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異世界という名の闇鍋で、迷子になった評価。わざわざ低評価をつける人の心理を覗いてみたら、私たちが本当に恐れるべきは『自分の価値』ではなく『期待値のズレ』だったという話|書籍化ログ(創作/小説家になろう/カクヨム/エッセイ/メンタル)

    ●無反応と☆1には超えられない壁がある。

    それくらい☆をもらうのは大変なこと。

    頭ではわかってる。
    ☆1つでも、つけてくれてありがとう。

    でも、心は…。
    ☆1をもらうと傷付いちゃう。

    贅沢だとか、甘えだとか言われそうで、表では言えないけど。
    私、結構、ちゃんと傷付いてる。

    そしてこれ、たぶん私だけじゃない。
    こんな気持ちを抱えながら、ぐっと我慢して、
    孤独に執筆している人、
    創作界隈には、かなりいると思います。
    私も、かつてそうだったからわかるのです。

    ●「☆1でもありがたい」なんて、口が裂けても言えません。

    カクヨム(なろう)で、☆1という低評価がついたとき、
    世間的には「☆1でもありがたい」だとか「読まれた証拠」だなんて言われます。

    でも、私の本音は違います。
    「嫌なら、黙ってブラウザ閉じて去れよ!!」
    これです。

    わざわざブラウザバックして、
    わざわざ「1」を選んで、
    わざわざ私の心に爪痕を残していくその執念。

    「☆1でもありがたい」なんて綺麗事は1ミリも思えません。

    枕を濡らし、
    自分の才能を呪う夜が始まります。

    ●ある日、私は、震えながら「断頭台」に登った

    ある日、私は決着をつけることにしました。

    「なぜ、この人は☆1をつけたんだろう?」
    「私の作品の何がいけなかったんだろう?」

    って、答えの出ない問題をずっと考え続けてしまう、
    そのつらさから解放されたかったから。

    ☆1をつけた人のブックマーク(お気に入り作品一覧)を、
    見に行くことにしたんです。

    これ、想像以上に怖いです。
    自分が心血を注いだ作品が、「何」と比較されて☆1だったのかを突き止めに行く行為。


    つまり――
    自ら断頭台に上がって、ギロチンの紐を引くようなものです。

    怖いっ!!
    すっごく怖い!!

    場合によっては、そのまま筆折れるやつです。
    それくらい恐怖を伴うことなんです。

    ●結果:私は死ななかった。むしろ、救われた

    その人のブックマークを見た結果、
    そこには驚きの光景が広がっていました。

    見事に「スローライフ・ハーレム」のオンパレード。

    「…………いや、ごめん。それ、うちの店には置いてないわ」

    私の作品には“モテ”も“エロ”もないんだ。
    なんかごめんよ。

    ●ここで、すべてが繋がった

    当時、「異世界のんびり農家」っていう
    無敵転生者(男性)が森の奥でのんびりと
    絶世の美女たちにモテモテになりながら暮らすっていう
    作品がはやっていて、

    スローライフ=ハーレム(+エロ)

    みたいな認識が広がっていたんですよね。

    私のタグには「エロ」も「ハーレム」も入れてなかったんですが、
    それでも来る人は来る。

    つまり、
    期待して入ったら違う料理出された、みたいな感じ。

    例えるなら、これです。
    ・「ハーレム盛り合わせお願いします!」と頼んだつもりが、
    ・「ガチな田舎暮らし」出された

    そりゃ、評価は下がる。
    でもこれ、
    料理の腕の問題じゃない。

    ●「異世界」という名の闇鍋

    これ、実は私も最近「被害者(加害者?)」になりました。

    「異世界の沙汰は社畜次第」っていうアニメ。

    「異世界もの」だと思って見ていたら、
    何の予告もなく急にBL食わされて
    「は?」ってなりました。

    正直、ちょっとイラッとしました。

    でも、作品が悪いわけじゃない。
    「異世界」と「BL」を同じ箱に放り込んで、
    事前の注意書きもなしに提供している
    プラットフォームが悪いんです。

    そりゃ、事故ります。
    これと同じ現象が小説投稿サイトでも起こっているということです。

    ●☆1は、「不味い」じゃなく「思ってた味じゃない」

    それからも私は、☆1がつくたびに、
    その人のブクマを見に行くようにしました。

    怖いですよ?
    毎回ちょっと覚悟いります。

    でも、その代わりに、
    ちゃんと“現実”が見えるようになりました。

    結果は、ほぼ同じです。
    9割が、最初に見たパターンと同じ。

    つまり、
    「好みのズレ」

    ●☆1ありがとう!

    そうやって、現実をちゃんと見に行くようになってから、
    私は、少しずつ考え方が変わっていきました。

    ☆1でも入れば、
    スマホの前で、
    「ありがとうございます」
    って、頭を下げるようになったんです。

    これ、ほんとにやってます。
    ガチです。

    別に、悟り開いたとかじゃなくて、
    ただ、
    構造を理解したら、受け取り方が変わっただけ。

    だって、冷静に考えてみてください。
    本来、 作品が肌に合わなかったら、 無言で閉じるのが一番ラクなんですよ。

    それなのに、 わざわざ手間をかけて、
    ☆という形でポイントを入れてくれている。
    これって、 シンプルにすごくないですか?

    これ、たとえるなら
    無料のドリンクバーに
    「不味いと言いながら、お金置いていってくれる謎の客」です。
    だったら、そのお金(システム上のポイント)だけ、
    ありがたく受け取っておけばいい。

    ●あなたを傷付けていた「☆」の正体

    私がこの“☆1巡礼”で学んだことは、シンプルです。
    「☆1≠作品の価値」
    ではなく、
    「☆1=個人の趣味が合わない」

    ☆は「作品の完成度」を測っているわけじゃない。

    実際に測っているのは、
    「自分の好きな成分(属性)が入っているかどうか」

    このズレ。
    これが、
    あなたを傷つけていた正体です。

    だから、もう大丈夫です。
    ☆1で傷付いている人は、
    そもそも気にする必要がなかった。

    私たちが悩んでいたのは、
    作品の価値じゃなくて、構造上のズレだったんだから。

    ●最後に

    今、画面の前で、☆1に心をえぐられて、
    「もう書くのやめようかな」って思っているあなたへ。

    どうか、自分を責めないでください。

    その☆1は、
    「つまらない」でも
    「才能がない」でもありません。

    ただの、
    「思ってた味じゃなかった!」という報告。

    あなたは、
    ちゃんと美味しいカレーを作ったんです。
    でも相手は、
    最初からショートケーキを探していただけ。

    だから、
    あなたが傷付く必要は、1ミリもなかったんです。

    「☆1=作品の否定」という呪いから、
    今すぐ、自分を解放してあげてください。

    あなたの料理(物語)を、
    ちゃんと「美味しい」と感じてくれる人は、
    必ず、別にいます。

    私も現役バリバリで☆1もらうけど、
    がっつり今日も“ハーレムなし”“エロなし”で
    異世界生活を執筆してます。

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    書籍化作家で、マーケター歴20年。 なのに中身はだいぶ繊細気質。 創作の裏側や、読まれる仕組み、時々ちょっと人生の話。 うまく言えない感情を、言葉にしていく場所です。

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