
東京ゲームショウのアフターパーティー『積読美術館』| ショートショート #12
ゲーム業界に勤めて10年。
僕は毎年飽きもせず、東京ゲームショウが楽しみだ。
今年も各ブースを回り、新作ゲームを試遊した。
夜には招待制のアフターパーティー『積読美術館』に参加した。
主催は、無類の本好きで知られるゲーム会社の社長。
招待状に「積読本を一冊お持ちください」とあった理由は、会場で判明した。
スタイリッシュな空間に未開封の超レアなフィギュアやレトロゲームが並び、圧巻だ。
そこに参加者が積読本を置くことが、展示の一部になる。
壁には、こうあった。
未読と未開封、そこに眠るロマン

本を寄贈すると、透明のケースに入った限定フィギュアがもらえた。
シリアルナンバーが刻印され、「TGS 2026」のシールで封をされた特別仕様に、胸が高鳴った。
* * *
翌日、僕はゲームに疎い友人に早口で『積読美術館』の感動を伝えていた。
「200個限定なんだって!」
とフィギュアを見せる。
「へえ。中どうなってんの?」
友人はケースの封をためらいなく破り、開けた。
(415文字)
おはようございます。
ぽていとぽたあとです。
積読と未開封のコレクターズアイテムには、共通するものを感じることがあります。
え、私だけ?
封をされた特別仕様のフィギュアを開けられちゃった主人公は、このあと正気を保てたのでしょうか。
貴重な物をあまり興味がない人に見せると、こういう悲劇を生みがちですよね。
今回は、ちょうど『東京ゲームショウ2026』の時期だったので、TGSアフターパーティーという設定に毎ショのお題『積読美術館』を掛け合わせてみましたよ。
今日・明日あたりは、都内各所でアフターパーティーが盛り上がるのでしょうね。
田原にかさんの毎ショのお題に挑戦しました。
いつも、面白いお題をありがとうございます。
お題:積読美術館
🥔・🥔・🥔
ほかにもショートショートを書いています。
よければお読みくださいね。