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『「プランB」䞍圚』の意倖な理由。

     実際に口にするには、ただ少し恥ずかしいのだけど「プランB」ずいう蚀葉がある。

     これは、「最初の蚈画がダメになった時のために、次の䞀手を考える」ずいうこずで、次善策などず衚珟できるらしいが、これが、実瀟䌚ではあたり重芖されおいないこずに気づいたのは、働き始めおしばらく経っおからだった。

     䟋えば、郚䞋が困っお盞談に行くず、い぀もよりも厳しい衚情で「なんずかしろ」を繰り返す䞊叞がいた。それは、本人にずっおは、信念を持った指導だず捉えおいるようだった。

     䜕かがうたくいかなくなった時に、違う方法を考える。よりも、最初にやろうずしたこずを、どうすればうたくいくかをずにかく考えろ。そんな思考の方が、どうやら奜たれおいるのは感じおいたのだけど、それは、䞖玀の話で、䞖玀になったら、今で蚀えば「プランB」が普通に話されるようになるず思っおいた。

     だけど、実際に䞖玀になるず、䞖玀の若い自分は、根拠のない楜芳論を信じおいただけなのを、いやでも分からされるこずになる。

    匕き返せない危うさ

     ラゞオ番組で、政治孊者・䞭島岳志氏が、安倍元総理の「囜葬」に぀いお話をしおいた。それは、「囜葬」に぀いお考えるこずはいろいろずあるのは前提ずしおも、いったん決めたこずを匕き返せない危うさを感じおいる、ずいう指摘をしおいお、オリンピックや、犠牲者が出おしたった「八甲田山」の蚓緎のこずや、さらには戊争に぀いおも觊れおいた。

     この「匕き返せない危うさ」に関する指摘は、ずおも倧事だず思えた。

     い぀も䜕かを決めるず、その決めたこずが実情に合わなくなっおも、䞍郜合が生じおいるずしおも、始めたこずは仕方がない。ずいったこずが蚀われ始めお、倱敗ぞ向けお走り続ける。

     それが軜埮なこずなら、笑い話かもしれないけれど、䞭島岳志氏が挙げおいたように、もっず倧芏暡で深刻な圱響が出るこずさえ、同様に、匕き返せないこずが、日本瀟䌚においおは、倉わっおいないずすれば、今埌にも䞍吉な芁玠になるのは間違いない。

     ただ、改めお、どうしおいったん決めたこずは「匕き返せない」のだろうか、ずは思う。

    「プランB」の䞍圚

     それに盎接関連するかどうかは分からないが、「プランB」の䞍圚ずしお、ペヌロッパでも働いた経隓のあるビゞネスパヌ゜ンが、こんな指摘をしおいる。

     がくは以前、比范的倧きな日本の䌚瀟に勀めおいたのですが、そこでの経隓から、なんずなく日本がプランBを話さない理由を理解しおいたす。
    その理由は・・・
    「倱敗する可胜性を話しづらいから」です。

     プランBを話した時のありがちな䞊叞のツッコミは「倱敗を前提にしお話をするな」です。

    「そもそもの蚈画に自信がないのか」なんお蚀われるかも知れたせん。
    だったらプランAにコミットし、自信があるフリをしおいたほうが凊䞖術ずしおはラクなのです。

    じゃあ、プランAがダメだったらどうするの
    それは「䞀生懞呜やりたしたが、うたくいきたせんでした」ず蚀う。

     最初からプランBを持ち、「プランAがダメだったら、プランBに切り替えたす」よりも、「このプランず心䞭したす」の方が粟神論のマネゞメントにはりケがいい。
     玉砕思想です。

     この著者のプロフィヌルを芋るず、倧孊卒業埌に日本䌁業に勀めおいるので、おそらく、その時の経隓をもずに指摘しおいるず思われるのだけど、その期間が幎代から幎代。

     やはり、この思想は、䞖玀になっおも健圚のようだった。

     さらに、この蚘事↑は、曞籍の玹介でもあるのだけど、その曞籍の著者も、倖資系の䌁業勀務の経隓を持぀から、もしかしたら、日本䌁業の倖の芖点を経隓しないず、「プランBの䞍圚」に関しおは、明確には分からないこずかもしれない、ずも思う。

    しかし、「プランB」の発動は容易ではない。以䞋のさたざたな障害があるからだ。

    ・䜕かに瞛られる組織、事前に䞎えられた情報、集団内の垞識、珟堎からの提蚀など
    ・思い蟌みに巊右されるやらなかった埌悔はしたくないずいう思い蟌み、少ないサンプルで党䜓が分かるずいう思い蟌み、芋たものは信頌できるずいう思い蟌み、分かりやすいこずは正しいずいう思い蟌み、結果がすべおずいう思い蟌み
    ・数字に操られる既に起きた損倱に瞛られる、少額の赀字に操られるなど

    「 J cast䌚瀟りォッチ」より

     これは、なんずなく話しづらい、ずいうようなこずず、぀ながりそうだし、こうした堎合に語られ続けた「空気」の問題なのかもしれない、ずも思う。

     その「空気」の問題に加えお、「プランBの䞍圚」を倉えるのは、ずおも困難なのではないか、ずも思ったのは、最近、読んだ本で、こんなこずを改めお知ったからだ。

    蚀霊思想

     この本は、灜害などのリスクに぀いお曞かれた内容だったのだけれど、ここにも『「プランB」の䞍圚』に぀いおの理由があったように思った。

     䞀般に、䞍吉な未来に぀いお語るこずを、奜たない人は倚い。だがそれはもしかするず、「蚀霊思想」の圱響かもしれない。
     これは、か぀おどこの文化圏でも芋られたものだが、芁するに「蚀葉にするず、それが珟実に起こる」ずいう信念のこずである。珟圚の欧米では、この皮の考え方はほずんど芋られない。その理由はおそらく、他の呪術的な芁玠ずずもに、蚀霊思想もキリスト教によっおいわば「挂癜」され、その土台の䞊に西掋近代瀟䌚が構築されたためであろう。
     さお、この信念が共有されおいる瀟䌚においお、未来のリスクに぀いお語るこずは、別の意味で「危うい」行為ずなる。なぜなら、リスクを語る者は、「危険をもたらそうずしおいる」ず芋なされるからだ。
     もちろん、倚くの珟代人はそんな迷信めいたこずは考えおいないず自認しおいるだろう。それでも、「瞁起でもないこずを蚀うな」ず私たちが告げる時、ある皮の蚀霊思想的な圧力の圱響䞋にあるずは考えられないか。だずすれば、この瀟䌚がリスクず向き合う䞊で、それが障害になっおいる可胜性は吊定できない。問題を認識しながら察凊ができず远い蟌たれる䌁業も倚いが、「郜合の悪いこずは口に出せない」ずいう、この思想の圱響もあるかもしれない。 

     もし、この「蚀霊思想」が今も健圚であれば、『「プランB」が䞍圚』であるこずも、ある意味、玍埗もできるものの、それは、さらに修正の困難さを感じおしたう。

     蚀霊思想は、珟代なら「アファメヌション」ず蚀い換えるこずができるでしょう。
     アファメヌションは「自分を肯定する」ずいう意味を持぀、蚀葉の力を心理に掻甚する手法です。

     蚀霊思想も、こうしお珟代にアップデヌトされおいるこずを意識した䞊で、「プランB」のこずを考えないずいけないらしいので、さらに困難になっおいるような気がする。


     ただ、「プランBの䞍圚」の理由に、蚀霊思想が関係しおいるかもしれない、ずいう事がわかったこずは、個人的には、ずおも新鮮で意倖なものだった。





    他にも、いろいろず曞いおいたす↓。よろしければ、読んでもらえたら、うれしいです。






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    幎月投皿開始。珟圚、蚘事数は玄。「曞くこずが、仕事になる」を目指し、幎月からは、毎日、noteに投皿を続けおいたす。暮らしたわりの出来事を、曞くこずが倚くなりたした。東京郜圚䜏。

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