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やめる理由を探しているあなたは、本当はやめたくない人だ

    私は「毎日書く」という目標を、こっそり消そうとしていた。

       年末まで毎日1記事

    そう決めたのは自分なのに、最近は書き始める前から、ため息が出る。
    書きたいことがないわけじゃない。むしろ、書きたいことは山ほどある。 それなのに、手が動かない。


    ちゃんと書けるかな。中途半端な文章を出して、「この人、こんなもんか」と思われたら恥ずかしいな。
    だったら今日は休んで、明日しっかり書いたほうがいいんじゃないか。


    そして、もっともらしい考えが浮かんだ。

    目標は「フォロワー3000人」ひとつに絞ればいい。

    毎日書くことは、そのための手段にすぎないんだから。


    筋は通っている。そう思った瞬間、後ろから声がした。


    ソル「目標をひとつ減らせば、今日休んでも自分を裏切ったことにはならない。  
       そう考えてたワンな」

    ステラ・ミリア「……なんで分かるんですか」

    ソル「やめたいのに、やめる理由を一生懸命探してる顔だ。本当にやめたいやつは、理由なんか探さないワン」


    ステラ・ミリア「でも、もう向いてないのかもって……」


    ソル「億劫になったのは、お前が書くことを本気で扱い始めた証拠だ。どうでもいいものに、人は億劫になんかならん」


    何も言い返せなかった。最初の頃は、何も考えずに書けていた。うまく書こうなんて、思ってもいなかったから。


    「継続は力なり」。結局、私が信じたいのはこの言葉だった。


    もしあなたも今日、書くのをやめる理由を探しているなら、少しだけ付き合ってほしい。今日は、そんな私が見つけた「書く気が失せる瞬間」の抜け方を書いてみようと思う


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    ソル「ひとつ聞く。億劫なのは、書くことか? それとも、うまく書くことか?」

    ステラ・ミリア「……同じじゃないんですか」

    ソル「全然違う。書くだけなら、五分で終わる。億劫なのは、恥ずかしくない文章に仕上げることのほうだワン」

    言われてみれば、そうだった。スワイプすること自体は、べつに苦じゃない。
    重たいのは、書き終えたあとに「これを人に見せて大丈夫か」と自分で審査する時間のほうだ。
    読み返して、直して、また読み返して、結局どこが悪いのか分からなくなって、画面を閉じる。
    それを何度か繰り返すうちに、書く前から疲れるようになっていた。


    ソル「毎日のまかないに、満点を求める料理人はいない。今日ある材料で、今日のいちばんを出す。それを毎日やってるうちに、腕が上がる。お前は毎日、フルコース料理を作ろうとしてるんだわんよ」


    ステラ・ミリア「でも、下手な文章を出したら、フォローしてくれた人をがっかりさせるかもしれないじゃないですか」


    ソル「読む側は、お前が思うほど一本一本を採点してない。むしろ、昨日も今日もそこにいることを見てる。毎朝同じ時間に開いてる店に、人は通うんだワン」


    たしかに、私が毎日読みに行っている人の記事も、正直、全部が全部すごいわけじゃない。それでも読みに行くのは、その人がそこにいて、今日も何か書いているからだ。完璧な一本を待っているわけじゃない。


    ステラ・ミリア「じゃあ、手を抜いていいってことですか」


    ソル「抜くんじゃない。小さくするんだ。今日は一行目だけ書く。それだけ決めて座るんだワン」


    ステラ・ミリア「一行で終わったら?」


    ソル「終わらない。人間は、始める前がいちばん重たい。一行書いたら、たいてい二行目が勝手に出てくる。やる気は、始めてから出てくるものだワンな」


    半信半疑で、その日は本当に一行だけ書くつもりで座ってみた。
    すると、ソルの言ったとおりだった。一行目を書いたら、続きが気になって、気づけばいつもの長さになっていた。あれほど重かったのは、書く作業そのものではなく、「今日も一本仕上げなきゃ」という頭の中の山だったのだと思う。


    それでも、ひとつだけ引っかかっていた。
     

    ステラ・ミリア「目標を『フォロワー3000人』ひとつに絞るのは、やっぱり逃げですか。

    毎日書くのは手段なんだから、手段にこだわる必要はないって、けっこう筋が通ってると思うんですけど」


    ソル「筋は通ってる。だから危ない」


    ステラ・ミリア「え?」


    ソル「手段を手放して、目的にたどり着いたやつを見たことがあるか。3000人は、願っても増えない。毎日書いた記事の数だけ、誰かに見つけてもらえる入口が増える。手段を捨てるのは、入口を自分で閉めることだワンよ」


    胸のあたりが、ちくりとした。私はフォロワーを増やしたいと言いながら、増える理由のほうを手放そうとしていた。しかも、それをいちばん賢い選択のような顔をして。


    ステラ・ミリア「タイトルの『100人中98人』って、つまり、ほとんどの人が書く気をなくすってことですよね。残りの2人は、億劫にならない才能がある人ですか」


    ソル「違う。残りの2人は、
    まだ本気で書き始めてないやつだワン」


    思わず笑ってしまった。でも、笑いながら少し泣きそうにもなった。
    億劫になるのは、ちゃんと書いてきた人だけがたどり着く場所なのだ。

    だとしたら、私は脱落しかけているのではなく、ようやくそこまで来たのかもしれない。


    いまでも、書く前にため息が出る日はある。たぶん、これからもなくならない。

    それでも、ため息が出たら「今日は一行だけ」と決めて座るようにしている。

    うまく書こうとしている自分に気づいたら、今日のまかないでいい、と言い聞かせる。

    そして、目標をひとつ減らしたくなったら、それは入口を閉めようとしているサインだと思い出す。


    年末まで、あと二か月半。毎日一本。この記事も、たぶん満点ではない。でも、今日もここにいる。それがいまの私にできる、いちばん誠実なことだと思っている。

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    明日もここにいる私を見届けてもらえたら、嬉しいです

    はじめのノート読んでワン

    こあくまこさんのハロウィンイベントに参加しました
    ステラ・ミリアが、カワコワな女の子👩‍🦱に変身しました

    フォロワー数、好き、コメント、ビュー毎日数えています。報告です👩‍🦱

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