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【響きの国】六甲八幡神社──千年目の秋


    神戸、六甲。


    今年、六甲八幡神社は創建千年の節目を迎える。


    その奉祝行事として、10月11日には地車が六甲の町を巡り、翌12日には境内で石見神楽が奉納される。


    六甲八幡神社の始まりにはいくつかの伝えがあり、その一つが万寿3年(1026)、水原武信という人物とその子らがこの地に八幡大神を祀ったというものだ。


    ほかにも、平清盛が福原へ都を移した頃に石清水八幡宮を勧請したという伝えや、鎌倉時代の終わり頃に宇佐八幡を勧請したという話も残っている。


    また、『太平記』の1333年の摩耶城合戦の記事には、「八幡林」という地名が出てくる。


    その後も戦国の頃には荒れた社殿が修築され、江戸時代にも手を入れながら、この土地で八幡さんが祀られてきた。



    1995年の阪神・淡路大震災では鳥居が倒れ、幣殿も全壊したが、罹災前の部材を使って復元されている。


    2026年。

    その六甲八幡神社は、創建千年の節目の秋を迎える。



    観音龍詠唱

    ─千年八幡ノ詠


    ネノネノネ

    オンネノネヨ


    六甲ノ地ヨ

    八幡ノ森ヨ


    古キ御名

    時ヲ渡リ

    今ニ在レ


    荒レシ社

    再ビ立チ


    倒レシ鳥居

    再ビ起チ


    砕ケシ木々

    古キ部材

    新シキ社ニ

    息ヅケリ


    八幡ヨ


    千年ノ秋

    今ココニ


    地車ヨ

    町ヲ渡レ


    太鼓ヨ

    鐘ヨ

    六甲ノ空ニ

    鳴リ響ケ


    神楽ヨ

    御前ニ舞ヘ


    人ノ手ヨ

    人ノ声ヨ


    古キ願ヒヲ

    次ノ世ヘ渡セ


    オンヒーリャヒーリャ


    八幡ノ御名

    絶エズ在レ


    六甲ノ地

    守リ給ヘ


    集ウ者

    曳ク者

    舞ウ者


    皆ノ祈リ

    御前ニ納メ


    千年ノネ

    今一度

    六甲ニ満チヨ


    ネノネノネ

    オンネノネヨ


    八幡ヨ

    次ノ千年ヘ

    渡リ行ケ


    ヒビケソワカ


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    二十四節気、季節の行事、神社やお寺、昔の言葉。そこに残る響きから、日本人が大切にしてきた心を読み解いています。響きの国、曼荼羅シリーズ、物語を通して、忘れかけた感覚をもう一度思い出すために。

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