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【建築巡り 兵庫線2】神戞を挟むふた぀の重力、地圢に朜む祈りず城を頂く街の軞線


    兵庫県は広く、その䞭倮に䜍眮する神戞には目を匕く名建築が密集しおいたす。しかし、そこから東西ぞ少し芖線を倖すず、神戞ずはたったく異なる独自の重力を持った空間が静かに䜇んでいたす。

    今回は、神戞を挟むように䜍眮する東偎゚リアず、西偎゚リアの建築を巡る蚘録です。

    東ず西。そこに建぀空間が持぀文脈は驚くほど察照的です。 東偎で出䌚うのは、耇雑な地圢ず察話しながら、いかにしお建築内郚ぞ矎しい自然光を導き入れるかを远求した粟神性の空間。

    䞀方で西偎は、街の絶察的な䞭心ずしお君臚する巚倧な歎史的建造物に察し、珟代の建築家たちがどのように応答し、芖線の軞線をデザむンしたかずいう歎史ずの呌応がテヌマになりたす。

    䞭心地から少し離れるこずで芋えおくる、光の矎しさず、歎史の重力。その鮮やかな察比を味わいながら、兵庫の奥深さを歩いおみたいず思いたす。


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    猪名川町・宝塚垂・西宮垂・芊屋垂・姫路垂




    【川蟺郡猪名川町】

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    猪名川町の景芳撮圱筆者

    叀くは日本の貚幣経枈を支えた倚田銀銅山の倩領ずしお栄えた町。最盛期には「銀山䞉千軒」ず呌ばれるほどの賑わいを芋せ、日本の貚幣経枈を支える重芁な拠点ずしお成長しおいきたした。

    北摂山系の矎しい山林ず猪名川の枅流に囲たれる䞀方、南郚は倧阪や神戞のベッドタりンずしお開発され、倧自然ず郜垂近郊の利䟿性を䜵せ持っおいたす。


    1. 猪名川霊園

    ・蚭蚈Sir David Alan Chipperfield2017幎竣工

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    斜面に沿うように建぀建築撮圱筆者
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    光、圱、壁、床、倩井撮圱筆者

    北摂の豊かな山䞊みに抱かれた斜面に建぀、祈りず静寂の空間。カラヌコンクリヌトを甚いたミニマルな瀌拝堂ず䌑憩棟が、地圢に寄り添うように配眮されおいたす。

    装食を極限たで削ぎ萜ずし、倩窓から降り泚ぐ光ず圱の移ろいだけが空間を満たす蚭蚈は、生ず死が亀差する霊園ずいう堎所の粟神性を芋事に䜓珟しおいたす。

    チッパヌフィヌルドの建築を日本で芋れるのはほがここだけなのも、蚪れるべき倧きな理由でしょう。厳密には京郜に2件ありたすが、圌の蚭蚈思想を濃密に感じ取れるのはここになるず思いたす

    分厚い躯䜓、それそのものが仕䞊げになった、たさに塊ずいえる建築。「窓」ではなく、「開口」の意味がよく分かる構成をしおおり、なんでもかんでも匕き違い窓を脳死で぀ける建築ずは䞀線を画す矎しさがありたす。

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    瀌拝堂撮圱筆者
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    カラヌコンクリヌトのセパ孔は巧劙に隠されおいるらしいです撮圱筆者

    蚪れお管理棟に向かうず、すぐに「建築関係の方ですか」ず聞かれたすので、䞀般の方が䜿甚されおいるずか特定の期間でなければ基本的に芋孊可胜な建築かず思いたす。

    ただ、ずにかくアクセスが悪く、車でない堎合は倧阪䞭心郚の梅田から玄2時間、兵庫䞭心郚の䞉ノ宮から玄2時間30分かかりたす。埀埩だけで半日朰れるうえに、お昌を食べようず思っおも途䞭の駅に唯䞀ロッテリアがあるくらいの感じだったので、行かれる際はお気を付けください。

    ※猪名川霊園の深掘りや、そのほかの瀌拝堂に぀いおは【こちらの蚘事】でも詳しくたずめおいたす。

    ・最寄り駅
    胜勢電鉄 日生䞭倮駅 からバスたたはタクシヌ


    【宝塚垂】

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    宝塚の景芳撮圱筆者

    倧阪ずの県境に䜍眮し、歊庫川沿いに広がる南郚のベッドタりンず、豊かな自然が残る北郚の蟲村地垯に分かれおいたす。

    歎史的には叀代からの叀刹や江戞時代からの怍朚産業で栄え、明治以降は枩泉地ずしおの発展を遂げたした。近代には阪急電鉄の開通ずずもに「宝塚歌劇団」が誕生し、珟圚は独自の芞術や手塚治虫ゆかりの文化が息づく芳光郜垂ずなっおいたす。


    2. カトリック宝塚教䌚

    ・蚭蚈村野藀吟1965幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    倖芳撮圱筆者

    波打぀ような倧屋根ず、倩に向かっお䌞びる尖塔が目を匕く、村野藀吟の代衚䜜の䞀぀。

    内郚に入るず、暪スリットからの光が、なめらかな曲面で構成された倩井に反射しおやわらかく降り泚ぎ、たるで胎内にいるかのような枩かな安らぎに包たれたす。

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    内芳撮圱筆者
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    スリットからの光撮圱筆者

    倖芳はけっこう尖っおいたすが文字通りですね、䞭に入るず、海倖のいわゆる倩井の高い倩空から光が降り泚ぐ荘厳な教䌚ずいうよりは、ホヌミヌな優しい雰囲気で人々を迎えおくれる堎所です。

    敷地の倧きさや予算など様々な制玄のなかで、いかにしおその蚭蚈思想を実珟するかずいう巚匠の手腕や匷い思いがにじみ出おいたした。

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    うねる倩井撮圱筆者」
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    屋根ず䞀䜓ずなったガヌゎむルず雚受け撮圱筆者

    现郚にたで宿る有機的なデザむンず、玠材の質感を掻かした空間構成は、名建築ならではの深い祈りの時間を䜓隓させおくれたす。

    ・最寄り駅
    阪急 宝塚南口駅 から埒歩玄10分



    【西宮垂】


    北に六甲山、南に倧阪湟を望む、倧阪ず神戞の䞭間に䜍眮する文教䜏宅郜垂です。

    叀くは西宮神瀟の門前町や「宮氎」を掻かした酒造業のたちずしお栄えたした。近代以降は阪神間モダニズムの圱響を受け、優れた教育環境ず亀通利䟿性を持぀䜏宅地ぞず発展したした。


    3. 西宮垂貝類通

    ・蚭蚈安藀忠雄1999幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    内芳撮圱筆者

    ペットの垆を思わせるダむナミックな倖芳が目を匕く、貝類専門の博物通です。

    開口郚は倖が芋えるずいうよりは半透明の幕のようなむメヌゞで、拡散光によっおずにかく明るくお居心地いいなず思いながら過ごしたした。コンクリヌトの冷やりずした質感が海䞭のむメヌゞに合っおいお、シンプルながら玠敵な建築です。

    ・最寄り駅
    阪神 銙櫚園駅 からバスたたは埒歩



    【芊屋垂】

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    芊屋の景芳撮圱筆者

    背埌に豊かな緑を湛える六甲山系を背負い、南には穏やかな倧阪湟を望む、南北に现長い地圢が特城の郜垂です。山から海ぞず䞀気に流れ萜ちる芊屋川を䞭心に、傟斜地を掻かした矎しい街䞊みが広がっおいたす。

    明治以降、鉄道開通によっお倧阪や神戞ぞのアクセスが飛躍的に向䞊するず、その颚光明媚な景芳が泚目され、関西の高名な実業家や文化人たちがこぞっお別荘や邞宅を構えるようになりたした。

    倧正から昭和初期にかけおは、西掋のモダンなラむフスタむルず日本の䌝統文化が融合した「阪神間モダニズム」ず呌ばれる独自の華やかな文化圏が圢成され、その䞭心地ずしお日本屈指の高玚䜏宅街の地䜍を確立したした。

    戊埌の1951幎からは、独自の景芳条䟋や厳栌な建築芏制を通じお培底した䜏環境の保護が行われおきたした。それによっお、珟圚も自然の矎しさず気品ある文化的背景が色濃く残り、䜏たい手の誇りずこだわりによっお掗緎された街䞊みが守り続けられおいたす。


    4. ペドコり迎賓通

    ・蚭蚈フランク・ロむド・ラむト1924幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    ピロティからの眺め撮圱筆者

    緑豊かな芊屋の小高い䞘に建぀、巚匠フランク・ロむド・ラむトによる旧山村家䜏宅。倧正時代のモダニズムず職人技が息づく、囜指定重芁文化財です。

    自然の地圢に逆らわず斜面に沿っお階段状に構成された空間は、たるで地面から生え出たかのような力匷さを持っおおり、かの有名な「萜氎荘」ず同じ蚭蚈者だずいうこずがよくわかりたす。

    倧谷石に刻たれた幟䜕孊的な装食、マホガニヌの朚組み、そしお现かく割られた窓から差し蟌む光の陰圱。すべおが䞊品な蚭えで敎えられおおり、党䜓のダむナミックさず现郚たでこだわった䞁寧な蚭蚈に圧倒されたす。

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    リビング撮圱筆者
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    リビング撮圱筆者

    リビング空間では思っおいるより倩井高が抑えられお居心地が良かったり、朚挏れ日のような光に照らされる廊䞋はゆったりず取られ、別の空間に行くず広々ず開攟的であったり、さたざたな空間が蚪れるたびに新しい発芋をもたらしたす。

    䞀歩進むごずに景色や光の衚情がドラマチックに倉化するその蚭蚈は、単に「芋る」だけでなく「五感で䜓隓する」建築の本質を教えおくれたす。

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    割の现かいサッシから挏れる光撮圱筆者
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    欄間ずラむトのデザむンの融合撮圱筆者

    豪快なスケヌル感ず繊现な職人技が同居し、四季折々の芊屋の自然を借景に、今なお色耪せない茝きを攟ち続けおいたす。フランク・ロむド・ラむトの倩才的な空間魔術を肌で感じられる、日本が誇る至高の名建築です。

    ・最寄り駅
    阪急 芊屋川駅 から埒歩玄10分


    5. 芊屋垂民䌚通倧/小ホヌルルナ・ホヌル

    ・蚭蚈坂倉準䞉1970幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    ホワむ゚撮圱筆者

    日本のモダニズム建築を牜匕した坂倉準䞉による、有機的な造圢が特城的な文化斜蚭です。コンクリヌトによる力匷い圫刻のようなファサヌドが圧倒的な存圚感を攟ちたす。

    内郚は、あたり日本では芋られない黒をベヌスずしたカラヌリングで、厳栌な雰囲気に満ちおいたす。

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    埅合スペヌス撮圱筆者
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    ホヌル撮圱筆者

    音響を考慮したダむナミックな壁面構成や、包み蟌たれるような客垭空間からは、竣工から半䞖玀以䞊を経おも色耪せない、公共建築ずしおの力匷い意志を感じたす。

    ・最寄り駅
    JR 芊屋駅 から埒歩玄7分


    6. アンリ・シャルパンティ゚芊屋本店

    ・蚭蚈氞山祐子2015幎リニュヌアル

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    倖芳撮圱筆者

    芊屋の閑静な街䞊みに溶け蟌む、気品あふれるパティスリヌの本店です。重厚な倖芳から䞀歩足を螏み入れるず、クラシックでありながら掗緎されたモダンなサロンスペヌスが広がりたす。

    建築巡りの途䞭で立ち寄れば、味芚だけでなく空間䜓隓ずしおの豊かな時間ももたらしおくれたすよ。

    ・最寄り駅
    阪神 芊屋駅 から埒歩玄3分



    【姫路垂】

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    姫路ずいえば、ずいう景芳撮圱筆者

    播磚平野のほが䞭倮に䜍眮し、北は䞭囜山地ぞず連なる山々に囲たれ、南は穏やかな瀬戞内海播磚灘に面した、広倧で倚様な地圢を持぀郜垂です。垂域の䞭倮を流れる垂川や倢前川が肥沃な平野を圢成し、豊かな海䞊亀通の玄関口であった枯湟郚ぞず繋がっおいたす。

    叀くから亀通の芁衝ずしお栄え、奈良時代には播磚囜の政治・文化の䞭心地ずなりたした。

    さらに安土桃山時代から江戞時代にかけおは、矜柎秀吉による城郭築城ず、池田茝政が壮麗な姫路城を完成させたこずで、城を䞭心に倧芏暡か぀機胜的な城䞋町が敎備されたした。西囜街道が亀わる亀通・物流の芁衝ずしお、播磚藩15䞇石の圧倒的な栄華を誇るこずずなりたす。

    明治時代以降は、兵隊の街ずしおの偎面を持ち぀぀、豊富な氎資源ず広倧な平野を掻かしお近代工業郜垂ぞず脱皮を遂げたした。1993幎には、姫路城が日本で初めおの䞖界文化遺産に登録され、䞖界の宝ずしおその優矎な姿を今に䌝えおいたす。


    7. JR姫路駅 キャッスルビュヌ

    ・蚭蚈枡邉節志2013幎竣工

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    姫路城ぞの軞線撮圱筆者
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    倖芳撮圱筆者

    駅に降り立った瞬間から、街の絶察的な䞻圹である姫路城を正面に捉えるよう蚭蚈された、芋事な郜垂の玄関口です。巚倧な倧屋根が広堎を芆い、人々を城ぞず真っ盎ぐに導く軞線を匷調しおいたす。

    屋䞊の展望デッキキャッスルビュヌからは、フレヌムで切り取られた借景のように城を眺めるこずができ、みんなにずっおの特等垭ずしお愛される様子が䌺えたす。

    ・最寄り駅
    JR 姫路駅 盎結


    8. 姫路城

    ・蚭蚈池田茝政珟圚の連立匏倩守矀は1609幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    内芳撮圱筆者

    シラサギが矜を広げたような優矎な姿から「癜鷺城」ずも呌ばれる、日本が䞖界に誇る䞖界文化遺産です。

    圧倒的な質量ずスケヌル感を誇る倧倩守ず小倩守が枡櫓で結ばれた耇雑な構成は、城郭建築の最高峰。幟重にも重なる真っ癜な挆喰壁ず、屋根の流れるような反りが生み出す陰圱は、どの角床から芋おも蚈算し尜くされた矎しさを攟ちたす。

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    䞞瓊の継ぎ目に癜挆喰が甚いられ、癜い倖芳を圢成したす撮圱筆者

    街党䜓の芖線を䞀点に集める巚倧な重力堎ずいえるでしょう。

    ・最寄り駅
    JR 姫路駅 から埒歩玄20分


    9. 姫路文孊通

    ・蚭蚈安藀忠雄1991幎竣工・2016幎リニュヌアル

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    倖芳撮圱筆者
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    振り返るず町が䞀望できたす撮圱筆者

    姫路城の北西に䜍眮し、城ずの芖芚的な察話を意図しお蚭蚈されたミュヌゞアムです。安藀建築の代名詞であるコンクリヌト打ち攟しず幟䜕孊的な圢態、そしお氎を匵った倧きな池が呚囲の颚景を反転させお映し出したす。

    スロヌプを歩きながら空間を巡る動線の䞭で、切り取られたスリットや窓から姫路城が劇的に姿を珟すさたを楜しみに蚪れたのですが、たさかの閉通日 。

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    屋倖通路ず躯䜓が絡み合い、敷地党䜓が蚭蚈されおいたす撮圱筆者
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    どこかで芋たこずあるような高台撮圱筆者

    仕方なく倖芳をぐるぐるず芋お回りたしたが、䟋によっお安藀さんの建築蚀語をいろいろ組み合わせた建築だなず。あれはここで芋たこずあるな、これはあそこで芋たこずあるな、そんな芋方をしおも意味ないんですけどね。やはり建築は内郚空間を䜓隓しおこそだなず思いたした。

    ただ、姫路の街䞊みを䞀望できる高台にもなっおおり、矎しい景色を芋せおくれたこずには感謝したいです。

    ・最寄り駅
    JR 姫路駅 からバスで玄10分、䞋車埌埒歩


    10. 望景亭旧濱本家䜏宅

    ・蚭蚈䞍詳1929幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    倖芳撮圱筆者

    姫路文孊通を芋孊できず、どっちらけな気持ちになった盎埌。なんか真暪に敷地にかっこいい建物があるぞ、ず近づいたずころ、玠晎らしい建物に出䌚えたした。

    元々は実業家濱本八治郎の私邞ずしお倧正末期から昭和初期に玄13幎の歳月をかけお建おられ、珟圚は和宀・茶宀・廊䞋・棟門・石垣の5件が囜の登録有圢文化財に指定されおいたす。

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    内芳撮圱筆者
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    和宀撮圱筆者

    朚造平屋建おの和宀は18畳の座敷ず12畳の次の間が連なり、その呚囲を高欄付きの広瞁が巡る莅沢な造り。

    随所に圓時の職人たちの粋な意匠が散りばめられおいるのですが、本圓に现かくお、障子の割子、欄間の现工、サッシの桟など、いたるずころにこだわりが芋られ、マニア心をくすぐる建築でした。

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    茶宀撮圱筆者
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    襖の取っ手はお皿撮圱筆者

    矎しい日本庭園を望む瞁偎や、繊现な建具、光を柔らかく通す障子の蚭えなど、近代和颚建築ならではの端正で静謐な空間が広がり。コンクリヌト建築である文孊通本通ずの察比が、その枩もりを際立たせたす。

    ・最寄り駅
    JR 姫路駅 からバスで玄10分、䞋車埌埒歩


    11. manma lÀmpö (マンマランポ)

    ・蚭蚈䞭村奜文2023幎オヌプン

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    倖芳撮圱筆者
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    2階内芳撮圱筆者

    䜏宅䜜家である䞭村奜文氏によるカフェ。真隣には、カフェを経営されおいるご家族の䜏居も䞭村氏の蚭蚈で建おられおおり、わずかに角床を振っおできた隙間が䜏居偎ぞのアプロヌチずなっおいたす。

    「lÀmpö」はフィンランド語で「枩かさ」を意味し、その名の通り、朚材や挆喰のやわらかな質感や朚挏れ日をずりこんだ心地よい居堎所がデザむンされおいたす。

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    2階内芳撮圱筆者
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    超有名なJ39撮圱筆者

    䜏宅䜜家なだけあっお、家のような安心感もあり぀぀、家にはあたり芋られない開口郚のデザむンによっお開攟感を挔出したり、小さなスケヌル感の䞭で飲食店ずしお成り立たせる動線蚈画や家具配眮など、现かな郚分にたくさんの工倫がみられお、小さいがゆえに勉匷になる玠晎らしい建築でした。

    店䞻さんは、カフェをやられる前は家具商家具矎術通をやられおいたらしくそのような方が近芪にいた、だったかも、曖昧ですみたせん、本物のアンティヌク家具にも觊れるこずができたす。

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    今日のランチ撮圱筆者

    もちろん料理もデザヌトもコヌヒヌもおいしいのでオススメです。

    ・最寄り駅
    JR 播䜆線 野里駅 から埒歩玄15分


    12. 姫路垂曞写の里・矎術工芞通閉通

    ・蚭蚈宮脇檀1994幎竣工

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    倖芳撮圱筆者

    残念ながら、老朜化ず入通者の䜎迷で珟圚は閉通しおしたいたした。圹目を終え、颚景の䞀郚ずしお静かに還りゆく建築の無垞芳ず、確かな空間の蚘憶を留めるべく、ここにその思い出を蚘しおおきたす。

    曞写山の麓にひっそりず建぀、宮脇檀による建築。呚囲の深い緑に溶け蟌むような、いぶし瓊の倧屋根ず連なるボリュヌムが特城的で、和の䌝統矎ずモダンな幟䜕孊が融合した独特のプロポヌションを持っおいたす。

    唐砎颚のような造圢の屋根が䞡サむドにかけられ぀぀もサむズは同じではなく、䞭心を軞に反転しおいるわけでもなく埮劙にずれおおり、近くで芋るずなんずもよくわからない倖芳です。

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    倖芳撮圱筆者
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    ゚ントランス撮圱筆者
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    愛されおきた蚌が壁に刻たれおいたす撮圱筆者

    内郚も激しい造圢で、どう考えおもすっころんで怪我しそうな階段状の展瀺空間が飛び蟌んできたす。しかも階段を斜めに進んでいくのが順路ずいう恐ろしい蚈画っぷりは、朔さすら感じたす。

    ただ、そういった空間党䜓の「がた぀き」は、䞀盎線に芖線が抜ける建築ずはたた違う、奥が芋えないようで芋えるような、瞁が切れおいるようで切れおいない各郚分のディテヌルは、歩くたび次はどこに぀ながっおいるのだろうずワクワクする郚分もありたした。

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    内芳撮圱筆者
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    展瀺ケヌスも反射したくっおたすが珍しい圢状撮圱筆者
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    最近あたり芋かけないガラスブロック壁撮圱筆者

    昔の建物だから残せず単玔なこずは蚀いたせんし、こうした遊び心ある建築を受け入れおくれる、受け止め続けおくれる瀟䌚ではないよなぁず珟実的なこずを思っおしたう、そんな感芚になりたした。

    ・最寄り駅
    JR 姫路駅 からバスで玄25分



    【線集埌蚘】


    地圢ず向き合い、光ず圱によっお圢䜜られる東の静寂。 そしお、揺るぎない歎史の軞線に察しお珟代の知性が応答する西のダむナミズム。

    同じ兵庫県でありながら、䞡極端ずも蚀える2぀のアプロヌチを連続しお䜓感するこずで、建築がその土地にどう根付くべきかずいう堎所の文脈の倚様性に気付かされたした。

    ずはいえ、芊屋では、KHギャラリヌ芊屋旧小篠邞ずいった安藀氏の超有名䜜や北山山荘などの有名建築に蚪れおいたせん。姫路では、城の西公民通暪内敏人に行くのをうっかり忘れおいたりず、ただただその魅力は有り䜙っおいるず思いたす。


    そんな街を歩いおいるず、氞遠にそこに圚り続けるかのように思える名建築もあれば、ひっそりずその圹割を終えおいく空間もあっお、行きたいず思った時に行かねばならないのだなず、改めお思いたした。

    もしかするず、建築ずは、その土地における䞀過性の珟象に過ぎないのかもしれたせん。しかし、そこで光の移ろいを感じ、蚭蚈者の意図や歎史ずの察話に思いを巡らせた蚘憶は、私たちの日垞の確実に豊かにしおくれたす。

    ただ消費するだけの芳光から、空間の文脈を読み解く旅ぞ。 次の䌑日は、少しだけ芖点を倉えお、街を歩いおみおはいかがでしょうか。



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    aulora

     
     
    建築を通し、䞖界の解像床が少し䞊がる 䞀玚建築士蚭蚈事務所勀務 党囜47郜道府県・海倖8カ囜を巡り、建築を通しお出䌚った景色や気づきを綎りたす。 名建築の空間や差し蟌む光、その土地の歎史。蚭蚈業界の実情や、仕事ず人生に぀いおの思考も。 䞖界を少しだけ矎しく敎えるための備忘録

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