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䞀玚建築士の「圚孊䞭受隓」がもたらす未来、私たちが手にするのは資栌か、自由か


    䞀玚建築士の受隓資栌がさらに前倒しされ、぀いに倧孊圚孊䞭に取埗可胜になるかもしれない。

    蚭蚈団䜓が自民党の議連に提案したこのニュヌスは、建築界の未来を占う䞊で非垞に倧きなこずだず私は感じおいたす。

    もはや、就掻の売り出しポむントに「䞀玚建築士持ち」のステヌタスが入っおくる、そんな時代になるかもしれたせん。


    このニュヌスに察する私の個人的なスタンスを先に蚀えば、「早く取りたい人はいくらでも早く取れば良い」ず思っおいたす。

    そんなものは個人の自由です。


    働きながら䞀玚建築士の勉匷をするずいうのは、盞圓恵たれた劎働環境でない限り、本圓に血を吐くほどしんどい道です。

    その苊劎から若者たちが解攟されるのであれば、それは玠晎らしい偎面でもありたす。


    しかし、この制床改正が「業界の構造」ず「若者の孊生時代」に䜕を匕き起こすのか。

    珟圹の建築士ずしお、どうしおも曞き残しおおきたいこずがありたす。



    肩曞きが無意味化する時代


    結果的に䜕が起こるか。

    それは「䞀玚建築士ずいう資栌そのものの無意味化」です。


    20幎経隓を積んだ瀟䌚人も、実務経隓れロの孊生も、同じ「䞀玚建築士」になりたす。

    しかし、お客様からすれば、どちらも等しく「プロの意芋ず知芋を䞎えおくれる人」であるべき存圚です。

    重芁なのは、そのずき本圓にプロフェッショナルずしおの提案ができるかどうか。


    法芏チェックや図面䜜成がAIで代替されおいくであろうこれからの時代、経隓をもずに、あるいは自らの想像力や創造力をもずに、耇雑な条件を読み解き、盞手が望むもの以䞊の空間を共に䜜り䞊げられるか。

    それができる人が、䞀玚建築士ずしお生き残っおいくのだず思いたす。

    そしおその根本を぀くるのは、きっず孊生時代に考えたこず、芋たもの、感じたこず、そしお瀟䌚に出おからの経隓の蓄積なのです。



    私たちは「簡単なお絵かき」に殺されるのか


    では、なぜ囜や業界はこのような「資栌の前倒し」を進めるのでしょうか。

    それは、建築業界が盎面しおいる「劣悪な劎働環境ず若者離れ」ずいう根本原因から目を背けおいるからです。


    「簡単なお絵かき図面に、
    なぜそんな高額な蚭蚈料を払う必芁があるのか」


    䞀般的に我々のお客様お斜䞻様になる䞖の䞭の99%の人は、心のどこかでそう思っおいたす。

    匁護士や医垫のような資栌ず比べ、建築士の瀟䌚的䟡倀は極めお䜎く芋られおいたす。

    ハりスメヌカヌが「蚭蚈料無料」ずいう売り方をしおきた歎史もあり、瀟䌚には「蚭蚈はおたけ」ずいう感芚が深く根付いおしたいたした。


    玠人目には、私たちの仕事は「綺麗なパヌスを描くこず」にしか芋えないかもしれたせん。

    しかしその裏には、予算管理、職人ずの亀枉、そしお䜕より「人の呜ず財産を担保する」ずいう重い責任がありたす。


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    建築蚭蚈ずは、衚面䞊のお絵描きなどでは決しおありたせん撮圱筆者


    「リスペクトの欠劂」➔「劎働の搟取」➔「若者離れ」


    この負の構造を攟眮したたた、「受隓時期さえ早めれば若者が来る」ず考えるのは完党な思考停止です。

    入り口だけ広げおも、出口埅遇がそのたたなら、優秀な若者は資栌だけ取っおITや䞍動産デベロッパヌぞ流出するだけでしょう。


    私たちが本圓に戊うべきは受隓幎霢の匕き䞋げではなく、

    「蚭蚈料」ず「工事費」を完党に切り離し、プロずしおの責任ず䟡倀に正圓な察䟡を芁求するこずのはずです。



    「孊生時代に頑匵ったこず」は䜕になるのか


    そしお、私が最も危惧しおいるこず。それは倧孊の「資栌予備校化」です。受隓可胜時期が早たれば、間違いなく孊生時代を建築士の詊隓勉匷に捧げる人が増えたす。

    次の䞖代が就掻の面接で「孊生時代に頑匵ったこず」を聞かれたずき、圌らは「䞀玚建築士の詊隓勉匷です」ず答えるのでしょうか。

    それずも、䌑孊しお海倖ぞ留孊したこず、バックパックで名建築を芋お回ったこず、培倜で友人ず蚭蚈課題の暡型を䜜ったこず、論文を曞いたこず、あるいは地域瀟䌚に入り蟌んでワヌクショップや様々な実地掻動をしたこずを語るのでしょうか。


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    培倜で䜜ったいび぀な暡型や、自分の足で歩いお芋た颚景にこそ、蚭蚈の根幹が宿るのだず私は思いたす撮圱筆者


    もちろん、悪い未来ばかりではないかもしれたせん。

    孊生時代に䞀玚建築士を取るのが圓たり前になれば、激務の蚭蚈事務所ぞすぐに就職はせず、資栌ずいう安心感を胞に、たったりず1、2幎旅をしたり䌑孊したりしおから働き始める人が増える未来が蚪れる可胜性もありたす。

    それはそれで、ずおも豊かな人生の遞択肢です。


    ずはいえ、珟時点の私個人の切実な願いずしおは、倧孊が単なる「資栌蚓緎孊校」にならない未来を祈っおいたす。

    私たちが瀟䌚に提䟛すべきは、ペヌパヌテストの知識でも、AIがいずれ描けるようになる図面でもありたせん。

    呜を守り、空間の質を担保し、颚景の解像床を䞊げる「生きた知性」です。


    どうか次の䞖代の若者たちが、ペヌパヌテストの枠に収たらない、豊かで無駄の倚い、矎しい孊生時代を過ごせる業界であっおほしいず願っおやみたせん。



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    aulora

     
     
    建築を通し、䞖界の解像床が少し䞊がる 䞀玚建築士蚭蚈事務所勀務 党囜47郜道府県・海倖8カ囜を巡り、建築を通しお出䌚った景色や気づきを綎りたす。 名建築の空間や差し蟌む光、その土地の歎史。蚭蚈業界の実情や、仕事ず人生に぀いおの思考も。 䞖界を少しだけ矎しく敎えるための備忘録

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