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2月のカメラの祭典CP+で、ZINEエリアが広がっている?

    カメラの見本市の話なのに、いちばん気になったのは「本」でした。

    今年はCP+に行けそうにない私が、なぜか強く惹かれてしまったのがZINEのエリアです。


    CP+の中で、ZINEエリアが“別の温度”になってきた

    CP+のメイン会場は、眩しいです。

    新製品、ステージ、行列、熱気。触った瞬間に“次の撮りたい”が生まれる、いわば入力の世界。

    あの高揚感は確かに楽しいし、毎年あの場所に人が集まる理由もよくわかる。

    でも今年、私の目に留まったのは、そこから少し離れた場所の話でした。

    ZINES FAIR at CP+ って何?

    ZINES FAIR at CP+ は、CP+会場(パシフィコ横浜)のアネックスホールで行われる、ZINE(自主制作の写真集や小冊子)の販売イベント。

    作り手がブースに立って、直接手渡しで売る。
    この形式がポイントです。

    メイン会場が「一対多」なら、ZINE会場は「一対一」。

    テーブルの上に並ぶのは、スペックの説明書じゃなくて、誰かの写真と時間の束。

    ページをめくると、写真が「画面の中の一枚」から「順番を持った物語」に変わっていく。しかも、作った本人がそこにいる。だから会話が起きます。

    「これ、どこで撮ったんですか?」
    「なんでこの順番なんですか?」
    「この紙、いいですね」

    写真の話って、機材の話に寄るときもあるけれど、こういう場では先に生活の話が始まる。

    私はこの距離の近さが、ZINEのいちばんの魅力だと思っています。


    なぜ今、ZINEが広がっているのか

    写真は、撮ることには困らない時代になりました。
    スマホでもミラーレスでも、日常は十分きれいに写る。むしろ困るのは「撮ったあと」です。

    撮った写真の“行き先”が、頼りない

    クラウドの“未整理”フォルダ。
    整理できないまま増えていく撮影日別のアルバム。
    「あとで見返そう」と思って、結局そのままの写真たち。

    いい写真が撮れたはずなのに、その嬉しさが保存容量の数字に変わっていく感じ。写真が悪いわけじゃないのに、写真が生活から離れていく。

    ZINEは、写真に「居場所」を作る

    ZINEは、その逆をやってくれます。

    • 写真を10枚選ぶ

    • 順番を決める

    • タイトルを一行つける

    • 紙を選ぶ

    それだけで、写真が「ここに置いていいもの」になる。
    机の上に置ける。本棚にしまえる。人に渡せる。
    そして渡した先で会話が生まれる。アルゴリズムじゃなく、人の目と声が返ってくる。写真が、少し長持ちするんです。


    そういえば、私は昔から「みんなでZINE」をやりたかった

    ここで、少しだけ“そういえば”の話を。

    以前、noteで「何気ない日常の残し方」というメンバーシップをやっていました。

    「集まったみんなでZINEが作れたら楽しいよね。持ち寄って見せ合えたら絶対いいよね」
    そんな気持ちが、ずっとありました。

    当時は少し早かったのかもしれません。作り方も、集まり方も、売り方も、今ほど“流れ”が太くなかった。熱量はあるのに、生活の中に落とす足場が細かった。そんな感覚がありました。

    でも最近、「やっぱり楽しいよね」を確信する出来事がありました。

    ポッドキャスト番組のOssan.fmさんがZINEを作って文学フリマで販売し、リスナー寄稿も募集していて、私の文章も載せていただいたんです。

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    画面の中で完結していたはずのものが、紙の束になって、場所に出ていって、誰かの手元に残る。

    番組とリスナーの関係が“物”になって立体になる。あの感じは、やっぱりいい。

    ZINEって、「作品」でもあるけれど、「場」でもあるんだと思います。

    集まる理由になって、話すきっかけになって、次を作る力になる。
    だからこそCP+の中でZINEエリアが広がっていることに、私はすごく納得しました。


    今年CP+に行けない私が、できること

    …と、ここまで書いておいてなんですが、今年の私はCP+に行けそうにない。

    だから余計に、このZINEエリアが気になるのかもしれません。行けない年ほど、ああいう「手触りのある場所」が恋しくなるんですよね。

    1) 想像で終わらせない(レポートで拾う)

    SNSや記事のレポートで「どんなZINEが並んだか」を追う。
    もし行かれる方がいたら、ぜひ教えてほしい。

    どんな紙が多かったのか、どんなテーマが多かったのか、会場の空気はどんなだったのか。行けない年ほど、そういう話が栄養になります。

    2) 自分の机の上で、小さく始める(10枚だけ)

    ZINEは、立派に作らなくていい。大きくしなくていい。
    むしろ、小さく切った方が続きます。

    今月撮った写真から、10枚だけ選ぶ。
    並べてみて、タイトルを一行つけてみる。
    それだけで、写真は少し長持ちします。


    最後に、質問をふたつ

    1. もしあなたがZINEを作るなら、テーマは何にしますか?
      (例:「この冬の散歩」「一本のレンズ」「毎朝の窓」「帰り道の光」)

    2. そのテーマで、まず“10枚”選ぶなら、最初の1枚はどれですか?
      (写真でも、言葉でも。「その1枚を表紙にする」ぐらいの気持ちで)

    よかったら、コメントで教えてください。
    行けない年の私は、みなさんの言葉でCP+の別館に連れて行ってもらうつもりです。


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    カメラのある暮らし
    ハタモトでした。

     
     
    デジタルクリエイター。写真、ZINE、AI、物語、音楽、ポッドキャストを通して、日常の小さな幸せや感動を表現しています。FUJIFILM X-E5愛用。 https://htmt41.com/

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