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高校野球怪談【毎ショートnote】こわくないよ☆コメディ

    夏休みが終わった。

    「高校野球、良かったね」
    「ねー!」

    背後にひんやりとした空気が漂った。

    しまった。教室で野球の話をしてはいけなかった。

    「ねえ……今、野球の話してたよね?」

    「う、うん」

    「なんで?なんで私のカッちゃんが死ななくちゃいけなかったの?」

    「え?」

    「もう、許せない南! 歌でもあるでしょ。『呼吸を止めて』なんて! 死んじゃうわよ!」

    「一秒だけど……」

    「結局、あの歌もタッちゃんと南の歌よね! 南、信じられない! 最初からタッちゃんが好きなら、私に言ってくれればいいのに!」

    「……そしたら?」

    「私が言う。『カッちゃんは私に任せて』って!」

    「いや、南はあなたのこと知らないよ……」

    「南ったら、二次元だけじゃ飽き足らず、三次元の男まで虜にするなんて!」

    ハンカチを取り出し、

    「『ここにタッチ』なんて、ハレンチすぎるわ、南ー!!」

    パタパタと駆けていった。

    「……」

    彼女は浅倉南を生涯のライバルだと思っている。


    名は――北倉夜。


    (410文字)


    田原 にかさんのお題『高校野球怪談』
    に参加させていただきました。
    いつもありがとうございます😊
    #毎週ショートショートnote
    #高校野球怪談

    前回のお題はこちら↓↓↓

    #創作 #掌編小説 #コメディ #タッチ
    #ショートショート #なんのはなしですか

     
     
    少しの間、活動をお休みします。 また自分のペースで再開できたらと思っています😊 1日の終わりに人の心をぽっと照らす電球のような、小さな物語やエッセイを書いています。 少し切なくて、少し愛おしくて。 なぜか笑われることもあります。 良かったら、手を止めて読んでいって下さい☺️