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「☆が多い=人気」が終わる?カクヨムの評価システムにいま起きていること|書籍化ログ(#創作論 #Web小説 #なろう #カクヨム #note #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)

    今日は創作論というよりも、
    普段から創作をしている皆さんに向けた注意喚起と情報共有です。

    ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、今、
    カクヨムで、「☆をつけすぎてアカウントをBANされた」という方が話題になっています。

    詳しい経緯については、現在Xでもさまざまな情報が出ているため、ここでは個別の人物について断定することは避けます。詳細は▼こちらをご覧ください。

    ただ、今回の件を見ていて、私はカクヨムの「☆」という仕組みそのものが、かなり難しいところまで来ているのではないかと思ったんです。

    カクヨムでは、作品につけられた☆はランキング等の評価に使われます。
    公式ヘルプにも、☆がランキングなどの評価に用いられることが明記されています。
    [カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト]

    当然、作者側からすれば☆は欲しい。

    ☆が増えればランキングへ入りやすくなり、ランキングへ入れば読者が増えるからです。

    すると、いつの間にか、

    読んでもらった結果として☆がつく

    ではなく、

    読んでもらうために、まず☆を獲得する

    という順番の逆転が起こります。

    これが今、カクヨムで問題になっている行為です。
    私はここがかなり怖いところだと思っています。

    最近のカクヨムでは、「作品を読んだ結果として☆がつく」だけではなく、作者同士で読み合い企画に参加し、お互いの作品へ☆や応援を送り合う文化がかなり定着しています。

    もちろん、読んだうえで本当に面白いと思った作品へ☆をつけること自体は何の問題もありません。

    ただ、こうしたやり取りが広がるほど、☆は純粋な「作品への評価」だけではなく、交流や営業の結果として増える数字にもなっていきます。

    さらに少し前には、複数のアカウントを大量に用意し、自分の作品へ☆をつけることでランキングを獲得したとされる不正行為も話題になりました。

    完全に
    「まず読まれるために☆が必要だから、先に☆を取りに行く」
    という動きです。

    今回話題になっている垢BANの件でも、多数の作品へ☆をつけたりすることで、その見返りとして自分の作品へ☆を誘導する動きが露骨すぎたからではないかという指摘が出ています。

    カクヨム公式も、「相互評価の打診など、不当な評価を要望する内容」や「おすすめレビューを強要する行為」を禁止しており、ガイドライン違反と判断した場合には削除や利用停止、ランキング非掲載などの対応を行う場合があるとしています。
    自主企画についても、「参加者同士で相互評価を確約する」ような企画は削除対象になり得ます。

    ということは、運営側も以前からこの問題を認識しているのでしょう。

    これ、SNSとよく似ているんですよね。

    本来は、

    面白い発信をする
    ↓
    人が集まる
    ↓
    フォロワーが増える

    だったはずなのに、

    フォロワーが多い
    ↓
    人気があるように見える
    ↓
    さらに人が集まる

    という構造になると、今度は「まずフォロワーを増やす」という攻略が始まります。

    Web小説も同じです。

    本来は、

    面白い作品を書く
    ↓
    読まれる
    ↓
    評価される
    ↓
    ランキングへ入る

    だったものが、

    ☆を獲得する
    ↓
    ランキングへ入る
    ↓
    読まれる

    という逆方向からの攻略対象になっていく。

    そして、その攻略が一般化すると、今度は「その☆は本当に作品への評価なのか?」という疑問が生まれます。

    ここまで来ると、☆は作品評価であると同時に、認知を獲得するための通貨にもなってしまいます。

    発信が少なかった時代なら、中身が良ければ自然と見つけてもらえたのかもしれません。
    でも、作品があふれれば、まず見つけてもらうこと自体が難しくなる。

    そうすると、競争は作品の中身だけではなく、

    どうやって最初の認知を取るか

    へ移っていきます。

    これはカクヨムだけの問題ではありません。

    SNSでも、noteでも、YouTubeでも、発信する人が増えれば同じことが起こります。
    中身を競っていたはずなのに、いつの間にか「まず見つけてもらうための戦い」の比重が大きくなっていく。

    どこの世界も、発信があふれすぎると最後は認知戦になるのですね。
    諸行無常を感じます。

    カクヨムの☆が完全に無価値になるとは思いません。
    ただ、それに近い状態まで秒読みになっている気はします。


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    書籍化作家で、マーケター歴20年。 なのに中身はだいぶ繊細気質。 創作の裏側や、読まれる仕組み、時々ちょっと人生の話。 うまく言えない感情を、言葉にしていく場所です。

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