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わっきゃい氏のFX手法「Wemof」と「天底紐理論」まとめとその入手方法・本人の発言と出典つき

    更新日:2026年10月27日

    この記事は、わっきゃい氏の発信をまとめたものです。手法を実際に使ってみた記録は、別の記事にまとめています。あわせて読むと、手法の説明と実際の使い勝手の両方が見えると思います。

    Wemofを2週間やってみた|15トレード14勝1敗、+76.7pips(2026年9月)

    インジケーターの入手はわっきゃいさんのXポストから⇒https://x.com/wakkyaiforex/status/2097275844129632405

    はじめに

    お笑い芸人でFXトレーダーのわっきゃい氏が考案した逆張りの手法「Wemof(ウェモフ)」と、天井や底の目安を出す「天底紐理論(てんぞこひもりろん)」について、本人がこれまでに動画やXで話してきた内容を一つの記事に整理しました。

    この手の手法は、「ボリンジャーバンドの±3σで逆張りするだけ」といった雑な要約が出回りやすいのが難点です。本人も、そういう受け取られ方を何度も否定しています。そこでこの記事では、できるだけ本人の言葉に沿ってまとめ、本人の発言や数字には、どの動画のどの場面、どの投稿から取ったのかが分かるよう、すべて出典のリンクを付けました。動画は、該当する場面から再生が始まるリンクにしてある箇所もあります。

    最初にお断りしておきます。

    • この記事は、わっきゃい氏や松井証券とは関係のない、個人による非公式のまとめです。

    • 成績の数字は、すべて本人が公表している自己申告の値です。

    • 手法の紹介であって、特定の売買を勧めるものではありません。逆張りやナンピンは、本人も「セオリー上ダメとされていること」と認めたうえで行っており、視聴者に勧めてはいません(資産運用会議#5)。

    • 内容は更新日時点のものです。インジケーターは2026年8月下旬に大きく改良され、更新日の時点でもそれが最新の公開バージョンです。それより前の仕様の説明は、原則として載せていません。

    • 出典の付け方は時期で分かれています。2026年9月17日までの発言にはリンクを付けました。2026年9月18日から10月21日までの発言は、リンクを確認できていないため、本文に日付と媒体だけを書いています。2026年10月21日以降の発言には、リンクを付け直しました。

    更新履歴

    2026年10月27日(第4版)

    10月26日に配信されたチャートゼミ第21回と、10月23日以降のXの発信を取り込みました。主な追加は次のとおりです。

    • 「ポジションの三審」の章を新設しました。 10月23日に本人が名前だけ予告していた概念で、10月26日のチャートゼミ第21回で中身が全部語られました。Wemofがなぜそこで入るのかを、相場にいる3種類の参加者の都合から説明したもので、この記事でいちばん大きい追加です。

    • 「時間を3次元目として見る」の節を新設しました。 利確や損切りをpipsで固定せず、想定した時間に対してどれだけ速く動いたか(分速・時給)で判断する、という考え方です。

    • 暴落・介入相場でのナンピンの組み立てが、枚数の数字で語られたので「ナンピン」の節に加えました。「フェニックスナンピン」がどの場面の呼び名なのかも、ここではっきりしました。

    • 検証1年を本人がどう自己評価しているかを「成績」の章に加えました。期間中いちばん大きな損切りが2026年1月24日だったこと、リスクリワードの実数が0.91対1だったことも、この回とXで初めて出た数字です。

    • 「FXには見逃し三振がない」という話を「資金管理と心構え」の章に加えました。

    • 本人が新しい自作インジケーター「Candle Streak」をソースコードごと公開したので、節を設けました。

    • EA化しない理由を本人が3点に整理したので、「インジと手法は別物」の節に加えました。

    • 純度の語源が purity(純粋の純)であること、純度が高すぎる時は逆に警戒するという話を「純度」の節に加えました。

    2026年10月23日(第3版)

    10月4日以降に集まった発信を全面的に取り込みました。主な追加は次のとおりです。

    • 10月14日の生配信(松井証券マーケットナビ)を全面的に反映しました。天底紐理論の計算手順、Wemofが効く理由の需給による説明、「ボリンジャーバンドが1番偉い状況の時だけトレードする」という定式化は、いずれもこの回で初めてまとまった形で語られたものです。

    • 検証開始から1年の総括(10月19日)を「成績」の章に入れました。185万円から826万円、年利+353.5%という確定値と、口座画面から読み取れた内訳です。

    • 1年の平均が+1.4pipsだったことと、9月の月間が約12.2pipsだったことの関係について、本人の説明が出たので「成績」の章に加えました。あわせて、本人が分割エントリーをしていないことも明記しました。

    • 「Wemof3原則」という呼び方が本人の口から出たので、「3つの原則」の節に書き足しました。

    • 阻却事由を「覚え歌」の形で一覧にした投稿(10月9日)と、指標の影響が抜けるまで「5分×20本=最低100分」空けるという根拠(10月22日)を加えました。

    • 天底紐理論の方程式に「調整値」という要素があること、Fが抵抗帯を定義する最初の点であること、インジケーターのストラテジー名が「String Theory」であることを加えました。

    • ロットの目安が「最大の1/4以下」から、荒れた相場では「最大の1/10以下」に下がっていることを加えました。

    • TradingViewの規約変更について、10月16日に本人が初めて見通しを示したことを反映しました。

    • 本人が「Wemofトレードの全てをまとめたPDF」を作成中だと書いた件(10月23日)を加えました。

    2026年10月4日(第2版) バックテストの設定の節、TradingViewの規約変更の節、1回あたりの値幅が変わった件を追加しました。

    2026年9月(初版)

    わっきゃい氏のプロフィール

    どんな人か

    わっきゃい氏は、サンミュージックプロダクションに所属するピン芸人です。事務所の公式プロフィールによると、1998年8月3日生まれのロサンゼルス出身で、京都大学を中退しています。英検1級を持ち、特技には空手(全米オープン優勝)や投資(FX)が挙がっています。宮城県涌谷町の黄金大使も務めています(サンミュージック公式プロフィール)。

    松井証券のプレスリリースでは「R-1グランプリ2022にてアマチュアから準々決勝に進出」と紹介されています(PR TIMES 2025/12/22)。

    FXについては、同じプレスリリースで「FX歴約1年ながら、月の収入の95%をFXで賄うほどの実績」と紹介されています。2025年10月20日に185万円で始めた口座は、ちょうど1年後の2026年10月19日に826万円台になったと本人が公表しました(2026年10月19日のXの投稿)。詳しくは「成績」の章に書きました。

    公式アカウントとリンク

    Xのプロフィール欄は2026年10月に書き換わり、現在は「ドル円/ゴールド/日経スキャルパー。 Wemof・天底紐理論の提唱者 インジ入手は固定ツイから」となっています。ドル円・ゴールド・日経の3銘柄を自分の守備範囲として挙げています。

    FX関連の主な出演番組

    Wemofを一から知りたい人には、本人が「永久保存版」と呼んでいる解説動画がいちばんの入り口です(X 2026/5/28、動画「Wemofをガチで解説します。」)。この記事でも、この動画を何度も出典にしています。

    2026年10月14日には、松井証券マーケットナビで本人が初めて単独のFXライブ配信を行いました(わっきゃいがリアルトレード&質問返し、1時間56分35秒)。ドル円がレンジで動かず、1時間半以上が視聴者の質問への回答に充てられた回で、天底紐理論の計算手順など、これまで出ていなかった説明がまとまって語られています。この記事でも、以下「10月14日の配信」として何度も引きます。

    2026年10月26日には、約1か月ぶりにチャートゼミが配信されました(【第21回】河野玄斗とわっきゃいのチャートゼミ、1時間10分15秒)。検証1年の結果発表と、本人が「超有料級」と前置きした「ポジションの三審」の説明が中心の回です。この記事では、以下「チャートゼミ第21回」として引きます。

    Wemofとは何か

    名前と生まれた理由

    Wemofは「Wakkyai's Entry Model of Forex」の略です。TradingViewの公式スクリプトページにもこの名前で載っています(TradingView「Wemof Strategy Original」)。本人も10月14日の配信で「ウェモフはワキアイズ・エントリー・モデル・オブ・◯◯なんで、エントリーのロジックなんですよね」と、エントリーに限定したモデルであることを改めて述べています。

    2026年10月24日には、名前そのものを論拠にする形で言い直しました。Wemofの再現性をめぐる議論のなかで、エグジットが裁量なら手法として再現できないのではないか、と問われた時の答えです。

    「テクニカル手法だからこそファンダメンタルを把握し除外する必要があるし、そこ含めての手法。また、Wemofはそのまま『Wakkyai's ENTRY model of forex』とエントリーの手法だからエグジットはそもそも含まれてない。」(X 2026/10/24)

    エグジットを無視しているのではなく、名前の時点でエントリーの話だと宣言している、という立て方です。

    生まれたきっかけについて、本人はこう説明しています。もともと損切りがとても苦手で、エントリーした後の利確や損切りの判断がうまくできなかった。それなら、エントリーのほうを極めればいい。損切りができないなら、そもそも損切りをしなくていい場面でだけ入ろう、と考えたのが始まりだそうです(Wemofをガチで解説 1:11)。

    原型は、2025年7月の時点ですでに言葉になっています。

    「見てて気持ち悪さを感じないチャートの時は、エントリーしない。見てて気持ち悪いチャートのときも、エントリーしない。準備は始める。気持ち悪ぃなって思ってから、さらに気持ち悪くなったらエントリー時」(X 2025/7/25)

    「準備」と「エントリー」を分けるという、Wemofの骨格がここで既にできています。本人は、2025年12月29日に「Wemof完成した!!!」と投稿しました(X 2025/12/29)。

    手法を作る過程では、自分で作った手法を30個から40個ほど比べて、勝ち続けたのが1つだけだった、と話しています。そのとき大事にしたのは「他人の考えを一切入れないこと」だったそうです(資産運用会議#5)。

    3つの原則

    本人が「何を目的にエントリーしているか」として挙げているのが、次の3点です(Wemofをガチで解説 1:46~3:53)。

    • いつかは利確できるところで入る。 放っておいても、いつかは利確できる可能性が極端に高いところを狙う。

    • 売りはなるべく高く、買いはなるべく低く入る。

    • 「ここが天井なわけがない」ところで買い、「ここが底なわけがない」ところで売る。

    3つ目は誤解されやすい点です。天井を当てて売る、底を当てて買う手法ではありません。「この先の相場で、ここが天井だったということは基本的にないだろう」と言えるところで買う、という考え方です。この点は松井証券の動画でも、概要欄で要約の誤りが訂正されています(Wemofをガチで解説 3:07)。

    この3点を、本人は「Wemof3原則」と呼んでいます。10月14日の配信では、「最近のウェモフは3シグマが発動条件ではない」という話の流れでこの3つを挙げ直したうえで、「どれもその3原則に3シグマという文言自体はないんですよね」と話しています(10月14日の配信 0:07:12)。

    10月23日にも、ドル円が反発した場面でショートを見送った理由として、この言葉を使っています。

    「これむずかしいよねーー。僕は見送った。なぜならWemof3原則の一つ、『売りはなるべく高い位置で、買いはなるべく低い位置で』に反するから。反発で純度高く上がったとはいえ、依然として昨日の仲値から100pips以上低いところにある。相対的に低い位置で売りをしかけたくない。」(X 2026/10/23)

    純度が高いことと、入ってよいことが別だという話でもあります。純度が高く反発していても、その日の仲値から見て相対的に低い位置なら売らない。位置の基準として「前日の仲値」を出しているのは、この発言が初めてです。

    「±3σ逆張り」ではない

    Wemofについて、本人がいちばん繰り返しているのがこの点です。

    「Wemofは±3σ逆張りではありません!!!それ日本は香川県ですって言ってるような感じ」(X 2026/1/20)

    松井証券の解説動画でも、「±3σ逆張りでは断じてない。あくまで異常な値動きの一つの見出し方であって、あくまで目安」と話しています(Wemofをガチで解説 7:48)。Xでも「純度がメインで、±3σは一個の目安でしかないです」と書いています(X 2026/5/27)。

    ±3σとエントリーの関係は、雨雲と傘にたとえられています。±3σに届いたのは雨雲がかかった状態で、傘の準備はするけれど、まだ差さない。実際に雨が降ってから差すのがエントリーだ、という説明です(X 2026/1/22)。

    2026年10月13日には、さらに踏み込んだ答えが出ました。「±2σ程度でのロングでも、元々+3σにタッチしそうだったところから純度の高い下げが来たらそこで入るのか」という確認に対して、本人は「そだね!純度高ければバンドの端っこいってなかったとしても発火する!」と答えています(2026年10月13日のXの返信)。バンドに触れることは条件ではなく、純度のほうが条件だ、ということになります。

    裏返しも本人の口から出ています。10月20日、想定底のラベルが5本も同時に出ている画面を見せられて「なぜ鳴らないのか」と聞かれた時の答えは「純度が足りてないからかと」でした(2026年10月20日のXの返信)。バンドの端まで行っていても、純度が足りなければ鳴らない。発火の判定が純度側にあることが、両側から確認できたことになります。

    大波ではなく「引き波」を取る

    Wemofが狙うのは、大きな値動きそのものではありません。本人は海にたとえて、こう話しています。大きな波がどれくらいの大きさで来るかは予想できない。でも、来た波を観測することはできる。大きな波の後には必ず引き波があるので、その小さな引き波に乗る。狙う値幅は2pipsほど、というのがWemofの考え方です(Wemofをガチで解説 5:20)。

    Xでも同じ趣旨で、「予測はできないが観測はできるからです。純度の高いトレンドがいつどう起こるかなんて分かったら苦労しないです、が、起きたら見ればいいだけ」と書いています(X 2026/5/30)。

    同じ動画の終盤では、波打ち際で虫をついばむ鳥「ミユビシギ」を例に出しています。引き波に合わせて虫を取り、次の波が来たらさっと逃げる。長く持ちすぎるのは、次の波が来ているのにまだ食べようとして大波にさらわれるのと同じだ、という話です(Wemofをガチで解説 20:37)。

    なぜ引き波が起きるのか(需給の説明)

    2026年10月14日の配信で、本人はWemofが効く理由を需給の構造から説明しています。これまで「純度が高いと利確が入るから」という言い方はしていましたが、板の両側を数える形で整理したのはこの回が初めてです。本人も説明のあとに「これ今めっちゃ有料級のアドバイスしちゃったかも。もったいねえ」と言っています(10月14日の配信 1:12:03~1:14:46)。

    考え方の土台は「買いがあった分に関しては売られるし、売りがあった分に関しては買われる」。そのうえで、相場にいる人を4つに分けます。新規で買いたい人、新規で売りたい人、すでに買いを持っている人、すでに売りを持っている人の4者です。

    一方的に上がった場面では、こうなります。

    • 新規で入る人は「もう高い」ので売りたい

    • すでに買いを持っている人は利確したいので売りたい

    つまり「売りの圧力がダブルでかかる」。だから引き波が来る、という説明です。

    逆に、レジスタンスを抜けた直後はこうなります。

    • 新規で入る人は買いたい

    • すでに買いを持っている人は持っておきたい

    • 売っている人は損切りしたいので買いたい

    「上のエネルギー、上のエネルギー、0のエネルギーで、2対0とかでこう走っちゃう」。だから、レジサポ抜け直後の逆張りは成立しない。阻却事由がなぜ阻却事由なのかの説明にもなっています。

    本人は「新規の人は1としてカウントしてもいい」ので実質3つの判断があり、「これが偏る時に相場って動くんですよ。買いたい人もいるし売りたい人もいるし、持ってる人もどっちかなっていう時はレンジが発生する」とも付け加えています。

    10月22日、ドル円が大きく下げた日には、この見方を実際の相場にあてはめた投稿をしています。

    「ドル円は中値から100Pips以上下落して、日経も1600円以上下落してるわけだけど、ここらへんの大きく動きうるかも、というのを事前に理解できたのはセンスでも感覚でもなくシンプルな板の構造だけで分かること。なんなら僕も自分のセンサー自体は下目線には振れてなかったけど、需給の構造は客観的に見ると暴落があり得るものだった。料理で下処理が大事なのと一緒で、トレードする前にまずは現状の分析。」(X 2026/10/22)

    自分の相場観(センサー)は下に振れていなかったのに、需給の構造のほうは暴落があり得る形だった、と分けて書いているのが特徴的です。

    ポジションの三審

    ここまでの需給の説明に、2026年10月26日のチャートゼミ第21回で正式な名前と形が与えられました。本人が「ポジションの三審(さんしん)」と呼んでいる考え方です。

    名前そのものは、10月23日にXで予告されていました。「もう一個だけ、僕がトレードする際に最も意識する考え方の一つ、『ポジションの三審』の概念について、またいつか説明しようと思う。」(X 2026/10/23)。その3日後の配信で、本人が「今日はね、超有料級の話をしようと思うんだけど」と前置きして説明したのがこれです(チャートゼミ第21回 28:19)。

    相場には3人の審判しかいない

    出発点は、相場にいる人を3種類に分けることです。本人はボクシングのジャッジにたとえています。

    「3人のジャッジでFXの値動きって僕決まると思ってんの。じゃ、この3人のジャッジ何か? 買いの建玉持ってる人、売りの建玉持ってる人、で、何の建玉も持ってない人。この3つの審判がいると思って」(チャートゼミ第21回 28:45)

    この3人が、それぞれの都合で「買いたい」「売りたい」「動かない」のどれかを向きます。全員が同じ方向を向くとは限りません。

    Wemofは「2対0」か「3対0」の時しか入らない

    本人の言い方はこうです。

    「ウェモフはどういう手法かって言うと、三審が2対0もしくは3対0の時しかトレードしないっていう。2対1だと、これは入らないっていう風にしてんの」(チャートゼミ第21回 33:38)

    純度の高い下落があった直後の場面を例に、3人の都合を順に数えています。

    • 買いの建玉を持っている人:そこまで下がっても損切りしていないなら、まだ持ち続ける。つまり何もしない(0)

    • 売りの建玉を持っている人:ここまで下がったのだから利確したい。利確は買い注文なので、買い方向(1)

    • 何も持っていない人:ここから新規で売るのは怖い。入るなら買い方向(1)

    合わせて「2対0」。だからここは買いが有利だ、という数え方です。純度高く上がった場面はちょうど逆になり、買いを持っている人は売りたくなり、新規も売りたくなり、売りを持っている人は持ち続ける。やはり「2対0」です。

    新規がどちらを向くかについては、根拠も添えています。「一方的にこう下がって純度高くやる時は、買いたいって人が、要はバランスとしては圧倒的に多いのよ。これはオーダーブックでも分かることなんだけど」(チャートゼミ第21回 34:10)。

    サポートラインで入らない理由

    この数え方がはっきり効くのが、「サポートにタッチしたから買う」という発想を否定する場面です。

    「サポートって、ここって実はね、サポートでは反発しますとか教科書通りに教えられたりとか、抜けたら走りますってあるんだけど、ここってじゃあ持ってる人は、これまず目線がぶれるのよ。買い持ってる人はここがサポートだから持ち続けるって人もいれば、抜けたらやばいって思う人もいる」(チャートゼミ第21回 35:23)

    同じ建玉を持っていても、人によって行動が割れる。つまりコンセンサスがない。これが「2対1」の状態で、Wemofは入りません。

    逆に、純度高く動いた直後は割れません。「会の建玉持ってても、もう信じられないぐらいの上昇の仕方でプラス3シグマ広がったところでやったら、これ以上引っ張ろうって思わなくない? 追い風受けてる人ですら売りたくなるわけじゃん」(チャートゼミ第21回 36:02)。

    本人はこれを「敵に回ったとしても決済したいポイント」という言い方でもまとめています。自分が逆のポジションを持っていたとしても手放したくなる場所かどうかを、判断の基準にしている、ということです。

    利確は「2対1に戻った時点」

    このモデルは、入る時だけでなく出る時にも使われます。

    「2対0もしくは3対0の審判が2対1になった時点で利確っていうことなの?」という河野氏の確認に、本人は「うん、うん」「分かんない時は入らないなの。分かる時に入って、分かんなくなった時に利確する」と答えています(チャートゼミ第21回 44:28)。

    裏返せば、まだ同じ方向を向いているなら持ち続けてよい、ということになります。「逆に言うと、上がり続けたとしても、まだ上がるっていう雰囲気があるんだとしたら、それは別に持ち続けていいの」。この直後に、実際に80pips伸ばしたトレードの話が出てきます(「成績」の章に書きました)。

    見分け方は「レジサポ」

    「2対0や3対0になるタイミングをどのように見分ければいいでしょうか?」というコメントに、本人はこう答えています。

    「1個基本に立ち返るとシンプルに、レジサポっていうのが正確に引けるようになると、どこで損切りが出し切ってるかっていうのが分かるから。出し切ってるかとか、今から損切りが走りそうかっていうのは、全部レジサポにあるから。レジサポをまず引けるようにすることが1番大事です」(チャートゼミ第21回 1:03:11)

    そのうえで、「レジサポにタッチしたから入る、ではない」と念を押しています。レジサポは「入る場所」ではなく、「3人の都合を読むための材料」だという位置づけです。

    この回で本人が「1年間で1番成長した点」として挙げたのも、同じ場所でした。「えっと、レジサポがかなり正確に把握できるようになった、っていうところ」(チャートゼミ第21回 9:01)。

    インジケーターとの関係

    Wemofのインジケーターがこの三審をそのまま判定しているわけではない、とも述べています。

    「ウェモフ内部の3カウント制でシグナルを出すかどうかは決めてなくって、シンプルに3カウント制が僕の中であって、そういうところが傾くところで出るようにしてるっていう感じですね」(チャートゼミ第21回 56:10)

    コードの中に「三審の判定」という処理が入っているのではなく、三審が傾く場面に通知が出るように作られている、という説明です。「インジと手法は別物」という本人の立場と、きれいに重なります。

    最後に、本人はこの考え方について「なぜかあんまりFXで言ってる人がいない」「だってその3種類しかシンプルないから」とも話しています(チャートゼミ第21回 1:07:45)。

    使うチャートと道具

    ドル円の5分足が基本

    本人が配布しているWemofのインジケーターについて、「ドル円5分足だけがSティアで他は推奨外です!」と明言しています(X 2026/4/17)。

    ほかの時間足でサインが出ること自体は否定していません。「コードの要件を満たしさえすれば発火するから」「別に他の通貨でも発火はします。ただそれを僕は5分用に作ってるっていうだけで、5分足に最適化してる」。ただし、1時間足や4時間足で使うことについては、はっきり否定しています。「そもそもウェモフっていう概念自体が、ファンダをいかに排除できるかっていう話で、1時間足4時間足とかになってくるともうファンダが入り混じりまくるから、そもそもそれはウェモフではないのではって僕は思ってる」(10月14日の配信 1:22:12)。

    ところがチャートゼミ第21回では、億を目指す場合の戦略を聞かれて、これとは違う答えをしています。「僕はスキャが1番勝てるからスキャってやってるだけで、億目指すなら本当にやり方一緒で、シンプルに4時間足のWemofにするっていうだけかな」「5分足で例えば2分で利確してるところを、4時間足だったら単純計算48倍だから、1時間半ぐらいかけて利確するみたいなこと」(チャートゼミ第21回 55:12)。

    10月14日の「4時間足はWemofではない」という発言と、どう両立するのかは本人が説明していません。時間足を伸ばした場合にファンダをどう扱うのかにも触れていないので、現状では食い違ったまま残っています。

    ほかの通貨ペアについては「わかんないです。やんないんで。けど使えるんじゃないですかね。少なくともドル円では僕は使ってます」(10月14日の配信 0:41:22)。2026年10月23日には、ポンド円らしきチャートでの相談に対して「推奨ペアでもないしエントリーしたところもわからないからなんも言えない」とも答えています(X 2026/10/23)。

    ゴールドと日経225

    本人はゴールドや日経225も取引していますが、足の長さを変えています。2026年5月30日の投稿では、ドル円は5分足、ゴールドは30分足、日経は15分足をベースにした、と書いています(X 2026/5/30)。ゴールドを30分足で見る理由は、ボラティリティが大きいので、ドル円の5分足に近い感覚で見られる時間足を探した結果だそうです(わっきゃいのゴールド売買見通し)。チャートゼミでは「30分足の+3σの感覚がドル円5分足の+3σ」とも話しています(チャートゼミ第12回 7:26)。

    ただし、「ゴールドは特に、レジサポ抜けで逆張りと生き残れない」とも投稿しており、ドル円以上に注意が要るようです(X 2026/9/14)。10月14日の配信では「ゴールドも同じ考え方ですね。ただ、だいぶだいぶ広く見てますけどね、ゴールドに関しては」と話しています(10月14日の配信 1:33:14)。考え方は同じで、想定する値幅のスケールを広く取る、という意味だとみられます。

    2026年10月24日には「ゴールドと日経でもWemofやってるし、始めてから一回も負けてないよ」とも書いています(X 2026/10/24)。

    配布されているインジケーターをゴールドで使う場合について、本人は2026年10月6日にこう答えています。「配布されているWemofはゴールドに特化してるわけじゃないのでインジは参考程度にしてください。利確は3-5ドルくらいからのトレールって感じです」(2026年10月6日のXの返信)。ゴールドでの利確の目安を本人が数字で答えたのは、これが初めてです。ドル円の配布版の初期設定がトレール開始2pips・トレール幅2pipsなので、ゴールドではトレールを始める水準をドル建てで3~5ドルに置いていることになります。

    アラートの置き方も、銘柄ごとに違うことが分かりました。2026年10月24日に本人が公開したiPhoneのロック画面に、ゴールドの通知が写っています。

    • 「アラート: GOLD BB+3σ[5M] GOLD @4029.240」

    Wemofでも天底紐理論でもない、ボリンジャーバンドの+3σに置いた単体のアラートで、時間足は5分です。ドル円で確認できていた同種のアラートは「BB-3σ[30M]」で30分足だったので、銘柄によって時間足を変えていることになります。Wemofの執行に使う時間足(ゴールドは30分足)とは別の話なので、混同しないよう注意が要ります。

    天底紐理論のインジケーターのほうは、はっきりドル円専用だと答えています。「天底紐理論をゴールドで使用してみたいのですが、パラメータを調整しても動きません」という質問に「ドル円用ではあるね」(2026年10月13日のXの返信)。

    一方で、ゴールド用・日経用のものは作ってあるそうです。「日経やゴールド向けのものを希望しています」という声に対して「作ってはいるけど配布はどうしようか考えている」と答えています(2026年10月13日のXの返信)。存在は以前から分かっていましたが、配布を検討していると書いたのはこれが初めてです。

    銘柄ごとの相場観も時おり出ます。2026年10月22日には「日経にFVGという概念効かないから注意しなきゃな」(X)、10月23日には「ゴールドも一生続いてる4000のサポート間近」(X)と書いています。銘柄によって効くテクニカルが違う、という話が出たのはこれが初めてです。

    ボリンジャーバンドとTradingView

    チャートにはボリンジャーバンド(±1σ、±2σ、±3σ)と、その中での位置を数値にしたボリンジャーバンド%Bを表示しています(Wemofをガチで解説 6:52)。

    ボリンジャーバンドが何本の足を参照しているかも、10月14日の配信ではっきりしました。「ウェモフはボリンジャーバンドというものをベースに計算をしていて、ボリンジャーバンドっていうのは基本的には20本を参考にする」「5分足だと5×20で100分っていうことですね」(10月14日の配信 1:07:06)。この100分という数字は、あとで「指標の影響がいつ抜けるか」の根拠としても出てきます。

    デイリーピボットも表示しています。「それなりに意識しますよ。本当それなりにですけど」としたうえで、真ん中の線を目立つ色にしておくと、上がR1・R2、下がS1・S2だと感覚で分かる、という使い方を勧めています(10月14日の配信 0:24:31)。2026年10月22日には、突破したときの受け止め方を段階で書いています。

    「ちなみに僕はレンジ感の把握のためデイリーピボットを入れてるんだけど、感情としては
    R1/S1突破→ほーん
    R2/S2突破→おお、なにがあった
    R3/S3突破→材料ないなら逆張りしようかな
    R4/S4突破→おいおいおい
    R5/S5突破→異常相場ね、おけおけ
    って感じ」(X 2026/10/22)

    R3/S3を抜けたあたりが、逆張りを考え始める目安になっています。使っているインジケーターの名前は「Pivot Traditionalって検索したら出てくると思うよ」と答えています(X 2026/10/23)。

    RSIは見ていないそうです。「RSI見てないっすね。見たら分かるでしょっていう感じがあるからすね」「単純な1個の数字に落とし込むもので考えない方がいいですね。何事も」(10月14日の配信 0:27:07)。斜めのトレンドラインも「僕は斜めサポートは基本的に全く見ない」とのことです(10月14日の配信 0:30:14)。

    TradingViewの有料プランについては、「Essentialでいいんじゃないまずは」と答えています(X 2026/9/11)。

    なお、配布を受け取った利用者から「無料だとインジのアラートを1つも設定できない」という投稿が、2026年10月に複数出ています(いずれも本人の発言ではありません)。Wemofは通知で使う前提の手法なので、申し込む前にTradingViewのプランを確かめておいたほうがよさそうです。

    ニュースは速報アカウントの通知で押さえる

    テクニカルの手法だからこそ、ファンダメンタルズは把握しておく必要がある、というのが本人の立場です。解説動画では、XのFinancial Juiceなどの速報アカウントの通知を付けておくよう勧めています(Wemofをガチで解説 18:36)。2026年9月にも改めて「Wemofやる人はセットで @financialjuice の通知をつけてください」と投稿しました(X 2026/9/10)。

    ほかに見ている速報を聞かれて、「基本ファイナンシャルジュースと、みんなのFXとかかな」と答えています(X 2026/10/22)。

    使い方は、事前に調べるのではなく事後の確認です。「アラートが鳴ってからファンダを調べるということでしょうか?」という質問に「そうです」と答えたうえで、こう説明しています。「値動きがバーンってなってます。もしファンダがあったらバンって上に通知が来るんで、ファンダだったらスルー、ファンダじゃなかったら入る」「逆に入った後ファンダだったら損切り」(10月14日の配信 1:00:54)。速報の通知が来るかどうかを、阻却事由の有無を判定するスイッチとして使っていることになります。

    エントリーの考え方

    基本の手順(フローチャート)

    Wemofが完成した日に、本人はエントリーの手順を次のように示しています(X 2025/12/29)。

    • (1)±3σの通知(%Bが0.97または0.03)で「準備」に入る

    • (2)%Bの微分値の絶対値が一定以上、または一定の本数での変化の絶対値が一定以上

    • (3)ラウンドナンバーや強いレジサポの突破、ニュースや発言などのファンダ、指標発表、スプレッドの広がりといった「阻却事由」がない

    • (4)エントリー

    (2)の「一定以上」の具体的な数値は公開されていません。本人は、±3σは必要条件であって十分条件ではなく、「なんなら±3σまで行ってなくても入ることがある」とも書いています(X 2026/1/19)。

    もう少し感覚的な言い方もしています。「『ありえんやろ』と思った時に準備、そこから逆行した時にエントリー」(チャートゼミ第5回 1:34:23)。芸人らしく、「なんでやねん」と言えるかどうか、ボケの最初で突っ込むのは早い、というたとえも使っています(チャートゼミ第4回 1:07:01)。

    レジサポは先に引いておく

    2026年10月22日、本人は手順についてもう一段はっきりした言い方をしています。

    「Wemofインジトレードで意識することを推奨する点としては、Wemofインジケーターが反応してからレジサポを確認するのではなく、相場にある明確なレジサポは事前に確認するなり引くなりした方が正確なエントリーができます。」(X 2026/10/22)

    通知が来てから慌てて確認していては間に合わない、ということです。同じ日のやりとりでは「次からはレジサポ引いてみてください!」「上位足も、ずっと意識されている抵抗帯があれば把握しておくべきです」とも答えています。阻却事由の中身は以前からよく話していましたが、「いつ確認するか」を言ったのはこれが初めてです。

    チャートゼミ第21回では、レジサポの重要度がさらに上がりました。検証1年で「1番成長した点」として挙げたのがレジサポの精度で、「ポジションの三審」を見分ける手がかりも「全部レジサポにある」と答えています。前の章に書いたとおりです。

    5分足の確定は待たない

    エントリーのタイミングについて、本人は足の確定を待ちません。「5分足確定でエントリーしないです」「それを勧めてる人っているんですかね?」「足って別に人為的な区切りをやってるだけで、動き自体は1つの波でずっと動き続けてて、時間っていうのは平等にずっと流れ続けてる」(10月14日の配信 0:18:15)。

    理由は「足の確定まで待つことによるトレード的な優位性っていうのが全くない」「伸びてるからこそ戻るって考えてるのに、その足が確定するまでに下げになっちゃったら取れてたこの数pipsが取れなくなっちゃう」から。この姿勢が、後述するリペイントの問題と表裏の関係になっています。

    通知より不利なら入らない

    通知が来てから価格が動いてしまった場合の扱いも、10月14日の配信ではっきりしました。

    「0.1pipsでも不利なんだったらエントリーしないでください」。例として、157.84でロングの通知が来たのに85や86になっていたら入らない。「2pips取るとか全然2pipsで満足するっていう手法なのに、その2pipsもう反発した後から入っちゃっても遅い」。

    逆の場合は、離れていても入ってよいとしています。「離れてても4pips離れてるけど有利なレートなんで是非入ってください」(10月14日の配信 0:12:07)。

    通知そのものの有効時間は短く、「通知自体の速攻性はもう本当1分とかすね。賞味期限」(10月14日の配信 0:13:07)。

    いちばん大事な「純度」

    本人が「僕のトレードの肝」と呼ぶのが「純度」です。ざっくり言えば、その値動きが一方向だけで、どれだけ戦わずに進んだかを表す考え方です(Wemofをガチで解説 13:15)。

    言葉の由来は、チャートゼミ第21回で本人がはっきり答えています。「準度は、えっと、ピューリティの準度ですね。純粋の純みたいな感じですね」(チャートゼミ第21回 23:01)。英語の purity、つまり「純粋さ」の純度です。

    解説動画では、純度の要素として次の3つを挙げています。

    • 陰線と陽線の比率。 同じ向きの足がどれだけ続いているか。

    • 実体の幅。 小さな陽線がちまちま続いても、陰線1本で台無しになる。金の純度と同じで、量が少ないとわずかな不純物で純度が一気に落ちる。

    • ローソク足の形。 全部陽線でも、長い上ヒゲが続いていれば「戦いつつ上に行った」ので、純度は高くない。

    Xでは、純度の判断には「本数とpips」の両方が必要だと書いています(X 2026/8/21)。「値動きの『純度』という概念、マジでもっと浸透していい」とも投稿しており、本人がどれだけ重視しているかが分かります(X 2026/3/9)。純度の計算式そのものは公開していません。

    どの時間足で見ているかは、2026年10月に二段構えであることがはっきりしました。本人が目で判断するのは5分足です。「基本は5分足だよね、ヒゲの形込みで見たら下位足の動きもなんとなくわかるし」(2026年10月2日のXの返信)。一方、インジケーターが内部で計算するときは1分足のデータも使っているそうです。「純度は内部では1分足のデータを使って計算?」という質問に「あ、そうですね。1分足のデータも使って計算してます」「髭っていうものをいちいち定量的に計算するよりも下位足でやっちゃった方が早いから」(10月14日の配信 0:37:22)。

    ヒゲは純度の判断に含まれますが、どこまで許すかの基準はありません。「どの程度の髭までなら純度高しと判断されますか?」には「ときとばだねえ」(2026年10月13日のXの返信)。

    純度はチャートパターンのことではない、とも念を押しています。「そういうことではなくて、僕の中での準度っていうのはシンプルに、こういう下落の戦ってなさ、上昇の戦ってなさ、一方的な動きかどうかっていうものを測る指標でしかないです」(10月14日の配信 0:25:53)。

    純度は高ければ高いほどよい、わけでもない

    チャートゼミ第21回では、純度が高すぎる場面を警戒する、という話が出ました。これまで「高いほどよい」という説明しかなかったので、初めて出た但し書きです。

    「準度って一定の閾値を越えると、なんかめっちゃ理想的なんだけど、けど理想的すぎて怖い時があんのよ」「理想的すぎてということは、そのテクニカルとかファンダとかを超えた介入とかなんじゃないかとか、何かがぶっ壊れてんじゃないかとか、自分が把握しきれてないやばいファンダがあるんじゃないかってなっちゃう」(チャートゼミ第21回 13:18)

    たとえも添えています。「牛肉とかだったらさ、安ければ安いほどそれいいじゃん。けど安すぎたらさ、腐ってんじゃないかみたいな疑いがあるじゃん。だから多分ちょっとずつ食べるじゃん、みたいな感覚かも」「もちろんそれは準度は高ければ高いほどいいんだけど、高すぎると疑心暗鬼になっちゃう」。

    対処は、入らないことではなく、ロットを絞って入ることです。この場面でどういうロットにするかは「ナンピン」の節に書きました。

    順張りでも純度は効く

    同じ回で、純度は逆張り専用の考え方ではない、とも話しています。

    「逆に言うと順張りだとさ、戻り売りとかさ、押し目買いってあるじゃん。あれも準度高い時の方が成功率高いよ、順張りにしても」「だって準度高いところにさ、反発しても誰の味方がいないわけだから、相場に」(チャートゼミ第21回 1:07:12)

    上昇トレンドの押し目でも、だらだら下げた押し目より、純度高くすとんと落ちた押し目のほうが入りやすい、という話です。

    純度が分からない人への近道

    純度だけを表示するインジケーターも作ってはあるそうです。「そもそも純度はウェモフだったり天底に組み込まれてるんで」「作ってはいるんですけど」。配布の話はしていません(10月14日の配信 0:13:12)。

    純度が理解できない人への近道として、本人は答えから逆算するやり方を勧めています。「天底紐理論をゲットしてもらって、どういう時に発火するかっていうのをチャートをまず見て、答えから逆算する方がもしかしたらいいかもしれないですね」「こういうところは発火してるということは純度が高いんだって。でもここ僕純度高いと思うけど、なんで発火してないんだろう?みたいな」(10月14日の配信 1:14:46)。

    インジケーターに「恣意性」が入っている

    2026年10月2日、本人はWemofインジケーターの性格について、野球のOPSを引き合いに長文で説明しました。要点だけ引くと、次のとおりです。

    OPS(出塁率+長打率)は、数学的には分母の違う割合を足している「意味不明な行為」で、「他の指標と比べて恣意性が高く、本来であれば指標とするべきものじゃない」。ところが打者の実力を評価するには「なんかひじょーーーにしっくりくる」。そのうえで本人はこう書いています。

    「実はWemofインジのコードも、このような恣意性が含まれている。文系だから書けたコードだと自分でも思う。」

    続けて、「演算力や数学力で勝てるなら数学者や高学歴はみんなFXで勝てている。ただ事実そうではない」「再現性とか、期待値とか、あたまでっかちにそれを最重要KPIに設定するとどこかで綻びが出る。何故なら目的は稼ぐことであって、正しくあることではないから」とも書いています。本人はこの投稿を引用して「僕の中ではWemofインジ、そしてトレード論におけるまあまあ大きめのヒント」と念を押しました(いずれも2026年10月2日のXの投稿)。

    10月14日の配信でも、同じ趣旨を別の言い方で述べています。「天底紐理論っていうのはガチ計算式なんだけど、ウェモフっていうのは演算はあるけど、めちゃくちゃ文系感覚を無理やりコードにしてる。要はわっきゃいと同じ感覚を身につけられるかっていう話」(10月14日の配信 1:27:10)。

    再現性についての考え方も、同じ配信で整理されています。「トレードで感覚っていう言葉を使う人がいるんですけど、感覚ってむしろめちゃくちゃ再現性高い」「-3σだから買う、+3σだから売るみたいなのって、その理屈の再現性はあって、その結果の再現性には繋がんないんですよ」(10月14日の配信 0:28:15)。

    なぜ純度が高いと引き波が来るのか

    純度の高い動きの後に反発が起きやすい理由を、本人は次のように説明しています。純度の高い動きは、そもそも利確が入って引き波が起きる構造になっている。逆に純度が低い動きは、まだ燃料が残っているので一方向に動き続ける。だから、そういう場面では逆張りしたくない(Wemofをガチで解説 15:35)。

    同じ±3σでも、そこへどう届いたかで意味が変わります。本人は「±3σだからエントリー、と短絡的に考えるのではなく、そこまで行った背景をしっかり考えるのがWemof」と話しています(Wemofをガチで解説 17:31)。

    バンドの幅でも3σの価値は変わる

    バンドが狭い時と広い時では、3σに届いた意味が違う、というのも本人の考え方です。バンドが狭いのは長くレンジが続いていた証拠で、そこにはサポートやレジスタンスがある。狭い時に3σへ届いたのは、それを抜けたということなので、逆張りには向かない。広がっている時の3σのほうが効く、という説明です(チャートゼミ第17回 1:01:21)。

    2026年8月のチャートゼミでは、狭い時の3σを「『でしょうね』の3σ」と表現しています(チャートゼミ第18回 32:05)。この考え方は、8月下旬のインジケーターの改良にも取り入れられています(後述)。

    10月14日の配信では、スクイーズとエクスパンションという言葉で線引きしています。朝のある場面について「3シグマし落ちてるのになんでウェモフじゃないのか」と聞かれて、「ボリンジャーバンドの幅が狭いので」「しかもここも抵抗帯抜けてる感じ」。そのうえで「こっから抜けて広がったところの3シグマは対象になりますよ」(10月14日の配信 0:05:17)。スクイーズ中の3σは対象外で、エクスパンションしてからの3σが対象、ということになります。

    本人は「ボリンジャーバンドはメルカトル図法」という言い方もしています。「どこに二次元的な歪みがあるかが分かります」とのことで、これ以上のヒントは言わないとしています(X 2026/2/21、X 2026/2/21)。

    1回目のタッチと2回目以降は別物

    ピボットやラウンドナンバーについては、最初に触れた時と2回目以降で扱いがまったく違います。「ラウンドナンバーも同じで、挑戦する1発目は跳ね返されがちだが、2回目3回目と続くと抜けたりする。初経験かどうかが本当に大事」(チャートゼミ第7回 61:24)。

    同じことは、同じ価格帯に戻ってきた場面にも当てはまります。10月14日の配信では、上げて下げてまた同じ水準に戻ってきたチャートを見ながら「じゃあ今ここで売るかって言ったら売らないです。2回目なんで」「また新たな抵抗帯を見つけるしかないんですよ」と話しています(10月14日の配信 1:38:16)。

    1本の5分足のなかで通知が複数回鳴った場合も同じで、「2回目以降はウェモフとして扱いますか?」という質問には「あまり扱わない」と答えています(2026年10月13日のXの返信)。

    ラウンドナンバーの刻みについては、1円刻みがいちばん強く、50銭刻みはそう見る人もいる程度で、10銭刻みはラウンドナンバーとは考えない、という趣旨の投稿をしています(X 2026/9/11)。50銭について、本人自身の扱いは2026年10月2日にはっきりしました。「純度たっけえし、50はラウナンかどうかは解釈分かれるから僕は入る。安全に行きたいなら警戒してもいいけど」(2026年10月2日のXの返信)。

    逆張りで売る場合の目安として、「直近高値より少なくとも20pipは更新してる方がいい」「50のレジスタンス突破して60は、当然すぎていくら3σだろうと逆張りの対象になりません」とも書いています(X 2026/1/22)。

    「A判定の中のA判定」しか入らない

    どれくらい厳しく選んでいるかについて、本人は大学受験にたとえています。A判定の大学しか受けない。B判定やC判定で行けそうと言われても受けない。しかもA判定の中でも、1回きりのA判定なら受けない。「不合格だと死んでしまう世界なのでA判定の中のA判定しか入らない」(チャートゼミ第7回 73:33)。

    チャートゼミ第21回では、ポーカーのたとえも出ました。「もうエースエース、エースキングぐらいの手札で初めてエントリーするのがFX。そう、それがでもウェモフなの」(チャートゼミ第21回 1:02:54)。

    「機会損失ではお金はなくならない」とも話しています(チャートゼミ第3回 57:43)。連勝が続く理由を聞かれた時も、「勝てるところでしかやらないこと」と答えています(資産運用会議#7)。

    期待値やリスクリワードの考え方とも距離を置いていて、「僕はマジで期待値という考え方をしなくて勝率でしか考えていない」(チャートゼミ第5回 1:05:11)、「ショートはなるべく高く持つ、ロングはなるべく低く持つという宗教でやっている」(チャートゼミ第10回 1:02:05)と話しています。

    通知の頻度も、選んでいることの裏返しです。「1日でウェモフどれぐらい通知来る?」という質問に「平均取ってないですけど、鳴らしたら6回7回ぐらいじゃないですか?」「なる時めちゃくちゃなっちゃうんで」(10月14日の配信 0:23:09)。実際に入るのは、そこからさらに絞った数ということになります。

    入ってはいけない場面「阻却事由」

    刑法のたとえ

    Wemofでは、入ってはいけない場面を「阻却事由(そきゃくじゆう)」と呼びます。刑法の用語から取った言葉です。2026年10月22日、「阻却事由という言葉をわっきゃい氏からしか聞いた事ないのですが、あえて使っているのでしょうか?」という質問に、本人は「刑法由来の考え方です。論理構造がFXと似てるところがあるので借りてます」と答えています(X 2026/10/22)。

    本人の説明では、±3σに届いたのは、人を殴って暴行罪の構成要件に当たった状態。ただし正当防衛なら違法性が阻却されて罪にならない。同じように、±3σに届いても、そこに阻却事由があれば入らない。「手法の根幹にある」考え方だそうです(チャートゼミ第3回 34:18)。

    初心者向けの番組では、もっと簡単に言い換えています。σは「1σ=ちょっと変、2σ=まあまあ変、3σ=だいぶ変」で、理由があって3σに来たならスルー、理由がないなら巻き返しを狙う、という説明です(資産運用会議#6)。

    本人がまとめた「覚え歌」

    2026年10月9日、本人は阻却事由を一息で言える形にまとめました。断片的に語られてきた項目が、一覧の形で本人の口から出たのはこれが初めてです。

    「阻却事由覚え歌作ろうかな~
    発言指標ラウナン仲値レジサポ抜け~
    マーケットオープン直前直後
    スプレッドの広がり~♪」(2026年10月9日のXの投稿)

    並んでいるのは、(1)発言(2)指標(3)ラウンドナンバー(4)仲値(5)レジサポ抜け(6)マーケットオープン直前直後(7)スプレッドの広がり、の7つです。

    公式に挙げられている阻却事由

    TradingViewのスクリプトページにも、トレードの対象外になる場面が挙がっています(TradingView「Wemof Strategy Original」)。

    • 為替介入や指標発表などのファンダメンタルズの影響が強い場合

    • ボラティリティが極端に高い、または低い場合

    • 数時間から数日間にわたって意識されたレジスタンスやサポートを抜けた場合

    • ラウンドナンバーを突破した場合

    • スプレッドが0.3より広い場合

    • マーケットオープンの直前直後

    • その他、極端な値動きの説明要因が確認できる場合

    本人は、別の角度からこうも言っています。「毎トレード、損切りやロスカットで終わったらその瞬間即処刑される」という条件だったら、発言や指標発表の時、ラウンドナンバー突破直後、介入時、ボラが異常に高い時や低い時、レジサポ付近、スプレッドが広い時には絶対にトレードしないはずだ。それが阻却事由だ、という説明です(X 2026/9/6)。

    ラウンドナンバーとレジサポは「上位概念」

    10月14日の配信では、ラウンドナンバーとレジサポがなぜ特別扱いなのかを、はっきり位置づけています。

    「ラウナンとレジサポって阻却事由として分かれてるんですけど、実はやってること一緒で、3シグマとかがどうでも良くなるぐらいそれ以上の上位概念なんで」

    そして、この回でいちばん引用される一文が続きます。

    「ウェモフはボリンジャーバンドベースで計算してるんで、ボリンジャーバンドが1番偉い対象をやれてる場合においてはそれを計算するんですけど、重大なレジサポとかラウナン近くだと大将張れないんで、そいつらの方が強いんで」「発言とボリンジャーバンドだったら発言の方が強い。介入とボリンジャーバンドだったら介入の方が強い。だからボリンジャーバンドが1番偉い状況の時だけトレードするっていうのがウェモフすね」(10月14日の配信 0:44:05)

    阻却事由とは、ボリンジャーバンドより強い要因が相場に効いている状態のことだ、という整理になります。

    ラウンドナンバー付近については、2026年10月に本人が2度、はっきり対象外だと答えています。158.00付近のサインでロングして捕まったという報告には「ラウナン付近は対象外でございます」(2026年10月9日のXの返信)。「158.003みたいな時に反応したものも、そのまま入りますか?」には「はいらん!らうなんすぎる!」(2026年10月13日のXの返信)。

    何pips空ければよいかという基準は設けていません。「固定とかじゃないし、割合だったりその日のボラティリティとかにもよる」「ラウナンを巻き込みそうな動きに関しては避けるっていう感じで、何pipsとかでは考えてない」(10月14日の配信 1:01:50)。

    「レジサポ抜け」には高値・安値の更新も含まれる

    覚え歌の(5)が何を指すのかも、2026年10月9日にはっきりしました。「高値(安値)更新なので対象外、というのもこの中に含まれますか?」という質問に、本人は「それが多分レジサポ抜けっすね!重大な高値や安値のブレイクは走りがちです!」と答えています(2026年10月9日のXの返信)。

    水平の抵抗帯の突破だけでなく、重要な高値・安値の更新そのものが「レジサポ抜け」に入る、ということになります。

    2026年10月22日、ドル円が長いレンジを下に抜けた日には、この考え方が実際の場面で繰り返し使われました。

    • 「どちらも強烈なサポート抜けではありますね。直近はレンジ相場がずっと続いているので注意です。」(X)

    • 「あと、レンジが長いこと続いた時(例:ここ2週間くらいの相場)は、とにかく大きな動きにはビビっといた方がいい。正常性バイアスがかかりまくってるから損切り巻き込んで走りやすい。」(X)

    抜けている最中は、純度が高くても小ロット

    同じ日、「レンジも抜けて抵抗も無く、単に下がってるなーという理解しかできておらず、wemofで入るべきなのか悩んでいます」という質問に、本人はこう答えています。

    「入るとしてもロットを制限して入りますね。相当長いこと続いたレンジを抜けてる真っ只中なので。純度は高いから入りたい形ですけどねー。」(X 2026/10/22)

    純度が高いこと(=発火すること)と、入ってよいことは別だ、という話がここでも出ています。別の質問にも「入るとしても小ロットですね。12:05もそれなりに長い期間のサポ抜けの阻却ですが、今もまさにまあまあ長い期間かけて作ってきたサポート帯を抜けているところなので、びびるべきところです」と答えています(X 2026/10/22)。

    抜けたあとにいつ入れるようになるかについては、定量的な答えはないとしています。「どれくらいと聞かれると相場次第なので定量的な答えはだせないですが、一旦損切りが崩れ切って需給の乱れが落ち着いたらって感じですね。」(X 2026/10/22)

    「連鎖」という見方

    10月22日のやりとりでは、新しい言葉も出ました。5分足の天底が出ても、上位足のサポートをまだ割っていない段階では、その先どうなるか分からないのではないか、という質問への答えです。

    「わからないけども、上位足の抵抗帯を抜け始めていることで連鎖の始まりとも捉えられるので、僕はそれを考慮して連鎖終わりで入るか、途中で入るにしてもロットはむちゃくちゃ制限するって感じです!」(X 2026/10/22)

    抵抗帯を次々に抜けていく流れを「連鎖」と呼び、その終わりを待つか、途中で入るならロットを絞るか、という2択で整理しています。

    時計だけで分かる阻却事由

    阻却事由の中には、チャートを見るまでもなく、時計だけで分かるものがあります。2026年10月1日、負けたという利用者の相談に答えて、本人が時刻だけを挙げて説明した場面があり、ここで4つがまとまった形で並びました(2026年10月1日のXの返信)。

    • 9時台の前半。 東京マーケットオープンの最初の足。

    • 9時55分前後。 東京の仲値の直後。

    • 21時30分付近。 指標発表の時間。

    • ロンドンフィックスの前後。

    本人の言い方は、「どちらもテクニカル要因を無視した一方的な動きが出る場所なので対象外です!他にも21:30付近は指標発表がありますし、ロンフィク前後とかも同じようなことが起こりやすいので気をつけてください」でした。東京市場のオープンの時刻そのものについては、別の機会に「9時じゃないかな」と答えています(X 2026/9/11)。

    10月14日の配信では、避けるべき時間帯をもう少し広く取っています。早朝のスプレッド拡大帯、東京市場オープン前後、米経済指標、ニューヨーク時間、ロンドンフィキシング、人によってはロンドン市場開始。質問者が挙げた「早朝のスプレッド拡大帯は6時から7時半」という区切りには、「むしろ7時半でスプレッドって落ち着く?7時半から8時の間とかも結構広くない?」と、もっと広く見るべきだと答えています(10月14日の配信 1:06:28、1:25:28)。

    仲値については、「前」よりも「後」のほうが危ないと説明しています。仲値の直後に入って損切りしたという報告に対して、「むしろ中値後の方が注意かもです!中値に向けて無理やり上げたり下げたりする動きが一気に解消されるんで、その波に飲まれないようにしてください!」と答えています(2026年9月30日のXの返信)。仲値に向けて無理に作られた動きが、仲値を過ぎた瞬間に巻き戻る、という理屈です。インジケーター側は仲値を考慮していないそうで、「インジはいいところで発火してるんですけど、インジは別に中値付近だからとかは考慮しない」(10月14日の配信 1:19:40)。

    指標や発言のあと、どれだけ空けるか

    ここは2026年10月に大きく進んだところです。

    まず、目安が時間で出ました。「指標発表前後何分はWemofやんない方がいいですか?」という質問に「最低前30分後1時間くらいはあける、ぼくは」(2026年10月13日のXの返信)。10月14日の配信でも同じ数字を繰り返しています。大きなニュースの直後については「少なくとも数時間は経ってからかなあ」(2026年10月13日のXの返信)。

    そして10月22日、この「1時間」の根拠が示されました。

    「発言次第だし指標次第でもあるのですが、BBベースのインジではあるので、その影響がBBから抜け切るのは足x計算本数、つまり5分x20本なので最低でも100分は空けるようにしてます。」(X 2026/10/22)

    ボリンジャーバンドが20本を参照している以上、5分足なら100分経たないと、指標で飛んだ足がバンドの計算から抜けない。だから最低100分空ける、という理屈です。「前30分・後1時間」という目安が、インジケーターの作りから出ていることになります。

    スプレッドは「待たずに見送る」

    スプレッドについては、待って入り直すという選択肢を否定しています。「通知が来たときスプレッドが開いていたんですが、入ってもよかった感じですかね?それとも、開いてる途中でも0.2に落ち着いてから入ればいい感じですか?」という質問への答えは、「ううん、入りたい時に0.2じゃないんだったらスルー、しょうがない」でした(2026年10月9日のXの返信)。

    TradingViewのページでは「0.3より広い場合」が阻却事由として挙がっていますが、本人の実運用は0.2を基準にしているようです。10月14日の配信でも「9時以前ってそもそもスプレッドが開きがちなんですよ。安定してないんですよね、0.2で」「0.3以上のスプレッドが広がってると阻却事由ですよって言ってるんで、そういう意味で言うとスプレッドが安定しない時間帯っていうのはそもそもスキャルピングはしない方がいい」と話しています(10月14日の配信 0:14:19)。

    特に大事なもの

    阻却事由の中で、本人がとくに重く見ているのが、長い時間をかけて作られたレジサポの突破です。2026年2月のライブ配信では、これを「1番大事」と話しています(FXライブ 2026/2/25)。

    解説動画には、インジケーターが反応したのに負けた場面の実例があります。24時間ほど意識され続けた強いレジスタンスで、しかも159円というラウンドナンバーを抜けた直後でした。+3σまで行く理由がはっきりある場面なので、売ってはいけなかった、という解説です(Wemofをガチで解説 10:11)。

    ほかにも、本人は次のような点を挙げています。

    • 長いレンジの前後では、売りも買いもしない。レンジの後にピンと伸びたところで初めて入る(本人は「ぐちゃぐちゃ紐理論」と呼んでいます)(チャートゼミ第11回 46:33)

    • 要人発言で動いたなら、それは阻却事由(X 2026/9/15)

    • 日銀会見中は「あんましたくはないかな」(2026年10月13日のXの返信)

    「突破直後」はどこまでか

    レジサポやラウンドナンバーの突破は阻却事由ですが、「突破直後」がどこまでを指すのかは、ラインからの距離で切っているようです。数時間意識されたサポートを割った直後の通知を見送ったという報告に対して、本人はこう答えています。

    「今回はエントリー通知がそのサポートから20pipsくらい離れてるので、サポ割れ直後って感じでもないので基準によってはエントリーしてもいいと思います(その分利確はびびって)。ラウナン関連も同じです!157突破してWemofSが157.03とかで出たら間違いなく阻却するけど157.23とかだったらまあいいかあってなったりします!そこは裁量なので、自分の中で基準統一できたら再現性持って取り組めるかと!」(2026年9月28日のXの返信)

    20pipsほど離れていれば「割れ直後」とは言えないので入ってよい、ただしそのぶん利確は控えめにする、という線引きです。境目の数値そのものは各自で決めて統一しておくこと、という立て方になっています。

    阻却事由を守っていれば負けにくい

    阻却事由を無視して負けた、という利用者の報告には、本人ははっきり答えています。「お願いなので阻却事由ばっか入らないでください!今回入ったのはラウナン付近です!当然値は飛びます!」(X 2026/9/10)

    逆に、「相場が走り出す場面は、レジサポやラウナン抜けなど阻却事由に含まれているので、それを避ければ基本的には負けないはずです!」とも書いています(X 2026/9/14)。

    10月14日の配信では、作成者としての観察も語っています。「作成者として、負けてる人のほぼ100%が阻却事由ありで入ってるか、むちゃくちゃ資金管理がおかしいかの2択すね」「阻却事由ありで入ってる場合がもうマジほとんどすね」「たまに同じ人で負けが込みすぎてる人を見ると僕(DMを)送るんですけど、それ阻却事由ですよって」(10月14日の配信 1:24:45)。

    バックテストでテールリスクを引いてしまうという相談への答えも、同じ一点です。「阻却事由を排除する」(2026年10月13日のXの返信)。大きく飛ぶ場面は阻却事由に当たっているはずなので、そこを外せば裾は細くなる、という考え方になります。

    「3σに当たれば無条件で底からロング、これはボリバンの基本」という書き込みには、「そんなことないです」と返しています(X 2026/9/15)。

    利確・損切り・ナンピン

    利確の幅は感覚で決める

    利確の幅は、本人の感覚によるところが大きいようです。「利確幅は感覚です!というか、感覚に変えてから勝てるようになりました」と書いています(X 2026/1/17)。2026年10月13日に「利確タイミングの決め方について知りたいです!伸ばす、伸ばさないの判断など」と聞かれた時の答えも「気分です!」でした(2026年10月13日のXの返信)。

    一方で、天井や底をうまく取れた時は伸ばすこともあります。その場合は、建値に決済注文を置いて負けがない状態にしてから放っておき、上がった分はそのまま伸ばす。本人は「その状態でお風呂に入っていい」と表現しています(資産運用会議#7)。

    10月14日の配信では、値幅が伸びている理由を「トレールの考え方」で説明しています。

    「4pips自分が得じゃないですか。で、2pips戻ってきたらプラス2pipsで利確しようって心持ちでいる。そしたらなんか6pipsぐらいまで伸びる。で、6pipsまで伸ばしたら、じゃあ4pipsまで戻ってきたら利確しようと思ったら、なんか8pips、10pips、11pipsみたいになってから、じゃあもらえるやつはもらっとこうっていうトレールの考え方」「結果的に10pips取れてました、8pips取れてましたみたいなのが多いですね」(10月14日の配信 0:41:35)

    ただし、相場が荒れている時は逆に慎重になります。2026年10月23日には「大相場の逆張りはとにかく利確を謙虚に。握りつぶしなんてもってのほか。」と書いています(X)。

    平均の保有時間は、本人の感覚では5分から6分だそうです。「5分ぐらいじゃない?5、6分ぐらいな気がする」「ローソク足2本分いかないぐらいが平均な気がします」(10月14日の配信 1:23:00)。

    時間を3次元目として見る

    チャートゼミ第21回で、利確・損切りの考え方そのものについて、まとまった説明が出ました。この記事で第4版に追加したうち、「ポジションの三審」と並んで大きいところです。

    pipsで固定しない理由

    出発点は、FXでよく言われる「エントリーの時に利確と損切りを決めておきなさい」という教えへの違和感です。

    「FXってみんな2次元だと思ってんだけど、時間っていう3次元なのよ」「TPっていうのは、そのまま平面でしかカウントしてなくって、こことここって時間軸っていう3次元のやつの方が大事じゃないっていう」(チャートゼミ第21回 38:47)

    価格の幅(縦)と時間(横)の2つで見るのではなく、「どれだけの時間でそこまで動いたか」という変化率を3次元目として見るべきだ、という話です。

    分速・時給という考え方

    具体的な使い方は、河野氏との掛け合いの中で形になっています。

    「まず普通に利確損切り決めます。で、それだけじゃなくて、どれぐらい、何時間後ぐらいにそれが発生しそうかっていうのを予想して、それを分速カウントします」「その分速を、例えば1.5倍上回る形でプラスになった時点で、じゃあ利確していう」(チャートゼミ第21回 38:02)

    河野氏が「これもなんかフィボナッチで考えてもいいかもしれない。1.618倍ぐらいになったらそれは結構上ぶれてるから、そろそろ波のこうなるだろうみたいな」と言うと、本人は「まさにそうなの」と応じています。

    例も挙がっています。10pips取るつもりで入って、5分くらいかかると思っていたのに、入った10秒後に5pips動いてしまった場合。「瞬間的に5pipsだったら分速とんでもないことになってるから、もうその瞬間に利確するでいいわけだもんね」。残り5pipsを待っているうちに戻されることがある、という話です。

    この考え方は、純度とも直結しています。「準度っていう概念だ。準度高く上がるっていうのは、要は時給が高い状態、分速が高い状態ってこと」(チャートゼミ第21回 39:10)。純度が高いというのは、値幅ではなく速さの話だ、という言い換えになっています。

    条件付き確率として更新していく

    なぜ最初に決めた値を守らないのか、という点については、ベイズの定理を引いて説明しています。金の玉が1個しか入っていない箱と99個入っている箱があり、どちらか分からないまま1個引いたら黒い玉だった。その瞬間に、どちらの箱かの見込みは更新される、という例です(チャートゼミ第21回 41:00)。

    河野氏の「その時点をもって完全に未来を当てきるのって、それって言ってしまえば縛りプレイ」という言い方に、本人は同意しています。「そう、不利なのよ。アップデートされてないサイトをずっと使ってるみたいな」。

    「再現性がない」という批判への答え

    この話は、2026年10月に本人が受けていた批判への回答にもなっています。

    「利確損切りのpipsが固定じゃないなんて、それなんて再現性ないって言われたりとかも最近されるんだ。固定の方が分かりやすいじゃん、というか、再現性を語るんだったら固定じゃないとあれじゃんとか、めちゃくちゃ最近言われるんだけど」

    本人の答えはこうです。

    「そもそも儲けるっていうことにゴール置くんだとしたら、持っておく再現性は、そこの演算とかエントリー時点でのどう設定するかの再現性じゃなくって、逆にどう対応するかというものに対して、自分がどういうアクションを起こせるか。その最適性の再現性を持つべきなのよ。それだったらどんな相場でもできるわけじゃん」「最初に機械的に固定だったりとか、エントリーとエグジットのロジックを統一化させるっていうことは、ならすことはできるかもしんない。ただ最適化とは別なのよ、それって」(チャートゼミ第21回 42:39)

    そして、行き着く先はこう表現されています。「究極的には、5pips上がったから利確するみたいなものじゃなくて、上がりそうだからエントリーして、そろそろ下がりそうだなって思ったら退場する。本当の究極ってね、そこなのよ」。

    損切りは「置かない」、ただし切る時は切る

    2026年9月に、Wemofで逆指値を置いているかと聞かれ、本人は「逆指値はおかない。勝てる見込みなくなったらその瞬間に損切りする」と答えています(X 2026/9/12)。

    損切りの幅も、pipsでは決めていないそうです。「損切りはpipsでは決めていなく雰囲気です!待っても戻ってこなさそうな水準なら、です!」(2026年9月30日のXの返信)。2026年10月22日にも、同じ趣旨をもっと短く言っています。「ミスったな、戻る見込みないなって思ったら損切りします。」(X)

    配布しているインジケーターの設定では損切りが50pipsになっていますが、これはストラテジーとして動かすための既定値で、本人の切り方とは別のものです。

    基準を言葉にすると、値幅ではなく「後から阻却事由が出たかどうか」になります。2026年10月13日に、2つの答えが並んで出ました。

    • 「阻却事由関係なく一方向に強いトレンドが出て、Wemofや天底でナンピンしてもなかなか戻ってこない場合、損切りは考えますか?」→「阻却事由関係ないんだったらナンピンするし損切りしない」

    • 「ポジション入ってからラウンドナンバーを突破したり、大きなファンダが後出しで出てきた場合って損切りしますか?」→「損切りする場面にあってないだけでする時はするって言ってるよ!ファンダの後出しあったら損切りするね」(いずれも2026年10月13日のXの返信)

    阻却事由がないまま逆行しているだけなら持ってナンピンし、入った後にファンダが出てきたら切る、という切り分けです。10月14日の配信でも「積みそうだったら損切りします」(1:25:54)、ナンピン中に指標が来た場合は「指標のサイズによりますけど、持ってかれて積んじゃうんだったら切りますね、僕だったら」(1:11:24)と答えています。

    誤解されやすいのですが、損切りを一切しないという意味ではありません。「損切りが無制限なんじゃなくて、損切りをそもそもしなくていいところでエントリーしているだけで、結果として損切りが必要な場面では損切りするしした方がいいと思うよ」とも書いています(X 2026/9/7)。

    2026年10月24日にも、同じことをもっと直接的に書いています。「僕高勝率なだけでめちゃくちゃ値幅とってるからちょっとだけでもいいからメディア欄遡ってみ。損切りも必要な時全然するししてるよ、する場面がそんな来ないってだけで。r/rも別に極端に悪いわけじゃない。」(X 2026/10/24)

    ライブ配信では、50pipsを一つの区切りにしている理由を「50pipsごとに別の相場」だからだと説明しています。一度も利確できる範囲に入らないまま50pips逆行したら、エントリーした時の理屈はもう通じていない、という考え方です(FXライブ 2026/6/25)。

    なお、6月の松井証券の番組では、視聴者に向けて「逆指値のシートベルト」を付けるよう勧めています(内田副総裁会見リアルタイム解説)。本人の運用と、視聴者への勧め方は分けて受け取るのがよさそうです。

    ナンピンの鉄則は「ポジションを軽く」

    Wemofはナンピンを前提にした手法です(X 2026/9/7)。ただし、使い方には本人なりの厳しい決まりがあります。2026年9月に、ナンピンのコツを聞かれて最初に挙げたのは「まず、そもそも基本はやらないこと」でした(X 2026/9/10)。

    同じ時期の投稿で、本人はナンピンの鉄則を「とにかくポジションを軽く保つこと」と書いています。狭い間隔でナンピンすると、リスクだけが重くのしかかって身動きが取れなくなり、選択肢が狭まる。「これはトレードに主導権がない状態。負けの合図」だそうです(X 2026/9/5)。

    間隔については、2026年10月13日に数字が確定しました。「ナンピンは変わらず最低でも15pips以上話した方が良いですか?」という確認に「それはすごい!僕はそうしてる!」と答えています(2026年10月13日のXの返信)。最低15pipsという間隔を本人も使っていることになります。9月28日に出ていた「ナンピンを入れる場所は次にWemofが成立するポイント」という説明と合わせると、次の成立点を待つ結果として15pips以上は空く、という形になります。

    暴落・介入相場のナンピンの組み立て

    チャートゼミ第21回では、1日に2円3円と落ちるような相場でどう組み立てるかを、枚数の数字つきで説明しています。本人が実際の配分を数字で話したのは、これが初めてです。

    前提は、ロングに限った戦略だということ。「スワップポイントもロングだし、これロングに限った戦略ね」「介入じゃないとそんなに動かないしね、そもそも」(チャートゼミ第21回 15:48)。

    1発目は「3」

    証拠金826万円で110枚から120枚が張れる状態で、最初のエントリーは3枚です。

    「僕今110から120の証拠金に投げられるんだけど、そん中で3とかで入る」(チャートゼミ第21回 12:26)

    そこで入る理由は「どうにでもなるから3だったら、そんだけの値動きだったらさ」。純度が高すぎて怖い場面でも、3枚なら戻ってきた時にダブルボトムでロングし直すといった選択肢が残る、という考え方です。

    「3・3・10」で合計16枚

    そこから下げが続いた場合の積み方が、具体的に語られました。

    「例えば2円とかいきなり落ちました。で、3で(入る)。としたら5円落ちて3だとすんじゃん。で、逆にそっからまたさらに2円落ちました。だと、そもそも考えられる材料、介入だとして出し尽くしたから、その下で10とか張ってもいいんだよ」「そしたら3、3、10で合計16とかになるんだけど、合計110張れるうちの16って全然リスク抑えてるじゃん。けどめっちゃ下の方で持てるから平均建値下がる」(チャートゼミ第21回 14:47)

    整理すると、こうなります。

    • 2円落ちたところで3枚

    • 5円落ちたところで3枚

    • さらに2円落ちた(合計7円)ところで10枚

    合計16枚で、張れる110枚の1割5分ほど。いちばん下に一番大きな10枚を置くので、平均建値は安い位置に寄ります。「7まで下がって、そっから2円ぐらい戻ったら余裕でプラス圏ていう感じだよね」。

    なぜ一番下で10枚も張れるかについては、「もしかしたら本当に僕たちの不況をちゃんと経験してないからさ、本当に信じられない230円落ちることもあるかもしんないと思ってるからの10なんだよね」と説明しています。まだ下がある前提で上限を残しておく、という立て方です。

    最後の10が「フェニックスナンピン」

    この最後の1発の扱いが、以前から名前だけ出ていた「フェニックスナンピン」です。

    「あとは最後の10はフェニックスナンピンって言って、戻ってきて、またその値段まで戻ってきたら建値に決済してっていう感じかな」(チャートゼミ第21回 16:28)

    いちばん下で入れた大きい玉を、同じ値段まで戻ってきた時点で建値で外す。残るのは上の軽い玉だけなので、そこから先はポジションが軽い状態で持ち続けられる、という手順になります。

    この呼び名自体はチャートゼミ第13回で出ていましたが(チャートゼミ第13回 24:44)、どの場面のどの玉を指すのかが数字つきで語られたのは第21回が初めてです。

    10月14日の配信では、通常の相場での同じ手順をこう説明しています。「反発して戻ってきたら、さっき入れた2回目の南ピを決済するんですよ。そしたらポジションが軽くなるんで、ナンピンとしては有利なんですよ」「こっからさらに下がったらより有利なレートで入ることができるし、上がったら上がったで自分にとって有利な方向に物事が進んでるんで最高」(10月14日の配信 0:52:31)。どれだけ戻れば外すかは「3pipsぐらい反発してくれたら建値決済しちゃうかな」としつつ、「3絶妙っすね」「正直できるできない時があります」とも言っています。

    分割エントリーはしていない

    ここは2026年10月に、はっきりした説明が出たところです。1年の総括を見た読者から「Wemofのエントリー条件を満たした上で大きな反発が見込めると判断した時は、複数回で細かくエントリー&利確されてますか?」と聞かれ、本人はこう答えています。

    「連勝が始まる前はこの期間中に大きな損切りもあるので、全エントリーの平均が1.4pipsに収束するというだけで、利確したエントリーに絞ると平均3-5pipsくらいはあると思います!複数回で細かくエントリーするということはなく、普通に大きな反発も取ってるので、詳しくは過去に載せてるトレード詳細見てください!」(2026年10月20日のXの返信)

    逆行したところに入れ直すナンピンはしますが、最初から刻んで入る形は取らない、ということになります。

    ロットは最大の1/4以下、荒れた相場では1/10以下

    ロットについては、「レバよりもロット」「ロットは最大張れるやつの1/4以下が初弾のおすすめ」と書いています(X 2026/9/7)。解説動画でも、フルレバレッジは勧めないと話しています。放っておけばいつかは利確できるところで入りたいのに、フルレバだと放っておけないからです(Wemofをガチで解説 21:46)。

    具体的な目安としては、10万円の口座なら「0.5とか」、証拠金185万円なら「今の僕だったら10とかでやる」と答えています(X 2026/9/14、X 2026/9/15)。

    ただし本人は、数値を言うこと自体に慎重です。10月14日の配信では、最初のエントリーのロット比率を聞かれてこう答えています。「僕は定数の話はしないし答えないですね、なるべく。1/4以下とか幅を持たせることはあるんですけど」「定数を言うとずっと真に受けちゃう人がいるのよ。その時においてはそうって僕が判断しただけで、FXって全部が時事のコンテンツなんですよね」「資金管理の観点で言うならば、ロットなんか少なければ少ないほどいいです」(10月14日の配信 1:45:20)。

    実際のロットは、相場に合わせて下がっています。2026年10月22日、ドル円が大きく下げた日に、本人は約定照会の画面を4枚付けてこう書いています。

    「証拠金800万円以上あっても、ここ最近のレンジ続く相場はこのロット感でずっとトレードしてるからね。最大張れるロットの1/10以下。それでも勝ち続けることで安定した月利を重ねることができる。徹底的にビビリながら攻める。」(X 2026/10/22)

    画面に出ている数量は6万通貨から11万通貨です。1年間の平均ロットが24.4枚(=24.4万通貨)だったことを考えると、半分以下に絞っていることになります。「最大の1/4以下」という以前の目安より、さらに慎重な水準です。暴落相場の1発目が3枚(約1/37)だったことを考えると、相場が荒いほど初弾を軽くしていることになります。

    ロットを下げている理由については、2026年10月13日に別の説明もしています。「というより本業が忙しいから時間軸長く見れるようにロット調整してるって感じだね」(2026年10月13日のXの返信)。相場観が変わったというより、張り付けない時間が増えたので、ナンピンの余力を多く取れる水準まで下げている、という話です。

    リスク管理そのものについての考え方も、同じ10月22日に書いています。

    「リーマンショックだか、バブル崩壊だか、コロナだか、スイスフランショックだか、そんなんは例外中の例外にしても別に起こりうるわけで、例外中の例外で資金を失ってしまっては通常相場で資金を積み上げる意味もなくなる。リスク管理の標準は常に異常相場に合わせる。」(X 2026/10/22)

    資金管理と心構え

    「1日10pips」で十分

    本人のトレードの信条は「1日10pips」です。10万円で始めて1万通貨で入るとすると、10pipsで1,000円。月に24営業日あれば2万4,000円で、月利24%になる。簡単そうに見える目標を守るだけで、とても高いパフォーマンスになる、という説明です(Wemofをガチで解説 22:12)。チャートゼミでも「1日10pipsの尊さを舐めてはいけない」と話しています(チャートゼミ第4回 58:01)。

    10月14日の配信では、この「10pips」を数値目標として受け取らないでほしい、と補足しています。「10pipsを絶対目標にするというよりかは、10pipsでも別にいいよねっていう」「1日1個でもいいことし続けようみたいな意味」「別に2pipsしてもいいし、0.5pipsでもいいから、とりあえず1日1という意識で」(10月14日の配信 1:02:07)。

    少ない資金で始める人に向けては、次のように書いています。

    「月利なんて5%取れたら万々歳。月利5%だったら年利80%だよ!とんでもないパフォーマンス」「資金50万からすぐに月100万とか稼げるようになるって手法があったら恐らく詐欺だから気をつけてね」(X 2026/9/10)

    資金の大小については「利率で考える以上、関係ないです。コツコツ勝てばいいと思います、小さいロットで」と答えています(X 2026/9/10)。

    チャートゼミ第21回では、この「技術を持つこと」の価値についても話しています。証拠金826万円を10分の1にして100万円で考えると、月に8万円ほど。「100万あって月8万増やせるとすんじゃん。その技術、再現性持って自分の中でそれをやり続けられる技術っていうのは、労働と対比できないぐらい資産価値があるね」「ファンダ・テクニカルの知識、それを他のところでも生かせると思う。需給について知ってるってことは、相場だけに適用できるわけじゃなくて、物事の過大評価・過小評価のことも見ることができる」(チャートゼミ第21回 18:00)。

    資金管理とは「積まないこと」

    資金管理については、かなり強い言葉を使っています。「資金管理はマジで大事だよ。FXは資金管理ゲー」「全ての礎は資金管理」(X 2026/9/7)。チャートゼミでは「1に資金管理、2に資金管理、3、4がなくて5に資金管理」とも話しています(チャートゼミ第13回)。

    その中身を一言でまとめたのが、10月14日の配信での答えです。「資金管理とは何を意識すること?」という質問に、本人はこう答えています。

    「積まないことです。いかに積まないかを考えてください。積んじゃったら終わりなんで」(10月14日の配信 1:10:25)

    練習方法としては、コイントスでエントリーしても長期的に勝てるようになるくらい資金管理を身につければ、普通の相場は楽になる、という提案をしています(X 2026/9/8)。「期待値マイナスでも勝てるようになる資金管理を覚えようってこと」とも補足しています(X 2026/9/8)。

    2026年10月23日、荒れた相場で全勝したことを報告する一連の投稿のなかでは、こうも書いています。「詰み筋を残さないのが一番大事だからね。」(X)

    チャートゼミ第21回では、1年やってみた実感として「めっちゃ守りのスポーツだなっていう風に感じるようになった」「いかに負け筋をとりあえず残さないかっていう感じだね」とも話しています(チャートゼミ第21回 20:52)。

    FXには「見逃し三振」がない

    チャートゼミ第21回で、本人が何度も立ち返っていたのがこの比喩です。スポーツやゲームには、消極的な戦い方への罰則が必ず組み込まれている、という観察から始まります。

    「スポーツってエンターテイメントだから、勝ちに徹してもそれがつまんないことに繋がるのであれば罰則される仕組みが絶対入ってんのね」。例として、ボクシングで攻撃しないと注意される、サッカーのオフサイドや時間稼ぎの制限、ポーカーのアンティ(毎周必ず払う参加料)を挙げています。

    そのうえで、FXだけが違うと言います。

    「FXがなんで簡単かって言うと、そのシステムがないのよ。野球って見逃し三振があるじゃん。ストライク3つ見逃したらダメっていう罰則があるんだけど、FXって見逃し三振がないの。本当に自分が打てる弾だけ打てばいいのよ。だからつまんない方が正義なの」(チャートゼミ第21回 24:35)

    「つまんないけど勝てるよねっていうことをやるべきなのがFX」「面白くする必要が1個もないの。だから誰からも何も言われてないから」。

    ここから、過度にのめり込んでいる状態への注意が出ます。

    「FXにのめり込んでる人って、要は脳汁出る戦い方してるじゃん。そう、それはダメなの。だってスポーツだから。スポーツじゃない戦い方をしなきゃいけなくて、つまんねえなって思って確実に利益を重ねるぐらいがちょうどいい」「今脳汁出てるなって思ってる時点で、戦い方ミスってる可能性ある」(チャートゼミ第21回 27:27)

    河野氏が「上がった、よっしゃ、プラス何pipsだみたいなので脳汁出てるっていう時点で、上がらないかもしれないというそれなりの根拠があるから初めて脳汁出てるわけじゃん」と補うと、本人は「やっぱね、脳汁ルコンだからギャンブルじゃないという戦い方をあえて選択できるようになった時からかな」と応じています。

    ポーカーとの比較は、もう一度終盤にも出てきます。「ポーカーですらアンティあって入んないんだから、FXなんて入んなくていいよ」(チャートゼミ第21回 1:02:44)。

    勝てるまでは一点突破

    本人が勝てるようになるまでにやったのは、対象を徹底的に絞ることでした。

    「実力が足りないうちはとにかく一点突破。総合力で勝とうとしてもそうはいかない」「僕は勝てるようになるまで『ドル円』の『5分足』の『テクニカル』の『ボリバンを見て』の『逆張り』これだけに全神経を集中させた」(X 2026/9/10)

    純度と阻却事由と資金管理の関係も、2026年10月13日に整理されています。「純度と同じくらい重視しているのは他にありますか?」という質問への答えは「えー、でも純度と阻却事由を排除することが大事だな。トレードの話だと資金管理」でした(2026年10月13日のXの返信)。手法としては純度と阻却事由、トレード全体としては資金管理、という三点になります。

    FXに向き合う姿勢については、「オリパと同じ感覚でFXやらないで、武道だと思ってやって」という投稿もあります(X 2026/9/11)。「エントリーは哲学に基づいた理屈で、エグジットは理屈に基づいた哲学で。このバランスを保つことが大事」という言葉も残しています(X 2026/9/10)。

    10月14日の配信では、初心者に難しいことを認めたうえで、こう話しています。「ビギナーに難しいです。何事も、勝てる手法でビギナーが簡単にできるってことはないです」「FXに関しては、銀行でディーラーやってますって人も、今日からFXやってみようって人も同じチャートで戦う」「ゼロサムゲーム、この中で奪い合いが始まるんで、初心者にとって難しいのは当たり前」(10月14日の配信 1:38:39)。阻却事由の感覚がつくまでは低ロットで、という助言にも「そうですね。低ロットでやってください」と答えています(1:29:13)。

    天底紐理論

    Wemofとの関係

    天底紐理論は、Wemofとは別の、天井や底の目安を計算で出す理論です。チャートゼミでは、「天底紐理論をベースにしてWemofがある、と言う方が正しい」と話しています。天底紐理論を頭の中でやる中から、Wemofの純度という考え方が出てきた、という関係です(チャートゼミ第12回 1:06:02)。ただ、実際のトレードで天底紐理論が頭をよぎるのは、100回のうち半分ぐらいだそうです(チャートゼミ第12回 1:06:40)。

    証拠金185万円から500万円まではほぼWemofだけで増やし、天底紐理論を思いついたのは500万円を超えてからだと話しています(FXライブ 2026/4/9)。

    性格の違いもはっきり述べています。「天底紐理論っていうのはガチ計算式なんだけど、ウェモフっていうのは演算はあるけど、めちゃくちゃ文系感覚を無理やりコードにしてる」。どちらか1つしか動かせない場合は「まずウェモフをメインにするね」として、Wemofの感覚を頭に入れてから天底紐理論に切り替えることを勧めています(10月14日の配信 1:27:10)。

    両方が同時に鳴った場合については、「大チャンスではもちろんあるが、そんな事態がどういう時に起こるかっていうことを考えると激しい値動きしてる時なんで」「僕は同時に来たらなんだなんだってまず思いますね」「発言とかじゃないんだとしたら全然いい」(10月14日の配信 0:45:47)。

    方程式

    本人は2026年5月13日に、天底紐理論の方程式を初めて公開しました(X 2026/5/13)。

    「x±(f→x)/純度=天底」

    ザイFX!の記事では、次の形で紹介されています(ザイFX! 2026/5/13)。

    • 天井 = x +(f→x)/ 純度

    • 底 = x -(f→x)/ 純度

    同じ記事で本人は、「ブレイクまでの値動き(f→x)を1本の紐に見立てて、ブレイク後も純度の閾値を越えたものは同じ紐とみなします。伸び率は進行形の純度で割ることにより、想定天底の価格帯を導き出します」と説明しています(ザイFX! 2026/5/13)。

    なぜ純度で割るのかについては、こう説明しています。

    「角度を考慮しないために純度で割るんです。実質的に積分値っぽくなります。それこそが天底紐理論の肝です」「時間軸が短い場合(角度が急)は純度を保ったままの可能性高いので想定天底は近くなり、長い場合(角度が緩やか)は純度を保っていない可能性が高いので想定天底は遠くなります」(X 2026/5/29)

    つまり、純度が低いほど(戦いながら動いたほど)、想定の天井や底は遠くなります。本人は「逆に純度が低いと伸び余地を警戒する必要があります」とも書いています(X 2026/5/13)。純度の計算式は公開されていません。ロジックが簡単すぎるという批判には、「実際純度を計算式に入れた手法というのは一般的に広まってないです。天底の計算式も他に確認できません」と答えています(X 2026/5/14)。

    これまで本人がXで先に出していた天井や底のレート帯は、すべて天底紐理論で出したものだそうです(X 2026/5/13)。

    なお、チャートゼミ第21回では、視聴者から「準度の数式を公開するのはいかがでしょうか」という提案が出ました。本人は公開せず、「準度はね、かなり革命的なアイデアなんですけど」と述べるにとどめています。そのうえで河野氏が「要は時給換算、分速っていう、要は微分値で見ようっていう考え方」とまとめ、本人も「3次元だから3次元で見ようって僕言ってるだけなん」と応じました。さらに河野氏が「加速度も大事」と足すと、「2回微分、要はそう」とも答えています(チャートゼミ第21回 1:01:35)。純度が値動きの微分値にあたる考え方だということは、ここではっきり確認できます。

    計算の手順(10月14日の配信から)

    2026年10月14日の配信で、本人はチャートを動かしながら計算の順番を説明しました。これまで断片的だった話が、ここでひとつにつながります。

    順番は次のとおりです。

    1. 持ち合いを検出する。 「1個1個をまず、持ち合いを定義するんですよ。レンジだったり三角持ち合いをまず検出するんですよ」(0:39:03)
    2. ブレイクした点をXとする。 「持ち合いブレイクをXポイントとして」(0:58:07/1:31:01)
    3. F~Xの値動きの総量を取る。 「ここの間の値動き次第すね。これが長く続けばその分長く換算されるし、短ければ短いほどあんまあれだし、量を固定しないのが天底紐理論すね」(0:09:18)
    4. その総量に一定の「調整値」をかける。 「xの地点から絶対値プラスマイナス、これを÷純度なんですけど、ここの値動きに一定の調整値をかけてるんですけど」(0:16:04)
    5. 純度で割る。 「純度、1番高いのが100%だとして、100%は1.0なんで」「順度が低ければ低いほど分母がちっちゃくなるんで、その分x地点からの動きの絶対値が大きくなる」(0:17:35)
    6. Xからの絶対値として置く。 「xからの絶対値を加算したりしてる」(0:58:07)

    4の「調整値」は、これまで公開されていた方程式(x±(f→x)/純度)には入っていなかった要素で、この配信で初めて出てきました。

    値動きの数え方については「ローソク足の長さだったり、各々やってもらっていい。髭まで含めるのかとか、1分足で考えるのか5分足で見るのか。これはフラクタルなんでそれぞれの数え方があるんですけど、僕は5分足で数えてます」(0:16:04)。

    純度は足が確定するたびに計算し直されます。「これはリアルタイム計算してます。ローソク足1本ごとに純度を計算し直して、想定がうねうね動く」(0:17:35)。計算を始める地点はブレイクした点で、「ブレイクしたところから検出し始めてます。で、1本1本更新していく」。そして重要な点として、「また同じ純度でも直近のローソク足ほど重視する時間的な重み付けはないです。それは一定です」(0:37:41)。

    純度の役割について、「紐の長さを補正するための数値という理解であってますか?」という質問には、はっきり「違います」と答えています。「ブレイクした後に、単純に戦ってなければ戦ってないほど跳ね返りくるスピードが早くなるし、純度が低ければ低いほど損切りだったりっていうのを燃料にし続けられちゃうんで、想定の絶対値が離れている」(0:31:03)。

    Fとは何か

    記号の意味については、ライブ配信で、fは「ファーストタッチ」、xは「Xポイント」だと話していました(FXライブ 2026/6/3)。2026年10月13日の質問返しで、Fの定義がさらに具体的になりました。

    • 「Fは普通に抵抗線/抵抗帯を定義する最初の点です!」

    • 「レジサポに抵抗線引くっしょ?その一番最初の地点がF」

    • ヒゲの先端か抵抗帯かという質問には「帯だねえ」

    • 「F→Xの紐の長さは、FとXの価格差ではなく、その間の上下動を含めた値動きの総量という理解で合っていますか?」には「です!FとXは同価格帯です!」

    (いずれも2026年10月13日のXの返信)

    FとXが同じ価格帯にあるのだから、価格差で測る意味がない。だから「その間の値動きの総量」を使う、という理屈になります。10月14日の配信でも「紐の長さはFとXの単純な価格差ではないです。FとXは価格差一緒です。0です」と確認し、「経過時間なども反映したもの」かという問いにも「もちろんです」と答えています(0:31:03)。

    抵抗帯そのものの見つけ方には、数値の基準がありません。「レジサポの抵抗帯って、どのように見つけていますか?」という質問への答えは「経験だね!」でした(2026年10月13日のXの返信)。天底紐理論をそのまま再現しようとすると、ここが最後まで属人的な部分として残ります。

    想定天底の意味

    ここは誤解されやすいところです。本人は10月14日の配信で、想定天底は「ここを超えない」という線ではない、とはっきり述べています。

    「これって、ここを超えないよっていう話じゃないんですよ」「この溜まった動きに対して、その放たれるエネルギーの想定の天井はここで、このエネルギーに対しての想定の底はここでって計算してるだけ」「今後の相場においてここを下回ることないよ、上回ることないよっていうことじゃなくて」(10月14日の配信 0:39:03)

    溜まったエネルギーの放出先の想定であって、到達しない上限ではない、ということになります。実際、想定天底を数銭だけ抜けてから戻る形は何度も観測されています。

    どこまで跳ね返るかも示しません。「レジサポに対して一旦の天底を予想するものだから、どんぐらい跳ね返るかはわからない!Wemofと同じでエントリーのモデルなのでエグジットは任せます!」(2026年10月13日のXの返信)。

    有効期間については、設定で変えられるとしています。「持ち合い最大スパンが200本っていうことになってると思う」。そのうえで「別に純度が壊れたりとかブレイク、反対方向にブレイクとかすると自動的にその想定天底は破棄される」(10月14日の配信 0:29:24)。

    ピボットとは無関係だとも明言しています。「その日のピボットラインから計算しているってことはないです。全くないですね」(10月14日の配信 0:56:02)。

    想定天底が何本も出るのは正常

    想定底や想定天井が1つのチャートに何本も同時に出ることがありますが、これは正常で、どれも有効だそうです。

    「それぞれ別の抵抗帯からの別の期間の別の純度計算のものなので全部有効です!」(2026年10月1日のXの返信)

    2026年10月13日には、使い方の指針も足されました。「天底はそれぞれの抵抗帯につきあるので、抵抗帯が複数あったら複数想定天底もあるので、それぞれ独立したものとみてください!安全にいくなら一番遠いものを参考にしてください!」(2026年10月13日のXの返信)。10月14日の配信では、これに加えて「全部有効な中で安全に行くんだったら、ウェモフの考え方で、売りはなるべく高く、買いはなるべく低くを適用するのもありかな」とも述べています(0:36:45)。

    表示が時間によって変わることもあります。PC版とスマホ版で本数が違うという報告に対して、本人は「純度ベースのリアルタイム計算をしていて想定天底は足ごとに変わるので、タイミング違えば表示も違います!」と答えています(2026年10月9日のXの返信)。想定天底は固定された水準ではなく、足が確定するたびに引き直される値だということになります。

    2026年10月20日には、想定底のラベルが5本同時に出ている画面も公開されました。これまでで最も多い例です。

    5分足の天底が出ても危ない場面

    2026年10月22日、ドル円が長いレンジを下に抜けた日に、本人は天底紐理論の側からの注意点を述べています。

    「どちらも強烈なサポート抜けではありますね。直近はレンジ相場がずっと続いているので注意です。天底紐理論の理屈をある程度理解された前提での説明になって申し訳ないですが、5分足の天底が発動する場面であってもこういう時は上位足の想定天底が相当先に形成されるレンジ抜けだからですね。」(X 2026/10/22)

    5分足で天底が出ていても、上位足の想定天底がずっと先にあるなら、そこまで落ちる余地が残っている、ということです。想定天底を時間足をまたいで見る必要がある、という話になります。

    10月14日の配信でも、同じ考え方をレジサポ抜けの説明に使っています。「この考え方でトレードしたらどうなるかっていうと、こういうところでの逆張りをやめるようになりますよね。ここぐちゃぐちゃに溜まってるじゃないですか。ピーンじゃないですか。いくら3シグマだからってここでショートするっていう発想絶対生まれなくないですか?なぜならここがぐちゃぐちゃになってこれを伸ばした時はもっと先にあるって分かるじゃないですか」(0:40:52)。

    使い方

    使い方について、本人は「想定天井に達したところでショートする、といったように使っています」と話しています(ザイFX! 2026/5/13)。ゴールドの見通しを話した番組では、相場を「エネルギーの蓄積→解放→通常の相場」の繰り返しとして捉え、解放の途中(トレンドが出ている間)は逆張りしたくない、と説明しています(わっきゃいのゴールド売買見通し)。

    天底紐理論インジケーターの阻却事由はWemofと同じでいいのか、という質問には、「テクニカルインジだから基本的には一緒! ラウナン突破や歴史的レジサポは引き続き注意!」と答えています(X 2026/9/11)。

    利確の目安については「僕は天底と合わせて10pip取れたら大満足って感じですかね」と書いています(X 2026/8/28)。

    インジケーターでの見え方

    天底紐理論のインジケーターは、2026年9月9日から配布が始まりました。TradingView上の表示名は「String Theory」です。2026年10月20日に本人が公開したiPhoneのロック画面で、通知の形も確認できました。

    • 「String Theory @158.404 で Long の注文が約定」

    • 「String Theory @158.460 で Long Exit の注文が約定」

    注文IDは、買いが「Long」、その決済が「Long Exit」です。Wemofのほうは「Wemof Strategy[5M]」で、注文IDが Wemof_L/Exit L、Wemof_S/Exit S なので、名前の付け方が別系統になっています。

    同じ画面には、天底紐理論とは別のアラートも2つ並んでいました。

    • 「BB-3σ[30M] @158.408」

    • 「Double top confirmation @158.426」

    前者は30分足のボリンジャーバンド-3σのアラートです。Wemofの通知に付いていた[5M]とは違う時間足で、本人がドル円でも30分足のアラートを別に動かしていることになります。ただしString Theoryの通知自体には時間足の表示がないので、天底紐理論のストラテジーが30分足で動いているかどうかは分かりません。後者はダブルトップの成立を知らせるものとみられます。

    ダブルトップ・ダブルボトムの通知の使い道も、10月14日の配信で語られています。「トレードの参考にするというよりかはチャートを見ずにチャートを見ることができるんで」「スタバとか行ってコーヒー飲んでても、あ、ダブルトップっぽいって知ることができる」「じゃあこっから上抜けてプラス3シグマとか行ったりしたらウェモフとか鳴くのかなっていう、頭の中でチャートを作り続けることができる」(1:15:24)。

    チャート上の表示は、買いの側なら、安値側に上向きの矢印と「想定底L」のラベルが出て、決済の側には「TRL」のラベルが出ます。そして水平の帯に「想定底: 157.924」のように、価格の入ったラベルが表示されます。売りの側は「想定天井S」と「TRL」で、水平のラベルは「想定天井: 158.448」の形です。

    矢印と通知では、条件の厳しさが違います。矢印を頼りにしてよいかと聞かれた本人は、「頼りにはしていい!が、トレード判断としてGoするかどうかはインジ上では諸々の要素あるから通知待つ方が安全ではある!」と答えています(2026年10月1日のXの返信)。

    チャートの供給元によって鳴る場所が変わる

    2026年10月20日、「今日は天底紐理論のアラートが一度も鳴らなかったのに、なぜわっきゃいさんには通知があるのか」という質問に対して、本人が最初に返したのは「同じMATSUIのチャート使ってますか?」でした(2026年10月20日のXの返信)。答えではなく問い返しで、やりとりはそこで止まっています。

    この点については、利用者側からも実例が出ています。「3つの業者を試したところ、鳴るポイントが業者ごとに異なる場合があるようなので…(今日はOANDAがバチ底でしたが、MATSUIがバチ底の時も過去にありました)」(2026年10月21日のXの投稿。本人の発言ではありません)。

    本人は以前から「使うチャートの供給元が違うと、通知のレートに微差が出る」「本人は松井証券のチャートで使っている」と説明しています(X 2026/9/14)。天底紐理論は持ち合いの検出から入る作りなので、元データの違いがWemof以上に効く可能性があります。

    インジケーター

    インジと手法は別物

    本人が配布しているWemofインジケーターは、Wemofそのものではありません。この点も本人は何度も強調しています。「手法WemofとインジWemofは違うというか、ジャンルが別物だということを本当に理解してほしい」(X 2026/5/20)

    インジケーターは値動きの異常を見つけるもので、その場面がWemofに沿っているかは自分で判断しなければならない、と解説動画でも話しています(Wemofをガチで解説 11:41)。使い方を聞かれた時の答えは、「5分足に適用させるインジで、通知が来たら阻却事由にあたるものがないか確認し、なかったらエントリーの目安にする」です(X 2026/9/8)。

    1年の総括の投稿でも、末尾にこう書いています。「基本的にWemof/天底紐理論の考え方でトレードし、インジケーターのシグナルを参考にエントリーをしています。」(2026年10月19日のXの投稿)。シグナルに従って機械的に入っているのではなく、あくまで参考だ、という位置づけです。

    2026年10月24日、Wemofが「全勝インジ」だと思われていることについて、本人はこう書いています。「大昔からWemofインジはWemofと同一ではないって言ってる! Wemofインジが全勝インジなんて一言も言ってない」(X 2026/10/24)。同じ日には、入手経路を本人経由に限っている理由にも触れました。「Wemofインジをそもそも僕経由しないと入手できない経路に制限してるし、システム上リリースノートや解説コンテンツを踏まなきゃいけないから、その反論自体本来は起き得ない。」(X 2026/10/24)

    資金管理がめちゃくちゃなまま、ファンダに突っ込みながらインジだけを頼りに勝てるかと聞かれた時は、「はっきり言ってないです」「優位性ないと思います」と答えています(X 2026/9/6)。

    EA(自動売買)にしない理由

    2026年10月23日から24日にかけて、「再現性が高いというならEA化すればいい」という指摘が相次ぎ、本人がまとめて答えました。これまで断片的だった理由が、3点に整理された形です。

    「①エグジットを無視しているのではなく、そもそもエントリーの手法です。そういうアクロニムです。
    ②機会損失とおっしゃいますが、スキャにおいて最低3倍も高いスプレッドを払うコストをEAが上回らなければ意味が全くないです。
    ③ファンダメンタル要素こそ再現性がないです。誰がなんていうか、指標がどんなものなのかは誰にも(僕にも)分からないのにそれに反応するEAにWemofの優位性も再現性もないです。」(X 2026/10/24)

    ②については、同じ日に数字も出しています。「かつ、EAを使う上で最も狭いスプレッドの部類で0.7とか。国内証券の3倍以上ある。スキャの手法なのにEA使いたいがために0.7のスプレッドでトレードするなんて本末転倒にも程がある。」(X 2026/10/24)

    そのうえで、Wemofという手法の性格を次のようにまとめています。

    「ん、だから再現性のない部分を丸ごと排除するのですよ。EAはそれ含めて計算しちゃいますよね? 大事なのは同じ考え方で勝つこと、稼ぐことであって、WemofをWemofでないものにむりくりEA化して機械的に統一された負け方しちゃったら意味なくないですか? 繰り返し僕は言ってますけど、阻却事由を無視した逆張りに優位性も再現性もないですよ。」(X 2026/10/24)

    阻却事由がWemofの飾りではなく中心にある、という話が、ここでも別の角度から出ています。

    2026年8月の改良(v4.0)

    2026年8月24日、TradingViewのリリースノートに「エントリーフィルターの追加。低ボラティリティ時の発火を制限しました。」と記載されました(TradingView「Wemof Strategy Original」)。2026年10月27日の時点でも、これが最新の更新です。

    8月27日のチャートゼミで、本人はこの改良について話しています。「バンドが狭い時のタッチは価値がなく、広い時のタッチは価値がある」という考えをそのままコードに入れ、ボラティリティに連動させた。「とんでもないくらい精度が上がった」そうです(チャートゼミ第18回 9:10)。同じ回では、直近のサポートを割って-3σで跳ね返った場面を見ながら、「こういうところで来なくなったのが新Wemof」とも話しています(チャートゼミ第18回 12:45)。

    追加されたフィルターは、次の2つです。

    • BBW(ボリンジャーバンドの幅):低ボラの阻却事由を排除する

    • フレッシュネス:ヒゲでつけた位置に戻ってきた場面などを排除する

    (X 2026/8/25)

    BBWのフィルターが効く場面の実例も出ています。2026年10月14日、自分のエントリーの何が悪かったかを聞かれた本人の答えは、一言「BBWせますぎ」でした(2026年10月14日のXの返信)。

    本人は、コードで制限したのは低ボラの阻却事由だけで、明確なサポート抜けなどは引き続き自分で判断する必要がある、と補足しています(X 2026/8/31)。改良前と同じ頻度で通知がほしい人は、フィルターの設定をすべて0にすれば過去のバージョンと同じ基準に戻るそうです(X 2026/8/28)。

    フィルターを緩めると、期間によっては成績が良く出る

    チャートゼミ第21回では、この改良の裏側にあたる話が出ました。パラメーターをいじると何が起きるか、という説明です。

    「これウェモフのね、パラメーターいじってもらうと意外とみんな不思議に思うかもしれないんだけど、あのエントリーのフィルターを緩くすればするほど、つまり論理としては未完成であるほど、パフォーマンスが期間によっては上ぶれるんだよね。エントリー精度が低いっていうのは、要はエントリー回数が多いっていうことだから」(チャートゼミ第21回 9:16)

    実例として、-3σからの反発が4回あった場面を挙げています。バンドがそこまで広がっていなかった1回目から3回目にも、以前の本人は入っていた。今は4回目だけに入る。「1回2pipsずつ取るとしたら4倍取れてるわけ」。

    それでも今のやり方を選ぶ理由は、負ける時の大きさです。「そういうのに対して、もちろん4倍取れてはいるんだけど、溶かす時に10倍、20倍ぐらいやられてたのよ」。

    フィルターの設定を0にして通知を増やす、という選択肢について本人が「自分で検証してみてください」としか言わないのは、この構造が背景にあるとみられます。短い期間のバックテストだけを見ると、緩いほうが良く見えることがある、ということです。

    本人が公開した「Candle Streak」

    2026年10月23日から24日にかけて、本人は新しい自作インジケーターを、Pine Scriptのソースコードごと公開しました。招待専用で配っている2本とは別の、単体の通知ツールです。

    まず10月23日に、使っている様子を投稿しています。「最近作ったクソ便利インジ。陽線/陰線が8≦本以上連続すると通知がくる。」(X 2026/10/23)。添えられたiPhoneの画面には「USDJPY (5): 9本連続で陽線が連続しました」という通知が写っています。

    翌24日、この投稿を引用して「バカだから特別大公開ねー」と書き、コード全文をそのまま投稿しました(X 2026/10/24)。

    コードから分かる仕様は、次のとおりです。

    • 名前は「Candle Streak」。チャートに重ねて表示する

    • 「連続本数」の初期値は8本。2本から100本まで指定できる

    • 「マークの付け方」は「到達した足だけ」と「連続中は毎足」の2択

    • 表示の項目は「陽線の連続を表示」「陰線の連続を表示」「本数ラベルを表示」「連続区間を枠で囲む」「連続中の足に色を付ける」。色を付けるだけが初期値オフ

    • アラートは陽線・陰線それぞれにあり、どちらも初期値オン。発火は足の確定時

    • 通知文は「(ティッカー) (時間足): (本数)本連続で陽線が連続しました」の形で自動的に作られる

    Wemofとも天底紐理論とも別系統で、コードの中にボリンジャーバンドも純度も出てきません。連続本数という条件は価格の単位に依存しないので、銘柄や時間足を問わずそのまま載せられます。

    本人がこれを何に使っているかは書いていません。ただ、8本も同じ向きの足が続くというのは、バンドウォークに近い状態、つまり本人が「話が通じない」としてきた相場の形でもあります。チャートゼミ第21回でも、このインジについて「3カウント制が僕の中であって、そういうところが傾くところで出るようにしてる」と、ポジションの三審と結びつけた言い方をしています(チャートゼミ第21回 56:10)。

    招待専用スクリプトを配っている本人が、自作のコードを丸ごと公開したのは、確認できた範囲ではこれが初めてです。

    配布されているインジの設定値

    2026年9月の下旬に、利用者が初期設定のまま載せた設定画面から、配布されている2本のインジケーターの入力項目と既定値がすべて分かりました。初期設定がどうなっているかを確かめたい人の目安になります。

    Wemof Strategy Originalは、次の10項目です。

    • 基本設定:BB期間20/BB偏差(σ)3

    • PIPS設定:1Pipsあたりのポイント数(通常10)=10

    • 決済設定:トレール開始(pips)2/トレール幅(pips)2/損切り(pips)50

    • フィルター設定:BBW下限0.2/フレッシュネスの参照期間(本)24・許容幅(pips)0/絞り1.1

    天底紐理論のインジケーター(String Theory)は、次のとおりです。

    • 純度しきい値0/紐レシオ12.5/トレール開始(pips)3/トレール幅(pips)2/損切り(pips)30/パターン最大保持数10

    • 新規タッチ制御:エントリー方式=指値/持ち合い最大スパン(本)200/「ブレイクはクロス時のみ成立」にチェック/「到達済み価格帯は破棄」にチェック

    どちらも、チャートの凡例に並ぶ数字が、設定画面の並びと順番まで一致します。各項目が内部で何をしているかは公開されていません。ただ、「1Pipsあたりのポイント数」という項目があることから、銘柄ごとにpipsの刻みを設定で変えられる作りになっていることは分かります。

    本人が「調整していい」としているのは、絞りと利確・損切りの設定だけです。「Wemofの初期設定値から変えれば変えるほどWemofではなくなるよねっていう、あなた自身のオリジナルトレードになるので、それで勝てるんだったら全然いいと思います」とも話しています(FXライブ 2026/4/9)。10月14日の配信でも、絞りを1.1から1.0に下げることについて「それは自分で検証してみてください」「ウェモフというインジに感謝も配ってあなたの元にあるものなんで、自由にやっちゃってください」「僕は1番パフォーマンス出ると思ってウェモフをやってる」と答えています(1:21:13)。

    なお、絞りを緩めた「準備用」の通知を別に鳴らしたい場合は、インジケーターを2つ置いてそれぞれにアラートを作る必要があります。「パラメーター変えてアラート作る必要があるね」(2026年10月13日のXの返信)。

    リペイントについて

    Wemofインジケーターは足の確定を待たずに発火するため、チャート上のサインが後から消えたり動いたりすることがあります。本人はこの仕組みを10月14日の配信で説明しています。

    「足の確定時にそれでもその条件を満たしていたっていうログの中から、さらにその条件を満たすもののみがチャートに描画される」「瞬間的に発火したとしても、その足終わりでは発火してない場合は描画されない」(10月14日の配信 0:18:15)

    一方で、通知のログは変わらないとしています。「ログっていうのは1回来たら変わることはない。僕は1度も確認したことないですし、コード上もそうなることない」(1:46:49)。チャート上のサインが動くのは描画の話で、通知の履歴とは別だ、という切り分けです。

    描画と通知を完全に一致させるには足の確定時のみ通知を出すしかありませんが、「スキャルピングにおいてマックス5分待つってことじゃないですか」として採らない、と繰り返しています。

    2026年10月20日、「リペイントマン」という批判に対して、本人はこう返しました。

    「アンチの貴重な生き残りだ!スキャの手法でリペイントしないことを、リアルタイムで通知出すことより優先する意味って何がある?ログも全部残るのに。」(2026年10月20日のXの返信)

    リペイントしないことよりリアルタイムで通知が出ることのほうが大事で、ログは残るのだから検証もできる、という立場です。

    なお、ポジションを持っている間はインジケーターのシグナルが抑制されますが、これを外す方法もチャートゼミ第21回で答えています。利確も損切りもどちらも1pipsに設定すれば、保有している状態が生まれないので、本来出るところで毎回出るようになる。ただしストラテジーとしての成績には意味がなくなる、という但し書きつきです(チャートゼミ第21回 22:25)。

    使う時の注意点

    • チャートは、TradingViewの仕様でリペイントが起きる可能性がある。通知を優先してほしい(X 2026/9/7)

    • 使うチャートの供給元が違うと、通知のレートに微差が出る。本人は松井証券のチャートで使っている(X 2026/9/14)。「絞り」などの初期設定を変えていなければ、ほぼ同じところで通知が来るはず(X 2026/9/14)

    • 推奨はドル円の5分足。ほかの通貨ペアでの使い方は「自ら色々試して欲しい!」(天底紐理論インジについての回答)(X 2026/9/12)

    • 決済の通知は必ず出る。「決済通知はシステム上必ずきてます!多分最低でも建値決済はされてます!」(2026年10月8日のXの返信)

    • Wemofインジの推奨の通知文は「Wemof Strategy[5M] @{{strategy.order.price}} で{{strategy.order.action}} の注文が約定 {{strategy.position_size}}」。末尾の数字が正ならロングの新規、負ならショートの新規、0なら決済になる(2026年9月25日公開の、TradingViewの通知設定を扱った動画)

    • 天底紐理論インジの推奨の通知文は「天底紐理論 @{{strategy.order.price}} で{{strategy.order.id}} の注文が約定」(X 2026/9/9)

    • 通知は音を鳴らすこともできる。鶏、クジラ、犬、カラスなどから選べる。本人はWemofを鶏の音、天底紐理論をカラスの音に割り当てている(2026年9月25日公開の、TradingViewの通知設定を扱った動画)

    • TradingViewのプランによっては、インジケーターを受け取ってもアラートを作れないことがある。2026年10月に、無料プランではアラートを1つも設定できなかったという利用者の投稿が複数出ている(本人の発言ではありません)

    バックテストをする時の設定

    Wemofインジケーターは、TradingViewの「ストラテジー」として作られています(TradingView「Wemof Strategy Original」)。そのため、ストラテジーテスターで過去の成績を確かめられます。ただ、設定画面(プロパティ)の項目は分かりにくく、入れ方を間違えると、成績が実際とかなりずれます。ここでは、特に間違えやすい「手数料」と「注文サイズ」について、TradingViewの公式ヘルプをもとに整理しました。

    スプレッドの入れ方

    バックテストは、チャート上の価格でそのまま約定したものとして計算されます。スプレッドの分を成績に反映させたいなら、自分で設定する必要があります。

    たとえば、ドル円が160円、スプレッドが0.2pipsだとします。0.2pipsは0.002円なので、1万通貨なら20円です。取引額は160万円なので、割合にすると20円÷160万円=0.00125%になります。

    ここで気をつけたいのは、TradingViewの手数料は「エントリーと決済の両方にかかる」ことです(TradingViewヘルプ「ストラテジーのプロパティ」)。スプレッドは1往復で1回しかかかりませんが、TradingViewは片道ごとに手数料を引きます。0.00125%をそのまま入れると、往復で0.4pips分が引かれ、成績が実際より悪く出てしまいます。

    スプレッド0.2pipsを再現するには、次の3つの入れ方があります。

    • 取引額に対する割合(%)で入れる:半分の0.000625%にします。ただし、%で入れると手数料が価格に連動します。ドル円が140円の時期なら、往復で約0.175pips分にしかなりません。レートが大きく動いた期間をまとめて検証する時は、ずれが出ます。

    • 1枚あたりの金額で入れる:数量1が1通貨として扱われていれば、片道0.001円(0.1pips分)です。口座の通貨を円にしておけば、レートに関係なく往復0.2pipsで一定になります。設定したら、トレード一覧で損益の桁が合っているか(1万通貨なら1pipで100円)を確かめてください。

    • スリッページ(ティック単位)で入れる:公式ヘルプでは、スリッページは「成行注文またはストップ注文の約定価格に追加される値」とされています。最小ティックが0.001円(0.1pips)の銘柄なら、1ティックで片道0.1pips、往復0.2pipsです。ただし、指値注文には効きません。最小ティックは銘柄(チャートの提供元)によって違うので、事前に確かめてください。

    本人は、スプレッドが0.3より広い場面を阻却事由に挙げています(TradingView「Wemof Strategy Original」)。実運用では0.2を基準にしているようです。スプレッドの設定は、成績の見え方を大きく左右します。

    注文サイズの「資産に対する割合」

    注文サイズを「資産に対する割合」で指定すると、建玉の金額(通貨量×レート)が、その時点の資産の何%になるかで数量が決まります。「資産の何%を証拠金に使うか」ではありません。ここが一番誤解されやすいところです。

    初期資金100万円、ドル円160円の場合で計算すると、次のようになります。

    • 10%:10万円分なので、10万円÷160円=625通貨

    • 100%:100万円分なので、6,250通貨(レバレッジ1倍)

    • 1万通貨にしたい場合:160万円分なので160%

    • レバレッジ25倍いっぱいにする場合:2,500%

    FXの感覚で「10%」と入れると、625通貨というかなり小さい取引になります。100%を超える値も入れられます。

    押さえておきたい点が2つあります。

    1つ目は、自動的に複利運用になることです。公式ヘルプでは、数量は「取引開始時に利用可能な資産」に対する比率で計算されるとしています(TradingViewヘルプ「ストラテジーのプロパティ」)。勝てば数量が増え、負ければ減ります。毎回同じ数量で検証したい場合は、割合ではなく数量で指定します。

    2つ目は、証拠金の設定とセットで考えることです。プロパティには、ロングとショートそれぞれの証拠金の欄があります。たとえば20%なら、建玉の20%を自分の資金でまかなう、つまりレバレッジ5倍という意味です(TradingViewヘルプ「Pine Scriptでレバレッジ取引をシミュレーションする方法」)。資産が必要な証拠金を下回るとロスカット(マージンコール)が起き、その時は損失をまかなうのに必要な量の4倍が強制的に決済される仕組みです。100%を超える注文サイズを使うなら、証拠金を国内FXのレバレッジ25倍に合わせて4%にしておかないと、意図しないロスカットが起きて成績がおかしくなります。

    なお、ここで紹介した設定の考え方は、TradingViewのヘルプをもとにした一般的な説明です。わっきゃい氏が推奨している設定ではありません。

    これまでの流れ

    • 2025年12月29日:Wemofの完成を宣言(X)

    • 2026年5月28日:松井証券の新番組でWemofの解説動画を公開(動画)

    • 2026年5月30日:ドル円・ゴールド・日経の3種類を一旦完成させたと投稿(ゴールドと日経は配布対象外)(X)

    • 2026年6月1日:TradingView上でリファクタリングの更新(TradingView)

    • 2026年8月24日:エントリーフィルターを追加(v4.0)。同日、キャンペーンの延長と、新規口座に天底紐理論インジも付くことを発表(TradingView、X)

    • 2026年9月8日:現在の入手方法を告知(X)

    • 2026年9月9日:天底紐理論インジケーターの配布が始まる

    • 2026年10月1日:TradingViewが招待専用スクリプトについての規約変更を公式に発表

    • 2026年10月14日:松井証券マーケットナビで本人初の単独FXライブ配信(動画)

    • 2026年10月16日:規約変更後もWemofを使い続けられるか、という質問に本人が「はい!」と回答

    • 2026年10月19日:検証開始から1年の総括を発表

    • 2026年10月23日:「Wemofトレードの全てをまとめたPDF」を作成中だと投稿(X)

    • 2026年10月24日:自作インジ「Candle Streak」をソースコードごと公開(X)

    • 2026年10月26日:チャートゼミ第21回で「ポジションの三審」を解説(動画)

    TradingViewの規約変更(2026年10月~11月)

    申し込みを考えている人にとっては、ここがいま一番の分かれ目になります。分かっていることと、まだ分からないことを分けて書きます。

    2026年10月1日、TradingViewが招待専用スクリプトの取り扱いについて公式に発表を出しました。内容は次のとおりです。

    • 2026年11月1日から、招待専用スクリプトへのアクセスを公式のMarketplace以外で販売すること、および有料商品に抱き合わせて提供することが禁止になる。

    • 作者は11月の期限までにTradingViewへ連絡し、Marketplaceへ移行する必要がある。決済と返金はTradingViewが一括で管理する。

    • 11月1日より前に購入した利用者は、買った期間(買い切りを含む)はそのまま使える。ただし、それ以降の更新課金をMarketplaceの外で処理することはできない。

    • 非商用の招待専用スクリプトは、これまでどおり制限なく使ってよい。

    • Marketplaceに参加せずに課金を続けた業者は、招待専用スクリプトをブロックされる。

    本人も同じ日に「【緊急】」として告知しています。「11/1から招待専用スクリプトの有料販売、また有料商品との抱き合わせ販売が禁止されました。Wemofと天底紐理論は無料公開なのでこれの対象となるかは微妙なところですが、少なくとも現体制のまま10/30までの分は保証されるとのことなので申し込みはお早めにお願いします」(2026年10月1日のXの投稿)

    ただし、同じ日の返信では「とりあえず現体制でいけるのは10/31までの申し込み」とも書いており、10月30日と10月31日で日付が1日食い違っています。どちらが正しいかは、本人の発言だけでは決まりません。

    その後、期限の示し方は日付から外れました。2026年10月9日には「いつまで無料配布するか分からないので、詳細は固定ツイートまでお早めにお願いします!」という書き方に変わっています(2026年10月9日のXの投稿)。

    そして2026年10月16日、「11月からトレビューの認証仕様が変わりますが、このままwemofは使い続けられるのでしょうか?」という質問に、本人は「はい!」とだけ答えました(2026年10月16日のXの返信)。10月1日に「一応今問い合わせてみてる!」と書いてから半月ぶりの言及で、すでに配っているインジケーターを11月以降も使い続けられる、という見通しだけが示された形です。

    ここで押さえておきたいのは、分かったことが一点だけだということです。問い合わせの回答が返ってきたのか本人の見込みなのかは書かれていませんし、新規の配布を11月以降も続けるのかにも触れていません。2026年10月27日の時点でも、それ以上の説明は出ていません。施行まで、残り数日というところです。

    なお、この件の前段として、2026年9月29日に第三者が「招待制スクリプトの利用者が100人を超えると、作者が1人あたり月額29.95ドルを負担する条項が入った」と投稿して騒ぎになりました。10月1日の公式発表にその記述はなく、9月29日から出回っていた話とは別の内容です。

    入手方法(2026年10月27日時点)

    入手方法はわっきゃいさんのXのポストをご覧ください。⇒https://x.com/wakkyaiforex/status/2097275844129632405

    Wemofインジケーターと天底紐理論インジケーターは、松井証券のキャンペーンを通じて配布されています。TradingViewのスクリプトページも招待制で、キャンペーン経由で口座を開設して条件を満たした人、または既存顧客向けのエントリーをして条件を満たした人が対象です。

    • 既に松井証券の口座を持っている人:キャンペーンにエントリーして70万通貨を取引すると、Wemofと天底紐理論の2つがもらえます。既にWemofを持っている人は、エントリーと40万通貨の取引で天底紐理論がもらえます(70万通貨に足して40万通貨、ではありません)。通貨ペアの種類や数は問わず、新規と決済の両方がカウントされます。エントリーと取引の順序も問いません。期間は2026年9月1日から12月14日までです。

    • 新しくFX口座を開設する人:わっきゃい氏のページから口座を開設し、口座開設日から翌月末までに20万通貨以上を取引するのが条件です。特典はWemofと天底紐理論の2つです。なお、わっきゃい氏のリンクから口座を開設した人は、既存口座向けのキャンペーンの対象外です。

    受け渡しには、松井証券のログインIDとTradingViewのユーザー名が必要です。TradingViewのログイン用のメールアドレスとユーザー名は別物なので、間違えないように注意してください。条件を達成すると、1か月以内にTradingViewのユーザー名を答えるフォームが届き、回答から2週間以内に招待が付与される流れになっています。

    招待の付与は手作業で行われていて、すぐに届くわけではありません。本人は「手作業で権限付与をやっているので月初すぐに!ってわけではないと思います」(2026年10月1日のXの返信)、「規約上配布は翌月なので、明日以降っすね」(2026年9月30日のXの返信)と説明しています。規約の都合で、配布は条件を達成した翌月になります。届かない場合は松井証券に問い合わせてほしい、というのが本人の案内です(2026年10月9日のXの返信)。

    申し込むかどうかを決める時は、一つ前の節に書いたTradingViewの規約変更と合わせて考える必要があります。キャンペーンそのものの期限は2026年12月14日ですが、本人は2026年10月9日以降、配布の期限を「いつまで無料配布するか分からない」という書き方にしています。11月以降も新規の配布を続けるかは、更新日の時点では分かりません。急いだほうがいいという本人の言い方は、この不確かさから来ています。

    受け取ったあとに必要なものにも注意してください。2026年10月に、TradingViewの無料プランではアラートを1つも設定できなかった、という利用者の投稿が複数出ています。Wemofは通知で使う前提の手法なので、プランの条件は申し込む前にTradingView側で確かめておくのが無難です。本人が勧めているのはEssentialです。

    新規口座向けのページには、わっきゃい氏が作成したページで松井証券は内容に責任を負わない旨の注記があります。条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず松井証券のページで最新の内容を確認してください。

    成績(本人の自己申告)

    ここに挙げる数字は、すべて本人が公表しているものです。第三者が検証した数字ではありません。

    検証1年の総括

    本人は、Wemofでの運用を始めた日を2025年10月20日だと、はっきり書いています。そして2026年10月19日、ちょうど1年の検証を終えたとして、口座画面4枚とともに結果を公開しました。

    「2025年10月20日に185万円の証拠金からはじめたWemof/天底紐理論のFXトレード、今日で一年間の検証が終わりました。トレードのみの収益(キャンペーン入金のみ加算)で

    開始時証拠金(2025/10/20) ¥1,851,165
    終了時証拠金(2026/10/19) ¥8,266,618

    年利 +353.5%

    ドル円メイン口座
    取引回数 1,541
    平均ロット数 24.4枚
    合計獲得Pips数 +2120.8pips
    平均獲得Pips数 +1.4Pips

    基本的にWemof/天底紐理論の考え方でトレードし、インジケーターのシグナルを参考にエントリーをしています。」(2026年10月19日のXの投稿)

    倍率にすると約4.47倍(計算)です。10月14日の配信で「残り5日で約800万」と話していた数字が、そのまま確定値になりました。

    添付されていた口座画面からは、次のところまで読み取れました。

    • FXの取引成績(2025/10/20~2026/10/19):決済数量376,147,000通貨、決済回数1,541回、実現損益5,174,805円(決済損益5,782,074円、スワップ損益-607,269円)

    • CFDの取引成績(同期間):決済数量3,260.3、決済回数364回、実現損益+902,272円(決済損益+992,579円、金利調整額-90,307円)

    • 別口座の期間損益(2025/10/20~2026/10/16):米ドル/円のみ247,724円、数量1,050,000

    決済数量を決済回数で割ると1回あたり244,093通貨(計算)で、投稿にある平均ロット数24.4枚と一致します。CFD口座にはゴールド(商品)と日経225(指数)が入るので、ドル円以外でも364回・+902,272円を稼いでいたことになります。銘柄ごとの内訳は画面からは分かりません。

    3口座の実現損益を足すと6,324,801円(計算)。これに開始時の1,851,165円を足すと8,174,966円(計算)で、終了時証拠金とは91,652円の差があります(計算)。本人が「キャンペーン入金のみ加算」と書いているので、この差はキャンペーンの入金分とみられます。

    なお、翌日のアンケートの本文では「185万→836万」と書いていて、総括の826万円台とは食い違っています。どちらが正しいかは本人が説明していません。

    2026年10月23日には、この結果を倍率で言い換えた投稿もしています。「2/1以降ドル円も日経もゴールドも全勝、証拠金を一年で450%にしてるのはもっと評価されていい。」(X)。3銘柄を並べて全勝と書いたのは、この投稿が初めてです。

    本人は1年をどう見ているか

    チャートゼミ第21回は、この結果の発表が前半の中心でした。数字そのものはXと同じですが、本人の自己評価がここで初めて語られています。

    「上ぶれかどうかは分からない」

    「この1年は上ぶれだなって感じはありましたか?」というコメントへの答えは、こうでした。

    「わかんないね。まだ1/1だから。2年目、3年目ってやってかないと、1年が上ぶれたか分かんない。逆に言うと僕は介入相場の後何もできなかったから、なんなら下ぶれてんじゃないかなって感覚は僕の中である」(チャートゼミ第21回 21:34)

    介入相場の後に何もできなかった、というのは「トレードをしたいと思える状況になかなかならなくて」「僕の資産の増え方を見てみたら分かると思うんだけど、介入相場の後って僕ほぼ利益増えてないんだよね。単純にトレード回数がめちゃくちゃ少なかった」という意味です。

    うまくなった分、エントリーは減った

    1年を通しての変化も語っています。

    「うまくなってった分、エントリーは少なくなってったけどね」「リスクを取らなくなった分、中央値は減ったかもしんないていう感覚」「上ぶれたら前の方が良かったけど、固くこれぐらいは取れるようになったみたいな感じ。でも負ける気がしない、今の方が」「どうやったらこのやり方で月負けることがあるんだろう、ていう状態」(チャートゼミ第21回 7:37)

    月利の数字だけを見れば、下手だった頃のほうが取れていた月もある。それでも負けにくさは今のほうが上だ、という整理です。「エントリーのフィルターを緩くすればするほどパフォーマンスが期間によっては上ぶれる」という話(インジケーターの章に書きました)と、同じことを別の側から言っています。

    この1年でいちばん大きな損切り

    期間中で最大の損切りも、初めて場面と金額で語られました。

    「僕1番この期間中に1番大きな損切り食らったのが1月の24日、レートチェック相場。原の目の前でうわあって言って、50万から100万ぐらい溶かした日があった」(チャートゼミ第21回 10:46)

    当時はロットの張り方が違ったと説明しています。「1発目で証拠金張れるやつの半分とか1/3とか張ってたから、すぐ強制カット食らっちゃうし、何pipsも狭かったのよ。だからとりあえず取れる手がなかったんだよね」。

    介入は、このレートチェックの後も4月と7月にあり、合わせて4、5回。「もしそこでうまくなってなかったら、あそこで退場してた可能性がある」とも話しています。

    リスクリワードの実数

    2026年10月24日には、リスクリワードの数字が初めて出ました。

    「調べたら連勝期間始まる前のWemofリスクリワードの記録、0.91/1だった。全然悪うないじゃん。」(X 2026/10/24)

    勝率で稼ぐ手法ですが、1回あたりの勝ち負けの比率も1対1に近いところにある、という主張になります。「コツコツドカン」という批判への反論として出された数字です。

    平均+1.4pipsをどう読むか

    1年の平均が+1.4pipsという数字は、この記事でこれまで書いてきた「1回12pips台」とも「2~3pips」とも違います。本人はこの差について、翌日の返信で説明しています。

    「連勝が始まる前はこの期間中に大きな損切りもあるので、全エントリーの平均が1.4pipsに収束するというだけで、利確したエントリーに絞ると平均3-5pipsくらいはあると思います!複数回で細かくエントリーするということはなく、普通に大きな反発も取ってるので」(2026年10月20日のXの返信)

    つまり、こういうことになります。

    • +1.4pips:1年間の全エントリーの平均。連勝が始まる前の期間に出した大きな損切りを含んでいる。

    • +3~5pips:利確できたエントリーだけに絞った平均。

    • 約12.2pips:2026年9月の月間(計算)。連勝のただ中なので、損切りがほとんど混ざっていない。

    数字がばらつくのは、どの範囲を取るかの違いによるもので、手法が変わったという話ではない、という整理になります。

    月ごとの数字

    • 最初の1か月で、証拠金185万円が318万円に(月利72%)(カンニング竹山のFXトーク!Season9 #1)

    • 2025年12月の収支は+72万円、月利21%。1日平均7回前後のエントリー(X 2025/12/29)

    • 2026年1月24日のレートチェック相場で、この1年でいちばん大きな損切り(50万円から100万円)(チャートゼミ第21回)。ただしその月もプラス収支だったとしています(X 2026/9/6)

    • 2026年6月8日時点で、ドル円410連勝(X 2026/6/8)

    • 2026年7月4日時点で、ドル円500連勝。1回あたりのロットは144,326通貨、実現損益+2,592,611円、+1,796.7pips、1回平均3.6pips(X 2026/7/4)

    • 185万円から始めたトレードが、約8か月で700万円を超えた(X 2026/7/31)

    • 2026年9月1日から9日までで30トレード、1回あたり10.1枚、すべて買いで+386pips(X 2026/9/10)

    • 2026年9月の月間は、決済回数39回、決済数量4,090,000通貨、実現損益503,089円(2026年9月28日のXの投稿)

    • 2026年10月14日の配信時点で、2月1日からの連勝がドル円638、CFDを合わせて998。配信中の1トレードで999

    • 2026年10月14日22時42分、配信終了後のトレードで「1000連勝~」と投稿

    • 2026年10月22日から23日にかけての下落相場で「直近の暴落相場、全部ロングでエントリー。決済単位でもちろん全勝。合計+200pips以上。」(X 2026/10/23)

    「連勝」の数え方について、本人は「そもそも分割エントリーやナンピンありきの手法なので決済単位で勝ったら勝ち」と説明しています(X 2026/9/7)。1回のエントリーごとの勝敗ではありません。

    配信用の別口座の成績も公開されています。2026年3月に100万円で開設し、配信中だけ触って10月14日時点で127万円。「年27%なんすごくないすか?」とのことです(10月14日の配信 1:44:17)。

    「ナンピン手法」「コツコツドカン」という批判に対しては、「普通に僕がいつもかなりの値幅を少ない試行回数でとってることに関しては言及しないがち」と反論しています(X 2026/9/12)。

    荒れた相場での実際の値幅

    2026年10月22日に本人が公開した約定照会の画面4枚からは、1回あたりの値幅が読み取れました。大きく動いた日に実際どう取っているかが分かる例として挙げておきます。すべて米ドル/円で、数量の単位は万通貨です。

    • 157.204で10枚、157.577で10枚を買い、どちらも157.768で決済。値幅は56.4銭と19.1銭(計算)。ナンピンの間隔は37.3銭(計算)

    • 157.852で7枚、157.944で8枚を買い、どちらも158.089で決済。値幅は23.7銭と14.5銭(計算)

    • 158.008で9枚を買い158.185で決済。17.7銭(計算)

    • 158.961で11枚を売り158.919で買い戻し。4.2銭(計算)

    • 157.341で10枚を買い157.365で決済。2.4銭(計算)

    2.4銭から56.4銭まで幅があります。「利確したエントリーに絞ると平均3-5pips」「普通に大きな反発も取ってる」という本人の説明と、数字の上でも合っています。

    なお、この日のロットは6枚から11枚で、1年間の平均24.4枚の半分以下でした。本人も同じ投稿で「最大張れるロットの1/10以下」と書いています。

    5分足で80pips取ったトレード

    チャートゼミ第21回では、直近のトレードを画面に出して、なぜ持ち続けたのか、なぜそこで切ったのかを説明しています。「ポジションの三審」が実際にどう使われているかが分かる、数少ない例です。

    エントリーは156.081、決済は156.802で、約72pips(計算)。本人は「80pipsぐらい」と話しています。時間足は5分足で、ロットは小さめだったとのことです(チャートゼミ第21回 45:08)。

    持ち続けた理由は、こう説明しています。

    「ウェモフをもっと長い観点とかで言うと、結構ずっと落としてきてたんだよね。天底紐理論を出し切ったっつうのもあるし、ここまでそれこそエントリーするところまで戻すというエンジンが起きない限りは、僕は持ち続けていいと思ったの」「戻ってここまで戻ってきたんだったら、それ建値に決済すればいいだけだし。最悪建値決済でいいよねっていう考え方だった」

    切った理由は、三審が傾いたからです。

    「802はめっちゃ準度高く上がったところなんだよね」「新規のエントリーで言うと、ここら辺から来たら、こっから買うのもなかなか勇気いるわけよ、スキャルピングの観点で言うと。だったらもう、ちっちゃい単位での三審で言うと売りの方が強いわけ。なんなら2対0もしくは2対1で売り有利だから。ポジション持ってるのとは別にして、別にここで買を持ち続ける意義は僕はないよねって判断した」

    加えて、心理的な余裕の話も添えています。「あまりにも底っぽすぎたのと、全然戻ってこなかった。しょっぱなで(有利な方に)くれたから距離できちゃったんだよね、エントリーしたポイントから」「もう放置する自由が生まれたんだよね、僕の中で」。損が出ない位置まで持ってこられたので、放っておく選択肢が生まれた、ということです。

    暴落を「当てた」と言われたことについて

    本人は2026年10月15日に「暴落があってもおかしくない形をドル円日経ゴールドともにしてる。シートベルトオンだねえ」と投稿し、その直後に実際に大きく下げました。チャートゼミ第21回では、どう予想したのかを聞かれて、センスではなくテクニカルだと答えています。

    「これに関してはもう単純にテクニカルですね。その損切りが溜まっちゃってるから、これは抜けたらもう走るしかないから。ずっとレンジが続いて、暴落の前も2週間ぐらいレンジ続いてて、こんな2週間連続いた時点で、抜けたらどっちかに走んのよ」(チャートゼミ第21回 52:03)

    なぜ下だと判断したのか、という質問には、こう答えています。

    「僕はちなみに下目線ではなかったんですよ。抜けたら下にめっちゃ行くと思って、そうなった場合の注意喚起をしてただけで。なんでかって言うと、レンジとは言いつつ下の方が揃ってんだよね、サポートが。上は結構バラバラなの。けど下はここめっちゃ揃ってんのよ。だからこういう時って下の方が勢い出るの」(チャートゼミ第21回 54:03)

    方向を当てたのではなく、抜けた場合にどちらが速いかを見ていた、という説明になります。

    まとめのPDFを作成中

    2026年10月23日、本人は次のように投稿しました。

    「いちいち説明めんどくさいからWemofトレードの全てをまとめたPDF超時間かけて作成中。今後は全部それを参考にしてほしいかも。」(X)

    同じ日には、このPDFを「Wemof指南書」と呼び、気になる続きも書いています。

    「Wemof指南書完成し次第FXについての発信やめてもいいし、今30%くらいそれに傾いている。割にゃ合わない。詐欺が横行し、本質からかけ離れているものばっかり持ち上げられる業界を外から見かねて、それを是正するべく純粋なトレードコンテンツを発信しはじめたけど、リスクばかり増えていく。」(X 2026/10/23)

    公開の時期も、配布の条件も書かれていません。出れば、手法を知るうえで最もまとまった資料になります。

    おわりに

    Wemofは、ボリンジャーバンドの±3σという分かりやすい目印があるぶん、「3σで逆張りするだけ」と誤解されがちです。けれど本人の話をたどると、中心にあるのは「純度の高い動きの後の引き波だけを取る」「理由のある動きには逆らわない」「ポジションを軽く保つ」という、かなり地味で厳しい規律でした。

    2026年10月は、その規律の裏側がよく見えた月でした。阻却事由は「覚え歌」の形で7項目に整理され、指標のあと何分空けるかは「5分×20本=100分」という計算の根拠まで示されました。入ってよいかどうかの判断が、ボリンジャーバンドより強い要因が相場に効いていないか、という一点にあることも、「ボリンジャーバンドが1番偉い状況の時だけトレードする」という言い方で定式化されています。

    そして月末には、その奥にあった考え方そのものが出てきました。「ポジションの三審」です。相場には、買いを持つ人、売りを持つ人、何も持たない人の3人しかいない。その3人が「2対0」か「3対0」で同じ方向を向く瞬間だけ入り、「2対1」に戻ったら出る。±3σも純度も阻却事由も、この3人の都合を読むための材料だった、という整理になります。「見分け方は全部レジサポにある」という答えも、レジサポが損切りの溜まり場所を示すからだと考えれば、一本の線でつながります。

    あわせて、利確と損切りの考え方も「時間」で語られました。価格の幅だけで見るのではなく、どれだけの速さでそこまで動いたか(分速・時給)で判断する。純度が高いというのは、速さが高いという意味だった、ということになります。

    数字の面でも、1年という区切りの結果が出ました。185万円から826万円、年利+353.5%。ただし1回あたりの平均は+1.4pipsで、これは大きな損切りを含んだうえでの数字です。勝ちトレードだけなら3~5pips、連勝のただ中だった9月なら12pips台。リスクリワードは0.91対1。本人自身は「上ぶれかどうかは2年目、3年目をやらないと分からない」と言っています。

    インジケーターがあれば簡単に勝てる、という話でもありません。本人が繰り返しているとおり、阻却事由を自分で見分けること、そして資金管理がすべての土台です。本人自身、負けている人のほぼ全員が「阻却事由ありで入っているか、資金管理がおかしいかの2択」だと言っています。

    これから先、気になるところが3つあります。TradingViewの規約変更が11月1日に施行されること、本人が「Wemofトレードの全てをまとめたPDF」を作っていること、そして検証2年目の口座をどうするか(読者アンケートでは追加入金派が58.9%でした)。この記事は、わっきゃい氏の新しい発信があり次第、更新していく予定です。

    出典一覧

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    Xの投稿

    • わっきゃい氏のX(@wakkyaiforex)の投稿を参照しました。各投稿へのリンクは、本文中の「X 日付」の部分に付けています。日付は日本時間です。

    • 2026年9月18日から10月21日までの投稿・返信については、記事の更新時点でリンクを確認できていないため、本文中では「2026年10月13日のXの返信」のように日付と媒体だけを記しています。

    • 2026年10月21日以降の投稿・返信には、リンクを付け直しました。

     
     
    FX情報誌『外国為替』の編集長。FXを中心に裁量トレードから自動売買まで。老舗FX雑誌『FX攻略.com』元副編集長。金融、投資、FXに強いライター&ディレクター集団、株式会社tcl代表取締役。国内外をうろつき、いつでも旅先でカタカタしたいノマド編集長。

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