
Z式#04すぐ決めない力が、判断の精度を守る 誤決断を防ぐ「決断保留構文」
【はじめに】決断を急ぐほど、人は見えていないものを増やしてしまう
第1回では「事実分離構文」を扱いました。
第2回では「感情観測構文」を扱いました。
第3回では「違和感分解構文」を扱いました。
ここまでの流れは、一貫しています。
事実を分ける。
感情を観る。
違和感を分解する。
この3つができると、かなり見え方は整います。
ですが、現実の現場では、その先でもうひとつ大きな問題が残ります。
それが、「決断を急いでしまうこと」です。
その場の空気。
相手の圧。
焦り。
不安。
責任感。
早く答えを出さなければならないという思い。
こうしたものに押されると、人はまだ十分に観測できていない段階で、決断だけを先にしてしまいます。
私は、ここが非常に危ないと思っています。
なぜなら、判断を誤らせる原因は、判断内容の質だけではないからです。
「まだ決める段階ではないのに決めてしまう」こと自体が、かなり大きな損失を生むからです。
だから今回必要になるのが、「決断保留構文」です。
これは、優柔不断になるための構文ではありません。
責任から逃げるための構文でもありません。
観測は進める。
整理も進める。
しかし、最終決断だけは急がない。
そのための構文です。