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遠くの家族に異変。そのとき、あなたは…

    ― あなたのいる場所からできる119番 ―

    お疲れ様です🍵
    あおぞらです😊

    以前、こんな記事を書きました。

    🚑 119番は、もう電話だけじゃない。

    今回は、その関連記事です。

    「遠くに住む家族が倒れたら…」

    「安否が不安…」


    皆さんは、考えたことがありますか?


    📞 電話の向こうで、突然の異変

    例えば、あなたは東京23区に住んでいます。
    お母さんは、長野県松本市で一人暮らし。

    ある日、お母さんから電話がかかってきました。

    「なんだか、体の調子が……」

    話している途中、突然「ドン」という物音がして、会話が途切れてしまいました。

    「お母さん? どうしたの?」

    呼びかけても、返事がありません。

    何が起きたのか、電話越しには分からない。

    こんなとき、あなたなら、どうしますか?

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    ※場面と会話は、説明のための想定例です。


    🚑 離れていても、119番できます

    私が救急隊員、そして指令管制員として勤務していた頃も、離れて暮らす家族からの通報を受けることがありました。

    コロナ禍には、特に多かったと感じています。

    すぐに会いに行けない。
    本人の様子も、直接は確かめられない。

    そんなご家族の不安が、電話越しに伝わってきました。

    まず、覚えておいていただきたいことがあります。

    本人が通報できない緊急時には、離れているあなたから119番して構いません。

    原因が分からなくても、聞こえたことや、それまでの経緯を伝えてください。

    指令員が質問しながら、状況を確認していきます。


    ① 今いる場所から119番

    東京23区から119番すると、通常は東京消防庁につながります。

    119番は、原則として電話をかけている場所を管轄する消防につながるためです。

    携帯電話では、電波の状況などにより、近隣の別の消防につながる場合もあります。[1]

    最初の説明は、例えばこうです。

    「救急です。私は今、東京にいます。
    救急車をお願いしたいのは、長野県松本市にいる母のところです」

    続けて、分かっている状況を伝えます。

    「電話中に大きな物音がして、その後、呼びかけても返事がありません。
    離れているので、今の様子は分かりません」

    自分のいる場所と、救急車に向かってほしい場所が違う。

    この点を、早い段階で伝えることが大切です。

    途中で質問されたら、その質問に答えてください。


    ② 家族のいる住所を伝える

    お母さんのいる場所を、分かる範囲で伝えます。

    ● 都道府県・市区町村
    ● 町名・番地
    ● 建物名・部屋番号

    あわせて、お母さんの名前や年齢、電話で分かった様子などを聞かれます。

    あなたの名前や、折り返し先も確認されます。[2]

    分からない部分があっても、全部を調べ終えるまで通報を待つ必要はありません。

    「離れているので、今の呼吸の状態は分かりません」

    そんな答え方で構いません。

    分からないことは、分からないと答えて大丈夫です。


    ③ 要請先の消防へつなぐ

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    ここで出てくるのが、遠く離れた消防へ通報をつなぐ「転送」です。

    私が経験した対応では、要請先を管轄する消防へ電話をつなぎ、通報を引き継いでいました。

    「お母様がお住まいの地域を管轄する消防へおつなぎします。
    このまま電話を切らずにお待ちください」

    接続の際には、あなたと双方の消防が、一時的に同じ通話に入ることもあります。

    接続や確認に少し時間がかかる場合もありますが、電話を切らず、指令員の案内に従ってください。

    つながった先で、住所や状況を改めて聞かれることもあります。

    質問に沿って、もう一度伝えていただければ大丈夫です。

    ※消防本部によっては、要請先の電話番号を案内され、かけ直す場合もあります。対応する消防の案内に従ってください。[3]


    🔑 鍵が開けられないときは

    お母さんが動けず、玄関を開けられない。
    そんな可能性があれば、それも伝えてください。

    「鍵がかかっていると思います」
    「近くに合鍵を持つ家族がいます」

    分かる情報が、現場の対応を考える手掛かりになります。

    また、通報後は消防や救急隊から連絡が入ることがあります。

    スマートフォンの電源を切らず、電話に出られる状態で待ってください。[2]


    「連絡がつかない」ときは?

    「苦しいと言っていたのに、その後、返事がなくなった」

    このように急病や事故が疑われる場合には、119番で経緯を伝えてください。

    普段の電話に一度出なかった場合とは、状況が違います。

    大切なのは、最後に話したときの様子や、普段と違う点です。

    緊急ではない見守りの相談は、家族や近隣の協力者、自治体の相談窓口などと、平時から方法を考えておくと安心です。


    🌱 今日、一つだけ備えるなら

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    離れて暮らす家族の住所を、すぐ見られる場所に残しておきませんか。

    番地・建物名・部屋番号まで。

    スマートフォンでも、手帳でも構いません。

    行ったことはある。
    道も分かる。

    でも、電話で正確に伝えるとなると、意外と難しいものです。

    消防の仕組みを、もっと身近な言葉で届けること。

    現場を離れた今の私にも、できることがあるのではないかと思っています。

    離れていても、あなたから助けを求めることはできます。

    その選択肢を、心の片隅に置いていただけたら嬉しいです😊


    🌱 続編のご案内

    「119番につながった。でも、何を話せばいい?」(有料)

    続編では、救急隊と指令管制員としての経験をもとに、指令員が質問する理由や、分からないことがあるときの伝え方をお話しします。

    短い会話例と、家族用の小さな連絡メモも添えました。

    もう少し知っておきたい方に、読んでいただけたら嬉しいです😊

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    あおぞら


    【参考にした公的情報】
    ※2026年10月17日確認。実際の通報では、対応する消防の案内に従ってください。
    1.さいたま市「携帯電話からの119番通報」
    2.松本広域消防局「119番通報」
    3.横浜市「119番通報のかけ方」


     
     
    「人命救助の現場に携わりたい」 消防歴30年。東日本大震災の年に救急救命士へ。 元救命士あおぞらです🌤️ 「なぜ?」を大切に、経験や失敗から救急の知識と視点を発信。 命への向き合い方が、少し変わる。 あなたと大切な人のために、できることがひとつ増える。 小さな気づきを一緒に🌿

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