
多様性
コロッケの野口五郎や岩崎宏美やちあきなおみの物まねは未だに秀逸ですが、この面白さが一体今の若者にどこまで伝わっているのでしょうか。「真夏の世の夢」や「シンデレラハネムーン」や「喝采」などは、もう50年くらい前の曲です。今の若者が知るわけがありません。元ネタがわからないので面白さの肝は伝わって来ないが、コロッケの有無を言わさぬ迫力で面白く思えているのでしょうか。さて、昭和の時代なら誰もが共通認識として、基礎知識として知っていた芸能が、今は共通認識にならない。誰もが知ってるという前提のもとに成り立っていた芸事が成り立たない。物まねタレントにとって辛い時代です。ショーパブや物まねパブのラインナップを見るとシャ乱Qやテレサ・テン、安全地帯、郷ひろみ、松山千春などで見事に時代が止まっています。ま、一言で言うと時代を象徴するヒットのなさ。歌は世につれず、世は歌につれない時代。多様性が持て囃された結果、生まれたのはその時代を象徴するものが何もない「ぼんやりした時代」でした。その時代をともに生きた共通体験が無い。共通体験はコロナくらい、なんて悲しい話です。多様性とかコンプライアンスとかがのさばってから世の中がつまらなくなりましたね。ナンバーワンにならなくてもいい皆特別なオンリーワンとか言い始めてからです。特別なオンリーワンなんてそうそうなれないんですから、せめてナンバーワンを目指しましょうよ。特別なオンリーワンて、大谷みたいな事ですよ。めっちゃ難しいでしょうよ。努力しないそのままが自分の個性とか気持ち悪いです。優勝は一つだから価値が出るんであって、特別賞100人みたいな事になったら、価値がなくなります。地上波しか無かったからテレビ出演の効果があったわけです。特別なオンリーワンは自分が決める事じゃなくて、他人が価値を見出だして初めて特別なオンリーワンですよ。舐めた事言ってんじゃないよと思います。