
AI時代の創作メモ|久しぶりに読者さんからブチギレられました。Webと書籍、読者の違い(#創作論 #Web小説 #なろう #カクヨム #コメント #note #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
最近、久しぶりに読者さんにブチギレられました。
「私」に対してではありません。
小説の中に登場する、とある味方キャラに対してです。
とはいえ、
そのキャラを書いているのは私ですから、
作者に向けられた声と言っても過言ではないでしょう。
実際に寄せられたブチギレコメントは1件だけでした。
ほかのコメントはすべて好意的なものです。
ところが、そこで終わらなかったんですよね。
その日の「♡」の数が、
いつもと比べて4割も落ち込んでいたんです。
コメントとして表に出てきたのは1件だけ。
でも、
数字を見る限り、
読んでいた人のかなりの割合が、
同じようなモヤモヤを抱えていたことになります。
今回の出来事は、
web小説の特徴がよく表れている事例だったなと思いました。
以前にも書いたことがあるのですが、
書籍とwebでは、
読者さんに許容されるストレスの範囲がかなり違います。
書籍の場合、一冊を通して物語を楽しみます。
だから、
主人公に大きな試練を与えたり、
わざとストレスをかけたりすることもできます。
多少イライラする展開があっても、
ページをめくれば答えにたどり着けるからです。
でも、web小説は違います。
投稿したその一話が、その日のすべてです。
たとえば、
「本当は主人公を守っているのに、表面上は傲慢に振る舞うキャラクター」
を描いたとします。
書籍なら、数十ページ後に真意が明かされるでしょう。
でも、
web連載では、
その回の更新が終わった時点で読書が中断されます。
もし、その日の更新が
「理不尽な態度を取る」
という場面だけで終わってしまったらどうなるのか。
読者さんは、次の更新まで、
その不快感だけを抱えたまま過ごすことになります。
今回、私がまさにそこで失敗しました。
作品の方向性が変わったわけではありません。
キャラクターが突然おかしくなったわけでもありません。
単純に、
書籍ベースで考えていた物語の起伏が、
1話単位で消費されるweb連載の形式とうまく噛み合わなかったんです。
そして、
最近のweb小説では、
この傾向がどんどん強くなっているように感じています。
読者さんには今、無数の選択肢があります。
「イヤだな」と感じたら、
山のようにある同ジャンルのおもしろい作品に
移動すればいいのです。
そのため、
「次も同じことをされるかもしれない」
という不安を抱えたままひとつの作品に固執する必要はありません。
作品のストレスというのは、
このように、想像以上に作品へ大きなダメージを与えます。
この背景には、
今のweb小説が担っている役割が関係している気がしています。
それは、「回復薬」としての役割です。
信じていた回復薬を飲んで逆にダメージを受けたら、そりゃ怒りますよね。
こういう風にweb小説を消費する読者さんにとって、
web小説というのは「効能の決まったサプリメント」なのです。
だから、作中のストレスが「物語のスパイス」ではなく、
「商品の成分偽装」になってしまう。
激しい怒りや即座の離脱はそのためなのでしょう。
今回の件で、それを痛感しました。
ただ、うれしかったこともあります。
ストレスのかかる展開を
好意的に受け取ってくれた読者さんも、多くいたんです。
そういった読者さんのコメントを読んでみると、
みなさん次回の展開を予想しながら楽しんでいらっしゃいました。
「たぶん、このキャラにはこういう事情があるんじゃないかな」
「次回はこうなる気がする」
そんなコメントで溢れていたんです。
作者としては
簡単に予想されてしまうところに
何とも言えない敗北を感じてしまうのですが、
どのコメントも実に楽しそうでした。
良かったよ。楽しんでもらえて(笑)
おそらく、
この方たちは物語を「読書」として楽しんでいる層なのだと思います。
これまでの文脈を踏まえて、
「このキャラの行動には理由があるはずだ」と考えながら読んでいる。
だから、
ストレスを次回への期待に変換できるのでしょう。
web小説の難しさって、まさにここにある気がします。
「回復薬」として作品を読んでいる人にも届かなければならない。
同時に、
「読書」として物語を楽しんでいる人にも満足してもらわなければならない。
この両方を意識しながら、毎回の更新を組み立てていく。
いや、本当に難しいです。
今回の出来事は、
それを改めて痛感する出来事になりました。
あとがき:
創作の難しさに頭を抱えていると、たまには気分転換が必要になりますよね。で、あるあるなんですが、近所のカフェで「できる作家風」を装ってノートPCで作業しようとしたんです。ところが、ノートPCを持ち歩くことに慣れていないばかりか、外の環境で使ったこともなかったため、テザリングの方法が永遠にわからない。しかも、自宅ではマウスで操作しているため、タッチパッドの使い方もよくわからない。右クリックどこ!?!?もはや原稿どころではありません。そんな慌てふためく私と店員さんの目がバッチリ合い……。やっぱり私は、家でジャージを着て作業するのがお似合いのようです。ちなみに、たっぷりアイスコーヒーはとても美味しかったです。
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── 創作純喫茶「ミケ」のドアを開ける。
カランコロン

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