
雨の森
雨がたっぷりと降った森は、
木々がつやつや生き生きとしている
気がします。
落ち葉の重なる腐葉土は、水をたっぷり吸って
いつも以上に柔らかくなり。
葉っぱも水に濡れてつやつやしている。
森は、広大な敷地だから。
ひとが水をまくことはできない。
森にとって、雨は。
恵みの雨だと思います。
森に降る雨の音は、強い雨音のイメージはなく。
聴こえても、穏やかな雨音が響く。
土が、腐葉土が。
雨の音を、吸い込んでいるのでしょうか。
水満ちて、生き生きとする、
雨の降る森。
私の知っている森では、
苔むした場所を知ることはなかったけれど、
映像とかでは、
雨上がりの苔の様子を見たことがある。
たっぷりと雨の水をすって。
じゅわ、と水が染み出すくらいに、
潤っている。
苔は水を保つ力はとても高いイメージがある。
たっぷり吸って、
たっぷり溜め込んで、
生命を輝かせる。
夜の森、月明かりのもと、
水をたっぷりと溜め込み、つやつや
輝いている苔を想像する。
月明かりのもと、
輝くさまは、まるで宝石か
上質なベルベットのように美しいのでは
ないかな。
森の足元をおおい、
包み込み、守り。
月明かりのもと、ベルベットのようならば。
昼のひだまりのなかでは、
やわらかなひだまりのラグのように
なりそうな気がする。
あたたかい、春の日差しのはいる
リビングに敷かれた、優しいラグ。
ふらりと寝転ぶと、
安心して眠りにつくような。
雨の森に敷かれた、上質なベルベットの
苔を想像し。
森の豊かさを思う。
豊かさの定義はいろいろあると
おもうけど。
水がたっぷりと満ち満ちている森は、
間違いなく豊かだとおもう。
雨がふりしきり、
木々に降り注ぎ、葉を伝い。
土に染み込み、
木々は吸い上げる。
木々は美しく麗しく成長し、
枝葉を伸ばし、生き物はその木陰で
休む。
実った果物や実は、
巡り、植わり、そして芽吹く。
新しい芽が芽吹き、その上にも雨がふる。
豊かな、生命のサイクル。
雨の森。森の雨。
森にとって、雨は。
間違いなく、恵みの象徴。
ひとにとっても、森にふる雨は。
恵みのギフト。