
流行病と魔除け札『奇妙の事典』荒神九十九著/365日
※フィクションです
流行病と魔除け札 (説話 1878,代々木悲善:採集者)
疫病が世に蔓延していた時、流れ村の旧家の主人が角大師、アマビエ、鍾馗(しょうき)の御札を一緒くたに戸口に貼った。
これらは厄除けに効果のある魔除け札であったが、神仏が互いに干渉し合うこととなった。役割の譲り合いが起きた。神徳が失われた。災禍が起きた。やがて家運が少しずつ傾いたという。
荒神九十九『奇妙の事典』より抜粋
角大師の護符は、平安時代の高僧、慈恵大師・良源上人がルーツです。鬼のような形相の護符ですね。
世に疫病が流行ると慈恵大師は疫病退散を念じました。一心に念じていると鏡に映った自分の姿がみるみる鬼の形相になったそうです。その力満ちたその姿は描き写されました。そして家々の戸口に貼られました。効果があったためでしょう、疫病除けの魔除け札となりました。
角大師の魔除け札が欲しい方は、比叡山延暦寺(滋賀県大津市)、深大寺(東京都調布)などに行ってみるといいですよ。大本山蘆山寺(京都府京都市)では郵送もしてるみたいです。
荒神九十九
6/365日目