
【clum! '95 #71】神野こども遊園地にて、稲城

1996年4月のある晴れた日。偶然出くわした野瀬兄妹。うちの達彦(小2)が野瀬のところの美玖ちゃん(4歳)と意気投合してしまい、一緒に遊ぶことになった。
妹を取られたショックで落ち込んだ野瀬が少し落ち着き、俺達は弟妹を連れて、「神野こども遊園地」のボロボロの門を潜った。
入場料は俺たちが小さい頃から変わらない、安心の「50円」。
※2026年現在は入場料は無料になっています。一体いつから……。

「何で50円なんだろうな。大人も子どもも」
「何でだろうな。採算取れてんのかな」
中学生ながら心配になる価格だ。余計なお世話だろうけども。
ちなみに乗り物のチケットは100円と200円の2種類だ。
※2026年現在はフリーパスや回数券制に変更になっています。
「ぞうさん、のるー!」
美玖ちゃんの一声で最初に乗るものが決まった。それに反対もせず、ちゃんと好きな色を聞いて、前の席に座らせてあげる我が弟の出来上がりっぷりは、さすがだ。

どこかで見たようなデザインのゾウが、上下して回るだけの遊具だが、2人とも楽しそうに乗っている。
「こんどは、おにーちゃんたちも、いっしょにのろ!」
という、美玖ちゃんのお願いで、でっかいブランコが回るやつ(名前はそういえば知らない)にみんなで乗った。これはフツーに体重がある方が、振り回されるので楽しかった。

「あっちのジェットコースター、ならんででものる!」
今度は達彦の提案で、「ミニジェットコースター」という名の、小さなコースターに乗った。

その名の通り、小さい。
そして、
怖い。
めちゃくちゃ揺れる。
壊れそうで、怖い。
あと、中学生が乗るには恥ずかしい。
※1991年に出来た遊具なので比較的新しいです。が、怖いです。
「もう兄ちゃん達はいいからさ、2人で乗ってきな」
そう、達彦を説得して、野瀬とフェンスの外側に回る。
次はメリーゴーラウンドだった。離脱して正解だった。

美玖ちゃんが怖くないようになのか、2人で一つの馬に乗っている。微笑ましい。
ちょっと野瀬の様子が気になったが、もういつものカメラマンスタイルに戻っていた。

ミニSLも2人で乗ってもらうことにした。たくさん人が乗ってるから2人とも楽しくて平気なようだった。
次に乗ろうとしたボート(といっても中心の機械が回すだけのやつ)で、突如、野瀬の様子が変わった。
「ちびっ子達だけで乗って、水に落ちたらどうする!? 俺は一緒に乗るぞ! 美玖が落ちたらすぐ助けに飛び込む!」
あぁ、そういうタイプの兄かー……と、1人納得しながら、仕方なく、俺も付き合い、小さなプールの中をぐるぐると回ることになった。もちろん水には落ちなかった。

最後は、これも小さな観覧車。せっかくだからと4人で乗った。大した高さじゃなかったけど、桜や庭園を上から見下ろすのはなかなか良かった。

※観覧車は2007年(平成19年)6月に老朽化のため撤去されました。残念。
久々に来た「神野こども遊園地」は、やっぱり小さい子向けだったけど、その小さい子達が大満足したので、今日の行き先としてはベストな選択だったと言えるだろう。
野瀬兄妹と会えたのも良かった。今日出会えた縁に感謝だな!
妹の前だと、普段は見られない野瀬の姿が見られたのも良かった。
本当にかわいがってるんだな!
俺だって、弟はかわいい。最近は俺の真似をして坊主頭にしたから、なおさらかわいくなった!
かわいいと思える家族に恵まれるって、ほんと、幸せなことだな!


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