
2022秋の山形、秋田、福島を旅する-3【百目鬼温泉、滑川温泉、姥湯温泉】
前回はこちら
昨晩の激しい風雨も上がり秋田からいよいよ南下していく。
ナビはR13に入ってひたすら210km下道を行く。途中から県道に折れ
そしていよいよ田んぼの真ん中にある百目鬼温泉に到着です。こんな開けた所から温泉が湧くんですね。

泉質はナトリウム塩化物泉で、鉄分とマンガンの含有量が多いとのこと。
もちろん源泉かけ流し。
成分が強いので3分で上がるというのを見過ごしていてました。
内湯は熱め、露天はちょうどいい湯加減で、いやはやじっくり浸かってしまった。マンガンや鉄分で、お尻や足の裏が黒くなるようですがそれほどでもなかった。
そういえば昔新潟の山仲間が連れて行ってくれた越後の温泉はおしりが真っ黒になったけどどこだったんだろう。。。
この日は朝食べた残りのパエリアが多くてお昼はお腹が空かなくて多分なにも食べなかったような気がする。
百目鬼温泉から米沢に入ってまたR13をひた走る。
この道については「土木県令」とあだ名された三島 通庸の名を忘れることはできない。
明治初期、東京と東北諸県を結ぶ万世大路の一部が、この山形と福島を結ぶ道路で、当時予算のほぼ半分を使って栗子山隧道が掘削された。(他に二ッ小屋隧道と苅安隧道)世界に3台しかない米国製削岩機を投入しての大工事だったという。
現在は廃坑となり西栗子トンネルと東栗子トンネルに取って代わられた。
二ッ小屋隧道は今現在も通り抜けできるため、廃道ファンや烏川を遡行する沢登りの人たちにはおなじみです。
この現代の東西栗子トンネルの間のわずかな切れ込みから右折して山形新幹線の走る線路を目指していく。残念ながら福島~米沢間で止まる駅はなし。
僅かな集落をぬけると道はいよいよ林道の様相となってくるが、舗装路であることはありがたい。
途中峠駅に寄り道。6年前の沢登りの時に、この駅トンネルの外でテントを張って仮眠した。いつものように前泊1日の弾丸沢登りで結局これが無理の元だったと思うが最後の沢となってしまった。

峠の茶屋 力餅でお饅頭を買って宿に向かう。こちらで食べていけばつきたてのいろいろな種類のお餅が食べられます。
橋を渡れば福島屋さん
その前に車を降りて橋から前川大滝沢を眺めた。この先のなんてことない所で滑落、足首を複雑骨折する全治3ヶ月の重症だった。
足がつけないのに救助を呼ぶという概念はなく沢を這って下った。。。
これで8年間の私の沢登り人生は終わってしまったわけです。

到着です。

受付をしてお部屋はトイレ、洗面所付きだあい。眼下には前川も見渡せる。

一休みして早速お風呂に向かいます。
相方は混浴内風呂へ私は女性用内風呂に向かいます。
混浴は広くてのびのびしていていいなあですが、女湯のこじんまりした感じが殊の外良くて、部屋は結構ふさがっているようでしたが、独泉で入る時がほとんどでした。
どちらも天井が高くて湯気がこもらない、板壁も風情があって静かに流れ出るお湯が秘湯感満載です。さほど白濁しないお湯が新鮮さを物語っているし、控えめな硫黄の香りもいい。


泉質は含硫黄-Na、Ca-炭酸水素塩-硫酸塩素温泉でこれは私が大好きな泉質で、おまけにメタケイ酸の含有量も多くてうれしい。

一旦部屋に戻って、外湯の岩風呂が女性時間になるのを待って入浴です。
かなり浅くて、こんなものなのかなと思ったら、お湯を入れ始めている途中だったようで、相方が行った時間には満杯だったようでした。
滑りそうで怖かったので眼鏡をして入ります。

檜風呂は予約時間がありますが、それ以外の時間は空いていればいつでも入れます。中から鍵を掛けます。私は翌朝に入りました。

岩風呂と同じく沢音を聞き、沢の風景を楽しみながら入浴できますが、檜風呂の方が更に湯舟に浸かったまま沢を見ることができます。
山や沢や木々に包まれてこれ以上の贅沢はないなあと思うわけで。
ちょっと疲れたので布団を敷いて休憩します。布団敷きはセルフです。
と、お布団の間には湯たんぽが!
相方はいらないというので、私が二つ頂きました。そんなに寒くなかったですが、朝まで暖かでした。

夕食も部屋食で入口までお膳を運んできてくれます。終わったらまたお膳を下げておきます。岩魚の塩焼きや鯉の洗い、山菜や芋煮など種類が多くてご飯が進みます。ビーフシチューの牛肉も美味しかった。

翌朝のご飯もシンプルで美味しい。やっぱり白飯のおいしさが最高です。

とてもいい時間を過ごすことができて次回は湯治部屋もいいかな。そしてこれでは帰れません。これから林道の終点の姥湯温泉 桝形屋さんに直行です。
道すがらのブナ林が美しくて見とれてしまいますが、道幅が狭くかなり急なので緊張します。
駐車場から宿までは200m程の距離ですが、意外とだらだら登りがしんどいです。歩いている最中にもその天然の要塞のような谷間に鎮座する光景に目を奪われてしまいます。沢も温泉の成分で白濁していて紅葉とのコントラストも良きです。


日帰り入浴の受付をして(¥600)そのまま奥の露天風呂に向かいます。
紅葉が始まりだしてぽつぽつと鮮やかな赤色が目立ちます。
私は女性専用露天風呂へ、誰もいなかったので失礼してパチリ

相方は混浴露天風呂へ

泉質は酸性・含硫黄・鉄 (II )一 単純温泉で、湯口の近くはとても暖かくて露天での寒さを感じません。終始独泉でした。

相方はいくつかある湯舟に入ったようです。やはり混浴露天は風景が雄大ですね。

雨キャンにたたられたけど、最後に素晴らしい温泉に入れて幸せでした。
帰路は福島のJAの販売所で新米を買いたかったのですが、残念ながら予約販売で速攻で売り切れたとのこと。福島の新米どこの地域のを買ってもおいしいんですよ。代わりに梨ときゅうりのからし漬けの素をおみやげに。

これからいよいよ暖かい温泉の季節で楽しみが一杯です。