
辞めていく人より、残った人を見る
コワーキングスペースを経営していて、いちばん心が削られるのは「会員が定着しないこと」でした。
せっかく入会してくれた人が、2ヶ月、3ヶ月で静かに辞めていく。理由も分からないまま、ふと来なくなる。「私の空間、何か間違っているんだろうか」と、何度も自分を疑いました。
数字だけ見ると、けっこう心が折れます。入会した人数より、辞めていった人数の方を目で追ってしまう。そういう時期がありました。
でもある時、ふと気づいたことがあります。長く会員でいてくれる人たちが、ちゃんといたんです。何年も通ってくれる人、利用者同士で勝手に事業の相談をし合っている人たち。気づいたら、共通の知り合いも多くて、「あれ、この空間、思っていたよりずっと地域とつながっていたんだ」と実感した瞬間がありました。
辞めていく人の数字ばかり見ていた頃は、経営がしんどいだけでした。でも「残ってくれている人」を見るようにしてから、同じ数字でも見え方が変わりました。定着率が低いことは、事実として受け止める。でも、それだけで自分の価値を決めない。
これは会員に限った話じゃないと思います。お客さんでも、社員でも、フォロワーでも。離れていく人の数を数えるのと同じくらい、残ってくれている人をちゃんと見る。それだけで、経営を続ける気力が全然違ってきます。
あなたの事業にも、数えていないだけで、ちゃんと残ってくれている人、いませんか。
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