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💁戸籍の根幹って? 1654


    私が生まれたとき、父を筆頭者とする戸籍に入った。
    本籍は父の実家の住所だった。
    H(元夫)と結婚したとき、早く母から離れたかった私は嬉々としてHの姓に改姓し旧姓が好きではなかった、Hを筆頭者とする新しい戸籍をつくった。
    本籍はHの父の住所だった。
    Hとお別れしたとき、改姓するのが面倒でHの姓のままにし私にとって姓はただの記号でしかない、自分だけの戸籍をつくった。
    本籍は現住所にした。

    私の姓は2つ目で戸籍は3つ目。
    「どうしてあんな人の姓のままでいるの?」と訊かれたことがある。
    Hの姓に執着があるわけではなく、改姓するのが面倒くさいから。
    旧姓より長い付き合いで、馴染んでいるから。
    旧姓がそんなに好きではないから。
    「Hの姓を名乗っている」というより、「名乗っている姓がたまたまHの姓と同じ」という感覚の方が近い。

    姓にこだわりのない私だけれど、選択的夫婦別姓が実現すればいいのにと思っている。
    長年実現を待ち続けているEさんという友人がいるから。
    現状では夫婦お互いの最期の瞬間に立ち会えないかもしれない。
    遺産相続ができないかもしれない。

    ※こちらに選択的夫婦別姓関連の記事をまとめました↓



    今の制度では結婚するのに同姓しか選べない⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ 。
    改姓した94〜5%が女性。
    知らず知らずのうちに女性に改姓の圧力がかかっている。
    嬉々として改姓した私でも、手続きは煩雑で面倒だった。
    中には、男性が改姓できることや、女性の姓を名乗れることを知らない人すらいる。
    男性が改姓すると言うと、両者が合意しているにも関わらず、「婿養子でもないのになぜ?」などと理由をとやかく訊かれるらしい。
    女性が改姓しても理由を訊かないくせに、なぜ?

    旧姓の通称使用を法制化する?
    旧姓の単記使用?
    「改姓したくない」と言ってるのに、改姓後に旧姓を使えばいいなんて、イミフ。

    選択的夫婦別姓って、同姓でも別姓でも選べる⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ のよ?
    誰からも押し付けられることなく、2人で決めていいのよ?
    何がネック?

    政治学者中村敏子さん「『旧姓の通称使用』の矛盾 戸籍の根幹は個人の特定」(2026.10.14.水 朝日新聞 p13 私の視点)を読んだ。

     戸籍は、明治国家が納税や徴兵の義務を果たす国民を確定するために作られた制度である。国民全員に名字を与え、その変更を禁止したのは、個人の特定が揺らがないようにするためであった。これが戸籍制度の根幹である。明治9年に出された「妻は嫁入り後も生家の氏を名乗ること」という指令は、女性に関しても生来の姓の変更を禁じたものと考えられるだろう。

    太字は筆者

    知らなかった。
    元々は妻も姓を変えちゃいけなかったんだ。


    西洋の影響を受けた明治民法が作られて「夫婦同姓」が定められ、多くの女性が結婚により姓を変えることになった。個人を特定するという戸籍制度の原則から外れる措置だったと言えるだろう。女性の姓が変わることで、国家による把握は不安定になるからである。
     しかし明治民法は、結婚した女性を夫の「家」に取り込んで戸主の支配下に置き、女性が国家との関係で大きな義務を負うこともなかったので、大きな問題だと考えなかったのだろう。

    太字は筆者

    夫の家に取り込んで戸主の支配下に置き、だって。
    家父長制のもとでは、女性に人格も人権もあったもんじゃない。


     戸籍制度を作るにあたり明治政府が国民各人に名字を与え、その変更を禁じたのは、国民の姓は個々人を識別するためにあり、生涯にわたってその個人を把握できると考えたからだった。戸籍制度の根幹をなす原則から言えば、女性も結婚により姓を変更すべきではない。

    太字は筆者

     通常「夫婦別姓」の議論とされている女性たちの要求は、単に、誕生時に登録された姓を変えないという戸籍制度の大原則を、自分たちにも適用するよう求めているだけだ。「夫婦別姓」は、その効果にすぎない。

    太字は筆者

     「旧姓の通称使用」は、ある個人が、戸籍上の姓名とは異なる名前で社会的に認知されることである。その拡大により、戸籍上の名前は意味を失うだろう。これこそ、戸籍上の姓名により国家における権利義務の主体である個人を特定する、という戸籍制度の根幹を揺るがすことなのである。

    太字は筆者



    現政権は、「夫婦の同姓」という「戸籍の根幹」に関わるとして、選択的夫婦別姓を認めたくない方向。
    でもちょっと待って。
    この投稿を拝読する限り、戸籍制度の根幹というのは、明治民法が定められる前の「国民全員に名字を与え、個人の特定が揺らがないよう、その変更を禁止する」ってことだったんだ。
    それって別姓婚そのものじゃないの。

    別姓では家族の一体感が損なわれるとか、子どもが混乱するとか、それって本気で言ってる?
    同姓でも離婚しちゃう私のような者もいれば、夫様とも娘様たちとも異なる姓だけど家族の仲が良いEさんのような人もいる。
    生まれたときから、家族も子どももずっと変わらない姓名を名乗っているなら、混乱する要素なんてどこにある?

    それより、戸籍名を名乗らなければならないシチュエーションだったり、旧姓を併記したり、旧姓単記で構わなかったり、その方が混乱するとは思わない?
    個人の特定が煩雑になるのはもちろん、「私は私です」と本人確認することが一層難しくなりそう。

    私にはまーったく関係ないことだけれど、個人の尊厳に関わることを、自己実現の道具に使わないでもらいたい。
    初めに結論ありきではなく、人々の声を掬い上げて、議論を尽くしてほしいと思う。
                    2026.10.15.木







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