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Vintage 30の互換スピーカーは、中域の山を削ったと書いた

    ギタースピーカーを交換するとき、人はまず名前で探す。

    Greenbackの代わり。
    Vintage 30の代わり。
    AC30に入っていたBlueの代わり。

    交換用スピーカーの市場は、この「〜の代わり」という探し方の上に成り立っている。

    米国ケンタッキー州のWarehouse Guitar Speakers(以下WGS)は、その市場の典型のように見える会社である。製品ページを開くと、ほとんどのモデルで、最初にCelestionの型名が出てくる。

    ただし、すべてが「代わり」と書かれているわけではない。

    Veteran 30のページは、このスピーカーはCelestionのVintage 30より音色の面で優れている、と書く。改良点は上中域で、Vintage 30で悪名高い上中域の「山(spike)」を均した、と続ける。

    いっぽうCelestionは、同じVintage 30を、豊かで声のような中域で知られるスピーカーだと紹介している。

    同じ帯域が、本家では看板になり、交換用のメーカーでは欠点になる。

    この記事は、WGSの製品ページに並ぶ言葉を手がかりに、交換用スピーカーが何を作り直したのかを考える。結論を先に書くと、作り直されたのは音そのものより、名前で音の場所を示す地図の方だったと考えている。

    Paducahの工場は、英国の音から始めた

    WGSの本拠地はケンタッキー州Paducahである。

    WGS自身の説明では、Paducahはスピーカー生産の歴史が長い小さな町で、初期のCTS、Credence Speakers、Voice Coil Communication、そして世界最古の紙コーン・メーカーだというHawley Productsがあった。

    WGSは、家族経営の企業群に最後に加わった会社だという。グループとしては20年以上、大手オーディオ企業へ部品を納めてきた、と書いている。

    2006年、そのグループがギタースピーカーの直販を始めた。

    最初の2機種は、Veteran 30とBritish Leadだった。WGSはこの2機種を「British voiced」、つまり英国的な音に仕立てた手作りのスピーカーと呼んでいる。

    米国の工場が、最初に名乗ったのは英国の音だった。

    後にラインナップは20機種を超え、WGSは「American Vintage」と「British Invasion」の2系統を掲げるようになる。1960〜70年代の米国と英国のスピーカー製造の黄金期を称える、という言い方である。

    2014年の公式ブログは、WGSの系譜はPaducahにあったCTSのギタースピーカー製造の時代へまっすぐ遡れる、と書いている。新しい金属加工場が、1950年代のCTSの設備と並んで稼働しているという。

    同じ記事には、販路の変化も書かれている。WGSはそれまで、工場直販か、ブティック系アンプの純正スピーカーとしてしか手に入らなかった。それが2014年にはMusician's FriendやGuitar Centerのような大手小売にも並ぶようになった。

    腕のいいアンプ・ビルダーが知っている「秘密兵器」から、店頭で型名を見て選ぶスピーカーへ。

    この変化は、次に見る製品ページの書き方と無関係ではない。店頭で選ばれるには、知らない型名が「どこにある音か」を一目で伝える必要がある。

    この先は、CSL公式サイトの全文で続けている。

    • 製品ページは、まず本家の名前を書く

    • 「代わり」と「上」は、別の言葉で書かれている

    • 本家の名前が消えると、比較相手は自社になる

    • 米国系の名前は、回路とアンプで指定される

    • 第三者は、上とも下とも言わなかった

    • 反論と、この話の範囲

    • 名前は、音の場所を指している

    続きはCSL公式サイトで
    https://soundlab.chuuni.net/articles/n6fd87aed3fa0/?utm_source=note&utm_medium=referral&utm_campaign=excerpt&utm_content=n6fd87aed3fa0

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