
攻めと守りの「真ん中」で考える
利益を増やしたいとき、社長の頭に浮かぶのは、だいたいこの2つです。
「もっと売ろう」
「もっと削ろう」
どちらも間違いではありません。
でも、どちらか一方に振り切ると、うまくいかないことが多いんです。
■ 中道
仏教に「中道(ちゅうどう)」という言葉があります。
お釈迦さまは、厳しい苦行にも、快楽にふける生活にも、悟りはなかったと気づきました。
極端な両端を離れて、ちょうどいい道を歩く。それが中道です。
「真ん中」といっても、なんとなく半分ずつ、という意味ではないと私は理解しています。
両方をちゃんと見たうえで、その時いちばん良いところを選ぶ、という姿勢です。
■ 利益は「MQ − 固定費」
経営の数字も、2つの力の引っぱり合いでできています。
・MQ(会社に残る利益の総額)= M(1個あたりの利益)× Q(売れた数)
・固定費(F)= 家賃、人件費など、売れても売れなくても出ていくお金
・利益(G)= MQ − F
仮の数字で見てみます(※あくまで説明用の仮の数字です)。
今:MQ 100万円、固定費 90万円 → 利益 10万円
【攻めだけの場合】
広告を増やして、固定費が20万円増えた。
MQは15万円増えて115万円。
利益は 115万 − 110万 = 5万円。売上は増えたのに、利益は半分です。
【守りだけの場合】
人を減らして、固定費を10万円削った。
でも手が回らなくなって、MQが15万円減って85万円。
利益は 85万 − 80万 = 5万円。こちらも半分です。
攻めても、守っても、同じように利益が減る。
どちらも「片方しか見ていなかった」からです。
■ 両方を見てから決める
中道で考えるなら、こうなります。
・固定費を増やすなら、それでMQがいくら増えるかを先に見積もる
・固定費を削るなら、それでMQが減らないかを先に確かめる
MQと固定費を、いつもセットで見る。
それだけで、「攻めたのに苦しい」「削ったのに苦しい」は、かなり防げると思います。
攻めるのが好きな人ほど守りを、守るのが好きな人ほど攻めを、一度見てみてください。
私はどちらかというと、攻めたくなるタイプです。笑
あなたの会社、今は攻めと守り、どちらに傾いていますか。
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