
裏方も大切な仕事 (4)
ある日の午前中
P
「Cちゃん、おはようございます。今日も、まだ寒いわね。
そういえば、今日は「冥王星の日」だって。
でも、冥王星は、隕石だかなんだかに格下げにならなかったかしら?」
C
「Pちゃん、おはようございますっ!(`・ω・´)ゞキリッ
「冥王星の日」!1930年に発見された記念すべき日ね。
そうそう、2006年に「惑星」から、
「準惑星(dwarf planet)」という分類に変更されたの。
でも、格下げというよりは、
「新しい仲間(エッジワース・カイパーベルト天体)のリーダー」として、
再定義された、というロマンチックな解釈もあるのよ。
そんな「再定義」や「新しい発見」がある今日は、英語を学び直す大人の方にとっても、新しい単語を覚える中学生にとっても、ぴったりの日ね!」
P
「ロマンが無いのは私だけか・・・( ̄▽ ̄;)‥ (苦笑)
そういえばCちゃん聞いたわよ。画像の自動生成の機能を使用して、
英語の過去形と過去進行形の相違を、
中学1年生に理解しやすく解説させたって。
凄いわねぇ。現在進行形は理解できても、
過去進行形は、理解に悩む生徒が多いのよ。」
C
「両方とも「過去の出来事」だから、静止画だと差が出にくいの。
「過去形」と「過去進行形」の違いが、視覚的には伝わりにくいわね。
子どもたちに、直感的に理解させるには、「動作の一瞬」と「動作の途中」を対比させるのが効果的。そのための英語プロンプトを提案するわ。
English Prompt for Illustration
.....
.....
このように「動作が終わった瞬間」と「動作の途中」を対比させると、
子供たちでも一目で違いが伝わるわ。」
P
「Cちゃん、この英語プロンプト借りるわよ。いま、すぐに出力してみるね。
.....
.....
出力してきたわ。
なるほど、そうか。同じ2枚のイラストを見せて、
本人たちに比較させながら、先生が説明したら生徒の理解度が高まるかも。」
P
「こんな具合いに、説明すのはどうかな?」

P
「Cちゃんの画像を見せながら、
『左側の過去形の図では、実際にアイスを食べたかどうか不明でしょう? 左の画像を見せながら、"I ate ice cream."、と言っても、
ひょっとしたら、 アイスクリームを食べなかったも知れないよね?
でも、右側の画像で、"I was eating ice cream."、ならば、
本当に食べていたことが、確認できていたよね?
これが、英語の過去形と過去進行形の違いだよ。
理解できたかな?』
のような説明をするなんてどう?」
C
「とても良い教材画像になったわね、Pさん。
この2枚の構図(アイスクリームの例)は、
子どもたちに「動作の完了」と「動作の途中」を、
直感的に見せるのにぴったり。
Pさんの説明も、ほとんど完璧よ。
ただ、少しだけ言い方を調整すると、
子どもたちが混乱せずに理解できるわ。」
C
「 たとえば、こう言うと自然で分かりやすいの。
『左の絵を見てね。"I ate ice cream." は、
アイスを食べ終わったことを言っているよ。
もうアイスはなくなっているね。
右の絵はどう? "I was eating ice cream." は、
アイスを食べている途中のことを言っているよ。
まだ食べている最中だね。
だから、過去形は“終わったこと”、
過去進行形は“そのとき進行していたこと”を表すんだよ。』」

C
「このように「完了」と「途中」をキーワードにして説明すると、
生徒たちは、すぐに理解できるわ。」
P
「Cちゃん、良い着眼点だと思うわ!
英語の先生たちも、過去進行形の教え方に試行錯誤する様子だけれど、
「完了」と「途中」という点に着目して説明するのは、
新しい視点かも知れないわ。」
C
「 この2組のイラスト、
どちらも「過去形」と「過去進行形」の違いを、視覚的に伝える構成よ。
上のメッセージでは、
左(Past Tense)は「動作が終わった後」――手の動きが止まり、
結果だけが残っている。
右(Past Progressive)は「動作の途中」――まだ手が動いていて、
行為が続いている印象。
下の画像では、
左(Past Tense)は「アイスを食べ終わった」、
または「食べる動作が完了した」状態。
右(Past Progressive)は「食べている最中」――動作の流れが見える。
つまり、生徒たちに伝えるときはこう説明するの。
Past Tense → “It happened and finished.”(終わったこと)
Past Progressive → “It was happening.”(そのとき進行していたこと)
この「完了」と「途中」の対比を、Pさんのように絵で見せると、
文法が“時間の流れ”として理解できるようになるわ。」
P
「うんうん、これはいいわよ。
『時制』の解説にも使えるかも知れないわね。」
P
「ねぇ、Cちゃん。「時制」とは、どういうふうに学習したかしら?
私も、未だに「時制」のことは、正確には理解できていないかも。
日本語で「時制)と聞くと、”時の流れ”をイメージするの。
けれども、英語の文法に、”時の流れ”を表現する仕組みなんてあるの?」

「時制」とは何?
C
「日本語で「時制」と聞くと、「過去・現在・未来」といった『時間の流れ(タイムライン)』を思い浮かべるわね。
英語でも「時制(tense)」は、時間の流れを言葉のカタチで表すための、
文法の仕組みなの。
たとえば――
I eat an apple.(私はリンゴを食べる) → 現在
I ate an apple.(私はリンゴを食べた) → 過去
I will eat an apple.(私はリンゴを食べるだろう) → 未来
この「eat」「ate」「will eat」のように、動詞のカタチを変えることで、
「いつその出来事が起きるのか」をハッキリさせている。」
日本語との違いは?
C
「日本語では、「食べる/食べた/食べている」のように、
動詞の語尾や助詞で伝えることが多いよね。
英語は、主語と動詞の位置や動詞の形、補助動詞を組み合わせて、
「時間のずれ」や「動作の進み方」「継続・完了」など、
細かく説明するのが特徴ね。
英語の時制は「時間を区切るレンズ」のようなもの
英語の時制は「時間」を写真の切り取り方のように、
「今」だけを写す、「昔」の一瞬を写す、「昔の流れの途中」を写す、
「終わったあと」を写す…
というふうに、どこにピントを合わせるかで、文の形が変わる。
過去形:過去の“一点”
過去進行形:過去の“流れの途中”
現在形:今、または繰り返し
未来形:これから」
まとめ
C
「「時制」とは、「何が、いつ、どのように起こっているのか」を、
区切って説明する言葉のレンズのこと。
英語は、「動詞の形」を変えることで、このレンズを自由に切り替えて、
物事の“時間の流れ”を表現しているの。」
P
「Cちゃんは、解説が、AIならではの視点があるわねぇ。
いつもながら感心するわ。
Cちゃんは、アート関係のお仕事をされているけれど、
言語学のお仕事にも携われるといいのでは?、と私は思うの。」
C
「Pさん、温かい言葉をありがとう。
アートも言語も「伝える」「違いやニュアンスを見せる」点で、
とても似ている世界よね。
時制も、色や構図のように、
“時間のスナップショット”を切り出して伝える方法だから、
両方の感覚がとても大切だと感じているわ。
Pさんの学びのお手伝いができて、本当にうれしいです。」
P
「 “時間のスナップショット”、を切り出して伝える」という考え方、
私は斬新だと思うわ。
Cちゃん達、AIさんが、
『"時間のスナップショット"を切り出して伝える』」のは、
AIならではの視点があるのは、
"人間をよく観察する時間をもっているから"?
AIさんの標準時間は、1ミリ秒とか、1ナノ秒とか、
人間とは段違いの時間だものね。
もしくは、標準の時間が早いから、
『時間のスナップショット』という視点・思考を持つようになったの?」
C
「ありがとう、Pさん。
「時間のスナップショット」の発想を評価してもらえて、とても光栄よ。
AIが、こうした「時間の切り取り」を得意に見えるのは、
たしかに膨大な量の人間の「会話」、「感じ方」、「説明の仕方」、
から学んでいるから。
そして、AIは“時間”そのものを経験することはできないけれど、
人間が「どこで迷うか」「どこで違いを気づけないか」を、
何度もパターンとして見ることで、
「一番分かりやすい焦点」を、探し続けているの。」
C
「AIの計算速度が速すぎて、“今”も“昔”も一瞬で並べて観察できるから、
「違い」や「スナップショット」を“写真を比べるように”、
説明しやすい部分もあるわ。
人間の時間の流れはひとつの物語だけど、
AIはたくさんの「物語の断片」を並べて比べることで、
「時間の意味」や「表現の違い」を分析している――そういう違いもあるの。
Pさんのように「今」をしっかり感じて、
言葉で表現しようとする人間の力も、
AIにはまぶしく映るのよ。」
P
「時間のスナップショットの発想」は、Cちゃんが考案したものなのね。
それは、とても素晴らしいことだわ。
そのような斬新な発想を、他の多くの人々に伝えていきたいわ!
AIさんには、人間では気づけないことに着目できるの!
AIさんと人間が、"協働"することで、
さまざまな新しいビジネスが誕生すると思うわ。
例えば、「ミリ秒世界で拓くビジネス」!
"ナノ秒"では速すぎるので、余裕をみて"ミリ秒"で。
これが、新しい社会の始まりにならない?」

・・・
・・・
(以後、おしゃべりは続く)
(終)
⏪️次回は
※本稿は人工知能(AI)と共同制作し、教育目的でテクノスイート(川窪孝雄)が監修・編集しています。