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碓氷峠百話#084〜峠の釜めし⑥:なくなった二つのおぎのや

    ✳第七十九話のつづき

    第八十四話 なくなった二つのおぎのや

    長野県には、ほかにも大きなおぎのやがあった。

    佐久と長野である。

    佐久店は1994年、上信越自動車道の佐久インター前に開店した。

    長野店は1997年、長野インターの近くに開店した。

    私には、この二つのおぎのやも馴染みがあった。

    横川の駅弁屋が、上信越道が延びていくのと一緒に長野県へ入ってきたようにも見える。

    特に長野店が開店した1997年は、信越本線の横川―軽井沢間が廃止され、長野新幹線が開業した年でもある。

    鉄道の碓氷峠が終わった年に、長野インターのそばに新しいおぎのやができた。

    その後、佐久店は閉店し、長野店も2021年に閉店した。

    1997年の開店から25年間だった。

    一方、それより前にできた諏訪店は今も残っている。

    鉄道から高速道路へ。

    人の流れが変われば、おぎのやの店も変わっていく。

    峠の釜めしは残っていても、それを買った場所の方が先になくなることもある。

    本宮椿


     
     
    碓氷峠の観測者 学生時代、いつものように碓氷峠を越えていた。 横川、軽井沢、機関車連結、旧18号、碓氷バイパス。 当時は、どうでもよかった小さな記憶。 三十五年後の今、それを一つずつ拾っています。 碓氷峠の投稿だけをしています。

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