
二十四節気と関東(北)の一年│処暑と、はじめてのZINEフェス
はしさんと、今年一年季節を追いかけています。
8/23から処暑になりました。
処暑(しょしょ)とは、厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります。
はしさんから、お便りが届きました。
トップ画像の色づいたナナカマドの木から、秋が近づいているのを感じますね。
最近車を運転していると、まだ夏の雲もあるのに、空の青が少し薄いようにも感じます。もう夏の空とちょっと違うのかなぁ。
鈴虫の声もするし、朝もだいたい涼しくて幸せな気分で目が覚めます。あの一晩中続く暑さが、少し遠い出来事のようです。
そして、夏休みも残り1週間。我が家の子どもたちも夏休みの宿題に追われています。あとの祭り開催中です。
しっかりがんばれ!
でも娘も、来年は高校生になるなぁ。
アルバイトとかするのかしら。
きっと友だちと遊びに行くのも、今より増えるだろうなぁ。
今年の夏休み、なぜか娘は2000年前後のドラマを一気見していました。ドラマに恋して、涙していました。
それから、チョコフォンデュの材料をお小遣いで買ってきて、ひとりでチョコパもしたそうです。
友だちとも遊ばず、引きこもりスレスレのおうち時間を毎日楽しんでいます。でもこうやってゆったり家で過ごすのも、最後の夏休みかもしれません。
これも、特別な夏なんだろうな。
そんなふうにしんみり思うのも、夏の終わりのせいね、きっと。
夏の終わりを集めるように、ぼんやりと過ごしていた私も、この夏の思い出をつくりに出かけました。
8月22日、ようさんも二十四節気の記事で書いていた「ZINEフェス埼玉」に行ってきたのです。
noteをはじめてから、たくさんの方の記事で見かけたZINEという文字。何冊か手元にはあるけれど、通販でしか買ったことがありません。
イベントってどんな感じなんだろう。
すてきなZINEとの出会いはあるのかしら。
ちょうど、ようさんのZINEも欲しいし、家からも行きやすそうだし、規模も小さいそうだから安心だし、行ってみようか。
6月くらいからこの日を楽しみにしていたのですが、当日になったら急に
本もろくに読まないのに、大丈夫かな。
わざわざ行っても知らない人ばかりで、すぐに帰りたくなってしまうんじゃないかしら。
不安の雲がもくもくと湧いてきてしまいました。
ようさんが、きっと待っていてくれるはず。
でもやっぱり心細い。もうひとつくらい楽しみもあったほうがいいかしらと、急遽近くに住む友だちに連絡。
近くに行くので、夜ご飯を一緒に食べませんか?とお誘いしました。
返事はオーケー。
よかった!これでZINEフェスに負けても、浦和には負けないでいられそう。
ドキドキとるんるんと連れて、いざ浦和PARCOへ。
会場に到着したら
ん?とここで、気がつきました。
ようさんに会ったら「くいたろうです」って、名乗るんだよね。
へんなの、今日はくいたろうなんだ。
くいたろうとして、毎日誰かの記事を読んで、コメントをして、自分でもなにかを時々書いてはいたんだけれど。
それはずっとインターネットの中での出来事だから、ひとりごとのような気持ちでいたのかもしれない。
わたし、ほんとにnoteやってるんだなぁと、今さら実感がわきます。
そしたらとても緊張してきてしまいました。
だからやっとたどり着いたようさんのブースでは、もじもじしながら「くいたろうというのですが」と、名乗ってしまいました。
もっと堂々と自己紹介できたら、よかったんだけどな。
結局そのあとも、うれしくて、はずかしくて、ようさんとは少ししかお話できませんでした。気持ちが浮ついたまま、お目当てのZINEを購入。

左はクレパス原画、右は栞です
さあ、これからどうしようか。
せっかくだから他にも見てみたいけど、買うかわからないしなぁ。
そんなことを相談したら、ようさんが「見るだけで買わない人もいますよ。だからあちこち見て大丈夫です」と、内緒ばなしするみたいに教えてくれた。
そのときのようさん、かわいくて、うれしかったな。
ようさんの一言に背中を押してもらって、そこから時計回りにぐるりと見て回ることにしました。
はじめはちょっとブースから離れたところから眺めて、声をかけられたら、ペコリとしたり、少し話を聞いてみたり。
だんだん調子にのってきて、
気になったZINEは「見てもいいですか?」と自分から聞いてみたり。
気に入ったZINEは、あれこれつくった人に質問もしてみました。
そうして、気に入ったブースからは、それぞれ一冊だけ購入して帰ることに決めました。
気に入ったものは全部買う!というのもいいのかもしれないけと、またいつかのために、ほしいZINEは残しておきたいな。
必ずあるとは限らないけれど、それもめぐり逢い。またどこかで会えたら、感動もひとしおのような気がしたのです。
でもそうなると優柔不断なので
「どっちを買ったらいいと思いますか」
という、店主も少し困り顔になる質問をしてしまいました。
宮沢賢治の旅行記の人は、
「2冊なら1000円で買えますよ」と商売上手で。
一コマ漫画の人は、
少し困惑顔のあと結局一緒に悩んでくれて、
「まずはベーシックに一冊目を買う」ことを提案してくれて。
公園遊具の写真集の人は、
「残数が少ないものは、後で入手が難しくなるかもしれない」ものをおすすめしてくれた。
大きさも、形も、売っているものもブースごとに違う。
でも、1ページずつ話をしながらめくっていると、みんなこだわった箇所では、ページを戻してまでたくさん話をしてくれた。
自分が好きでこだわってつくったものを、相手に届けたい気持ち。
その熱意は同じなんだな。
図書館や本屋に並んでいる本にも、きっと同じくらいの思いがつまっている。けれどその思いは、私のところへ届くまでにいろいろなものを通っているうちに、少しぼんやりしてしまうのかもしれない。
ZINEを買うならこうやって、作った人の話をきいて選ぶほうが楽しい。
たくさんの思いも受け取った分だけ、大切な本になった。

家に帰ってからやっと、ようさんの本を開いた。
小さめの本の中に、ことばと絵と写真とようさんの思い出がつまっている。
ようさんのZINEは、小さな宝箱みたいだった。
恥ずかしがらないで、ようさんのところでも1ページずつページをめくって、おしゃべりすればよかったなぁ。
そしたらきっとその思い出も、このZINEのなかにしまえたのかもしれない。
#私の二十四節気
#処暑