
Obsidian Dataview初心者入門|Bases時代の“これだけ”設定で、情報が向こうからやってくるノート術【2026年版】
ノートが数百、あるいはそれよりずっとと増えてきて、「あの内容、どこに書いたっけ」と毎回「検索」に頼っている。タグを付けても、フォルダを分けても、結局また探している——。
もしそんな状態なら、この記事はあなたのためのものです。
Obsidianを使い込むほど、ノートは資産になります。でも同時に、増えすぎたノートは「探す作業」を毎日少しずつ奪っていきます。
タグ付けを頑張っても、フォルダを整理しても、いざ必要なときに目当てのノートへたどり着けない。
「もう管理しきれないかも」と感じた経験、きっとあるはずです。
その悩みを、たった数行の記述で解消してくれるのが Dataview(データビュー) です。
Dataviewを入れると、ノートの探し方が根本から変わります。これまでは自分から情報を探しに行っていたのが、必要な情報が向こうから集まってくる状態になる。「星4つ以上を付けた本だけ一覧にして」「締切が近い進行中タスクを並べて」——そんなお願いを一度書いておくだけで、あとはノートが自動で答えを返し続けてくれます。
とはいえ、こうも思うかもしれません。
「クエリって、なんだかプログラミングみたいで難しそう…」
「2026年に標準機能の Bases が入ったけど、今からDataviewを覚える意味ってあるの?」
結論から言うと、どちらも心配いりません。
この記事は、コピペでそのまま動く実例だけで進みます。
しかも——理屈の説明は、後回しにします。まずは何も考えず、30秒で「動いた」を体験してもらう。
仕組みの話も、Basesとの使い分けも、あなたが一度成功を味わった“後”に、ゆっくり回収していきます。
では、さっそくいきましょう。
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【まず30秒】何も考えず、1個貼り付けて「動いた」を作る
理屈は後回し、と言いました。まずは成功体験からいきます。
ステップ1:Dataviewをインストールする(1分)
Obsidianの設定 →「コミュニティプラグイン」→「閲覧」から Dataview を検索 →「インストール」→「有効化」をオン。これだけです。完全無料、追加課金はありません。
ステップ2:コードブロックを作って、下のクエリを貼り付ける
新しいノートを開き、コードブロックを作ります。作り方は、1行目に半角で dataview と指定するだけ。こういう「箱」を用意するイメージです。
```dataview
(この箱の中に、クエリを書く)
```
この箱の中に、次の4行をそのままコピペしてください。
LIST
FROM ""
SORT file.mtime DESC
LIMIT 10
ステップ3:編集モードを抜ける(プレビュー表示にする)
「```dataview」と「```」で囲むのを忘れないでくださいね!
……どうでしょう。あなたのノートの中に、最近更新した10件が自動で一覧表示されたはずです。

これがDataviewです。
今あなたは、保管庫全体をスキャンして、最近さわった10件だけを抜き出す一覧を作りました。タグ付けもフォルダの設定も、面倒な準備は一切していません。貼り付けて、それで動いた。
この4行が何をしているかは、こうです。
LIST … 結果をリスト形式で表示する
FROM "" … 保管庫全体を対象にする
SORT file.mtime DESC … 更新日時の新しい順に並べる
LIMIT 10 … 上位10件だけに絞る
file.mtime(更新日時)は、あなたが何もしなくてもすべてのノートが最初から持っている情報です。
だから設定ゼロで動きました。「探しに行かなくても、向こうから最新のノートが集まってくる」——冒頭で書いたあの状態を、あなたはもう体験しています。
ここから先は、この成功体験を土台に、「なぜ動くのか」と「自分の好きな条件で集める方法」を足していくだけです。
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Dataviewとは? ―― いま作った一覧の「正体」
一言でいうと「ノートに質問できるようになる」プラグイン
さっきの4行で起きたことを、あらためて言葉にします。Dataviewは、あなたの保管庫全体を問い合わせできるデータベースに変えるプラグインです。
普通のノートアプリでは、情報は「書いた場所」に置きっぱなしになります。フォルダは、一度決めた棚に情報を押し込む設計。だから後から「今考えているテーマに関係するノートだけ並べたい」と思っても、棚は動いてくれません。
Dataviewは逆の発想をします。ノートはどこに置いてもいい。その代わり、「こういう条件のノートを集めて」という質問(クエリ)を書くと、その場で必要な一覧を動的に作ってくれる。
図書館で司書さんに「2026年に読んだ、星4つ以上の本を集めて」と頼むと、書庫から抜き出して並べてくれる——あの感覚に近いです。
しかも、一度書いた質問はずっと最新の状態を保ちます。 新しく本の記録を追加すれば、翌日には自動で一覧に反映されている。「リストを更新し忘れた」という事故が、そもそも起きなくなります。
これが、冒頭で書いた「情報が向こうからやってくる」の正体です。探しに行く側から、集まってくる側へ。ノート同士がつながる結節点を、必要なときに必要なだけ、自分で生成できるようになる。それがDataviewの本質です。
「Basesが標準搭載された今、Dataviewは不要では?」への回答
ここは多くの人が気になっているはずなので、先に正面から答えます。
2026年3月のアップデート(v1.9)で、Obsidianに Bases という公式のデータベース機能が標準搭載されました。ノートのプロパティを列に見立てて、表やボードで一覧化できる機能です。
GUI(画面をクリックする操作)で完結するので、クエリを一切書かずにノートをデータベース化できます。
では、Dataviewはもう役目を終えたのか——答えはノーです。
両者は役割がきれいに分かれています。
Basesがテレビなんかの万人向けの”占い番組”だとすると、
Dataviewはあなた専用のオーダーメイドな占い師です。
Bases:コードを書かずに、GUIで手軽に一覧・フィルタ・ボード化。まず試すのに最適な入口。但し自由度は低い。
Dataview:複雑な条件式、本文中に散らばったタスクの集約、テキストとして持ち運べる自由なクエリ。本当にやりたい整理を自在に実現できる!
だから今の正解は「どちらか一方」ではなく「まずBases、物足りなくなったらDataview」という使い分けです。
この記事は、まさにその「Dataviewを足したくなった地点」に立つあなたへ向けたものです。
詳しい比較表は記事の後半(「結局どっちを使う?」)で用意しているので、まずは基本を動かしていきましょう。
【次の一歩】“自分の基準”で絞り込む燃料=プロパティ
さっき動かした一覧は、全ノートが共通で持つ「更新日」を使いました。便利ですが、これだけだと「最近のノート」しか見られません。
「星4つ以上を付けた本だけ」「進行中のタスクだけ」——そんなふうにあなただけの基準で絞り込むには、ノート自身に情報を書き加えておく必要があります。この“書き加える情報”が、Dataviewの燃料です。
燃料の仕込み方は2種類。どちらもDataviewの検索対象になります。
① プロパティ(ノートの一番上に置く「設定欄」) — ノートの先頭に --- で挟んだ領域を作ると、そこがそのノートの設定欄になります(正式には「YAMLフロントマター」と呼ばれますが、名前は覚えなくて大丈夫です)。
ここに「状態」「締切」「評価」といった情報を書いておくと、Dataviewがそれを読み取ってくれます。
言葉で説明するより、コピペで使える汎用テンプレートを見たほうが早いです。新しいノートの一番上に、これを丸ごと貼り付けてみてください。
---
tags:
- メモ
status: 未着手
priority: 3
created: 2026-07-07
due: 2026-07-31
---
各行の意味と、書き方のルールはこうです。
---(上下の2本) … この2本で挟まれた範囲が設定欄です。上と下、両方に必要です
キー: 値 … 「項目名: 中身」を1行に1つずつ。キーと値の間は「コロン+半角スペース」です
tags … 分類ラベル。頭に - を付けて複数並べられます(リスト型)
status … 状態。「進行中」「完了」など、テキストで自由に(テキスト型)
priority … 優先度。数字で書くと、大小で並べ替えできます(数字型)
created / due … 日付。2026-07-07 の形式で書くと、「今週作ったもの」「締切が近い順」といった絞り込みができます(日付型)
肝になるのは、値の「型」によってできることが変わるという点です。テキストは一致で絞り込み、数字は大小の比較、日付は期間の指定——この3つ(+複数を持てるリスト)さえ押さえれば、あとは応用が効きます。
そして、キー名(status など)も値も、すべて自由に書き換えてOKです。この記事の後半では、本のノートなら rating(評価)や author(著者)、プロジェクトのノートなら deadline(締切)というように、用途に合わせてキーを作り替えて使っていきます。
② インラインフィールド — ノートの本文中に キー:: 値 の形式で書くデータ。文章を書きながらメモ的に情報を残せます。
今日学んだこと:: Dataviewの基本
参加者:: 田中, 佐藤
①②に共通するコツをもう一つ。プロパティ名(status や rating など)は半角英字で統一しておくと後がラクです。Dataview側で日本語の見出しに変換して表示できるので、「中身は英語、見た目は日本語」という運用にすると、書くときも読むときも扱いやすくなります。
この「燃料を仕込んでおく」という一手間が、あとで何十倍にもなって返ってきます。
【基本】“自分のタグ・条件”で一覧を作る(LIST / TABLE)
プロパティを仕込んだら、いよいよ“自分の基準”で絞り込みます。使う型は、最初に体験したものと同じ。あの dataview ブロックの中身を差し替えていくだけです。
覚えることは、実質3つだけ。FROM(どこから)・WHERE(どんな条件で)・SORT(どう並べる)。この3語の組み合わせが、クエリのほぼすべてです。
例1:特定のタグが付いたノートを一覧表示する(LIST)
最初の体験では保管庫全体(FROM "")を対象にしましたが、今度は“条件”で絞り込みます。例えば、自分で #タスク タグを付けたノートだけを、新しい順に。
LIST
FROM #AI
SORT file.ctime DESC
たったこれだけ。読み解くと、こうです。
LIST … 結果をリスト形式で表示する
SORT file.ctime DESC … 作成日時の新しい順(DESC)に並べる。古い順にしたければ 「DESC」をASCに置き換える

FROM を "" から「タグ」や「条件」に変えるだけで、“欲しいノートだけ”が集まる。これが絞り込みの第一歩です。
例2:情報を表で見る(TABLE)
リストより多くの情報を並べたいときは TABLE を使います。列を指定できるのが特徴です。
TABLE rating AS "評価", author AS "著者"
FROM #本
WHERE rating >= 4
SORT rating DESC
新しく出てきた要素はこれだけです。
TABLE rating AS "評価" … rating プロパティを「評価」という列名で表示する(AS で日本語の見出しに変換)
WHERE rating >= 4 … 評価が4以上のノートだけに絞り込む
FROM(どこから)、WHERE(どんな条件で)、SORT(どう並べる)——この3つが、クエリのほぼすべてです。あとはこれらの組み合わせで、欲しい一覧を自由に作れます。
【実例集】そのまま使える「情報が集まってくる」テンプレート4選
ここからは、コピペしてプロパティ名だけ合わせれば動く、実践的なテンプレートです。あなたの「探す手間」を、そのまま「集まる仕組み」に変えていきましょう。
実例1:読書リスト(評価順に自動で並ぶ)
読書ノートのフロントマターに rating(評価)と read(読了日)を入れておくと、こんな一覧が作れます。
TABLE rating AS "評価", author AS "著者", read AS "読了日"
FROM #本
WHERE rating >= 4
SORT rating DESC
「今年読んだ良書だけ」を眺めるのに最適。本を読むたびに記録を足すだけで、リストは勝手に育ちます。
実例2:進行中のタスクを全ノートから集める(Dataviewの真骨頂)
ここはDataviewがBasesに対して明確に強い部分です。本文中に書いたチェックボックスのタスクを、保管庫全体から集められます。
TASK
FROM "02_DailyNotes"
WHERE !completed
TASK … ノート本文の - [ ] チェックボックスを対象にする
WHERE !completed … 未完了(チェックが入っていない)タスクだけに絞る
デイリーノートにその日のタスクを書き散らしていても、このクエリ1つで「まだ終わっていないこと」が一望できます。まるで優秀な秘書が、あちこちのメモから「やり残し」だけを拾い集めてくれるような感覚です。
実例3:今週作ったノートをまとめて表示する
「最近何を書いたっけ」を振り返るのに便利な一覧です。
LIST
FROM ""
WHERE file.ctime >= date(today) - dur(7 days)
SORT file.ctime DESC
FROM "" … 保管庫全体を対象にする(フォルダやタグを限定しない)
WHERE file.ctime >= date(today) - dur(7 days) … 作成日が「今日から7日前以降」のノートに絞る
date(today) は今日の日付、dur(7 days) は「7日間」を表します。この2つを引き算することで「1週間前より新しいもの」を指定しています。数字を dur(30 days) に変えれば、直近1ヶ月分の振り返りにもなります。
実例4:プロジェクトの進捗を表で管理する
各プロジェクトのノートに status・deadline・assignee を入れておくと、進捗ダッシュボードが完成します。
TABLE status AS "状態", deadline AS "締切", assignee AS "担当"
FROM "01_Projects"
WHERE status != "完了"
SORT deadline ASC
FROM "01_Projects" … 01_Projects フォルダの中を対象にする
WHERE status != "完了" … 状態が「完了」ではないものだけ表示する
SORT deadline ASC … 締切が近い順に並べる
別途プロジェクト管理ツールを用意しなくても、Obsidianの中だけで「今動いている案件」が締切順に並びます。
〔スクリーンショット挿入⑥:進行中プロジェクトが締切順に並んだ進捗テーブル〕
【2026年決定版】DataviewとBases、結局どっちを使う?
さて、記事の前半で「後半で整理します」と約束した使い分けです。ここまで基本を動かしてきたあなたなら、もう違いが体感でわかるはずです。標準機能の Bases と、プラグインの Dataview。比較の軸ごとに整理すると、こうなります。
操作方法 … Bases=GUIでクリック操作(ノーコード)/ Dataview=クエリを記述する
学習コスト … Bases=低く、すぐ始められる/ Dataview=やや高いが、この記事の型でクリアできる
対象データ … Bases=プロパティ(フロントマター)のみ/ Dataview=プロパティに加えて、本文中のインラインフィールドやタスクまで
一覧からの編集 … Bases=◎ セルを直接書き換えできる/ Dataview=× 表示は読み取り専用
本文タスクの集約 … Bases=△ 苦手/ Dataview=◎ TASKクエリが得意
モバイル対応 … Bases=◎ 滑らかに動く/ Dataview=○ 動く
持ち運びやすさ … Bases=保管庫内の設定ファイルに保存/ Dataview=プレーンテキストとして完全に持ち運べる
大規模保管庫での速度 … Bases=◎ プロパティのみを見るので高速/ Dataview=○ 複雑なクエリだと重くなることも
読み解くと、判断はとてもシンプルです。
まずBasesを試す … コードを書かずに一覧を作りたい、表から直接プロパティを編集したい、スマホ中心で使う。この用途ならBasesで十分です。
物足りなくなったらDataviewを足す … 本文に散らばったタスクを集めたい、複数条件を組み合わせた精密な絞り込みをしたい、日付を計算したい、リストや表以外の柔軟な出力がほしい。ここまで来たらDataviewの出番です。
もう一つの分け方も直感的です。長く使い続ける「定点観測」の一覧はDataview、日々チェックを付けたり書き換えたりする「操作する表」はBases。 この役割分担が自然です。
ちなみにBasesは進化も速く、2026年半ばのアップデート(v1.12)でドラッグ&ドロップ取り込みや列幅調整、右クリックメニューなどが追加され、Kanbanやカレンダーとして使える拡張プラグインも次々登場しています。どちらかが消える心配はありません。用途ごとに使い分けるのが、2026年の賢い付き合い方です。
【トラブル対処】Dataviewが動かないときのチェックリスト
「書いたのに表示されない」——最初はよくあります。慌てず、上から順に確認してください。ほとんどはこのどれかです。
コードブロックの言語指定を確認 1行目が dataview になっていますか。ただのコードブロックだと、クエリは文字として表示されるだけで実行されません。
プロパティ名のスペル・全角半角を確認 クエリの rating と、ノートに書いた rating は完全一致していますか。Rating と rating、全角の r と半角の r は別物として扱われます。
FROM の指定ミスを確認 フォルダ名は FROM "フォルダ名" のようにダブルクォートで囲みます。タグは FROM #タグ名 でクォート不要。ここの形式違いが意外と多い詰まりどころです。
日付はISO形式で 日付プロパティは 2026-07-15 の形式で書きます。2026/7/15 のような書き方だと、日付として正しく認識されないことがあります。
結果が空なら、条件を一度外す WHERE の行を丸ごと消してみて、一覧が表示されるか確認します。表示されれば、原因は絞り込み条件にあると切り分けられます。一つずつ足し戻していけば、どこで弾かれているかが見えてきます。
この5つを押さえておけば、たいていのトラブルは自力で抜けられます。
まとめ:ノートは「探すもの」から「答えてくれるもの」へ
Dataviewを入れると、Obsidianとの付き合い方が変わります。
ノートを探しに行く日々から、必要な情報が集まってくる日々へ
タグやフォルダに情報を押し込む設計から、必要な結節点をその場で生成する設計へ
そして、「難しそう」という不安から、「私にもできた」という手応えへ
まずは、この記事の実例を1つコピーして、あなたの保管庫で動かしてみてください。動いた瞬間の「集まってきた」という感覚——それが、Obsidianがただのメモ帳から「第二の脳」へ変わる、最初の一歩です。
Basesという心強い相棒も加わった今、Obsidianの情報整理は本当に強力になりました。GUIで手軽に始めたい部分はBasesで、その先の自由な問いかけはDataviewで。両輪で使いこなしていきましょう。
もしこの記事が役立ったなら、スキをしてもらえると次を書く励みになってとっても嬉しいです!
以上、エンジニア&教育ライターの小峯(こみね)でした!
この記事を書いた小峯知之は、SEOライターとして記事制作のお仕事を募集しています。
自身のnoteは月間5万PV(検索流入 約7割)で、SEO記事の制作経験は1,000本以上。キーワード選定から構成・執筆・WordPress入稿・公開後の改善まで、一貫して対応できます。
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