
しーなの素敵なプレゼント 【声のおたより】と【こそ朗会】

「わたしに朗読をしてほしいって、コメントを書いたのはあなた?」
ある夜。くいたろうがぼーっとしていると、通知がきた。なんだ、なんだと見てみると、白いボディに黒い羽の……。
「しーなさん?……あれ?ホントに?いいの?」
夢を見ているのかと不思議に思いながらも、くいたろうは「お願い」を思い出した。
「そうだ、しーなさん。わたしの記事も朗読してよ!」
くいたろうは思っていた。
モノカキングダムの記事なら私も書いた。
せっかく書いたのに、しーなさんに読んでもらえないのはなんかへんだ。もしかして、お願いすればいけるんじゃないか、と。
「くいたろうの文も、ちゃんと読んであげるつもりだよ。まだ準備できていないだけよ」
くいたろうは安心して、頭の中でお礼の朗読をするエビを想像する。
ペラペラッで任務完了。もうすっかりしーなのプレゼントを、手に入れた気になっていた。
そうしてくいたろうも、朗読の準備をすることになった。まずは調査だ。
「ねえ、しーなさん。お礼に朗読するとしたら、どっちがいい?」
「え……?なに、また朗読してくれるの?」
(あっぶなーい)
難しいのを選ばれてしまいそうで、くいたろうはあわてて自分で決めた。でも、しーなさんの記事がどれもやさしくて、くいたろうの中でいつまでもバウンドしていた。
(『しあわせな1日』とか、どうかな)
しーなさんのお誕生日の出来事に、くいたろうはジーンとした。
ないもの、なくなってしまったもので頭いっぱいにするのではなく、今日のように、今あるしあわせにフォーカスして、たくさん感じて、笑って、生きていきたいなと思える1日でした。
この一文を見た瞬間、ビビッとくいたろうに電気が走った。
頭の中で、一斉に鳴るファンファーレ。
(みつけた!)
くいたろうは、シマエナガになりたいような気持ちを抑えて、朗読するエビになった。
「これ、音読だけど。これでいいの?」心の声。
「プ、プレゼントです!」心の声。
くいたろうは、プレゼントならともうひとつ考える。質より量だ。
「こっそり朗読会」にしてみたら、なんだか素敵になるかもしれない。
こそ朗会の画像を作り終わる頃、自分が10cmくらいシマエナガになった気がした。
朗読会のやりかた
• 短めの同じ作品を朗読
(同じ文なのに違って聞こえるのを楽しむ)
•それぞれ好きな作品を持ち寄って朗読
•同じ作品を交代交代で朗読

朗読:音羽しーなさん
朗読:くいたろう
ふたつを並べて聴いてみたら、
10cmシマエナガになったのではなく、読み上げ機能に近づいていたんだとわかった。
ずっと同じ調子の声だと、くいたろうの声のままで、話がよくわからない。
これはもしかしたら、間やトーンや声の大きさで、伝えかたを工夫することなのかも。
だったら……
「なあんだ。声だけでも、たくさん気持ちを伝えることができるじゃんか」
くいたろうはさらに、しーなさんの朗読の魅力がわかって、幸せな眠りについた。
感想
今回、しーなさんには事前に相談して、朗読会のようなものもやってみました。こっそり、ひっそりなので、「こそ朗会」と命名しました。
自分の記事を朗読するのは初めてで。
自分で書いた文章だから、全体の流れも把握しやすいし、読みやすいんじゃないかと思ってました。
しーなさんの朗読を聴く前に、録音を済ませていたのですが、同じ文章を読んでいるからこそわかる。「ぜんぜん違うじゃん!」という驚き。
ただ文章を読むのと、伝えようとして読むことは違うんだな。
しーなさんは、声で文章をちゃんと表現してる。
書いた人が伝えたいこと、しーなさんが伝えたいことも。
一呼吸おいたり、声のトーンや大きさを少し変える、聞き取りやすくすることで、話に集中できる。聞く人に伝わりやすいように、ちゃんと工夫しているんだな。しーなさんはそれができるんだなと、感激しました。
それは、しーなさんが読むときに込める愛情の正体なのかもしれません。
しーなさんの愛のこもった朗読。
今回同じ文章を読んだおかげで、しーなさんの魅力が、さらにわかった気がします。
私もいつか、思い切り愛を込めた、声のおたよりを出せるかな。
出せるといいな。
しーなさんの素敵なプレゼントをもらって、私は幸せな眠りにつけました。
ありがとう!