
AI時代の創作メモ|公募の応募数が倍以上に。AI時代に変わる作家への道を考えてみた(#創作論 #Web小説 #公募 #新人賞 #note #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
先日、Xで興味深い話題がトレンド入りしていました。
第14回ハヤカワSFコンテストの応募数が1012作品に到達したというニュースです。
例年は400作品前後だったそうなので、
単純に考えても倍以上です。
さらに調べてみると、
林芙美子文学賞や新潮新人賞でも同じような現象が起きているとのこと。
その数字を見た瞬間、
私は「ああ、ついに来たな」と思いました。
生成AIの登場によって、
小説を書くためのハードルは劇的に下がりました。
この急激な変化を見ていると、
あきらかにその影響を受けているとしか思えません。
最近は、
カタルシス偏重型のWeb小説から
公募へと活動の軸足を移す書き手も増えていると聞きます。
そこへAIによる応募数の増加が重なれば、
当然ながら倍率も跳ね上がります。
実際、以前の2〜3倍になっている賞もあるようです。
そして、今後も増え続けるでしょう。
書き手としては、
なかなか複雑な気持ちになります。
頑張って書き続けている人がいる。
何年もかけて作品を磨いている人がいる。
それなのに、
気がつけば応募総数だけが膨れ上がり、
選考する側も限界を迎えつつある。
そんな状況を目の当たりにすると、
「創作って何なんだろう」と考えてしまいます。
もちろん、
出版社も何もしていないわけではありません。
生成AIを使用した箇所の明示を義務づける動きも出ています。
けれど、文章には大きな問題があります。
AIを使ったかどうかを、
技術的に判別する方法がほぼ存在しないのです。
ルールを作っても、
実際に取り締まれるとは限らない。
そう考えると、
応募数が以前の水準に戻るとは考えにくいなぁ…と。
では、参加費を取ればいいのでしょうか。
実際、そのような意見もSNSでは多く見かけました。
ところが、今度は法律上の問題が出てくるのだそうです。
それなら、AIに下読みをさせればいい、
そういう意見も多くあります。
けれど、それにも重大な問題があるのだそう。
なんと、
AIは、AIが書いた文章を高く評価する傾向があるというのです。
もしそれが事実なら、
人間らしい文章の癖や個性のようなものは、
AIにとってはマイナス評価なのでしょうね。
実際、ギャグとか自虐とか絶対削ってきますもんね、AI。
経済や社会の動向にも詳しい橘玲氏は、
「出版社のコスト負担が増え、新人文学賞は減っていく」
と予測しています。
実際のところ、
どうなるのかはまだ誰にもわかりません。
ただ、
「公募という登竜門」が
大きな転換点を迎えていることだけは確かな気がします。
正直に言えば、かなりつらいです。
良い作品を書けば、誰かが見つけてくれる。
良いものを書けば、いつか評価される。
そんな物語を、どこかで信じていました。
でも、時代は個人の夢や都合などおかまいなしに変わっていくものです。
就職氷河期の頃、新卒だった私は、その現実を嫌というほど思い知らされました。
あの頃も、多くの人が時代の変化に翻弄されていました。
自分の努力だけではどうにもならないことがあるのに、
「自己責任」という言葉だけが一人歩きしていた時代です。
だからでしょうか。
今の創作を取り巻く空気に、私はあの頃とよく似たものを感じています。
これまで当たり前だと思っていたものが揺らぎ始める。
信じていたルールが、少しずつ通用しなくなっていく。
公募という形がなくなるとは思いません。
けれど、
「作品を書いて応募する」という従来のやり方だけが
唯一の正解ではなくなっていくのかもしれません。
これからは、評価される場所も変わるでしょう。
読者さんとの出会い方も変わっていくのかもしれません。
作品を書くだけで終わる時代ではなくなる。
それを痛感しています。
書いて、届けて、読者さんとつながるところまでが、作家の仕事になる。
そんな時代が、
もうすぐそこまで来ているような気がしています。
あとがき:
最近、久しぶりに途中で断念した本があります。YouTubeでの紹介を見て、「ひょっとしたらこれを読めば私でも芸術がわかるようになるかもしれない!!」と思ったんですよね。紹介では、無知でも大丈夫!すっごくわかりやすいよ!みたいなフレンドリーな顔してたんですよ。ところが、想像以上に芸術の壁は高かった。まず、芸術自体が「概念」であるのに加え、タイトルに「哲学」が含まれているだけあって、「概念×哲学」という究極の悪魔合体が見事に成功しており、初心者の心を鮮やかに打ち砕きました。その本を途中まで読んで、満身創痍の私がギリギリ持ち帰ることができたのは「芸術はリズム!」この一言。そういえば、ゴッホの名作「星月夜」とかはリズムある……かも?←コイツ!
●創作がつらくなったら、うら表紙のnoteへ
●サクッと読める毎日note(日替わり猫ちゃん付き♡)
●中の人はこんな感じです
――――――――――――
最後までありがとうございました!
この記事を気に入っていただけたら、
スキやフォローをいただけると嬉しいです。
また明日の投稿でお会いしましょう。
――――――――――――
◇ ◇ ◇
── 創作純喫茶「ミケ」のドアを開ける。
カランコロン

明日も創作純喫茶ミケでお待ちしております♪