
「大丈夫」の奥にある、本当の氣持ち
「大丈夫?」と聞かれて、本当は大丈夫ではないのに、「うん、大丈夫」と答えたことはありませんか。
今回は、そんな「大丈夫」をめぐる夫婦のお話を描きました。




妻の「大丈夫」は、うそではなかったのだと思います。
心配をかけたくない。自分さえ頑張れば、なんとかなる。
そんな相手への優しさと、頑張ってきた時間が詰まった言葉だったのではないでしょうか。
私は「大丈夫」という言葉だけでなく、その人の表情や声、体の様子にも目を向けることを大切にしています。
人は、つらい氣持ちを言葉にできないときでも、体や表情に小さなサインが表れることがあります。
笑顔が固くなる。
眉間にしわが寄る。
ため息が増える。
眠りが浅くなる。
食欲が落ちる。
夫のノートは、そうしたサインに氣づくためのものだったのですね。
だからこそ、夫が聞いてくれた「今日の大丈夫は、何番?」のひと言が、妻の心にしみたのだと思います。
この問いかけは、妻を責めることも、無理に本音を聞き出そうとすることもありません。
妻のペースのまま、そっと氣持ちを教えてもらうための、やさしい言葉でした。
頼ることが苦手な人にとって、「助けて」と言うのは、とても勇氣がいることです。
妻の「…3番。本当は、少し休みたい」は、小さいけれど、大きな一歩でした。
夫の「よく言えたね」は、その勇氣をまるごと受け止めた言葉だったのだと思います。
もし今、あなたも「大丈夫」が口ぐせになっているなら、今日は自分に聞いてみてください。
「今日の大丈夫は、何番かな?」と。
答えが3番に近いときは、少し休んでいいのだと思います。
そして、あなたの大切な人が「大丈夫」と言ったときは、言葉の奥にある表情にも、そっと目を向けてみてください。
つらさが続くときは、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や医療機関、相談窓口を頼ってくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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