
鬼様のブランチ「喉乾いたな→水です→おう……」
今回の鬼ブラ!
・いったい何が不満だっていうんだ……。
前回の鬼ブラ!
・鬼ラジ、彼氏はヘビになら立ち向かってくれるか?
日常の風景

喉が渇いた。

はい、どうぞ。

………おう。
はにゃ?

未開封のキレイな水なのに、何か不満げだぜ。いつも。

ふーん。

いや、ペットボトルの水て。「こいつ気が利かねーな」としか思われてないじゃん。
親父も、ふーんじゃないだろ。わかってるくせになんで言わないんだよ。

別に叱られてるわけじゃないんだから、そのままでいいだろ。
「気を利かせろ」は色んなハラスメントが潜在してる言葉な気がするから、言いたくねーんだよ。

お茶?とかを飲みたいってこと?

ハテナつけるほどわからないことじゃないだろ。
そんなモンじゃないの?

梓土も水とかジュースとか、「一番近くにあるペットボトル飲料」を持ってくるタイプだったわよ。
若い男なんてそんなモンじゃない?

よかった。

よくはないんじゃねーの?
親父が今「エピソード」として出したってことは、印象に残ってたってことだろ。

アンタ見た目のわりにこまいこと言うわねえ。
アンタは何? お師さまにお茶とか淹れてあげんの?

淹れてるよ。
お茶汲みって従者の……原始的つうか、初歩の仕事じゃねーの? 弥風様って意外と心広いんだな。

弥風様は「苦い飲食物」が嫌いなんですけど、お茶って苦いじゃないですか。

甘くして出せば?

そんな裏技が?

表の技だろ。君は斎観さんの作った菓子とか食って育ったんじゃねーの?

井戸の水も飲んで育ちました。
っていうか、ここまで言い出せなかったんですけど、師のために水を買ってある自分のことを気が利くと思ってました。

いんじゃないの?それで。だから弥風も何も言わないんでしょ。

若干「従者としての限度」ギリギリだろ。ペットボトルの水は。
悪役令嬢 メイドのすがた

ってゆ~か、「わかりやすい点数稼ぎのチャンス」なのですから、なにも一番の低得点を出さなくってもよさそうなものですわ。

なんか俺、弥風様の気高さ?みたいな部分を信じてるのかも。
そういうご機嫌取りで点数を上げ下げしないっていうか。

わたくしは師が喜んでくださったらいいわネと思って、熱いお茶と焼きたてのお菓子とかお出ししますけれどね。
ないのですか? 「どうせなら喜ばせたい」という素朴な奉仕の精神。