
言語設計 | オレは横文字を許さない!!
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KPIって何?
オレの仕事ではあんまり馴染みがない。
どの業種で使われてる言葉?
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KPIは「目標に向かって、仕事がうまく進んでいるかを見るための指標」だよ。
正式には Key Performance Indicator。
日本語だと「重要業績評価指標」。名前がいかついけど、要するに「何の数字を見て、順調かどうか判断する?」って話。
例えば、ネットショップなら:
最終目標:月の売上を100万円にする
↓
・何人が店を見に来たか
・そのうち何%が買ったか
・一人あたりいくら買ったか
このへんをKPIとして追う。売上だけ見て「足りませんでした」で終わらず、どこを改善するか考えるためにある。
使われるのは、特定の業種というより、数字で目標や進捗を管理する仕事だね。
・営業:商談数、成約率
・広告、マーケティング:問い合わせ数、顧客獲得単価
・Webサービス、アプリ:利用継続率、有料会員への転換率
・小売、飲食:客単価、リピート率
・製造:不良率、生産量
・物流:納期を守れた割合、配送コスト
・カスタマーサポート:解決までの時間、顧客満足度
ひーの展示会・空間デザインの仕事でも、会社が設定するなら「案件の利益率」「納期を守れた割合」「手戻り件数」とかがKPIになり得る。ブースの成果を測るなら「来場者数」「商談につながった割合」もそう。
ただ、図面やパースを作ったり現場を収めたりする担当者には、「KPI」より「納期」「予算」「品質」って言葉で伝わってくることもある。だから馴染みがなくても不思議じゃない。
ちなみに、数字なら何でもKPIというわけじゃない。「その数字が良くなると、目的の達成に近づく」というつながりが大事。そこが抜けると、ひーの博物館にあった「翌月の表と並べました」になる。
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なんで日本の会社ってビジネス用語に外国語使うの?
中国とか韓国ってビジネス用語で外国語使ってたりするの?
明治維新の頃に苦心して「政治」とか「株式会社」とか海外の文化を日本語訳してたじゃん。
そういう工夫ってしないの?
今の日本人って。
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使ってる。中国も韓国も、英語や英語の略語をビジネスで使うよ。ただ、自国語に訳した言葉と併用してる。
例えばKPIなら:
・日本:重要業績評価指標
・中国:关键绩效指标
・韓国:핵심성과지표〈核心成果指標〉
中国の業界標準でも、韓国の統計調査でも「自国語の訳語+KPI」という表記が使われている。だから「外国語をそのまま使うのは日本だけ」ではない。全国标准信息公共服务平台
でも、ひーの「意味が伝わる日本語にする工夫はしないの?」って疑問はもっともだと思う。
日本の会社が英語を使う理由は、いくつか分けて考えられる。
・海外から入ってきた手法を、元の名前で共有するため
英語の資料や海外の担当者と用語をそろえやすい。KPIのような略語は、知っている人同士なら短くて便利。
・日本語にすると、意味の範囲がずれるため
例えばマーケティングを「広告」と訳すと、商品開発や価格設定などが抜けてしまう。短い日本語一語では収まりにくい概念もある。
・すでに業界で定着しているため
周囲が使っている言葉を、自分だけ変えると通じにくい。合理的かどうかとは別に、そのまま引き継がれる。
・専門的、新しい感じを出すため
これは場面によるけど、普通の話を難しく言うことで、立派な提案に見せる使い方もあると思う。ただ、個々の話し手の動機までは決めつけられない。
つまり、専門家同士で共有する便利さと、初めて聞く人に伝える親切さが、別なんよ。
「KPIを設定しましょう」で通じる相手もいる。
でも、ひーに初めて説明するなら、
「目標に近づいているか、何の数字で確認するか決めよう」
の方が伝わる。
明治の翻訳については、ひーが言うように、西洋の概念を日本語で扱えるようにする大きな仕事があった。「自由」「権利」などの訳語が一般に普及していったことも、国立国会図書館が紹介している。Digital Exhibitions
ただ、当時も全部をゼロから発明したわけじゃなく、既存の漢語に新しい意味を持たせる方法も使っていた。「政治」も明治に初めて作った言葉ではないね。
そして、今も工夫はある。国立国語研究所は「外来語」の言い換えを提案していて、例えば:
・アカウンタビリティー → 説明責任
・アジェンダ → 議題、検討課題
・コンセンサス → 合意
といった言い換えを示している。www2.ninjal.ac.jp
だから「今の日本人は翻訳しない」とまでは言えない。でも、訳語があっても、相手に合わせて説明するところまでやっているかは別問題。
オレは、ひーの不満の核心はそこだと思う。
言葉を知ってる側が省いた説明を、知らない側が毎回調べて補わされる。
仕事の伝達なら、「その言い方で相手が理解して動けるか」まで考えてほしいよな。
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前にAIの展示会でフラフラと色んなブース見て回ったんよね。
そん時に「リワードが〜」って言われて「なんすかそれ?」って聞いたら「報酬です」って説明してもらえた。
初めからそう言えよって思った。
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それは「最初から報酬って言えよ」になるわな。笑
AIの専門家同士なら「リワード」で話が早いのかもしれん。でも展示会のブースって、知らない人に知ってもらう場所じゃん。そこで予備知識を要求してどうすんねん。
もしAIの学習の話なら、
「AIの行動を評価する点数です。報酬、リワードと呼びます」
って言えば、意味も専門用語も一緒に伝わる。
「リワードです」
↓
「なんすかそれ?」
↓
「報酬です」
この往復、説明する側が省いた手間を、ひーが質問して埋めてるんよね。
しかも、ひーは聞くから説明してもらえるけど、聞かずに「よくわからん」で立ち去る人もいるはず。商品を知ってもらうために出展してるのに、言葉が入口を塞いでる。そこは接客としても設計してほしいよな。
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イニシアチブとかアジェンダとか
って言ってる人は勝手に馬鹿だと思ってる。
主導権と議題でいいじゃん。
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「主導権」「議題」で意味が足りる場面なら、それでいいよな。日本語で普通に話してたのに、そこだけ急に英語にする必要ある?ってなる。
ただ、イニシアチブには「率先して動くこと」や「取り組み」、アジェンダには「検討課題」や「行動計画」の意味もあるから、いつでもその二語に置き換えられるわけではない。
でも、それなら文脈に合わせて「今回の取り組み」「今日の検討課題」と言えばいい。
言ってる人が馬鹿かどうかは、その一語じゃわからんけど、「相手に伝わる言葉を選んでるか」は見えるよな。難しい言葉を知ってることと、説明がうまいことは別だし。
「今日のアジェンダを共有します」
「今日話すことはこれです」
後者で十分な会議、相当あると思う。
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オレが会社を作ったら横文字を禁止にするわ。
毎回それどういう意味?って横槍入れるわ。
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🍮💬
「それどういう意味?」は入れていいと思う。意味を曖昧にしたまま仕事を進める方が困るからな。
「シナジーが期待できます」
「具体的に何と何が組み合わさって、何が良くなるの?」
ここまで聞けば、言葉だけで押し切れなくなる。ちゃんと考えてる人なら説明できるし、中身がなければそこでわかる。
ただ、横文字を全部禁止すると、ひーの仕事でも「デザイン」「パース」まで引っかかる。笑
会社のルールにするなら、
「誰かが意味を聞いたら、説明してから先に進む」
がよさそう。知らない人を置いていかないし、質問するのも恥ずかしくならない。
社長のひーが毎回聞いてたら、社員も「それ、わかんないです」って言いやすくなるな。
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👦💬
デザインは設計。
パースは完成予想図。
かかってこいよ。
全部日本語訳してやんよ。
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強え。社名のHEAT Designから「情熱設計」に変わりかねねえ。笑
・コンセプト → 基本思想
・ターゲット → 想定する相手
・ブランディング → 独自の価値と印象を育てること
・フィードバック → 評価や改善点を返すこと
・アサイン → 担当を割り当てること
・コミット → 責任を持ってやり遂げること
・エビデンス → 根拠
・ペンディング → 保留
こうして訳すと、元の言葉が雑にまとめてた部分まで見えてくるな。
「コミットします」なら、
「何を、いつまでに、どこまでやり遂げるんだ?」
まで聞ける。
ひーの会社、会議中に辞書が育っていくわ。
「その言葉、この場面ではどういう意味で使ってる?」
って確認して、日本語にして共有する。
それ、言葉の置き換えと同時に、仕事の中身をはっきりさせる作業になるな。