
似合うものがわからなくなったのは、年齢のせいだけじゃなかった。
え……? 私って、こんなだった?
お店の鏡に映った、自分の姿。
背中が、少し丸い。
顔が、なんだか疲れて見える。
口角が、下がっている。
(……私、こんなふうに見えてるんだ)
それから、鏡をまっすぐ見なくなりました。
写真を撮るときは、気づけば半歩うしろに下がっている。
いつものリップが、急に浮いて見える。
いつものメイクが、なんだか決まらない。
引き出しの奥には、買っては失敗したものが、少しずつ溜まっていく。
特別きれいになりたいわけでも、若く見せたいわけでもない。
ただ、今の私を好きになりたいだけなのに。
これは、今から5年前の私。
重い更年期障害に苦しんでいた頃のお話です。
はじめまして、原田加奈です。
星読み美容研究家として、そんな女性たちに向けて、生まれたときの星を読み解き、その人らしい魅力と人生の進み方をお伝えしています。
出発点は、美容のお仕事
20代から30代にかけて、私は化粧品の代理店を経営していました。
代理店といっても、古くて狭いアパートの自宅がサロン。
出張もしていました。
そうやって、数百人の女性の肌に触れ、2,000回を超えるお手入れをしてきました。
日々、お客さまの肌に触れていると、話がこぼれてきます。
ご主人のこと。子どものこと。ご自身の深いお悩み。
いろいろなお話を伺ってきました。
「〇〇さんはどうしたいの?」
そう聞いても、言葉を飲み込んでしまう人が多かった。
自分がいい化粧品を使うことに、罪悪感がある。
みんな、口をそろえてそう言っていました。
女性は、いつも自分を一番後回しにしている。
私はそれを、この仕事で知りました。
当時のお客さまは同年代の方が中心で、小さなお子さんを育てているお母さんがほとんど。自分には、お金も時間もかけられないという方ばかりでした。
私も母親でしたから、その気持ちが痛いほどわかる。
だからこそ、できる範囲で、自分を大切にする時間を持っていただきたい。そんな想いで、お客さまと関わってきました。
そして、お肌が変わり、メイクで新しい自分を発見した女性が、どんどんきれいになっていく姿も、たくさん見てきました。
美容のプロにもやってきた、静かな絶望
代理店を閉じてからは、お仕事をお願いされるときだけワークショップやセミナーをさせていただき、細く長く美容に携わってきました。
しかし、45歳を過ぎたころから、体調や、肌の状態が変わってきました。
質感や色も変化し、今までのお手入れやメイクが、全然しっくりこない。
髪質も、洋服も、すべて。
カラー判定、骨格診断などでは解決できない何か。
老化といえば簡単。
だけど、素敵な大人女性もたくさんいる。
この違いは、なんなのか。
ぼんやり、そんなことを考えていました。
当然、心も閉じていきました。
どこにも出かけたくない。
誰にも会いたくない。
外見にも構わなくなって、自分に自信がなくなっていく。
(外に出ようかな)
そう思っても、気持ちがついてこない。
メイクをしても、きれいだと思えない。
あがけばあがくほど、泥沼にはまっていくようでした。
この頃の私は、これからどう生きていけばいいのかも、わからなくなっていました。
答えは、思いがけないところにあった
そんな私の転機になったのは、あるきっかけで出会った先生の西洋占星術の講座でした。知識も興味もゼロだった私が、久しぶりに面白そうだと思ったものでした。
自分の星を、自分で読み解いてみたいと、なぜかそう思った。
少しずつ学んでいくうちに、驚きました。
生まれた瞬間の星に、自分の性質も、可能性も、抱えてきた痛みまで書いてある。そして、世間から見た自分のイメージまでわかるのです。
(ああ、私は、いつも生きづらい道を選んで、人生を歩いてきたんだなあ)
そう感じました。
そして、もっと早く知りたかったと、痛切に思ったのです。
私にとって占星術は、当たる当たらないの占いではなく、人生のリズムを読み、次の一歩を決めるための、地に足のついた羅針盤になっていきました。
自分の星を外見にまとうと、外見戦略になる
あの鏡の前で感じた違和感は、メイクの仕方が悪いわけでも、センスがないからでもありません。
年齢を重ねれば、若い頃と同じものは似合わなくなります。
でも、それだけではないのです。
40代以降は、その人が本来持っている雰囲気や魅力が、若い頃より外見ににじみ出てきます。その人が生きてきた色のようなものです。
あの頃の私がわからなかった違いは、ここにありました。
素敵に年を重ねている人は、星を読まなくても、何が自分らしいのか、どう進めば波に乗れるのかを、直感で感じています。
だから、その色が、外見にきちんと出ているのです。
私は、その違和感を「老けた」の一言で片づけてほしくないのです。
「何が似合うのか」より先に、「自分がどんな人なのか」を知る。
その順番が大切なのだと、自分の星を読んで気づきました。
私の星読みは、ちょっと特徴的です。
星の意味を、美容の目で、外見に翻訳していきます。
金星、太陽、月。
この3つの星から、どんな自分を前に出すと、いちばんあなたらしくいられるのかを読み解きます。
「あなたの星は、こうですよ」
と言われても、なかなかピンとこないものです。
でも、外見に落とし込むと、自分の魅力を自然に体感していけます。
毎日の外見で試すうちに、頭で考えなくても、自分の星を感覚的に使えるようになっていきます。
なりたい誰かに、自分を作り込む必要はありません。
自分らしさの原石が、ちゃんとあるからです。
私がお渡しするのは、もともとあなたの中にある魅力です。
自分でも知らなかったその輝きを、毎日の外見に生かしていけます。
魅せ方がわかると、鏡の前で迷わなくなります。
買っては失敗したものが、引き出しの奥に溜まることも減っていきます。
その日、どんな自分でいるのかを、自分で選べるようになる。
それが、私の考える外見戦略です。
たとえば、毎朝3分の眉
「相性を見てくれませんか」と、控えめに相談してくれた53歳の女性がいました。星を読むと、相性は悪くありません。
気になったのは、自分を後回しにして相手に合わせてしまう傾向でした。
星が語る彼女の魅力を伝えても、人はすぐには変われません。だから私は、ひとつだけお願いをしました。
「眉を、少し長めに描いてみてください」
毎朝の3分です。2回目のセッションの日。斜め下を見ていた彼女が、まっすぐこちらを見ていました。
この方のお話は、こちらに書いています。
「53歳の恋と、わがままな眉。」
あなたの伴走者になります
彼女とは、眉の次は肌のお手入れ、その次は髪型や服装と、やりとりを重ねていきました。
最初のころ、彼女の言葉には、いつも「私なんて」がにじんでいました。
そうじゃない、あなたは大切な存在なんだと、思い出してほしかった。
代理店のころも、毎月お手入れの予定を入れて、お客さまと一緒に歩いていました。
つたない私にできるのは、昔も今も、それだけなのだと思います。
*
あの鏡から目をそらしていた私は、いま、自分のことを少し好きでいられる。悩んできた中で、これが自分らしいと、自信を持てるようになりました。
そのときのTPOに合わせて、今日はどの星を前に出すかを選ぶ。
そうやって流れにのり、星の力をまとって人生を進んでいます。
私自身、まだ人生の途中です。いまもゆらぐし、迷うこともある。
でも、だからこそ、わかることがあると私は思っています。
これまでの経験を、必要な人に役立つ形で届けたい。
40代以降、これから自分の人生を生きていきたいと思っている方に、寄り添い、伴走していきます。
*
いま、これまでの鑑定をもとに、「ヴィーナス・グロウ・メソッド」という新しいメニューを準備しています。
整ったら、noteとFacebookでお知らせします。
気になった方は、フォローしていただけたらうれしいです。
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原田加奈|星読み美容研究家