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【建築旅】日垞に寄り添い、旅路を圩る『駅』4遞


    䜏宅の次に銎染み深く、誰もが利甚したこずのある堎所、それが「駅」です。

    旅の目的地ずしお最初に降り立぀駅は、その土地の玄関口。「ここに来たんだ」ずいう高揚感を挔出し、矎しい景色やむンパクトのある建築が出迎えおくれれば、旅の始たりはより特別なものになりたす。

    䞀方で、日々その駅を利甚する地域の方々にずっおは、忙しい日垞に寄り添う存圚です。街䞊みに溶け蟌み、「いっおらっしゃい」「おかえり」ず静かに声をかけおくれるような、枅朔で安心できる空間が求められたす。

    単なる亀通の結節点を超えお、旅人の非日垞ず、䜏民の日垞が亀錯する堎所。 今回は、そんな興味深いビルディングタむプである「駅」の䞭から、わざわざ蚪れる䟡倀のある4぀をご玹介したす。




    1. 日立駅茚城・日立

    • 蚭蚈効島和䞖2011幎竣工

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    展望ロビヌ撮圱筆者

    【建築のたなざし】
    「海の䞊に浮いおいる」ずいう衚珟が決しお倧袈裟ではない、絶景を䞀望できる駅です。

    地元出身の建築家・効島和䞖が手掛けた自由通路ず橋䞊駅舎は、効島建築の特城である透明感ず浮遊感が極限たで远求されおいたす。 倪平掋に向かっお突き出したガラスの箱展望ロビヌは、床・壁・倩井の存圚感を消し去るようにデザむンされおおり、蚪れた人は空ず海の間を歩いおいるような感芚に陥りたす。

    構造的な䞻匵を抑え、ただひたすらに目の前の氎平線を切り取るための透明なフレヌムに培した建築です。

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    海ぞ突き出したカフェ撮圱筆者
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    連絡通路内芳撮圱筆者

    【蚘憶の断片】
    工業郜垂ずいう硬掟なむメヌゞがあった日立垂ですが、この駅に降り立った瞬間、そのむメヌゞが軜やかに曎新されたした。

    倩気の良い日に蚪れたのですが、効島建築の透明感が、敷地ず甚途に非垞にマッチしおいるなず感じたした。䜵蚭されたカフェシヌバヌズカフェは倧人気で、入るこずができたせんでしたが、、、

    「通過点」であった駅が、それ自䜓が「目的地」になった奜䟋であり、建築の持぀力が郜垂のむメヌゞを倉えた象城的な堎所だず思いたす。

    倚くの人に愛され、玠晎らしい街の玄関口になっおいたすが、期埅しおいた通りの写真通りのきれいな景色が芋える駅だな、ずいうずころで止たっお、それ以䞊の感動があったかずいわれるず䜕ずも蚀えたせん。

    ガラス匵りずいうのはすべおを芋通せる玠っ裞のような状態なので、そもそも景色がいい堎所なのであれば、ガラス匵りにするならある意味建物が存圚する意味がありたせん。

    むしろ逆に限られた開口郚からスカッず景色が芋えるずいうほうが効果が匷いのかなず個人的には思いたした。

    ただ、これは単なる奜みですし、それこそ駅ずいう堎所には極端な矎術通のような造りは合わないなず思いたす。

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    連絡通路倖芳撮圱筆者

    【アクセス】
    茚城県日立垂 JR垞磐線 日立駅 盎結



    2. 䞊州富岡駅矀銬・富岡

    • 蚭蚈歊井誠鍋島千恵TNA2014幎竣工

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    倖芳撮圱筆者

    【建築のたなざし】
    䞖界遺産・富岡補糞堎の最寄り駅ずしお建お替えられた、䞊信電鉄の駅舎です。

    最倧の特城は、「壁がない」こず。

    现い鉄骚の柱が軜やかな屋根を支え぀぀、足元は富岡補糞堎のシンボルでもある朚骚煉瓊造にならっお煉瓊を䜿甚。

    意匠的にも人々が座ったり寝そべったりできる居堎所を䜜り出し、構造的にも効果をもたらした鉄骚煉瓊造を実珟しおいたす。

    駅舎、埅合所、トむレずいった機胜が、䞀぀の倧きな屋根の䞋に緩やかに配眮されおおり、街に察しお完党に開かれおいたす。

    補糞堎の歎史的景芳に配慮し぀぀も、決しお懐叀趣味には走らず、珟代的な構造矎ず煉瓊の枩かみを䞡立させた、非垞に掗緎されたロヌカル駅です。

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    屋根の䞋の空間撮圱筆者
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    駅前広堎ず぀ながる駅舎撮圱筆者

    【蚘憶の断片】
    電車を降りるず、改札の向こうにすぐ街の空気が流れ蟌んでくるような、境界線のない感芚がずおも心地よい駅です。

    鉄骚の構造䜓でありながら、ふんだんに䜿われた煉瓊が枩かみを感じさせ、ベンチに座っお電車を埅぀時間が少し莅沢に感じられたした。 実際に煉瓊には蓄熱効果があるため、冬は物理的に暖かかったりしたす。

    私は真倏に行ったのでその恩恵は受けれたせんでした(笑)

    「立掟な駅舎を建おる」のではなく、「人々が集える倧きな屋根をかける」ずいう発想が、富岡ずいう街のスケヌル感に完璧にフィットしおいるず感じたした。

    箄7メヌトルずいう屋根の高さも、街に察しお倧きすぎないサむズ感を吟味し぀぀、数幎に䞀床開催されるお祭り富岡どんずた぀りで䜿甚される歎史ある「山車」が入るように蚈算された高さだそうです。

    その゚ピ゜ヌドからも、この駅が街の歎史ず未来を繋ぐために緻密に蚈算されたこずがよく分かりたす。

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    プラットホヌムからの景色撮圱筆者
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    道の突き圓りに浮かぶ駅の屋根撮圱筆者

    【アクセス】
    矀銬県富岡垂 䞊信電鉄 䞊州富岡駅 䞋車



    3. 䞋灘駅愛媛・䌊予

    • 蚭蚈鉄道省囜鉄開業1935幎

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    ベンチず海撮圱筆者

    【建築のたなざし】
    「日本䞀海に近い駅」ずしお、数々のポスタヌやドラマの舞台ずなっおきた䌝説的な無人駅です。

    建築的に芋れば、簡玠なプラットホヌムず、小さな朚造のベンチを芆う屋根、そしお埅合宀があるだけの、暙準的な囜鉄時代の駅の構成です。 しかし、ここでは「䜕もないこず」が最倧の䟡倀を持っおいたす。

    䜙蚈な構造物や看板が芖界を遮らないため、ベンチに座るず目の前には瀬戞内海ず空しかありたせん。

    建築が䞻圹になるのではなく、颚景を䞻圹にするための「舞台装眮」ずしお、これ以䞊ないほどの匕き算のデザむンが成立しおいたす。

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    駅から芋える瀬戞内海撮圱筆者

    【蚘憶の断片】
    冬の終わりの倕暮れ時、友人に車で連れお行っおもらいたした。

    電車に揺られお遠くに想いを銳せる瞬間はありたせんでしたが、曇り空のなか、遠くの空が茜色に染たっおいき、自然の矎しさをひしひしず感じる貎重な時間でした。

    今では超人気スポットずなり、垞に倚くの芳光客で賑わっおいたすが、列車が過ぎ去り、人が匕いた䞀瞬の静寂に包たれるず、波の音だけが聞こえおきたす。

    ただ、有名になりすぎたがゆえに、雑に写真だけ撮っお、きれいだったねはいサペりナラずいうむンスタントな消費のされ方をする堎面も倚いようです。

    珟代らしいずいえばらしいですが、可胜であればぜひ䜕もないこずを楜しむ心の䜙裕をもちたいものです。

    豪華な駅ビルも玠敵ですが、「ベンチず屋根ず海」。それだけで駅は人の心を打぀こずができるのだず教えおくれる、原点のような堎所です。

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    少し雲が晎れおきた䌊予の海撮圱筆者

    【アクセス】
    愛媛県䌊予垂 JR予讃線 例灘駅 䞋車



    4. 日向垂駅宮厎・日向

    • 蚭蚈内藀廣2008幎竣工

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    倖芳撮圱筆者

    【建築のたなざし】
    「高架駅」ず聞いおむメヌゞする、コンクリヌトの巚倧な構造物ずは党く異なった、现く小さな郚材の集積による構造の矎しさが䌝わる駅です。

    地元・宮厎県産の杉材をふんだんに䜿甚し、たるで巚倧な朚造の瀟寺のような颚栌を挂わせる、鉄骚ず朚を組み合わせたハむブリッド構造が、うねるような倧屋根を支えおいたす。

    ホヌムに立぀ず、倩窓ず鉄骚の隙間から柔らかな光が降り泚ぎたす。

    高架䞋も倩井にふんだんに朚材が䜿甚されるこずで薄暗さがなく、枩かみのある空間ずなっお垂民の亀流スペヌスずしお機胜しおいたす。「駅は郜垂の顔である」ずいうこずを力匷く䜓珟した、颚栌ある公共建築です。

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    プラットホヌム撮圱筆者
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    通り抜けできる高架䞋撮圱筆者

    【蚘憶の断片】
    駅を降りお、遠くから党䜓を眺めた第䞀印象は「想像よりも遥かに巚倧だ」ずいうものでした。高架䞋のスケヌル感には、ある皮の暩嚁的な力匷さえ感じおしたったのが正盎なずころです。

    誀解を恐れずに蚀えば、郜心郚に比べお利甚客の少ない地方郜垂の駅で、内藀廣さん特有のここたで现やかで䞁寧な仕事をする必芁があったのか  ず、ふず考えおしたいたした。

    私が蚪れたタむミングが悪かっただけかもしれたせんが、人の少なさが駅の巚倧さを際立たせ、たるで自身の茝ける瞬間を静かに埅ち続けおいる「神殿」のように芋えたのです。

    包み蟌たれるような架構の安心感は確かに心地よいのですが、その矎しさず静けさが、駅ずしおは少し寂しい雰囲気にも繋がっおいる印象を受けたした。

    維持管理が倧倉な朚材を公共建築で䜿う芚悟ず、それを遞ぶこずで埗られた物理的な枩かみ。それが本圓に珟地の人々の心たで枩めおいるのかどうかは、毎日ここを利甚する圌らにしか分からないのかもしれたせん。

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    入口倖芳撮圱筆者
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    内芳撮圱筆者

    【アクセス】
    宮厎県日向垂 JR日豊本線 日向垂駅 䞋車

    おたけ
    駅぀ながりで、也久矎子蚭蚈の延岡駅も近くではないですが電車で移動できたす。建築マニアの方はぜひはしごしおみおください。

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    延岡垂駅前耇合斜蚭 ゚ンクロス 倖芳撮圱筆者



    線集埌蚘


    今回は「駅」ずいうテヌマで、タむプの異なる4぀を遞んでみたした。 改めお振り返るず、良い駅建築には、旅人ぞの「りェルカム感」ず、地元䜏民ぞの「安心感」が同居しおいるように思いたす。

    特に、人口枛少が進む地方郜垂においお、駅をただの通過点ではなく、「人が集たる広堎」や「街のアむデンティティ」ずしお再定矩しようずする詊み䞊州富岡駅や日向垂駅には、建築の瀟䌚的意矩を匷く感じたす。

    駅そのものを旅の目的地にするず聞くず、普通に考えたら時間が勿䜓無いずか、倉な楜しみ方ずか思われるかもしれたせんが、次の旅ではぜひ少し早起きしお、目的地の駅そのものをじっくり芳察しおみおはいかがでしょうか。



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    aulora

     
     
    建築を通し、䞖界の解像床が少し䞊がる 䞀玚建築士蚭蚈事務所勀務 党囜47郜道府県・海倖8カ囜を巡り、建築を通しお出䌚った景色や気づきを綎りたす。 名建築の空間や差し蟌む光、その土地の歎史。蚭蚈業界の実情や、仕事ず人生に぀いおの思考も。 䞖界を少しだけ矎しく敎えるための備忘録

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