょう。
    AIから産まれた可愛いぽっちゃり娘ということで
    『愛川もも』という名前にしましょう。
    今後AI関連のオリジナルコンテンツとかを作る時は、このももちゃんを活躍させてあげたいと思います。
    色々設定とかも考えてあげたいですね。年齢、性別、好きな食べ物、嫌いなもの…。
    そうやって情熱を込めていけば、この加筆Bのイラストは
    「AIから生み出された無機質な絵」ではなく
    「オタクの好きが詰まった活きた絵」になるんではないでしょうk…って性別!?性別は…女の子…だよね?
    これで男の子だったら性癖がおかしくなってしまいそう…w

    はい!AI関連の真面目な話をしてたはずなのに、
    オタクの一人遊びを初めてしまい、すいませんでした!

    ・最後に

    「見てくれた人がしてくるだろう質問」に人形遊び方式で先に答えておきますね。


    Q:良い悪いは横に置いておいて。って…、AIは悪なんだから使ってはいけません!
    Q:知らないんですか?AIのデータセットは無断での学習で著作権的に問題が…
    Q:貴方の「現状問題ない」は間違っています!何故なら…

    A:「なるほど、貴方の見解はそうなのですね。参考になりました。」


    Q:AIを使うと言う事は貴方の作品も使っていいってことですよね?

    A:あ!それはもちろんです!むしろ吉屋りんLoRAとか作成してくれたら是非教えてください!
    イラストはもちろん、音楽でよし屋風ミュージックとか作ってくれても嬉しいです。作品のURLも貼っておくので、是非活用してください!
    (もちろん自分が集中学習の対象になるほど個性も実力も無い事はわかっていますが…w)


    Q:なぜこんな微妙な時期にこんな記事を書いたの?

    A:最近、AIに関してネットでの論争がとても激しくなっています。
    誰かを攻撃したり、言い争いをしたり…。
    もちろんAIで嫌な想いをした否定派の人もいるでしょうし、法的に間違ってるデマを正そうとしてる賛成派の人も「今、声をあげなければいけない!」と必死なんだと思います。
    ただ、正直そういう論争に疲れてしまった人もいると思います。
    僕は今回の記事からもわかる通り推進派に分類されると思いますが、ツイッター(X)ではなるべく過剰な推進も反対もしないようにしています。
    そんな中最近フォローさせてもらったAIクリエイターの方が
    「なるべくAIのいいところを広めたい。問題もあると思うし、それはそれとして改善していかないといけないが、なるべく楽しくAI創作活動をして「AIって楽しいよ!」とポジティブな感情を広めたい」
    的なことを言っていました。
    僕はその考え方は素晴らしいと思います。
    もちろん今後改善しないといけない部分もあると思うし、それに懸念を抱く人がいるのも理解できますが、本来新しい技術ってワクワクするものだと思うし、じゃあその新しい技術で何が出来るだろう?どんな風に活用しようか!?と前向きな気持ちでいたほうが人生楽しいと思います。
    だから僕なりの「AI使ってみたら楽しかったよ!」という気持ちを記録しておきたかったのです。
    もちろん「僕が楽しかったのだから、貴方もAI使え」とは言うつもりはありませんし、生成AIにいい感情を持てない人もまだ沢山いると思います。
    ただこの記事を見て「なんかコイツ楽しそうだな」と少しでも思ってもらえたら幸いです。


    Q:とか言うわりには反対派の意見を「参考になりました」で切り捨てるんだね。

    A:まあ僕も人間ですし、叩かれるのも嫌ですし、予防線ぐらいは貼らせてください。善悪の判断(僕自身の見解ではなく、世間的な合意ライン)に関してはもっと詳しい人が沢山いるので…。すいません。


    Q:絵は何か参考にしてる指南書とかあるの?

    A:さいとうなおき先生のイラスト本はとてもオススメです。
    『技の書』はかなり役にたってます。


    Q:というかそもそもピクシブとかのイラストも、この加筆絵もそんなに上手くないよね…。

    A:ワァ…ワ…(泣いちゃった!)


    Q:ももちゃんのえっちな画像ください。

    A:そういうのはこっそりやるものです。

    画像
    手描きで描いたももちゃん

    ここまで長文読んでいただきありがとうございました!
    手描きでも、AIでも、ジャンル関係なく良き制作ライフをっ!


    ※修正内容
    2025.7.4 自称を「絵師」から「絵描き」に修正しました。
    「絵師」と言う言葉にこだわりがある人が多いですが
    僕は「絵師村の人間」でも「絵師村の人間に認められた人間」でもないので 
    「絵師」を自称出来ない、したくないと思ったので。


    あなたへのおすすめ