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Photo byy_kayon

「ひとりで頑張らなきゃ」を、手放した日

    「経営者は孤独だ」とよく言われる。

    特に中小企業やひとり経営に近い事業者ほど、すべてを自分ひとりで背負い込みがちだと思う。
    弱音を吐けば「経営者失格」と思われる気がして、助けを求めることさえためらう。これは私だけの話ではなく、多くの経営者、とりわけ家庭と仕事を両立させようとする女性経営者に共通する構造的な違和感だと思う。

    SDGsの目標5「ジェンダー平等」や目標8「働きがいも経済成長も」は、こうした「ひとりで抱え込まざるを得ない働き方」を見直すことにもつながっているはずと考えます。

    三人の子どもと夫がいるのに、気づけば家族と過ごす時間よりも、売上の数字とにらめっこする時間の方が長くなっていた。参観日よりも月末の帳簿を優先し、「今月の数字を達成しなければ」「誰にも負けたくない」「弱さを見せたくない」——そんな気持ちで毎日を埋め尽くしていた、目先して見ていなかった。

    限界がきたのは、ひとりで会社を回そうとした時だった。
    どれだけ気合いを入れても、数字は思うように動かない。

    そこで初めて「ひとりでは無理だ。みんなの知恵が必要なんだ」と気づいた。同じ頃、「諸行無常」という言葉に出会った。

    一番になりたい、負けたくない、謝りたくない——そうした執着こそが自分を苦しめていたのだと腑に落ちた瞬間だった。手放さなければ、いつか全部を失う。

    助けを求めることは弱さではない。
    それは、社会全体で見れば、孤立する経営者を減らし、誰もが安心して働き続けられる仕組みをつくることにつながる。

    ひとりで抱え込まなくていい社会。弱さを見せても取り残されない社会。

    そんな未来のために、私はこれからも数字より人とのつながりを手放さずに歩んでいきたい。


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    コワーキングスペース経営/経営をゲーム形式で学ぶ研修(MG研修)講師/3児の母🤱 数字のことを、考えるきっかけになる話を書いています。むずかしい話を、むずかしいまま書かないこと。決めているのはそれだけです。 執着しないこと、手放すこと。経営にも人生にも。

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